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第2話 都市伝説の始まり
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◇◆◇
翌朝。
眠れぬまま夜を明かした蓮は、
大学に行く気も起きず、スマホを握りしめたまま布団の中で検索を繰り返していた。
――「小説に諸説あり」
検索ワードを打ち込むと、意外にもヒットは多かった。
だが、どのサイトも断片的で、
まるで互いが互いをコピーし合ったかのように、同じような文言ばかりが並んでいる。
「読んだ者は数日後に奇怪な現象に遭う」
「小説には必ず #諸説あり のタグがついている」
「舞台は実在する――らしい」
その語尾がどこも決まって同じだった。
――“らしい”。
――“諸説あり”。
まとめブログの一つに、
興味深い書き込みが残されていた。
> 「友達があの小説を読んでから三日後に行方不明になった。警察沙汰になったけど手がかりはゼロ。
ただし、最後に残されたブラウザ履歴には“赤い橋”ってワードがあった」
蓮は思わず息を呑んだ。
“赤い橋”。
昨日読んだ小説の断片にも、その言葉が確かに書かれていた。
さらに調べていくと、別の怪談系ブログにこうあった。
> 「赤い橋の下を夜に覗き込むと、もう一人の自分がいる。そいつと目が合えば二度と帰れない」
また別のオカルト系掲示板にはこうだ。
> 「舞台は○○県△△市にある橋。
事故が多く、地元では“呪い橋”と呼ばれている。
ただし諸説あり」
……場所まで特定されている。
もしこれが単なる作り話なら、なぜ“実在の地名”まで出てくるのだろう。
胸の奥がざわついた。
小説と現実がじわじわと重なり合い、形のない影を作り始めていた。
蓮は決断する。
――確かめてみよう。
けれどそのとき、
画面の端に小さな通知が現れた。
《新しいスレッドが立ちました:
「佐久間蓮が調べ始めた」》
見間違いかと思った。
だが確かに自分の名前だ。
指先が震える。
スレッドを開こうとした瞬間、
画面が暗転する。
黒い文字が浮かぶ。
――“赤い橋”で⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎。
――諸説あり。
---
翌朝。
眠れぬまま夜を明かした蓮は、
大学に行く気も起きず、スマホを握りしめたまま布団の中で検索を繰り返していた。
――「小説に諸説あり」
検索ワードを打ち込むと、意外にもヒットは多かった。
だが、どのサイトも断片的で、
まるで互いが互いをコピーし合ったかのように、同じような文言ばかりが並んでいる。
「読んだ者は数日後に奇怪な現象に遭う」
「小説には必ず #諸説あり のタグがついている」
「舞台は実在する――らしい」
その語尾がどこも決まって同じだった。
――“らしい”。
――“諸説あり”。
まとめブログの一つに、
興味深い書き込みが残されていた。
> 「友達があの小説を読んでから三日後に行方不明になった。警察沙汰になったけど手がかりはゼロ。
ただし、最後に残されたブラウザ履歴には“赤い橋”ってワードがあった」
蓮は思わず息を呑んだ。
“赤い橋”。
昨日読んだ小説の断片にも、その言葉が確かに書かれていた。
さらに調べていくと、別の怪談系ブログにこうあった。
> 「赤い橋の下を夜に覗き込むと、もう一人の自分がいる。そいつと目が合えば二度と帰れない」
また別のオカルト系掲示板にはこうだ。
> 「舞台は○○県△△市にある橋。
事故が多く、地元では“呪い橋”と呼ばれている。
ただし諸説あり」
……場所まで特定されている。
もしこれが単なる作り話なら、なぜ“実在の地名”まで出てくるのだろう。
胸の奥がざわついた。
小説と現実がじわじわと重なり合い、形のない影を作り始めていた。
蓮は決断する。
――確かめてみよう。
けれどそのとき、
画面の端に小さな通知が現れた。
《新しいスレッドが立ちました:
「佐久間蓮が調べ始めた」》
見間違いかと思った。
だが確かに自分の名前だ。
指先が震える。
スレッドを開こうとした瞬間、
画面が暗転する。
黒い文字が浮かぶ。
――“赤い橋”で⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎。
――諸説あり。
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