一行日記 2024年5月 🌿

犬束

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5月16日(木)

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・お昼ごはんはパン。
 老舗のパン屋さんにて、ピーナッツクリームを挟んだコッペパン🥜
 若い頃、街中で働く友達に教えてもらったお店ですが、その当時から老舗感満載でした。オシャレ店じゃないものの、なんか街中で働くファッション系オシャレさんたちにも支持されてるお店なんでした。
 個人経営の小売店、応援したい・されたい🥖

・シャネル本、読み進めてます。

 シャネルとディングラーデ男爵は戦争が始まるずっと以前に、出会っていたそうです。彼が外交官として赴任していたパリでも、シャネルのセレブ仲間と交友があり、驚きなのは、というか、こちらの認識不足なのかもですが、シャネルと親しかった社交界の貴族たちは、親独だったこと。そして、彼らは、彼がナチスのスパイだと知っていたこと。

 シャネルがナチスの高官であるディングラーデ男爵とスパイ活動をしたことについて、『彼女はただ、愛されたかっただけ』みたいに云うひともいるようですが、女はそれほど政治に無頓着・無理解ではないですよ、と突っ込みたくなくもないです。

 激烈な(何に対しても)シャネルが、親独・反共・反ユダヤゆえに、しっかり認識した上で、スパイ活動したのでは、と解釈するようになりました。

・昨日、ウエストミンスター公がシャネルに豪邸を建てた。なんて書いたけれど、もともと所持していた邸宅を、莫大な費用をかけて、シャネルのために改装したのでした、訂正します、申し訳ないです。

・続き。

 戦争が始まっても、フランスは攻撃されない、なんてフランス国民は余裕こいていました。ホテルリッツに住むシャネルや富裕層も、変わらず優雅でゴージャスに日々を過ごします。

 しかし、さすがにドイツがノルウェーとデンマーク、さらにはオランダ・ベルギー・ルクセンブルクを占領すると、次はイギリス、いや、その前にフランスか侵攻されるぞ、と、逃げて来たユダヤ人も含めて、パリの人々も疎開を始めます。
 シャネルも、ロールスロイスみたいな大型車では混んだ道を通れない、と運転手兼ボディーガードにだし嗜められ、キャデラックに乗り、ピレネーの麓、コルベーユに向かいます。

 かたや、ディングラーデ男爵は、フランスの裁判所から逮捕状が出されて、新しい愛人兼エージェントとスイスで諜報活動を始めます。しかし、スイス当局も彼の動向は詳しく監視し、スイスにいるのも危険になりました。
 偽装離婚した後も諜報活動をしていた男爵夫人は、強制収容所に収監されます。

・フランスの戦前・戦中の様子が、まさに活き活きと活写され、とても興味深いです。
 サガンの、戦時中を舞台にした小説を読む前に、こちらを読んで正解でした。この内容を踏まえて、サガンを読んだ方が、その状況や心理を想像しやすそうだから📚


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