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小さな恋
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しおりを挟む—蒼太side
達也が、高校時代の・・・一途君に戻った。
私は強気で生意気な達也も好きだけど・・・・やっぱり一途で可愛い達也が好き。
良かった良かった!
半次はゲタゲタ笑って、
「由美ちゃん、達也はー・・・本来こういう奴だったんですよ!一時ちょっとイキってただけだよな??」
そう言うと達也は
「イキってませんから!!!!/////////////」
でも、一番変わったのは・・・涼さんと龍。
淳は元々凛ちゃんに一途だったし、湊も結局は一途。
「一番変わったのは涼さんと龍かもね~・・・あの兄弟は本当~・・・高校時代とか酷かったもんね」
私が言うと・・・由美さんは身を乗り出して来て、
「でもほら、私・・・・明の前だとあまり話に出さないけど・・・。明の父親の翔太から色々昔の話聞いてたの!!達也君もあの事件の時にいたの???」
あー・・・あの昌也の事件の時ね。
てか、由美さん・・・・昌也の話題ってタブーかなって思ったんだけど・・・大丈夫なの???
すると、由美さんはニッコリ笑って、
「あの・・・アイツの顔は思い出したくないけど・・・でももう会う事もないし。今は・・・達也君が居るからもう平気・・・蒼太君や半次君にも迷惑かけちゃってごめんね・・・。」
そう言って笑ったの。
振り返って達也と由美さんを見ると・・・2人はニッコリ笑って手を繋いでいた。
もうこの2人は・・・大丈夫ね。
古宇利大橋を渡って古宇利島に入った。
そして、広い浜辺でテントを立てバーベキュー!!
子供たちはそれぞれ・・・固まって遊んでいて・・・私は子供たちを見ながら由美さんが持ってきてくれたお肉を食べた・・・。
「・・・蒼太君・・・色々ありがとう・・・。」
由美さんはそう言って私の横に腰掛けた・・・。
「何がぁ?」
私がそう言うと、由美さんはニッコリ笑って・・・私の肩に寄りかかり、
「いっつもさ、明のこと気に掛けてくれたり・・・今まで達也君と一緒の部屋で・・・達也君の事見ててくれたり・・・・昔だって凛の事大分助けてくれていたでしょ??」
そう言ったの。
「達也はさ・・・私達仲間の中で今までずっと一番年下で・・・私にとっては可愛い弟なのよ・・・。」
そうね・・・可愛い弟・・・。
「高校時代からずっと見てて、凄く素直でいい子っていうのも知ってるし・・・だからあの子がこうやって素敵な人と一緒になれて可愛いお嬢さんが出来て幸せな姿を見ると・・・・私達も嬉しい」
最近ね、皆どんどん幸せになっていって・・・私は置いてけぼりを食らっている気がする。
でもね、それはそれで嬉しい。
この前淳がね、
『皆結婚しても、俺等は一生ファミリーだから』
って・・・・そう言ってくれたの。
—由美side
蒼太君って不思議な人。
優しくて、女子っぽいけど多分根本的なものは男性。
つい、何でも話したくなる空気と頼りたくなる感じ。
彼の周りに男女問わず、大人子供問わず集まる意味が分かる気がする。
「由美さんと達也も・・上内村に家建てたら良いのに!」
蒼太君がそう言った。
そうそう、この前達也君が連れて行ってくれた上内村。
それは、正式名称ではないけど・・・上地、上原、内山家の豪邸があって・・・その並びには美晴ちゃんと龍君の家も今建設中。
まだまだ土地が余っていて、公園のように整備されたその場所は・・・そこだけがちょっと別世界。
「でもー・・・皆凄い豪邸!幾ら達也君だってそこまではー・・・・」
ここ最近全て達也君に払ってもらってる私。
明の幼稚園のお金とかまで、今はお世話になってしまっている。
すると蒼太君が、
「まぁー・・・涼さんとか淳程ではないけど、相当持ってると思うよ?達也も!!これからいろいろ資産運用したりしてまた増やすんじゃない?あの人達そういうの得意だから!」
そう言って笑った。
まぁ、昔・・・・達也君もそこそこ持ってるっぽい事を言ってたのは覚えてる。
だからってそれだけに頼り切るのもイヤだし・・・・もしまた働けたら私も頑張ろうかなって!!
—蒼太side
「明ちゃん、これ~・・・」
私と由美さんの前で繰り広げられる・・・小さな小さな2人の・・・可愛い恋・・・・。
陸君は自分のポケットから何かを出し、目の前に居る明ちゃんにそれを見せた。
「わぁ~ッ・・・・可愛い~・・・・・////////」
明ちゃんはそれを見て両手で口を抑えて驚いたの・・・・。
メッチャ可愛い!!!
私と由美さんはそんな2人を見て・・・顔を見合わせて・・・笑った・・・。
陸君が手に持っていたのは可愛いネックレス。それを、明ちゃんの首に掛けてあげて・・・・。
「明ちゃん、沖縄で一緒に暮らそうよ」
そう言ったのー!!/////////
えっ?えっ??プロポーズっ??
って勝手に興奮しちゃった!
すると、明ちゃんは顔を上げて、ニッコリ笑って・・・。
「明ね・・・・」
うんうん・・なになに???
「明もう北海道には帰らない!!ここで暮らす!」
そう言い切った!
私と由美さんはププッと吹き出し、一緒に笑った。
すると明ちゃんは由美さんのところに走って来て、
「ねぇママ~ッ・・・陸君がこれくれたんだよ???」
そう言って見せてきたのは、明ちゃんの首に掛かっている可愛い貝のネックレス。
由美さんは明ちゃんの腰をギュッと抱き締め、
「陸君に~・・ありがとうって言った?」
そう言うと・・・明ちゃんは振り返って・・・。
「リー君・・・ありがとう~ッ!!」
明ちゃんはまた・・・由美さんの顔を見て、
「ママ・・・、私・・・もう北海道に帰らない・・・」
そう言いきって笑った。
子供の小さな小さな恋・・・。
それって
凄く素直な・・・純粋な気持ち。
たまにそんな真っ直ぐすぎる嘘のない言葉に・・・・大人は困惑する。
だって・・・子供の純粋な気持ちに・・・計算も何もないからね・・・・。
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