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新たな関係のスタート
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しおりを挟む─結城side
「・・・橘結城さん・・・」
社長は私の前まで来るとニッコリ笑ってそう言った。
「・・・あの・・・私・・・////////」
凄い・・・緊張したけど・・・。
変な安心感は・・・消えなかった。
なんだろう・・・この感じ。
おじさんは、私の事を見つめて・・・。
何かを言おうとしたが・・・
一瞬その言葉を飲み込んだ。
そして、
「結城ちゃん・・・綺麗になったね」
と・・・・・・。
笑って言ったの。
キューっと少し胸が熱くなる。
何だろう、この感じ・・・・。
父親・・・ではないけど、それに似た・・・感じというか・・・・。
「おじ様・・・・」
思わずそう言うと、
おじさんは、一瞬目を真ん丸にして・・・・口を開けた・・・。
なんか、変なこと言っちゃったかな・・・。
不味かった・・かな・・・。
そう思って口を抑えると、おじさんは・・・またニッコリ笑って・・・・。
「君にまた会えるなんて・・・夢にも思っていなかったよ」
そう・・・言ったの。
叔父様・・・・//////
「ずっと心配していたんだよ・・・・本当に良かった・・・・。」
思わず、持っていたバックを下に落としてしまった・・・・・。
慌ててバックを拾うと・・・叔父様もしゃがみ込み、転がったリップを拾ってくれた。
そして、
「今度ご飯に行かないか?君とは話をしたいことが沢山あるんだよ・・・」
そう言ってくれた・・・・/////////
「お気遣い本当にありがとうございます・・・是非・・・ご一緒させてください・・・・」
そう言って、私は頭を下げた。
「お仕事も短期間だけど、期待してるよ。困ったことがあったら、何でも祐司に言いなさい・・・・・不備があったらすぐ相談。いいね・・・」
「・・・はい・・・///////////」
他の役員さんも・・・皆優しい感じで、おじさんの後ろでニコニコして立っていた。
「じゃぁ、今度ゆっくり話そうね・・・またね・・・・」
おじさんはそう言って・・・。
前の役員席の方に歩いて行った。
意外と・・・、役員さんって・・・若い人もいるんだ。
後ろの方には30代半ば・・・かな?と思える人もいて・・・やはりイケメン。
すると、他の受付人達も到着し・・・祐ちゃんも戻ってきて・・・私の隣に座った。
「結城さん・・・記憶・・戻りましたか?」
祐ちゃんは私の方に少し身を寄せ・・・言った。
ドキッ・・・・//////
って・・・。
胸が鳴った。
「あ・・・うっすらなんだけど・・・・」
明らかに動揺・・・・と、顔に書いてあるんじゃないかっていう位反応する私。
すると、
「よかった・・・結城ちゃん・・・」
初めて見た・・・祐ちゃんの満面な笑顔・・・。
子供のような・・・顔・・・///////
その顔を見ると、
さっきと同じ・・・何だか懐かしくて、安心した・・そんな気持ちになった。
「・・・祐ちゃん・・・」
私がそう呼ぶと、
「親父・・・・・逢いたがってたから。」
祐ちゃんは耳元で言った・・・・・・。
ドキーーッッッ/////!!!
な・・なんか・・急に祐ちゃんとの距離がメチャクチャ近づいた。
「は・・・はぃ・・・////」
「顔赤いね??・・大丈夫??」
そ・・・それはぁー・・・変な緊張がーーーー//////
そして、ついに始まる朝礼。
司会がマイクを取ると、・・・皆が立ち上がった。
私も慌てて立とうとしたら・・・・・・・
ガタガタッ!!!!
と、椅子から落ちそうになって・・・悪目立ちする・・・私。
そして・・・クスクスと笑われる・・・・////
はぁー・・・やだなぁ・・・この注目・・・////。
いきなりドジやっちゃった。
『では、今回中途採用で入社しました新人スタッフの紹介をさせていただきます。』
奥の扉から・・・続々と出てくるイケメン小僧たち。
まだ・・スーツに着られてる感の・・男の子達が前に並んだ・・・。
「10階フロアには右2人が来ます・・・」
祐ちゃんは私に耳打ちした。
「へぇ・・・・」
涼が言ってた子達か・・・・。
皆が一言一言・・・挨拶をし、整列しながらこっちに向かって歩いてきた。
皆、私を見て不思議そうに目を見開き・・・私の横に整列。
はぁー・・メガネかけてくりゃよかったなぁ・・・。
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