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誤解と和解 そして私の推しメン
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しおりを挟む「女ーーーーー????」
声を裏返らせて声を上げたのは淳君。
淳君と一樹さんは・・・会社を出た後、晴海にある港がみえるレストランに連れて行ってくれた。
コーナー席で、淳君と一樹さんは目を真ん丸にして持っていたタバコに火をつける。
そして、
「え・・・何かの間違いじゃない???涼が女と接触するとかあんま想像できないよ???」
一樹さんが優しく言った。
まぁね・・・・・。
私だってそう願いたい。
「別にホテルから出てきたとか手繋いでたとかじゃないんだろ???」
淳君はテーブルに並ぶ料理を口に運びながら言った。
「ホテルなんかもうアウトじゃん!!・・・そうじゃなくって・・・なんか・・・こう、凄く・・・仲良さそうで、そういう仲とかじゃなくて・・・・」
セフレとかそういうんじゃない。
そっちの方が・・・・怖い。
「まぁまぁ、でも女の子と一緒に居たら気になるよね・・・・。三越のスタッフとかじゃない?俺等も良く行くから、行くと営業さんとか降りてきてくれたりするけど?」
一樹さんがそう言ったけど・・・・・。
んー・・・。
デパートの外商さんって感じではなかったけどな・・・・。
「取り合えずー・・・涼はそんなに直ぐ、女の子に声かけたりする奴じゃないし、何か事情があったんだろーー??ちゃんと話してみろよ?」
淳君はそう言って私にも料理を取り分けてお皿を寄こしてきた。
そっか・・・・・。
てか、淳君って凛さんとあれからどうしたのかな。
凛さんに何度かラインしたけどー・・・、遅れてでも返信は来るけど・・・最近また・・・忙しそうだ。
凛さんに会ってるのかな??
すると、一樹さんの電話が鳴って・・・一樹さんは電話に出ながら外に行ってしまった。
・・・・・・・・・。
「あのさぁー・・、淳君って最近凛さんに逢った???」
今日なら・・・なんか聞ける感じ。
私がそう言うと、淳君は食べていた手を止め・・・。
「俺のことはどうでもいーだろ・・・自分の心配しろよ・・・・」
うっ・・・。
まぁ、そうなんだけどさ・・・・・。
「だって、凛さんは私も知ってるし気になるからさー・・・」
私がそう言うと、淳君はまたタバコを出し・・・。
「だったら凛に聞けよ・・・・俺もよくわかんねーんだよ・・・・」
わかんねーって・・・。
アンタが分かんなきゃ私だって分かんねーでしょ!!!
「とにかくー・・お前と涼が気まずくなると皆が気を遣うんだってー・・・。今日の件は直樹が明らかに悪いしお前に全く非はない。皆そう思ってる!・・・だからー・・・涼ともっと・・・こうー・・・コミュニケーション取って、変な壁みたいなの作るな・・・・な???」
言葉は・・・荒いけど・・・・。
今日はかなり優しい。
「うん・・・。」
「他に何か悩んでるのか?」
・・・・・・。
「んー・・・大丈夫。」
だって・・・涼に話す前に淳君に話したら・・・。
「大丈夫って事は何かあったんだろ?・・・言えよ!」
え・・・。
「・・・大丈夫だって・・・」
私が顔の前で手を振って言うと・・・。
「何かあったら言えよ、涼が忙しい時は俺とか一樹だっているんだから・・・」
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