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嫌です
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だが曲がり角にさしかかったとき、ユルは猫のようにするりと脇の竹藪へ入った。
太い竹の後ろに隠れて聴力+4を付与。
川で水を汲んでいると思われる県民たちの声に耳を澄ます。
「──なあ、あのガキだけどさ。あれ強言士だろ。あんなに若いのに、なんか……分厚い鎧みたいな筋肉だし、体じゅう傷だらけだったし。何より防護壁を跳び越えてきたとか言ってたしよ? 猫みたいな顔してやがるけど、実は危ないヤツなのかも。今からでも管理隊に通報したほうがよくないか?」
「アタシも同じこと考えてたよ。どうやって県に入ったのか知らないけどさあ。あんなのが街をうろついてちゃ、あたしたちの運気が下がっちまう。……ほら、当たりを引いちまったら……アンタは通報についてどう思う?」
「私も賛成だな。ここは早く切り上げるかな……おい、悪いが急いでくれるか!」
これは話の流れがよくない方向に向かっているな。ユルは嫌な予感に眉根をひそめていた。
できるだけ早くこの場を離れ、街に戻ったほうがいいとは思いつつも、県としての自分への対応の悪さの理由の一端だけでも耳にできないかと粘るが、県民たちはそそくさと水汲みを終えてしまった。
各々が重い容器を抱え、ほんの数分しか関わっていないはずのユルの悪口をぺらぺらとまき散らしながら、本人が潜む竹藪の前を横ぎっていく。
(あの感じだと管理隊への通報は確定したみたいだな。この後、すんごくめんどくさそう)
ユルは聴力を+4から+6に上げて県民たちの会話を拾い続けたが、聞こえなくなるまでの間にユルが欲する情報は出てこなかった。
宿もなく、旅人に対する県民の態度もどこか冷たい。
この県は自分のような旅人を快く思っていないような気がしてならない。
それとも、自分が蛍石士であることが多少なりとも関係しているのだろうか。
何にしても、と舌打ちをし、ユルは聴力を解除。
さっさと街に戻ろうかとも考えたが、どうせ管理隊と一悶着することになるのなら、人気のないこのあたりで対応したほうが面倒な事態にならないだろう。
そう考え直し、県民たちが通っていった道に出て、その場に座り込む。
15分ほどだろうか。何度となく背伸びと欠伸を繰り返しながら待ち続けたユルの鼓膜が、自分のほうへ向かってくる音を捉える。
何匹かの犬が荒い息を吐く音、冷えて乾いた土を踏みしめる靴の音。
わざわざ犬を、かー。逃げないからそんな必要はないのに、とユルは鼻を鳴らしていた。
犬の荒い呼吸が吠え声へと変わり、1人ぶんだった靴音が2人ぶんになったころ、ユルは気だるそうに立ち上がり、3匹の犬を先頭に接近する2人の男たちへ手を振り、声をかける。
「あの、探している不審者は僕です。たぶんわかると思いますけど」
2人の男たちは仇を見つけたとばかりに激しく吠えかかる犬たちを制し、事務所に帰るように命令。
不満げに何度も振り返りながら帰る犬たちの後ろ姿を見届け、ユルから10メートルほど離れた道の上で足を止めた。
極端な身長差のある2人の腰には同じ長さの長剣が差されてあり、背の低いほうは明らかにその長さを持て余している。ユルの見立てでは、長い剣はサーベルの一種だった。
「管理隊のムッケとピッコンだ。ユルどのと見受けられるけどね?」
竹みたいな体だなー。ユルはそう思いながら背の高いほうの質問を肯定し、同時に浮かんできた疑問を口にした。
「あのすみません。どうしても聞いておきたかったので……お兄さん方の名前ですけど、この県ではそういうの、普通なんですか?」
何を頓狂なことを聞くのか、背の高い男はそんな顔で首を縦に振った。
背の低いほうも同意して頷く。
(うわー、文化の違いかなー)
昨晩に出会ったケロコン、それにこの2人。どちらも国府で耳にする類の名前ではない。むしろ国府でその名前を子どもにつけた親は、周囲から氷のように冷たい視線を浴び続けることになるだろう。
管理隊という共通項があるにしても、職で名前が決まるわけではないだろうし。
国府で生まれ育ったユルは、初めて触れた文化の違いに少しの面白味を感じていた。
「そんなことより……強言士てのはしょうがないね。あの高い防護壁を越えてきたんだね。それと、ここは県立自然保護園だけど、どんなところなのか、とかの説明は受けていないんだね? まあ、うちの事務所を通って来ていないのだから、きっとそうなんだろうけど」
ところで、いま自分に話しかけている男はムッケ、ピッコンのどっちなんだろうか。
ユルは質問に対して頷いたあと、ソワソワと質問を入れ込むタイミングを見計らっている。
「……すみません。こちら側の説明不足です。防護壁を越えることは想定していませんでした。あなた方、強言士は常識の範疇を越えた力を持っていますね。簡単な強言を使う者は何人か県におりますが、あなたのように国府の遣いになるほどの方をお見かけしたのは、これが初めてでして」
ようやく口を開いた、背が低くてこれもまた短い竹のような男はムッケとピッコンのどっちなんだろうか。
ユルの好奇心は深まるばかりだった。うーん気になる、聞きたい。
口を開きかけたと同時、2人は示し合わせたようなタイミングで道に腰を下ろし、神妙な顔になって口を開いた。
「折り入って、お願いしたいことがあるんだ」
「嫌です」
「そうか、嫌か──えっ」
ユルは相手の驚きに驚いていた。
何の自慢にもならないので、特に意識しているわけではないが、ユルは国府でそれなりの知名度を持っていた。ゆえにその性格を知られている国府では誰かに頼られることはほとんどなく、稀に頼まれたとしてもじゅうぶんな見返りがなければ絶対に受けなかった。
今回の旅も同様で、免罪という餌を目の前にぶら下げられているから、ユルは今こうしている。
だが本人は、幼児性愛者である副府長を半殺しにしたことを罪だとは思っていない。
虐げられる子どもをどうしても見過ごせない。無報酬でも体が動いてしまう。
理由は自分でもよくわからないけれど、きっとあの異常な母親との生活が影響しているのだろうと。
「何かを依頼するなら、まずは報酬を提示してほしいですね。商談の基本だと思いますが」
「おいおい、報酬って? 国府からの手紙には何でも頼んでいいと書いてあったんだがね」
「――はい?」
いやいやいや、確かに県の運営で困っていることは聞けと言われたけれど、頼み事を受けろとは言われてないし。ユルの脳裏に国府長の無感情なにやけ顔が浮かび上がる。どこまでもうさん臭い男だと思っていたが、1つめの県からその実力を発揮したのか。
ユルは苦虫を奥歯ですり潰したような顔になり、事態が自分に不利にならないようにどう返すべきか、じっくりと考えを巡らす。
「……そうでしたね。すっかり忘れていました。お兄さんの言うとおりです。ただ、無償で受けるとは書いてなかったですよね?」
本当のところがどうか知らないが、鎌を掛けていた。無償で受けるとまで書かれていたのなら、今すぐ国府に帰ってあの男に抗議をしてやろう、とユルは内心で息巻く。
少し考えるような素振りを見せてから、背の低いほうが不安げな顔で首を縦に振った。
太い竹の後ろに隠れて聴力+4を付与。
川で水を汲んでいると思われる県民たちの声に耳を澄ます。
「──なあ、あのガキだけどさ。あれ強言士だろ。あんなに若いのに、なんか……分厚い鎧みたいな筋肉だし、体じゅう傷だらけだったし。何より防護壁を跳び越えてきたとか言ってたしよ? 猫みたいな顔してやがるけど、実は危ないヤツなのかも。今からでも管理隊に通報したほうがよくないか?」
「アタシも同じこと考えてたよ。どうやって県に入ったのか知らないけどさあ。あんなのが街をうろついてちゃ、あたしたちの運気が下がっちまう。……ほら、当たりを引いちまったら……アンタは通報についてどう思う?」
「私も賛成だな。ここは早く切り上げるかな……おい、悪いが急いでくれるか!」
これは話の流れがよくない方向に向かっているな。ユルは嫌な予感に眉根をひそめていた。
できるだけ早くこの場を離れ、街に戻ったほうがいいとは思いつつも、県としての自分への対応の悪さの理由の一端だけでも耳にできないかと粘るが、県民たちはそそくさと水汲みを終えてしまった。
各々が重い容器を抱え、ほんの数分しか関わっていないはずのユルの悪口をぺらぺらとまき散らしながら、本人が潜む竹藪の前を横ぎっていく。
(あの感じだと管理隊への通報は確定したみたいだな。この後、すんごくめんどくさそう)
ユルは聴力を+4から+6に上げて県民たちの会話を拾い続けたが、聞こえなくなるまでの間にユルが欲する情報は出てこなかった。
宿もなく、旅人に対する県民の態度もどこか冷たい。
この県は自分のような旅人を快く思っていないような気がしてならない。
それとも、自分が蛍石士であることが多少なりとも関係しているのだろうか。
何にしても、と舌打ちをし、ユルは聴力を解除。
さっさと街に戻ろうかとも考えたが、どうせ管理隊と一悶着することになるのなら、人気のないこのあたりで対応したほうが面倒な事態にならないだろう。
そう考え直し、県民たちが通っていった道に出て、その場に座り込む。
15分ほどだろうか。何度となく背伸びと欠伸を繰り返しながら待ち続けたユルの鼓膜が、自分のほうへ向かってくる音を捉える。
何匹かの犬が荒い息を吐く音、冷えて乾いた土を踏みしめる靴の音。
わざわざ犬を、かー。逃げないからそんな必要はないのに、とユルは鼻を鳴らしていた。
犬の荒い呼吸が吠え声へと変わり、1人ぶんだった靴音が2人ぶんになったころ、ユルは気だるそうに立ち上がり、3匹の犬を先頭に接近する2人の男たちへ手を振り、声をかける。
「あの、探している不審者は僕です。たぶんわかると思いますけど」
2人の男たちは仇を見つけたとばかりに激しく吠えかかる犬たちを制し、事務所に帰るように命令。
不満げに何度も振り返りながら帰る犬たちの後ろ姿を見届け、ユルから10メートルほど離れた道の上で足を止めた。
極端な身長差のある2人の腰には同じ長さの長剣が差されてあり、背の低いほうは明らかにその長さを持て余している。ユルの見立てでは、長い剣はサーベルの一種だった。
「管理隊のムッケとピッコンだ。ユルどのと見受けられるけどね?」
竹みたいな体だなー。ユルはそう思いながら背の高いほうの質問を肯定し、同時に浮かんできた疑問を口にした。
「あのすみません。どうしても聞いておきたかったので……お兄さん方の名前ですけど、この県ではそういうの、普通なんですか?」
何を頓狂なことを聞くのか、背の高い男はそんな顔で首を縦に振った。
背の低いほうも同意して頷く。
(うわー、文化の違いかなー)
昨晩に出会ったケロコン、それにこの2人。どちらも国府で耳にする類の名前ではない。むしろ国府でその名前を子どもにつけた親は、周囲から氷のように冷たい視線を浴び続けることになるだろう。
管理隊という共通項があるにしても、職で名前が決まるわけではないだろうし。
国府で生まれ育ったユルは、初めて触れた文化の違いに少しの面白味を感じていた。
「そんなことより……強言士てのはしょうがないね。あの高い防護壁を越えてきたんだね。それと、ここは県立自然保護園だけど、どんなところなのか、とかの説明は受けていないんだね? まあ、うちの事務所を通って来ていないのだから、きっとそうなんだろうけど」
ところで、いま自分に話しかけている男はムッケ、ピッコンのどっちなんだろうか。
ユルは質問に対して頷いたあと、ソワソワと質問を入れ込むタイミングを見計らっている。
「……すみません。こちら側の説明不足です。防護壁を越えることは想定していませんでした。あなた方、強言士は常識の範疇を越えた力を持っていますね。簡単な強言を使う者は何人か県におりますが、あなたのように国府の遣いになるほどの方をお見かけしたのは、これが初めてでして」
ようやく口を開いた、背が低くてこれもまた短い竹のような男はムッケとピッコンのどっちなんだろうか。
ユルの好奇心は深まるばかりだった。うーん気になる、聞きたい。
口を開きかけたと同時、2人は示し合わせたようなタイミングで道に腰を下ろし、神妙な顔になって口を開いた。
「折り入って、お願いしたいことがあるんだ」
「嫌です」
「そうか、嫌か──えっ」
ユルは相手の驚きに驚いていた。
何の自慢にもならないので、特に意識しているわけではないが、ユルは国府でそれなりの知名度を持っていた。ゆえにその性格を知られている国府では誰かに頼られることはほとんどなく、稀に頼まれたとしてもじゅうぶんな見返りがなければ絶対に受けなかった。
今回の旅も同様で、免罪という餌を目の前にぶら下げられているから、ユルは今こうしている。
だが本人は、幼児性愛者である副府長を半殺しにしたことを罪だとは思っていない。
虐げられる子どもをどうしても見過ごせない。無報酬でも体が動いてしまう。
理由は自分でもよくわからないけれど、きっとあの異常な母親との生活が影響しているのだろうと。
「何かを依頼するなら、まずは報酬を提示してほしいですね。商談の基本だと思いますが」
「おいおい、報酬って? 国府からの手紙には何でも頼んでいいと書いてあったんだがね」
「――はい?」
いやいやいや、確かに県の運営で困っていることは聞けと言われたけれど、頼み事を受けろとは言われてないし。ユルの脳裏に国府長の無感情なにやけ顔が浮かび上がる。どこまでもうさん臭い男だと思っていたが、1つめの県からその実力を発揮したのか。
ユルは苦虫を奥歯ですり潰したような顔になり、事態が自分に不利にならないようにどう返すべきか、じっくりと考えを巡らす。
「……そうでしたね。すっかり忘れていました。お兄さんの言うとおりです。ただ、無償で受けるとは書いてなかったですよね?」
本当のところがどうか知らないが、鎌を掛けていた。無償で受けるとまで書かれていたのなら、今すぐ国府に帰ってあの男に抗議をしてやろう、とユルは内心で息巻く。
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