島人物語~secret続編

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─そして大晦日


今日はOH忘年会。

俊也は、大晦日から沖縄に行くと言って会社の忘年会は欠席。

「涼さん達が会社辞めてもう1年経つんですねぇ」
俺の横でそう言うのは健二。
「そうだな、1年って早いな・・・・。」

あいつ等がOH銀座を辞め、沖縄に帰ってから銀座も大変だった。
会員様がどんどん沖縄に移行、辞めた方も多く・・・一時はガクンと売り上げも落ちた。

が、

涼の後を引き継いだ湊と、和也、そして和也の補佐の仁がかなり頑張ってくれ・・・今は以前より売り上げが伸びた。

沖縄もバタバタし、兄としては非常に心配だったが・・・最近やっと落ち着きついに我が妹も結婚。

でもな、我が妹結城よ・・・・。
兄である俺に・・・電話位くれてもいいんじゃないか?と・・・最近思う兄である。

結城は、涼や淳・・・一樹や美佳さんとの面白い写真や食い物の写真を無言で送りつけてくることは多々。
しかし大事なことは特に・・・。
無く・・・・。

「2人って結婚式上げるんですかねー・・・楽しみだなぁ・・・・」
「俺は兄だから絶対呼ばれると思うがお前はどうだろうなぁ・・・・・」

笑ってそう言うと、健二は・・・。

「ぇえええっ?!何それ何それ!俺結構いい仕事したと思うんですよ!!俺は絶対行くって2人に伝えてください!!!///////////」



そして、


—翌日


今年も無事、新年を迎えられました!!!
あけましておめでとう!!!!

俺は久しぶりに松濤にある実家に帰って来ていた。
「祐司ー・・・今日はラーメン食いに行こうぜ??」
そう言って煙草を吸うのは、俺の兄貴の祐一。

「えー・・・、元旦からやってるラーメン屋ある?休みなんじゃない?」

兄は普段は横浜にあるモールに入っているアパレルショップを運営。
スタッフが休みの時にヘルプで働きに行っているが・・・元旦と2日はモールが休みの為実家に帰って来ていた。

兄貴と俺は6歳の年の差があって、兄貴は高校を卒業したら直ぐにアメリカに飛びサーフィン三昧。
向こうでアルバイトをしたりして生活したまに日本に帰国。

そんな生活を10年位前までしてて、今は日本に定着。

兄貴は笑って、
「渋谷にあるんだってー・・・・」
そう言って俺等は出掛ける準備をしていた。

すると、キッチンのカウンターに置いてあった俺の携帯が鳴って・・・・兄貴が、
「おい、電話鳴ってるぞ?」
そう言って俺に渡してきた。

なんだろう、元旦早々・・・・。

俺は兄貴から電話を受け取り、
「はい・・・・・」
電話に出ると、


・・・・・・・・・・。

え?????

俺は一瞬、固まって・・・今の状況を飲み込めないでいたんだ。

その電話は友人からでも、我妹結城からでも、社長からでもない電話。

『元旦早々申し訳ありません、今から来ていただけますかね?』

『湾岸署まで・・・・』

けっ・・警察ッ?!

「えっと・・・・今からですか?」
『はい、もしあれでしたらそちらにお伺いしても・・・・』
「あ、大丈夫です!直ぐに伺いますので・・・・」

電話を切り、兄貴の顔を見ると・・・・。
「何?誰か何かやらかした?」

警察だと・・・あの村田さんの件で何かあったのかと思ったが・・・・そうでは無い様だ。

俺は慌てて準備をし急いで車で湾岸警察署に向かった。


警察署までは車で30分ほど。
湾岸所に着くと、電話をくれた西村さんという刑事さんが1階まで迎えに来てくれていた。

「いやぁ・・・ご足労頂いてしまってすいません・・・・」
西村さんは笑ってそう言った。
「いえ、特に用は無かったので・・・・でも何が・・・・」
俺がそう言うと、西村さんは・・・

「いやぁ、・・・色々分かったんですよ・・・・それで堂本副社長に色々お伺いしたくって」

俺が案内されたのは、普通の小さな会議室のようなところだった。
お茶を出されて、西村さんは俺の前に腰かけた。

「堂本さん、実はですね・・・・以前の橘結城さんのファッションイベントでのあの事件覚えてますよね?」
西村さんはそう言った。
「それは勿論、私も居合わせましたし・・・我が妹の事件でしたから・・・・」

そう言うと、部屋の扉がノックされ、もう1人若い刑事さんは分厚いファイルを西村さんに渡し、西村さんはそのファイルを俺に見せた。

「堂本さん、これを見て頂いてよろしいでしょうか」








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