島人物語~secret続編

文字の大きさ
87 / 181
大好きな人の誕生日

4

しおりを挟む

しかし、

私は見てしまった。


誕生日パーティーの翌日は洗濯等もせず、涼と二人でのんびり過ごした。


その翌日、涼が仕事に行った後私は溜めてしまった洗濯物を洗濯機へ・・・・・。
涼のシャツを手に取って見ると、・・・・・・。

ん???????

涼のシャツの襟には真っ赤な口紅。

口紅???

これって口紅だよね?

誰かとぶつかったのかな?都内の通勤ラッシュとかなら可能性あるけど・・・沖縄でこんなところに口紅付くかな?


いやいや、・・・また何を疑ってるんだ私は・・・・・。
私は自分にそう言い聞かせ、
「疑わない!涼は私の大事な人・・・」
そう言い聞かせた。

失いたくない・・・。
今涼は忙しい、なるべく煩わしいことは避けたい。

すると部屋のインターフォンが鳴り、カメラを見ると・・・・。
「あ・・・・」
急いで玄関まで走っていき扉を開けた。
「一樹ーーー・・・・・、優樹君保育園行った??」

そう、訪ねて来たのは一樹。
「うんー・・・、優樹保育園送って来たー・・・今ちょっとだけいいかな??」
「いいよ、涼いないけど・・・・」

私がそう言うと、一樹は笑って・・・・。

「結城ちゃんと話したかったんだよー・・・・・」
って・・・・・。

私はコーヒーを入れて、一樹はダイニングの椅子に腰かけた。
「どうしたの??」
「あのさ、・・・・店の件なんだけど・・・・」
「うんうん・・・・」
私も一樹の前に腰かけた。
すると、一樹は・・・・。
「最初はね、barをやろうかなって思ってたんだけど、」
「うん・・・・・」
「良く考えて・・・やっぱり優樹を1人にするのは厳しいし、」
あっ・・・・・そうか・・・barって夕方から朝方とかまでだもんね・・・・・。

「そっか・・・そうだよね」
「んでー・・・・急で申し訳ないんだけど・・・」
「うん・・・・」
一樹はニコッと笑って・・・・。

「カフェBARでやっていこうかなって涼とも言ってたんだ・・・・」
「カフェBAR??・・・・」
「そう、だから・・・やっぱり結城ちゃんのお料理の力が欲しいなーって・・・。お酒も置くカジュアルな店にしたいんだよね・・・ケーキとかも出したいし・・・・」

へぇ・・・・・///////////
なんかすごく楽しそうだな・・・・。

「じゃあ、営業時間は?」
「涼と話してたのはね、11時オープンで夕方17時とかまででやってみようかなと思ってる」
「そっかぁ・・・でもこの辺海が見える小さなカフェってないよねー・・・。観光客とかにも人気出そうじゃない?」

私達はその後も一緒にメニューを考えたりして盛り上がった。
午後は一樹の車でお店の方に向かった。

一樹は、もうすっかり元気だ・・・・・・。
「昨日・・・涼とラブラブ出来た?」
相変わらずの優しい口調で言ってきた。

「お陰様で・・・・//////////」
私がそう言うと、
「そっかぁ・・・もうそろそろ結婚かね?楽しみいっぱいじゃん?」
結婚・・・かぁ・・・・。
確かに涼も昨日そう言ってたけど、朝見てしまったあの口紅・・・らしきものが気になった。

「結城ちゃん?・・・・どした?」
「あっ・・・・・ううん、大丈夫・・・・」


―一樹side

結城ちゃん。
気持ち元気ないなー・・・・。

薬中でも、女の子への観察力は半端ないんですよ。
俺ー・・・・。

いや、もう薬中じゃないけどね。

結城ちゃんってさ、何かあるときって・・・・・。

「大丈夫」
って言うんだよね。

俺は運転しながら、結城ちゃんの方を見て・・・・・。
「大丈夫なの??」
そう言うと、結城ちゃんは何度も頷いた。

分かりやすいなー・・・・。
涼また何かしちゃったのかな?

「結城ちゃんさ、・・・・俺もー・・・人のこと言えないし、あんな風にみっともない姿結城ちゃんに見せちゃったから言うけどさ・・・・・」
ラリってる姿、見られちゃったしー・・・・・。
あれって最悪の状況だったと思う!
メチャ格好悪いし、出来たら美佳には内緒にしてほしい。

って、女々しい俺。

だから、もう腹割って話したい。

「結城ちゃん何かあったでしょ?・・・・俺には言っちゃいなってー・・・・俺だってすっごいみっともない姿見せられたんだしさぁ~・・・・」

そう言うと、結城ちゃんはププッ・・・と吹き出して笑って、
「一樹にはかなわないなー・・・・直ぐにバレちゃうー・・・・」

って・・・。
そう言って笑った。





しおりを挟む
感想 5

あなたにおすすめの小説

溺愛彼氏は消防士!?

すずなり。
恋愛
彼氏から突然言われた言葉。 「別れよう。」 その言葉はちゃんと受け取ったけど、飲み込むことができない私は友達を呼び出してやけ酒を飲んだ。 飲み過ぎた帰り、イケメン消防士さんに助けられて・・・新しい恋が始まっていく。 「男ならキスの先をは期待させないとな。」 「俺とこの先・・・してみない?」 「もっと・・・甘い声を聞かせて・・?」 私の身は持つの!? ※お話は全て想像の世界になります。現実世界と何ら関係はありません。 ※コメントや乾燥を受け付けることはできません。メンタルが薄氷なもので・・・すみません。

ハイスぺ幼馴染の執着過剰愛~30までに相手がいなかったら、結婚しようと言ったから~

cheeery
恋愛
パイロットのエリート幼馴染とワケあって同棲することになった私。 同棲はかれこれもう7年目。 お互いにいい人がいたら解消しようと約束しているのだけど……。 合コンは撃沈。連絡さえ来ない始末。 焦るものの、幼なじみ隼人との生活は、なんの不満もなく……っというよりも、至極の生活だった。 何かあったら話も聞いてくれるし、なぐさめてくれる。 美味しい料理に、髪を乾かしてくれたり、買い物に連れ出してくれたり……しかも家賃はいらないと受け取ってもくれない。 私……こんなに甘えっぱなしでいいのかな? そしてわたしの30歳の誕生日。 「美羽、お誕生日おめでとう。結婚しようか」 「なに言ってるの?」 優しかったはずの隼人が豹変。 「30になってお互いに相手がいなかったら、結婚しようって美羽が言ったんだよね?」 彼の秘密を知ったら、もう逃げることは出来ない。 「絶対に逃がさないよ?」

イケメンエリート軍団??何ですかそれ??【イケメンエリートシリーズ第二弾】

便葉
恋愛
国内有数の豪華複合オフィスビルの27階にある IT関連会社“EARTHonCIRCLE”略して“EOC” 謎多き噂の飛び交う外資系一流企業 日本内外のイケメンエリートが 集まる男のみの会社 そのイケメンエリート軍団の異色男子 ジャスティン・レスターの意外なお話 矢代木の実(23歳) 借金地獄の元カレから身をひそめるため 友達の家に居候のはずが友達に彼氏ができ 今はネットカフェを放浪中 「もしかして、君って、家出少女??」 ある日、ビルの駐車場をうろついてたら 金髪のイケメンの外人さんに 声をかけられました 「寝るとこないないなら、俺ん家に来る? あ、俺は、ここの27階で働いてる ジャスティンって言うんだ」 「………あ、でも」 「大丈夫、何も心配ないよ。だって俺は… 女の子には興味はないから」

極上イケメン先生が秘密の溺愛教育に熱心です

朝陽七彩
恋愛
 私は。 「夕鶴、こっちにおいで」  現役の高校生だけど。 「ずっと夕鶴とこうしていたい」  担任の先生と。 「夕鶴を誰にも渡したくない」  付き合っています。  ♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡  神城夕鶴(かみしろ ゆづる)  軽音楽部の絶対的エース  飛鷹隼理(ひだか しゅんり)  アイドル的存在の超イケメン先生  ♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡  彼の名前は飛鷹隼理くん。  隼理くんは。 「夕鶴にこうしていいのは俺だけ」  そう言って……。 「そんなにも可愛い声を出されたら……俺、止められないよ」  そして隼理くんは……。  ……‼  しゅっ……隼理くん……っ。  そんなことをされたら……。  隼理くんと過ごす日々はドキドキとわくわくの連続。  ……だけど……。  え……。  誰……?  誰なの……?  その人はいったい誰なの、隼理くん。  ドキドキとわくわくの連続だった私に突如現れた隼理くんへの疑惑。  その疑惑は次第に大きくなり、私の心の中を不安でいっぱいにさせる。  でも。  でも訊けない。  隼理くんに直接訊くことなんて。  私にはできない。  私は。  私は、これから先、一体どうすればいいの……?

病弱な彼女は、外科医の先生に静かに愛されています 〜穏やかな執着に、逃げ場はない〜

来栖れいな
恋愛
――穏やかな微笑みの裏に、逃げられない愛があった。 望んでいたわけじゃない。 けれど、逃げられなかった。 生まれつき弱い心臓を抱える彼女に、政略結婚の話が持ち上がった。 親が決めた未来なんて、受け入れられるはずがない。 無表情な彼の穏やかさが、余計に腹立たしかった。 それでも――彼だけは違った。 優しさの奥に、私の知らない熱を隠していた。 形式だけのはずだった関係は、少しずつ形を変えていく。 これは束縛? それとも、本当の愛? 穏やかな外科医に包まれていく、静かで深い恋の物語。 ※この物語はフィクションです。 登場する人物・団体・名称・出来事などはすべて架空であり、実在のものとは一切関係ありません。

契約結婚のはずなのに、冷徹なはずのエリート上司が甘く迫ってくるんですが!? ~結婚願望ゼロの私が、なぜか愛されすぎて逃げられません~

猪木洋平@【コミカライズ連載中】
恋愛
「俺と結婚しろ」  突然のプロポーズ――いや、契約結婚の提案だった。  冷静沈着で完璧主義、社内でも一目置かれるエリート課長・九条玲司。そんな彼と私は、ただの上司と部下。恋愛感情なんて一切ない……はずだった。  仕事一筋で恋愛に興味なし。過去の傷から、結婚なんて煩わしいものだと決めつけていた私。なのに、九条課長が提示した「条件」に耳を傾けるうちに、その提案が単なる取引とは思えなくなっていく。 「お前を、誰にも渡すつもりはない」  冷たい声で言われたその言葉が、胸をざわつかせる。  これは合理的な選択? それとも、避けられない運命の始まり?  割り切ったはずの契約は、次第に二人の境界線を曖昧にし、心を絡め取っていく――。  不器用なエリート上司と、恋を信じられない女。  これは、"ありえないはずの結婚"から始まる、予測不能なラブストーリー。

極悪家庭教師の溺愛レッスン~悪魔な彼はお隣さん~

恵喜 どうこ
恋愛
「高校合格のお礼をくれない?」 そう言っておねだりしてきたのはお隣の家庭教師のお兄ちゃん。 私よりも10歳上のお兄ちゃんはずっと憧れの人だったんだけど、好きだという告白もないままに男女の関係に発展してしまった私は苦しくて、どうしようもなくて、彼の一挙手一投足にただ振り回されてしまっていた。 葵は私のことを本当はどう思ってるの? 私は葵のことをどう思ってるの? 意地悪なカテキョに翻弄されっぱなし。 こうなったら確かめなくちゃ! 葵の気持ちも、自分の気持ちも! だけど甘い誘惑が多すぎて―― ちょっぴりスパイスをきかせた大人の男と女子高生のラブストーリーです。

Perverse

伊吹美香
恋愛
『高嶺の花』なんて立派なものじゃない ただ一人の女として愛してほしいだけなの… あなたはゆっくりと私の心に浸食してくる 触れ合う身体は熱いのに あなたの心がわからない… あなたは私に何を求めてるの? 私の気持ちはあなたに届いているの? 周りからは高嶺の花と呼ばれ本当の自分を出し切れずに悩んでいる女 三崎結菜 × 口も態度も悪いが営業成績No.1で結菜を振り回す冷たい同期男 柴垣義人 大人オフィスラブ

処理中です...