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別れ
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しおりを挟む結城が・・・出て行った・・・・・・・。
あの日、
蒼太が部屋に戻ると、ダイニングテーブルに手紙が置いてあり、その横には俺が上げた指輪と時計とスマホが置いてあったと・・・。
手紙には
『さようなら』
その一言。
蒼太から電話があって急いで戻った。
俺はその手紙を見て膝から落ちて愕然とした。
慌ててマンションの周りを車で回り探し回ったが・・・見つからず・・・・。
俺が・・・。
全てをダメにした。
結城を傷付けた。
「結城ちゃん見つからない?」
慌てて入ってきたのは一樹。
「あぁ・・・。」
俺は頭を抱え椅子に腰かけた。
部屋に皆集まって来てて皆の視線が痛い。
「美佳に連絡行くかもしれないから・・・美佳に言っておく。涼・・・ちゃんと話せばわかってくれるさ・・・」
一樹にそう言われて肩を叩かれた。
が・・・・・・。
はぁ・・・。
「あーーーーあ、・・・お嬢の飯食いてーーなぁーーー・・・」
食いてーのは俺だって!
もう頭が全然回らない。
煙草を手に取って口に咥えると、
淳が俺の横に座ってきて、
「お前と龍、本当に似てるよな?・・・・女にハメられちゃうとこそっくり!」
マジで・・・。
俺も・・・龍も・・・・。
―結城side
今日は、
私の誕生日。
私はこの前買った小さな目覚まし時計の音で目を覚ました。
「んー・・・・・」
背伸びをし、まだ熱っぽい体をゆっくり起こした。
さて、病院行こうかな。
あの日から1週間が経った。
私が・・・あの部屋を出て1週間。
ベットから立ち上がり、部屋のカーテンを開けて小さなベランダに出ると・・・。
ビルとビルのすき間から微かに海が見えた。
「はぁ・・・・。」
あの日、蒼ちゃんが部屋を出てすぐに・・・私は意識が朦朧とする中荷物をスーツケースに詰め込んだ。
そして、誰にも会わないように・・・・逃げだした。
涼が帰った後、相手が妊娠したとか・・・でも俺はやってないとか・・・。
やったとかやってないとか・・・。
そんな話を涼と向き合って聞く勇気はなかった。
涼から貰ったフランクミュラーも指輪も・・・お揃いのスマホも・・・・。
もう要りません。
私には・・・。
もう必要ない。
そして、マンションを飛び出して直ぐ近くのホテルに逃げ込んだ。
もうなーーーーにも・・・・。
なにもない。
翌日、口コミが良い不動産屋を調べ・・・朝一でそこに向かった。
すると、不動産屋で見覚えのある人がカウンターに立ちこっちを見ていた。
「結城ちゃん?」
ヤバッ。
不動産屋に居たのは涼のお友達の剛君。
不味い。
「あっ!!間違えました!」
慌てて店を出ると、剛君は追いかけて来て・・・。
「あの・・ごめんなさい・・。あの、涼に私がここに来たって言わないでください・・・。」
私は慌ててそう言った。
確かに、剛君は・・・・不動産屋で働いてるって聞いたことがある。
でもまさか、ここに居るとは・・・・。
この街を歩いていれば涼の友達に会うのは普通。
そんなのよく分かっていたのに・・・・。
油断していた。
剛君は一瞬黙って、
「何かあった??お茶だすよ」
そう言って私の腕を引き店内に戻された。
どうしよう。
やっぱり沖縄から出るべきだったかなって・・・その時思った。
でも、
美佳の傍に居たかった。
剛君は私にお茶を出して、
「結城ちゃん、なんか・・・体調悪い?」
私は・・・。
お茶を手に取って一口頂いた。
少し手が震えた・・・・・。
「なんか・・・少し熱っぽくて・・・でも何でもないの・・・風邪かな」
昨日も薬飲んだけど全然よくならない。
だから、早く・・・ホテルじゃなくて・・・住処が欲しい。
「そっか・・・、良かったら大和往診もしてるからさ!電話してみてもいいんじゃない?」
・・・・・・・・・。
大和君か。
「うん・・・・・」
すると、剛君は私の顔を覗き込み・・・・。
「で??どうしたの?一人で不動産屋来るなんてー・・・」
色々説明するのは面倒くさい。
私が言わなくても、その内噂で聞くだろうし・・・・。
「涼とは・・・・・別れた・・・・。」
それだけ言った。
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