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次の日、私たちは朝食後に少し休憩をしてから出発しました。
相変わらず、景色を楽しむことなど出来ませんが、どうやらこれは早急にドラゴニス王国に向かっているからだそうです。
もっと景色を楽しむように飛行することも可能だとの事です。
まぁ、皆さん、早く祖国であるドラゴニス王国に帰りたいのでしょうね。
いずれ、景色を楽しむ竜での旅行をしてみたいと思いますわ。
現在は海上の様でキラキラと輝いているのは分かりますわ。
私とフォルクスはクリスティーナの用意してくれる紅茶を楽しんでいます。
「エリアンティーヌ様」
「何?クリスティーナ」
「もうすぐで、ドラゴニス王国に着くようです。王都までもすぐですので」
「分かりましたわ。フォルクス、失礼の無いようにね」
「はい!お姉様」
ドラゴニス王国に陸地に入ってもスピードが速すぎるので何が何やらわかりませんでした。
キラキラ輝く海でなくなったのは分かりましたが。
そして、本当にすぐでした。
王都ドラムに着いたのは。
景色が見えるようになって降り立った場所は駐竜場と呼ばれる王城の敷地内にある竜たちが飛び立ったり、降り立ったりするための場所だそうです。
私たちが籠から降りると、大勢の騎士の方々が横に整列していました。
竜騎士の方々が毎回お戻りになるとこのようにお出迎えするのでしょうか?
それとも、今回は全員がお戻りになりましたから激励のためにお出迎えをしているのでしょうか?
「エリアンティーヌ様、ご帰還大変喜ばしく思います。お帰りなさいませ!」
「「「「「「「お帰りなさいませ!!」」」」」」」
「は、はい?」
びっくりしました。
私は騎士の皆さんから頭を下げられているのです。
私が帰ってきたからのお出迎えだったようです。
そうですね、私はこのドラゴニス王国の王族籍を持っているのでした。
王族籍……王族なんですね。
このような対応をされると少しずつ理解してきました。
ですが、どうしたら良いのでしょうか?
騎士の皆さんが頭を起こしてくれません。
これは私が何か声をお掛けしないといけないのでしょうか?
しかし、なんとお声をお掛けすれば……。
私が戸惑っていると竜から降りてきたマンサール…が状況をすぐに理解してくださり苦笑されました。
そして、私に耳打ちしてくださいました。
「エリアンティーヌ様、出迎えの礼を述べてから頭を上げるように申したら良いのですよ」
「わ、分かりましたわ……お出迎えありがとうございます。頭を上げて楽にしてくださいまし」
「「「「「ははっ!」」」」」
あ、やっと騎士の皆さんが頭を上げてくださいました。
うう、これからはこのようなやり取りが増えるのでしょうか?
ちゃんと出来るか不安です。
整列されている騎士の皆さんの先頭におられる方に向かってマンサール…は私を伴って歩き出しました。
私たとマンサール…の後ろにはクリスティーナがフォルクスを誘導してくださり、他の侍女や従者たちに騎士様たちがついてこられています。
「団長、このような出迎えではエリアンティーヌ様が戸惑うと連絡した筈ですが?」
「ああ、報告は受けたぞ。だがな、エリアンティーヌ様は我がドラゴニス王国の王族だ、下手な出迎えなど出来るわけなかろう」
「……何のための報告ですか?!エリアンティーヌ様のためにも少数で簡易的にとお願いした筈ですよ!貴方が変な考えをしないように具体的に書いたのに何で真逆の事をするんですか?!!」
「え?いや、だって、なぁ~」
「だってじゃありません!!エリアンティーヌ様が王族籍があるのを知ったのはつい先日だとも書いたではありませんか!だから、怖がらせないために指定したのに!意味がないではありませんか!」
「マンサールが上司イビりをする~」
「そんな事しても貴方では不気味なだけですよ」
「ひどっ!!」
マンサール…が泣き真似をする団長(?)さんに対して呆れ顔をしています。
そんなマンサール…の対応に団長(?)さんは気にしてないようです。
ひどいと良いながらも顔が笑っています。
何でしょう?
マンサール…とこの団長(?)さんはとても上司と部下という関係では無いような気がします。
いえ、もっと親しい間柄のような感じがするのです。
これがお二人にとっては普通なのでしょうか?
私が不思議に思っているとフォルクスと一緒に私の隣に来たクリスティーナが呆れ顔をしてマンサールたちを見ています。
その後ろにいる他の侍女や従者たちに騎士様の皆さんも苦笑され、呆れ顔をしていますね。
どうやら、この光景は日常的に行われているようですね。
私とフォルクスははじめて見るので戸惑いしかありませんが、皆さんにとって変わらない光景なら良いのだと思います。
ですが、いつまで続くのでしょうか?
お二人のじゃれあい(?)と言うのでしょうか?
ちょっとした言い合いが途切れることがありません。
内容が近状報告とか、愚痴とか、普段の生活態度に対してのダメ出しとか、様々に飛んでいます。
この後はどのような予定になっているのでしょうか?
確か、ドラゴニス王国国王陛下、私にとってもう一人のお祖父様たちに謁見するのではなかったでしょうか?
明日になるのでしょうか?
そんな風に考えているとクリスティーナから黒いオーラが出始めました。
え?
何でしょう?
このようなクリスティーナはあの人たちの時にしか見たこと無いのですが。
「ヴォル、グラバトール大伯父様、いい加減にしませんと…………怒りますよ」
「「っ!」」
「国王陛下たちをお待たせしていますよね?何より、いつまでエリアンティーヌ様とフォルクス坊ちゃまを立たせておくつもりですか?」
「す、すみません!!」
「ば、馬車を用意しておりますのでこちらへ」
「「は、はい」」
マンサールと団長(?)さんは慌て出しました。
そして、私とフォルクスはクリスティーナと一緒に馬車に乗りました。
他の侍女や従者たちは別に用意されている大人数用の馬車に乗りました。
一緒に帰ってきました騎士様は竜のお世話があるとの事でここまでのようです。
帰還の報告はマンサールがまとめてするそうです。
団長(?)さんと一緒に居りました騎士様たちは護衛のようで馬に乗って馬車に並走しています。
……団長(?)さんとマンサールはクリスティーナが馬車への同乗を許しませんでしたので御者の席に同乗しています。
何だか御愁傷様です、マンサール、団長(?)さん。
相変わらず、景色を楽しむことなど出来ませんが、どうやらこれは早急にドラゴニス王国に向かっているからだそうです。
もっと景色を楽しむように飛行することも可能だとの事です。
まぁ、皆さん、早く祖国であるドラゴニス王国に帰りたいのでしょうね。
いずれ、景色を楽しむ竜での旅行をしてみたいと思いますわ。
現在は海上の様でキラキラと輝いているのは分かりますわ。
私とフォルクスはクリスティーナの用意してくれる紅茶を楽しんでいます。
「エリアンティーヌ様」
「何?クリスティーナ」
「もうすぐで、ドラゴニス王国に着くようです。王都までもすぐですので」
「分かりましたわ。フォルクス、失礼の無いようにね」
「はい!お姉様」
ドラゴニス王国に陸地に入ってもスピードが速すぎるので何が何やらわかりませんでした。
キラキラ輝く海でなくなったのは分かりましたが。
そして、本当にすぐでした。
王都ドラムに着いたのは。
景色が見えるようになって降り立った場所は駐竜場と呼ばれる王城の敷地内にある竜たちが飛び立ったり、降り立ったりするための場所だそうです。
私たちが籠から降りると、大勢の騎士の方々が横に整列していました。
竜騎士の方々が毎回お戻りになるとこのようにお出迎えするのでしょうか?
それとも、今回は全員がお戻りになりましたから激励のためにお出迎えをしているのでしょうか?
「エリアンティーヌ様、ご帰還大変喜ばしく思います。お帰りなさいませ!」
「「「「「「「お帰りなさいませ!!」」」」」」」
「は、はい?」
びっくりしました。
私は騎士の皆さんから頭を下げられているのです。
私が帰ってきたからのお出迎えだったようです。
そうですね、私はこのドラゴニス王国の王族籍を持っているのでした。
王族籍……王族なんですね。
このような対応をされると少しずつ理解してきました。
ですが、どうしたら良いのでしょうか?
騎士の皆さんが頭を起こしてくれません。
これは私が何か声をお掛けしないといけないのでしょうか?
しかし、なんとお声をお掛けすれば……。
私が戸惑っていると竜から降りてきたマンサール…が状況をすぐに理解してくださり苦笑されました。
そして、私に耳打ちしてくださいました。
「エリアンティーヌ様、出迎えの礼を述べてから頭を上げるように申したら良いのですよ」
「わ、分かりましたわ……お出迎えありがとうございます。頭を上げて楽にしてくださいまし」
「「「「「ははっ!」」」」」
あ、やっと騎士の皆さんが頭を上げてくださいました。
うう、これからはこのようなやり取りが増えるのでしょうか?
ちゃんと出来るか不安です。
整列されている騎士の皆さんの先頭におられる方に向かってマンサール…は私を伴って歩き出しました。
私たとマンサール…の後ろにはクリスティーナがフォルクスを誘導してくださり、他の侍女や従者たちに騎士様たちがついてこられています。
「団長、このような出迎えではエリアンティーヌ様が戸惑うと連絡した筈ですが?」
「ああ、報告は受けたぞ。だがな、エリアンティーヌ様は我がドラゴニス王国の王族だ、下手な出迎えなど出来るわけなかろう」
「……何のための報告ですか?!エリアンティーヌ様のためにも少数で簡易的にとお願いした筈ですよ!貴方が変な考えをしないように具体的に書いたのに何で真逆の事をするんですか?!!」
「え?いや、だって、なぁ~」
「だってじゃありません!!エリアンティーヌ様が王族籍があるのを知ったのはつい先日だとも書いたではありませんか!だから、怖がらせないために指定したのに!意味がないではありませんか!」
「マンサールが上司イビりをする~」
「そんな事しても貴方では不気味なだけですよ」
「ひどっ!!」
マンサール…が泣き真似をする団長(?)さんに対して呆れ顔をしています。
そんなマンサール…の対応に団長(?)さんは気にしてないようです。
ひどいと良いながらも顔が笑っています。
何でしょう?
マンサール…とこの団長(?)さんはとても上司と部下という関係では無いような気がします。
いえ、もっと親しい間柄のような感じがするのです。
これがお二人にとっては普通なのでしょうか?
私が不思議に思っているとフォルクスと一緒に私の隣に来たクリスティーナが呆れ顔をしてマンサールたちを見ています。
その後ろにいる他の侍女や従者たちに騎士様の皆さんも苦笑され、呆れ顔をしていますね。
どうやら、この光景は日常的に行われているようですね。
私とフォルクスははじめて見るので戸惑いしかありませんが、皆さんにとって変わらない光景なら良いのだと思います。
ですが、いつまで続くのでしょうか?
お二人のじゃれあい(?)と言うのでしょうか?
ちょっとした言い合いが途切れることがありません。
内容が近状報告とか、愚痴とか、普段の生活態度に対してのダメ出しとか、様々に飛んでいます。
この後はどのような予定になっているのでしょうか?
確か、ドラゴニス王国国王陛下、私にとってもう一人のお祖父様たちに謁見するのではなかったでしょうか?
明日になるのでしょうか?
そんな風に考えているとクリスティーナから黒いオーラが出始めました。
え?
何でしょう?
このようなクリスティーナはあの人たちの時にしか見たこと無いのですが。
「ヴォル、グラバトール大伯父様、いい加減にしませんと…………怒りますよ」
「「っ!」」
「国王陛下たちをお待たせしていますよね?何より、いつまでエリアンティーヌ様とフォルクス坊ちゃまを立たせておくつもりですか?」
「す、すみません!!」
「ば、馬車を用意しておりますのでこちらへ」
「「は、はい」」
マンサールと団長(?)さんは慌て出しました。
そして、私とフォルクスはクリスティーナと一緒に馬車に乗りました。
他の侍女や従者たちは別に用意されている大人数用の馬車に乗りました。
一緒に帰ってきました騎士様は竜のお世話があるとの事でここまでのようです。
帰還の報告はマンサールがまとめてするそうです。
団長(?)さんと一緒に居りました騎士様たちは護衛のようで馬に乗って馬車に並走しています。
……団長(?)さんとマンサールはクリスティーナが馬車への同乗を許しませんでしたので御者の席に同乗しています。
何だか御愁傷様です、マンサール、団長(?)さん。
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