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貴方についていく
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しおりを挟む空港迄は15分程で到着。
健二は駐車場に車を止め、保安検査場まで見送ってくれた。
すると・・・・
「・・・一樹っ・・・!!」
後ろから年配の人の声。
皆で振り返ると・・・60代の・・ご夫婦が立っていた。
優樹君は、その二人を見て
「じーじとばーばだぁ・・・・」
そう言って二人の方に走っていった。
一樹のお父さんとお母さんっ?!
私達も二人の方に歩いて行くと、
「あーーー・・皆さん・・・いつもお世話になっています。親子共々本当に良くして頂いて・・・・」
白髪のお父さんが言った・・・。
スッゴい、腰が低い優しそうなパパ~・・・・。
「いやいや、こちらこそ!!お世話になってて・・・」
涼と淳が言った・・・。
すると、
「・・来てたんだ・・・ありがとう・・」
一樹が笑って言った。
「あんた・・向こうで大丈夫なの??皆さんに迷惑をかけるんじゃない?」
お母さんが言った。
「いや、・・・・仲間なんで・・・」
ぼそっと・・・達也が言った・・。
達也の口から仲間と???
「あーー・・なんか・・優樹にご飯作ってくださったんですよね??ありがとう・・・」
お母さんが私の方に言ってきた・・。
「あ・・・そんな・・大したものは作れないんですが・・・・」
私が言うと、
「この子・・涼の彼女なんだ・・・優樹もなついてて・・・結城ちゃんって言うんだけど・・」
「同じ名前っ・・・そうですかー・・・なんか・・ご迷惑おかけしますが・・ヨロシクお願いします・・・」
「そんな・・・全然ですよ・・優樹君・・凄くいい子だし・・・」
一樹のご両親は、凄く良い人っぽい。
二人で凄く心配していて、お母さんはずっと一樹の手を離さない。
しかし、時間も押し・・・別れを惜しみながら・・・入口へ・・・。
お父さんとお母さんも見えなくなるまで手を振った・・・。
「年明け、遊びに行きますからねーーーー!!!」
健二は泣きながら手を振ってきた・・・・。
「・・・健ちゃん泣いてたーーー・・・」
優樹くんは一樹に抱っこされながら言った。
「なーー・・今日は皆泣き虫だなーー・・・」
皆で一緒に搭乗口まで歩くと、私たちが乗る飛行機が見えた・・・。
「・・・結城・・・」
涼が笑って私の横に来た。
「・・・んーーー??・・・」
「・・・覚悟・・・決めてる??」
「・・・覚悟???」
「・・・俺についてくる・・・」
「へ・・・???」
涼は私の手をぎゅっと握って、
「・・・いつかちゃんと・・プロポーズするから・・・・・・でも・・俺についてくる覚悟・・ある??」
・・・涼・・・
「・・あるよ・・」
私はずっと貴方の傍に居たい。
「・・・・・」
優樹君に見えないように、
・・・・・チュッ・・・・
と、軽くキス・・・・////////
私達は・・・これからだ・・・・。
これからは・・・恋人同士として。
私達優樹君を含めた・・・6人は・・・今日から・・・島人。
もう東京は、卒業。
ありがとう、東京。
さようなら、東京。
【完】
(島人物語に続きます❤)
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