大人女子の恋愛方程式♡

文字の大きさ
122 / 137
大人女子がノックアウトされる時

—夏樹side


電話に出てくれたホテルスタッフのジムは、今お医者様が到着したって・・・そう言ってた。
大丈夫だよね???和也君・・・・。

私は部屋着のままマンションを飛び出しハレクラニまで走った。

アレッ???ハレクラニのどこの部屋か聞かなかったけ・・・・多分スイートだとは思うけど・・・。
ハレクラニのフロント前でゼーゼー息を切らし、目の前にいた黒人男性に
「すっ・・・すいません!!・・・こちらに泊まっている滝本和也の・・・知人です!あの・・・彼の部屋は・・・」
私がそう言うと・・・そのスタッフはニッコリ笑って・・・・。
「あーー・・・君がさっき話した夏樹?滝本様の携帯の・・・・」
そう言ったのだ。

運よく、さっき電話に出てくれたジムがフロントにいた・・・・。
「あの・・・和也君は大丈夫でした??あの・・・・」
風邪??それとも何か・・・病気???

・・・・・・///////////

するとジムはニッコリ笑って
「今、氷枕を持って行こうと思ってね・・・一緒に行くかい???」
そう言って氷枕を見せてきた。

和也君はやっぱり・・・ハレクラニのスイートルームにいた。
前にも1度使っていた部屋だ。

広いリビングの隣にある大きな寝室。
そこには日本人のお医者様がまだいて、私に薬とマスクを渡してきて

「インフルエンザB型だねー・・・・今年のインフルエンザは喉の痛みと熱が凄いから、少しの間は安静にね・・・・」
そう言ってニッコリ笑った。
「インフルエンザッ?!」
和也君は・・・真っ赤な顔で・・・薄っすらと目を開け私を見てきたの・・・・////////////

もうー・・・何で???体調悪いのに・・・こっちに来たりして・・・・。
ダメじゃない・・・////////////

私もひざから崩れ落ちるようにして床にしゃがみ込み和也君のベッドに手を置いて和也君のおでこを撫でた。
心配・・・・したんだから・・・・。

何でこんな無理をするの???

和也君の顔を見ると、胸がキューッと苦しくなって・・・目頭が熱くなる。
私、昔はこんなに泣き虫じゃなかったのに・・・・和也君のことになると、こうやって直ぐに涙が出る。

ギュっと布団を掴んでそのまま顔を伏せると、・・・・優しい大きな手が私の髪を撫でて
「な・・・夏樹・・・ごめんね・・・」

・・・・・・・・・////////////////

って・・・和也君がそう言ったの・・・。

何で謝るの????和也君は・・・・何も悪くないのに・・・・。




少しして、薬が効いたのか和也君は眠った。
私はお医者様を部屋の出口まで見送り、
「本当にありがとうございました・・・・・」
そう言って目をこすると、先生は笑って
「ちゃんと安静にしていれば・・・3日くらいで熱も落ち着くだろうね・・・大丈夫だよ・・・」
そう言って・・・帰って行った。


はぁぁ・・・・。
和也君に・・・無理をさせちゃった。

寝室に戻って、相変わらず綺麗な寝顔をジッと見つめた。
おでこと首を触ると、まだ熱い・・・・・。



・・・・・・・/////////

ベッドの脇の床にペタッと座って・・和也君の顔を見ていると、すごい無防備な顔。
いつも・・・格好良くて・・・気を抜かないのに、今は子供みたいに眠ってる。

私は貴方と居て、いつも無理をさせちゃうんじゃないかな・・・・。
私が一緒にいたら、和也君疲れちゃう・・・・。

すると、和也君がゆっくり目を開けたの。
・・・・・・////////////
和也君の・・・潤んだ目が可愛い・・・。
首から手を離すと・・ゆっくり布団から手が出て来て・・・私の手を握った・・・・。


凄く・・・辛いはずなのに和也君は目を細めて笑って、
「夏樹が大好きだよ・・・・。」
そう言った・・・・。


・・・・・・ッ・・・・////////////
もう・・・止めて//////////

私は和也君の手を握って、
「喋らないで・・・・」
そう言うと、和也君は私を見て・・・・・。
「・・・・もう・・・離れない??・・・・」
そう言った。

・・・・・・//////////


傍に居て・・・良いの?
貴方がこうやってここまで来てくれて・・・私はここで素直に嘘をつかないで・・・このまま和也君と居てもいい????

「傍に居たい・・・・」
私・・・ずっとそう思ってた。
なのに・・・嘘をついた。

貴方に振られるのが怖くて逃げたの・・・・。
なのに貴方はそんな私を全く責めない。


和也君は目を閉じて、
「・・・・よか・・・・った・・・・・」
って・・・・・。

・・・・・・////////
いつも格好いい・・・和也君は・・・子供みたいに笑ったの。
その時、いつも以上に・・・愛おしく感じた・・・。

私は手を握ったまま少し腰を上げ・・・和也君の髪を撫で、・・・・和也君のおでこにチュッとキスをした。

和也君、ごめんね・・・・本当にごめんなさい。
そして、ありがとう・・・。

遊馬が昼間言ってた究極の選択。
あれは意味が分からなかったけど、私は和也君がこうして倒れたって聞いたら気が動転するくらい焦って・・・自分が保てないくらい動揺する。

そして、貴方が心配で・・・貴方の傍に飛んでいきたくなる。
好きって・・・そういう事なんだって・・・改めて分かった。


三十路を過ぎて・・・私は実感したの。
恋愛は頭じゃない、考えて分かる事じゃない。


心が動かされて・・・それと連動して体が動く・・・。
それが・・・恋愛・・・・。





感想 0

あなたにおすすめの小説

ちょっと大人な物語はこちらです

神崎 未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない ちょっと大人な短編物語集です。 日常に突然訪れる刺激的な体験。 少し非日常を覗いてみませんか? あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ? ※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに  Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。 ※不定期更新です。 ※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。

義姉と押し入れに隠れたら、止まれなくなった

くろがねや
恋愛
父の再婚で、義姉ができた。 血は繋がっていない。でも——家族だ。そう言い聞かせながら、涼介はずっと沙耶から距離を取ってきた。 夏休み。田舎への帰省。甥っ子にせがまれて始まったかくれんぼ。急いで飛び込んだ押し入れの中に、先客がいた。 「……涼介くん」 薄い水色の浴衣。下ろした髪。橙色の光に染まった、沙耶の顔。 逃げ場のない暗闇の中で、二人分の体温が混ざり合う。 夜、来て。 その一言が——涼介の、全部を壊した。 甘くて、苦しくて、止まれない。 これは、ある夏の、秘密の話。

極悪家庭教師の溺愛レッスン~悪魔な彼はお隣さん~

恵喜 どうこ
恋愛
「高校合格のお礼をくれない?」 そう言っておねだりしてきたのはお隣の家庭教師のお兄ちゃん。 私よりも10歳上のお兄ちゃんはずっと憧れの人だったんだけど、好きだという告白もないままに男女の関係に発展してしまった私は苦しくて、どうしようもなくて、彼の一挙手一投足にただ振り回されてしまっていた。 葵は私のことを本当はどう思ってるの? 私は葵のことをどう思ってるの? 意地悪なカテキョに翻弄されっぱなし。 こうなったら確かめなくちゃ! 葵の気持ちも、自分の気持ちも! だけど甘い誘惑が多すぎて―― ちょっぴりスパイスをきかせた大人の男と女子高生のラブストーリーです。

新人メイド桃ちゃんのお仕事

さわみりん
恋愛
黒髪ボブのメイドの桃ちゃんが、働き先のお屋敷で、旦那様とその息子との親子丼。

愛しているなら拘束してほしい

守 秀斗
恋愛
会社員の美夜本理奈子(24才)。ある日、仕事が終わって会社の玄関まで行くと大雨が降っている。びしょ濡れになるのが嫌なので、地下の狭い通路を使って、隣の駅ビルまで行くことにした。すると、途中の部屋でいかがわしい行為をしている二人の男女を見てしまうのだが……。

お兄様「ねえ、イケナイ事をしよっか♡」

小野
恋愛
父が再婚して新しく出来たお兄様と『イケナイ事』をする義妹の話。

俺様上司に今宵も激しく求められる。

美凪ましろ
恋愛
 鉄面皮。無表情。一ミリも笑わない男。  蒔田一臣、あたしのひとつうえの上司。  ことあるごとに厳しくあたしを指導する、目の上のたんこぶみたいな男――だったはずが。 「おまえの顔、えっろい」  神様仏様どうしてあたしはこの男に今宵も激しく愛しこまれているのでしょう。  ――2000年代初頭、IT系企業で懸命に働く新卒女子×厳しめの俺様男子との恋物語。 **2026.01.02start~2026.01.17end** ◆エブリスタ様にも掲載。人気沸騰中です! https://estar.jp/novels/26513389

極上イケメン先生が秘密の溺愛教育に熱心です

朝陽七彩
恋愛
 私は。 「夕鶴、こっちにおいで」  現役の高校生だけど。 「ずっと夕鶴とこうしていたい」  担任の先生と。 「夕鶴を誰にも渡したくない」  付き合っています。  ♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡  神城夕鶴(かみしろ ゆづる)  軽音楽部の絶対的エース  飛鷹隼理(ひだか しゅんり)  アイドル的存在の超イケメン先生  ♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡  彼の名前は飛鷹隼理くん。  隼理くんは。 「夕鶴にこうしていいのは俺だけ」  そう言って……。 「そんなにも可愛い声を出されたら……俺、止められないよ」  そして隼理くんは……。  ……‼  しゅっ……隼理くん……っ。  そんなことをされたら……。  隼理くんと過ごす日々はドキドキとわくわくの連続。  ……だけど……。  え……。  誰……?  誰なの……?  その人はいったい誰なの、隼理くん。  ドキドキとわくわくの連続だった私に突如現れた隼理くんへの疑惑。  その疑惑は次第に大きくなり、私の心の中を不安でいっぱいにさせる。  でも。  でも訊けない。  隼理くんに直接訊くことなんて。  私にはできない。  私は。  私は、これから先、一体どうすればいいの……?