島人物語~secret続編

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大事な人

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―結城side


私はある場所に居た。

「すいません、お待たせしてしまって」
慌てて出てきたのは、凄く綺麗な顔の・・・雰囲気は和也さん系の男性。
その人は私の前に来ると、
「初めまして、北谷の8階のチーフをやってる三枝智樹と申します」
そう言って私に名刺を差し出した。
「すいません、急にお願いしてしまって」
私も頭を下げて名刺を受け取った。


「どうぞお座りください。」
私は懐かしい作りのカウンター前のソファーに腰を掛けた。

受付フロアーって何処も作りは一緒なんだ・・・。
部屋を見渡してると、
「銀座と作りは一緒でしょ?」
三枝さんは笑って言った。
「あ・・・はい・・・・。」

三枝さんは一枚の紙を見ながら、
「涼と逢ってたの写真撮られちゃったんだね・・・」

涼とは、親しいの???
私がじっと見ていると、三枝さんは笑って・・・。
「俺も何年か前に銀座に居て、涼と淳と同じチームで一緒に働いてたんだ。」

あの、チームに居たんだ・・・・・。

「俺は銀座のレベルにはついていけなくて、自分から沖縄に移動願いを出したんだけどね・・・元々俺は宮古出身でいつかは沖縄に戻る予定だったし・・・・」

そうなんだ・・・・・。

「そうなんですか・・・。」

三枝さんは私のお腹を見て、
「そのお腹・・・・・」
「あ・・・、あの・・・、私・・・今こんな感じで・・・でも、一度相談してみようかなって思って・・・・」
村田さんみたいなことはできないけど・・・時間がかかってもいいから何か・・・・。
すると、
「涼は今日結城ちゃんがここに来てる事は知ってる??」

私は膝の上で拳をぎゅっと握って・・・・首を横に振った。

「今回の件、祐司から言われているのはね・・・・2人ともここを辞めてるわけだし・・・、涼には臨時講師、結城ちゃんは銀座の時と同じアシスタント・・・か・・・。」
か・・・????

「後はー・・手っ取り早く罰金って言われてるんだ・・・。祐司も罰金が一番早いと思うって・・・・・」

罰金か・・・・・。
罰金ー・・・・高そうだなぁ・・・・・。

「罰金ってお幾らくらいなんですか???」
私がそう言うと、三枝さんは笑って・・・。
「1人1億で2人で2億だけどー・・・涼だったら軽いだろ?多分これで蹴りはつくかなって思ってたんだけど、涼が出すの難しいなら祐司が出すって言ってたしね・・・・・」

お・・・・・・。
億・・・・・・。

そうよね・・・うん。
それくらいになるよね・・・はい。


どうしよう。
私、貯金幾らあったっけ???

やっぱり蒼ちゃんにキャッシュカードと通帳持ってきてもらって・・・あっちには多分・・・1000万位入ってたような・・・・。
でも1000万。

「あの・・・、私は・・・そのお金払えないのでやっぱりアシスタントとか・・・・・」
そう言うと、
「え???涼が出すから大丈夫でしょ???それか、祐司か社長が払うってさっき連絡来たよ?」

パッ・・・・・
パパッッ??
イヤイヤ・・・・いつまでもそんな尻拭いを・・・・。
どうしたらいいのー・・・・・・。


ギュッと両手を握って、
「今私、・・・涼とは一緒には居ないんです」
言葉に出すと・・・実感するからあまり言いたくなかった。
でももう1カ月以上たってるし。


すると、三枝さんは一瞬黙って
「別れたってこと?」
ゴクっとつばを飲んだ・・・。
別れた。
「・・・多分・・・・そうかな・・・・」

この前会って・・・やっぱり涼が好きなのはわかったけど、私は涼に妊娠したことを・・・言えないの。
何でかな・・・・。

あの、妊娠したと言った女性に騙されたって一樹も蒼ちゃんも言ってたけど・・・結局あれはどうなったのかは知らない。
あんな事があって、・・・・私まで、妊娠したとか・・・言いずらい。

「結城ちゃんピンで、罰を受けるんなら・・・・アシスタントは、涼とセットの場合だから・・・アシスタントは無いんだよ」

え・・・・・・・・・。
ゴクッと唾を飲み込み、三枝さんを見ると・・・・。


「結城ちゃんが銀座に居る時、違反者がいたと思うけど・・・その人みたいに新人研修材料になるかー・・。」
あの、
村田さんの・・・あれだよね・・・。

「それか、新人とマンツーマンの練習台か・・・。」
練習台。

三枝さんは少し言いずらそうにして、
「会員さんの場合は、クラブから退会っていう一番円満なやり方があるんだけど、結城ちゃんの場合もう辞めてるし・・・・そうすると・・・一応規定では・・・」

ゴクッ・・・・と唾を飲み込んだ。

「涼との今後の関係を・・・・断つか・・・・・・」

・・・・・・・・・・・。

断つ・・・・・。
って、もう会ってはいけないってことだよね?

でも私別れたんだから・・・・それも良いってことだよね?

三枝さんは私の顔を覗き込み、ため息をつくと・・・・・。

「でもさ、今結城ちゃんも沖縄に住んでるでしょ??断つということは・・・どちらかが沖縄を出ないといけないんだよ?」

え・・・・・・・・・。

「だからさー・・・やっぱりお金を払うのが一番妥当だと思う。もし払ってもらうのが嫌だったら、祐司に建て替えてもらう形でもいいんじゃない?」

でもそしたら、お兄ちゃんは絶対返させてくれないし。

はぁぁ・・・・・。

「だ・・・大丈夫です。・・・・私、罰受けます・・・・」


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