魚は夢現に浮橋を飛び、鳥は現界の夢に泳ぐ。

まいまい@”

文字の大きさ
3 / 16
-1-

三・水たまりに咲くは、花の魚。

しおりを挟む
 空を厚く覆う雲は街の灯に淡く色づいて、雲間からほんの少しのぞく夜空の闇色をほのかに染めている。覆う雲さえなければ、天の河があふれんばかりの光を湛えて、空を満たしていただろう。宙の海に夏の大三角形は浮かび、落ちてくる煌く星々の流れが、月の光が、地上に降りそそいでいただろう。
 しかし今年は空は見えない。降り注ぐものと言ったら、雨の粒ばかり。水の香りを含んだ大気が肌にまとわりついて、蒸し暑さだけはいつもと変わらない夏の空気。それだけが、かろうじて季節が夏であることを告げていた。
 今は雨は止んでいるが、長く雨が続いていたため、道には水たまりが残っている。昼と違って自動車が通っていない静かな道路に、飛沫を上げるものはなく、水たまりは穏やかに、重たい空を映していた。見上げた空も、それを映す水たまりも、同じ色に染まっている。
 飛鳥はその水たまりを弾きながら、右へ左へとせわしなく歩いていく。その後ろをハクアと泳魚はついていく。
「飛鳥、転ぶぞー」
「だ~いじょうぶ~」
 飛鳥はくるくると回り、泳魚の方を見る。
「早く、神社のお祭りに行きたいの」
「ははは、本当にまだまだ、子供なんだから」

 そのとき、静寂を破る音が水たまりを揺らしながら地上から放たれた。大気を震わす音と同時に円状の花火が散る。紅玉や翡翠のような粒が飛び、夜空に落ちていく。
「あ、始まっちゃったよ」
 大きな音と共に、第一発目の花火が空に上がったのだ。飛鳥は駆け出した。
「早く、早く!」
「そんなに急がなくても、歩きながらでも楽しめるぞ」
 高い障害物の少ない田舎の町は、空も充分広く、花火を邪魔するモノは少ない。さらに言えば、町で行われる小さな花火大会なので、人もそれほど多くはない。始まってしまっても、ゆっくりと花火を見られる場所は確保できるだろう。
「でも、早く近くで見たいの」
「はいはい」
 泳魚も仕方なく少し歩く速度を上げる。
「もう、何やってるの? 早く!」
 なかなか来てくれない泳魚に痺れを切らして、飛鳥は引き返してくる。足元の水たまりの飛沫を舞わせながら、水たまりに映る花火を散らしながら。
「早く早く!」
 夜の闇、そして次にやってくるほんの少しの花火の光、交互にやってくる中、世界が揺らめいている。
 鱗の羽が舞い、泡が覆う。飛鳥は泳魚を見た。泳魚は微笑みながら、手を差し出している。
「兄ちゃん?」
 漂う気配に飛鳥は、目をこする。
「飛鳥? どうした?」
 泳魚の言葉が飛鳥に届くと、世界の揺らめきは収まり、残像のように消えていく。
「なんでもない。気のせいだったみたい」
 泳魚の手をつかむと、飛鳥は歩き出す。
「早く行こうよ」

 花火は曇った空を彩り、星の代わりに空を照らし輝いていた。
 小さな花火大会の会場とはいえ、数軒のちょっとした食べ物の露店が出ている。人々はそれに列を作り、花火を見ながら自分の番を待っていた。あいにくの曇り空で、花火の美しさは最大限には発揮されていなかったが、それでも見上げる人々は花火が上がるたびに感嘆の声を上げている。
「ほら、カキ氷を買って来たぞ」
 泳魚は、木に寄りかかり花火を眺めている飛鳥にカキ氷を手渡した。
「ありがとう」
 飛鳥は赤く染まったカキ氷を、一口食べた。
 冷たい氷は、口の中で溶ける。
「おいしいね」
 苺シロップの雫のような花火が空を飾る。空を赤く染めたかと思うと、すぐに溶けなくなってしまった。

「ちらほら、人間じゃない人たちがいるね」
 飛鳥はだからといって特に気にすることもなく、彼らとすれ違っていく。
「こういう祭りは、彼らも好きなんだ。な、ハクア?」
「霊も人も似たり寄ったりだ」
 盆の時期、騒いでいるのは何も人だけではない。現世うつしよ幻世まぼろよのあいまいなこの時期は何もかもが騒がしい。精霊、祖霊、亡霊といった、霊とつく名のモノたちも、にぎやかな場に紛れ込んでは祭りを楽しんでいるのだ。
 飛鳥と泳魚、もちろんハクアも、彼ら人ならざる者の姿が視える。たまに彼らの方も視られていることに気がつくが、だからといってどうということもない。お互い干渉しあわなければ、たいていの場合それ以上のことは起きない。特に用もないのに過度に接触してしまえば、ややこしくなる。例えば、突然に知らない人から馴れ馴れしく話しかけられたら、驚くだろう。時には、警戒されてしまうこともある。声をかけなければ、特に何もなく通り過ぎるだけなのだ。
 向こうの領域とこちらの領域を無駄に意識しすぎるのは、疲れるし面倒くさい。これはどの世界においても同じことだ。

 泳魚は飛鳥のほうを見た。飛鳥の顔が花火によって赤や緑の色に染まっている。
「飛鳥、君は……」
 泳魚は、花火に夢中の飛鳥に向かって言う。
「なあに?」
 飛鳥は首をかしげた。花火の音のせいで、泳魚の声は良く聞こえなかったのだ。
「……君は」泳魚は口を開きかけた。「……いや、何でもない、忘れてくれ」
「ん、うん」
 飛鳥は、空に輝く花火に夢中だった。

 空に響く音。橙の炎が再び夜空に放たれ、咲く火の花が空を彩る。散らす碧の波紋、流星のように飛び交う火、黄金の草が噴出して、空にも、そして、水たまりにも美しくあった。
「この空に、煌めくあの花火のように舞えたら、どんなに素敵なことか」
 泳魚は空を見上げ、そうつぶやいた。


 花火も終わり、飛鳥と泳魚は境内に並ぶ露店をめぐることにした。夜空の下、電球に照らされた露店の薄明るい光の中では、商品が雑多に山積みになっていると言うだけで、たくさんの露店が所狭しと並んでいるだけで、それだけで非日常的である。普段見かけるものでもどこか違うような、そんな不思議な雰囲気に染まっているように感じてしまう。
 少しくすんだ赤や青の布製の日よけが通りに沿って群れをなし、その露店はずっと遠くまで続いている。それが薄暗い境内の不思議な雰囲気と重なって、妖しい異界から来たような感覚に襲われ、気持ちは知らず知らずのうちに盛り上がってしまう。
「あ、金魚すくいだって」
 飛鳥は駆け出した。
「もう少し落ち着きがあると、良いのだが」
 露店に向かう飛鳥を見ながらハクアは言う。
「まぁまぁ、まだ子供なんだから」
「こういう日に、あんまり、うろちょろすると、別の世界に迷い込んでしまう」
 祭りの行われる場所は、この世界と違う世界の境界があいまいになる。特に境の内に存在する場所、神社の境内は、それが顕著に現れる。にぎやかな祭りの露店、露店からの間接照明で妖しく光る稲荷の像、像が見つめる境内の暗がり、暗がりの隅、ざわめき、そのゆらぎにそっと目を移せば、目に映るのは、現実の世界か、それとも、幻の世界か――
「大丈夫だろ、ハクア? 君が、そうさせないのだから」
「しかし、限度というものがある。最近は、誰かさんのせいで特に揺らぐ……」
「……分かっている。それはもう、充分に」
 泳魚は空を見た。厚い雲が今も風にゆっくりと流されている。その雲と風の合間に、夜は舞っている。
 ハクアは、ため息をつき、口を開いた。
「まぁ、飛鳥は常に片足、向こう側の世界に突っ込んでいるようなものだ」
「だから、飛鳥は君が見えてしまうのだろ?」
「その通り。しかし、お前も似たようなものだ。片足を突っ込んでいる先が、こちらの世界で……って、おい、聞いているのか?」
「飛鳥が呼んでる、行かなきゃ」
 泳魚は聞き飽きたとばかりに、飛鳥の隣へさっさと行ってしまう。ハクアは、再びため息をついた。
「だから、あいつは……」

 飛鳥は、その水の張られた水色のプラスチックの水槽を覗きこんでいる。水面に映る露店の明かりが、水と共に踊っている。水の中で泳ぐ金魚たちがその照明に照らされて、その赤みのある鱗がはっきりと金色に輝いていた。赤や黒の金魚は群れを成し、尾を振りながら悠々と泳いでいる。
 飛鳥の家では、少し前まで1匹の金魚を飼っていた。飛鳥が物心つく頃には、家にいた金魚である。小さな頃から、ずっと飛鳥と共に育ってきた。ここまで育つと、もはや金魚ではなく立派なフナのようであった。しかし、夏の訪れとともに死んでしまった。長く生きたから、もう寿命だったんだと、大人たちは言っていた。 
「飛鳥は、金魚すくいしたいのかい?」
 泳魚は赤い魚をじっと見ている飛鳥にそう語りかける。
「わからない」
 飛鳥はそう、短く言った。
「家に金魚がいたんだ。最近、死んじゃったけれど。あの金魚も、こういうお祭りで、家へ来たのかな」
 今はもういない金魚を思い、飛鳥は言う。
「多分。……ずっと、昔にね」
 泳魚はそう言う事しか出来なかった。
 飛鳥は飽きもせず、ただただ揺れる水面を見ているだけである。
「あのうちにいる金魚、もしかして兄ちゃんが取ってきたの?」
「どうしてそう思うんだ?」
「だって……」
 飛鳥は泳魚を見上げた。泳魚は黙ったまま、飛鳥を見つめている。露天の明かりに照らされて、白い肌に黄色の光が揺れている。
「だって、兄ちゃんがあのからっぽの水槽を見るとき、本当に寂しそうな目になるんだもの」
 そうなのだ。今朝だって、泳魚は居間に置かれた空っぽの水槽を、うわの空で見ていたのだ。
 飛鳥は、泳魚の目を見る。黒い闇色に水面の光が揺れていた。まるで水の中にあるかのような揺らぎが見えた。その眼に泳ぐ赤い魚が優雅に泳いでいる。
「……金魚?」
 飛鳥は、瞬きをした。露店の金魚も瞳の金魚も、煌きを身にまとい、ゆらゆらと光りの中にあった。とても美しくあるその金魚たちは、飛鳥を誘うように、ゆっくりと手を伸ばす。
「おーい、飛鳥。どうした?」
 泳魚は、心ここにあらずな飛鳥に語りかける。
「え? 何? 兄ちゃん?」
 飛鳥は、はっと我に返る。
「どうした、オレの顔に何かついているのか?」
「ううん、何でもない」
 泳魚の瞳をもう一度見てみるが、もうその魚はいなかった。
「気のせいだったみたい」

「ところで、金魚すくいはいいのか?」
 どこからともなく現れたハクアは、飛鳥の背後から言う。
「ハクアの言う通りだ、飛鳥。いつまでも、金魚を見ているだけというわけにはいかない」
 店は混んでいるという訳ではないが、いつまでもここにいて、見ているだけでは、露店の人や他の客の邪魔になってしまう。
「ん、どうしようか迷っているんだよね。お祭りの金魚って、すぐに死んじゃうこと多いから……それだとちょっと悲しいかなって」
「確かに……(ここにいる金魚で、生き残れるのは、半分もいないだろうな……)」
 泳魚は目を細め、おびえたように隅っこへ集まっている金魚たちを見る。
 金魚は、露店の仄明かりほのあかりにぼうっと映え、宝石のようである。水面付近で口を大きく開けて、くらくらしているように見える金魚たち。過密とも思える水の中、追われ、時には、紙でできたポイが破けて、そこから落とされているのだ。
「でも、どうせ飛鳥は、したいのだろう?」
 ハクアは、白い小さな牙を見せ、笑ったような表情を見せる。飛鳥は黙ったままだが、ハクアには分かっているのだ。飛鳥が金魚すくいをしたいということが。
 そうでなければ、金魚すくいに興味は持たないはずだ。すぐに死んでしまって悲しむかもしれないと思っても、やってみたくなる、それが金魚すくいの魔力なのだ。
 飛鳥はしばらく考えて、「やりたい」と、正直にそう答えた。
「じゃあ、オレがお金を店の人に渡す」
 そう言って泳魚は露店の人にお金を渡し、それと引き換えに金魚をすくうための網を受け取る。
「ほら、飛鳥。がんばれな」
 そして、泳魚は飛鳥に紙製の網を手渡した。
「ありがとう、兄ちゃん」
「せいぜい、がんばれ」
「うん、がんばるよ」
 泳魚とハクアの声援に意気込み、紙製の網を手にしっかりと持つ。水面下を泳ぐどの金魚に狙いを定めるのか、身じろぎもせず、食い入るように見つめている。飛鳥は意を決し、そっと、白い紙網を水の中に入れる。紙は水を吸い、瞬く間に薄灰色に変わっていく。
 水の抵抗が紙の部分にかからない様に注意しながら、飛鳥は金魚を追う。
「右だ。左だ。もう、トロいなぁ、飛鳥は」
 熱気のこもったハクアの声援が、頭上から絶え間なく聞こえる。
「ハクア、うるさいよ……」
 飛鳥は、集中できないでいた。
「ハクアも意外と子供なんだな」
 泳魚は、そんな様子のハクアを優しい笑みを浮かべながら見ていた。
「む、少なくとも、お前たちの数百倍は生きているぞ」
 ハクアは、そう反論する。
「ちょっと静かにしてよ」
 二人は静かになったので、飛鳥は再び集中し水中に網を入れる。少しの奮闘の末、泳ぐ方向に迷いが生じたのか、一匹の金魚の動きが鈍くなった。飛鳥はそれを見逃さなかった。すっと紙の網を金魚の下のもぐりこませ、水面まで持ち上げる。そして、すぐに水の少し入ったおわんに、紙の網に乗せた金魚を移す。
「一匹取れた」
 しかし、紙はふやけ、ちいさな穴も開いている。慎重にしなくては、すぐに破けてしまうだろう。
「落ち着いてすくえば、大丈夫だな」
「うん、がんばるよ」
 飛鳥は細心の注意を払いながら、再び水の中へ網を入れる。一匹の金魚に狙いを定め、うまく網の上へ誘導する。金魚の尾が、網に当たり紙は破けたが、間一髪、なんとか二匹目の金魚を、器にすくうことに成功した。網は大破し、水色の枠にほんの気持ち程度、へばり付いているだけであった。
 飛鳥は、枠だけになった網越しに魚とハクアを覗き見る。滴る水滴が、飛鳥の手を伝っていく。
「あぁ、すっかり、やぶけちゃったね」
「でも、二匹、すくえたな」
 ハクアはそう言って、器の中の金魚を眺めた。
「そうだね」
 すくった二匹の金魚を、透明のビニール袋に入れてもらう。透明なビニール袋の中、慣れない空間に、大きな目であたりを落ち着きなく見回している金魚たち。
「この金魚、うちの金魚のように長生きするかな」
「多分、大丈夫だよ、その金魚たち、戸惑っているけれど元気そうだし。二、三日、静かなところで休ませれば、きっと……」
「じゃあ、この金魚さんを、驚かさないようにそっと持ち運ばないとね」
 飛鳥は、金魚の入った袋を目の高さまで上げ、照々と煌やかに瞬く赤い鱗を、夢現な心地で見入っている。
「そうだ、オレが長生きさせるとっておきの秘訣を伝授しよう」
「本当? 帰ったら教えて」
 二匹の金魚を手に入れて、満足げなその表情の飛鳥を見て、泳魚はほほえましく、見守っていた。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

緑色の友達

石河 翠
児童書・童話
むかしむかしあるところに、大きな森に囲まれた小さな村がありました。そこに住む女の子ララは、祭りの前日に不思議な男の子に出会います。ところが男の子にはある秘密があったのです……。 こちらは小説家になろうにも投稿しております。 表紙は、貴様 二太郎様に描いて頂きました。

「いっすん坊」てなんなんだ

こいちろう
児童書・童話
 ヨシキは中学一年生。毎年お盆は瀬戸内海の小さな島に帰省する。去年は帰れなかったから二年ぶりだ。石段を上った崖の上にお寺があって、書院の裏は狭い瀬戸を見下ろす絶壁だ。その崖にあった小さなセミ穴にいとこのユキちゃんと一緒に吸い込まれた。長い長い穴の底。そこにいたのがいっすん坊だ。ずっとこの島の歴史と、生きてきた全ての人の過去を記録しているという。ユキちゃんは神様だと信じているが、どうもうさんくさいやつだ。するといっすん坊が、「それなら、おまえの振り返りたい過去を三つだけ、再現してみせてやろう」という。  自分の過去の振り返りから、両親への愛を再認識するヨシキ・・・           

ノースキャンプの見張り台

こいちろう
児童書・童話
 時代劇で見かけるような、古めかしい木づくりの橋。それを渡ると、向こう岸にノースキャンプがある。アーミーグリーンの北門と、その傍の監視塔。まるで映画村のセットだ。 進駐軍のキャンプ跡。周りを鉄さびた有刺鉄線に囲まれた、まるで要塞みたいな町だった。進駐軍が去ってからは住宅地になって、たくさんの子どもが暮らしていた。  赤茶色にさび付いた監視塔。その下に広がる広っぱは、子どもたちの最高の遊び場だ。見張っているのか、見守っているのか、鉄塔の、あのてっぺんから、いつも誰かに見られているんじゃないか?ユーイチはいつもそんな風に感じていた。

アリアさんの幽閉教室

柚月しずく
児童書・童話
この学校には、ある噂が広まっていた。 「黒い手紙が届いたら、それはアリアさんからの招待状」 招かれた人は、夜の学校に閉じ込められて「恐怖の時間」を過ごすことになる……と。 招待状を受け取った人は、アリアさんから絶対に逃れられないらしい。 『恋の以心伝心ゲーム』 私たちならこんなの楽勝! 夜の学校に閉じ込められた杏樹と星七くん。 アリアさんによって開催されたのは以心伝心ゲーム。 心が通じ合っていれば簡単なはずなのに、なぜかうまくいかなくて……?? 『呪いの人形』 この人形、何度捨てても戻ってくる 体調が悪くなった陽菜は、原因が突然現れた人形のせいではないかと疑いはじめる。 人形の存在が恐ろしくなって捨てることにするが、ソレはまた家に現れた。 陽菜にずっと付き纏う理由とは――。 『恐怖の鬼ごっこ』 アリアさんに招待されたのは、美亜、梨々花、優斗。小さい頃から一緒にいる幼馴染の3人。 突如アリアさんに捕まってはいけない鬼ごっこがはじまるが、美亜が置いて行かれてしまう。 仲良し3人組の幼馴染に一体何があったのか。生き残るのは一体誰――? 『招かれざる人』 新聞部の七緒は、アリアさんの記事を書こうと自ら夜の学校に忍び込む。 アリアさんが見つからず意気消沈する中、代わりに現れたのは同じ新聞部の萌香だった。 強がっていたが、夜の学校に一人でいるのが怖かった七緒はホッと安心する。 しかしそこで待ち受けていたのは、予想しない出来事だった――。 ゾクッと怖くて、ハラハラドキドキ。 最後には、ゾッとするどんでん返しがあなたを待っている。

14歳で定年ってマジ!? 世界を変えた少年漫画家、再起のノート

谷川 雅
児童書・童話
この世界、子どもがエリート。 “スーパーチャイルド制度”によって、能力のピークは12歳。 そして14歳で、まさかの《定年》。 6歳の星野幸弘は、将来の夢「世界を笑顔にする漫画家」を目指して全力疾走する。 だけど、定年まで残された時間はわずか8年……! ――そして14歳。夢は叶わぬまま、制度に押し流されるように“退場”を迎える。 だが、そんな幸弘の前に現れたのは、 「まちがえた人間」のノートが集まる、不思議な図書室だった。 これは、間違えたままじゃ終われなかった少年たちの“再スタート”の物語。 描けなかった物語の“つづき”は、きっと君の手の中にある。

小さな歌姫と大きな騎士さまのねがいごと

石河 翠
児童書・童話
むかしむかしとある国で、戦いに疲れた騎士がいました。政争に敗れた彼は王都を離れ、辺境のとりでを守っています。そこで彼は、心優しい小さな歌姫に出会いました。 歌姫は彼の心を癒し、生きる意味を教えてくれました。彼らはお互いをかけがえのないものとしてみなすようになります。ところがある日、隣の国が攻めこんできたという知らせが届くのです。 大切な歌姫が傷つくことを恐れ、歌姫に急ぎ逃げるように告げる騎士。実は高貴な身分である彼は、ともに逃げることも叶わず、そのまま戦場へ向かいます。一方で、彼のことを諦められない歌姫は騎士の後を追いかけます。しかし、すでに騎士は敵に囲まれ、絶対絶命の危機に陥っていました。 愛するひとを傷つけさせたりはしない。騎士を救うべく、歌姫は命を賭けてある決断を下すのです。戦場に美しい花があふれたそのとき、騎士が目にしたものとは……。 恋した騎士にすべてを捧げた小さな歌姫と、彼女のことを最後まで待ちつづけた不器用な騎士の物語。 扉絵は、あっきコタロウさんのフリーイラストを使用しています。

【完結】夫に穢された純愛が兄に止めを刺されるまで

猫都299
児童書・童話
タイムリープしたかもしれない。中学生に戻っている? 夫に愛されなかった惨めな人生をやり直せそうだ。彼を振り向かせたい。しかしタイムリープ前の夫には多くの愛人がいた。純愛信者で奥手で恋愛経験もほぼない喪女にはハードルが高過ぎる。まずは同じ土俵で向き合えるように修行しよう。この際、己の理想もかなぐり捨てる。逆ハーレムを作ってメンバーが集まったら告白する! 兄(血は繋がっていない)にも色々教えてもらおう。…………メンバーが夫しか集まらなかった。 ※小説家になろう、カクヨム、アルファポリス、Nolaノベル、Tales、ツギクルの6サイトに投稿しています。 ※ノベルアップ+にて不定期に進捗状況を報告しています。 ※文字数を調整した【応募版】は2026年1月3日より、Nolaノベル、ツギクル、ベリーズカフェ、野いちごに投稿中です。 ※2026.1.5に完結しました! 修正中です。

極甘独占欲持ち王子様は、優しくて甘すぎて。

猫菜こん
児童書・童話
 私は人より目立たずに、ひっそりと生きていたい。  だから大きな伊達眼鏡で、毎日を静かに過ごしていたのに――……。 「それじゃあこの子は、俺がもらうよ。」  優しく引き寄せられ、“王子様”の腕の中に閉じ込められ。  ……これは一体どういう状況なんですか!?  静かな場所が好きで大人しめな地味子ちゃん  できるだけ目立たないように過ごしたい  湖宮結衣(こみやゆい)  ×  文武両道な学園の王子様  実は、好きな子を誰よりも独り占めしたがり……?  氷堂秦斗(ひょうどうかなと)  最初は【仮】のはずだった。 「結衣さん……って呼んでもいい?  だから、俺のことも名前で呼んでほしいな。」 「さっきので嫉妬したから、ちょっとだけ抱きしめられてて。」 「俺は前から結衣さんのことが好きだったし、  今もどうしようもないくらい好きなんだ。」  ……でもいつの間にか、どうしようもないくらい溺れていた。

処理中です...