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別れ
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しおりを挟む―涼side
俺はある場所に来ていた。
「えーーーーっと・・・・・・」
俺が居たのは、剛が働く不動産屋。
目の前には剛。
「いーーーから言え!こっちは毎日毎日この辺ストーカーばりに探し回ってんだーーー!」
俺は結城が出て行ってから毎日色々なところを探し回ってた。
仕事前と昼休み・・・・仕事が終わった後夕方から・・・・。
そして、この前蒼太が結城と会ったという泡瀬のバス停付近。
あの辺でスーパー近くのアパートやマンションを色々回って歩いた。
でも・・結城を見つけることはできない。
結城は俺のスケジュールを把握してるからそれに沿って動いているのかもしれない。
流石に参ってた俺を見て、一樹から朗報・・・・。
『剛の所で部屋を借りたらしい』
何日か前に、結城が美佳ちゃんに会いに来てそう言った。
「いやいやいや、・・・お客様のプライベートの事は幾らお前でも言えないー・・・」
剛は不動産屋のカウンター内で俺にそう言った。
俺は剛のネクタイを引っ張り・・・。
「お前俺の友達だろ??・・・吐けーーーーっ!!」
剛は少し笑って、
「分かった分かった!!・・・でもー・・お前マジで浮気とかしてないよな??」
俺はネクタイを離し、また椅子に腰かけた。
「してない・・・・でも証拠がない・・・。でもしてねーんだよ・・・・」
俺はやっぱり・・・。
あの日、あの女としたって・・・思えない。
すると、剛は少し笑って立ち上がり奥にあるコピー機で何かをコピーし俺に渡してきた。
「このマンションの301、海が見える1ルーム・・・。」
俺はその紙を見ながら車を走らせた。
それは、蒼太が結城を見つけたというバス停から少し歩いた住宅地。
泡瀬漁港の直ぐ近くのマンション。
美佳ちゃんの病院まで車で10分かからない位の場所だった。
俺はその場所に向かい、近くのコインパーキングに車を止め、その住宅地を歩いた。
近くにはスーパーもコンビニもあって、治安も悪くない静かな住宅地だ。
剛に渡された紙を見て歩いていると、そのマンションは直ぐ目の前にあった。
結構古い小さなマンション。
でも・・・きっと海は見えるだろう。
そして、ナイスタイミングなのか悪いタイミングなのか分からないが、3階のベランダに結城が出てきた。
そして、洗濯物をしまいながら海を眺めていた。
その時、俺は決めた。
全ては、俺がモタモタしていて・・・隙があったから。
あの日だって、結城以外の女に気を使う必要なかったんだ。
ガラガラッと、ベランダの窓を閉め中に入った結城を確認し引き返すと・・・。
「涼さん!」
振り返ったそこには蒼太と一樹。
「げっ・・・お前ら何してんだ?」
俺がそう言うと一樹はニヤッと笑って、
「俺は結城ちゃんの様子マメに見に行けって美佳に言われてるから!」
そう言ってケーキの箱が入った紙袋を掲げて見せてきた。
はぁぁぁぁっ?!
すると、蒼太はも
「私はあの翌日、この辺回ってたらまた結ちゃん見つけたからとっ捕まえて住所聞いたの・・・」
こいつ等ーーーーーっ!!!既に知ってたのかよ!!!!
「何で言わねーんだよッ!!!!」
俺がそう言って二人に詰め寄ると、2人はゲタゲタ笑って・・・。
「お前が、あの訳わかんねー女の世話ばかりしてるからだろ???あの女、妊娠なんかしてねーよ・・・。見りゃわかるだろ???何でお前気付かないんだよ!」
え・・・・。
「普通4カ月って言ったらもうお腹出てるし・・涼さん絶対騙されてるからねッ!!!」
なんだってーーーーーーー????????
一樹はまた笑って、
「他の女の事考える余裕ー・・・今あんのか???」
ねーよ・・・。
「頭の中100%結城ちゃんにしろよ、じゃねーと俺らが結城ちゃんとは逢わせねーからなー・・・・・」
一樹はそう言って俺の胸を押し・・・笑った。
この野郎ーーーーーっ!!!
何なんだよーーーーーー!!!!
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