13 / 20
第十三話 愛を賭した戦い
しおりを挟む
妙な胸騒ぎを覚えて、リリーは目覚めた。
久しぶりに実家の寝台で眠ったからかと思ったが、どうもそういう単純な理由ではない気がする。
疲れた顔で帰ったからか、父に余計なことは言われなかった。だからそういった心労はなかったものの、怒って出ていったロベルトのことを考えると胃が痛くて仕方がない。
「……ユーリ、大丈夫かな」
ロベルトはきっと、ユーリをボコボコにしてしまうだろう。ユーリは決して強くない。それに、人と争うことが得意ではないため、きっとひどいやられ方をするだろう。
「怪我をしてるなら、手当てしてあげなきゃ」
ユーリがボロボロになっているのではないかと思うといてもたってもいられなくなって、リリーは寝台から起きだした。
胸騒ぎの正体がユーリの怪我なのかはわからないが、考えると落ち着かなくなったのだ。
部屋に運んでもらった朝食を適当に胃に収めると、リリーは馬に跨って城へと駆け戻った。
「どうなさったんですか?」
まずは薬の準備をするために工房へ戻ろうと裏庭に向かうと、研究所の所長が目立つところで右往左往していた。真っ白な眉と髭をたくわえた姿が仙人じみているが、実際は五十に手が届く届かないかくらいらしい。そのしょぼしょぼしたマスコット的上司が困り果てているのを見て、リリーは胸騒ぎを強くした。
「メレンドルフ君! よかった! 戻ってこないなら誰かを探しにやるべきかどうか迷っておったんだ」
「あの、落ち着いてください。私に、急ぎのご用ですか?」
「君の兄上とユリアーヌス王子殿下が大変なことになっとるんだよ」
「え!?」
リリーの姿に気づいた上司は、あわてた様子で近づいてくる。何事かと思えば、やはりユーリとロベルトのことだった。
「あのふたりが、どうしたんですか?」
「剣術の模擬試合をするから、その立会人をしてくれと頼まれたんじゃ」
「模擬試合の立会人? そんなの聞いたことありませんけど……」
「だからおそらく、模擬試合と言いつつ、決闘なんだろう」
上司の言葉に、リリーの顔はサッと青くなった。
ユーリがロベルトに一方的にやられるよりもひどいことになっている。どのくらいの人間が立会人として集められているのかわからないが、ひと前で徹底的に追いつめるつもりなのだろう。
「殿下と兄上のことじゃから、メレンドルフ君にも関係あることだろうと思って待っとたんだ」
「あの、時間はいつなんですか? 止めなくちゃ……」
ユーリがロベルトに負けて怪我を負うのは嫌だが、それよりもロベルトが何らかの責任を取らされるのが心配だった。ロベルトは兄として、リリーのために怒ってくれている。そうはいっても、第三王子を決闘で打ち負かしてただで済むわけがない。
「時間は鐘が十鳴る頃だから、まだ少し余裕はあるが。止めることはできんよ。男と男の戦いだ。メレンドルフ君にはそれを見届ける義務はあるが、止める権利はないんじゃ。自分を愛する男たちのことだから、止められると思うのは驕りだな。君にできるのは、見守ることだけだ。その覚悟を持ちなさい」
仙人じみた上司は、真剣な顔をして言う。まさかこのマスコット上司にそんなことを言われるとは思わなかったが、だからこそ胸に刺さった。
「見届ける、覚悟……わかりました。止めても無駄なら、最後までちゃんと見ます。決闘の場所に、連れていってください」
腹をくくり、リリーは上司を見た。リリーが来るまでおろおろしていたのが嘘のように、今や上司は落ち着いている。
「わし、血なまぐさいのはどうにも嫌だったんだが、君が見届けてくれるならいいな。『私のために喧嘩はやめて』というのも、男同士の戦いには必要な要素じゃし」
落ち着いた理由はそれだったのかとリリーは呆れたが、上司のことはこの際どうだっていい。
(ユーリも、お兄様も、どちらも大変なことになりませんように……)
祈りながら、リリーは上司に連れられて決闘の場所まで向かった。
模擬試合という名の決闘が行われるのは、騎士たちが訓練に使う演習場だった。予想よりも少なかったが、そこにはリリーの上司のように呼ばれたらしい人々が集まっていた。
「リリー嬢、あなたも来たのですね」
ひときわ体格の良い男性が、リリーに気づき声をかけてきた。騎士団長だ。リリーの父の同僚で、ロベルトの上司にあたる。
「はい。見届けなくてはと思い、参りました」
「良い心がけです。表向きは模擬試合ですし、“勝った者の願いを聞き入れる”という子供じみた条件がついておりますが、実情はあなたを巡るものでしょうから。よく見ておいてください」
「……はい」
騎士団長が話している間に、鐘が十回鳴った。それを合図に、演習場に今日の主役たちが入ってくる。
ユーリとロベルトは、それぞれ気合の入った顔をしていた。
「……ユーリ」
緊張で険しくなっているユーリの顔を見て、リリーの胸は痛んだ。
勝ち目はないとまでは言わないが、かなり厳しいはずだ。できることなら、今すぐやめさせたい。
「試合の規則は簡単です。剣を取り落とすか、地面に膝をついたら負け」
騎士団長がリリーにそう説明する。
「こういう模擬試合という名の決闘は、騎士たちの間では実はよく行われているんです。何かあったときにいちいち殴り合っていては仕方がないし、無駄に怪我をするだけですが、試合なら腕試しになりますから。その上、こうして我々が見届けることで試合の公正さも保たれるわけです。今回はより公正にするために、所長さんにもお出でいただいた」
言われて上司を見ると、両手で目元を覆っている。見届ける気などさらさらないようだ。
「あの、あれは……?」
ユーリたちのほうを見ると、ふたりとも所定の位置についていた。そしてユーリは、腰からベルトを外すと、それで剣の持ち手を掌にくくりつけている。
「剣を叩き落されるのを防ごうと思っているのでしょう。殿下は、ご自分で退路を断ったのです」
「膝をつくか、相手を負かすかしかなくなったということですか……?」
「そういうことです。ロベルトは、これで殿下に手加減してやれなくなった。ロベルトは、いつも最後は殿下から剣を取り上げて勝っていましたから」
ユーリがどれだけこの戦いに本気で臨んでいるのがわかって、リリーは無意識のうちに両手を胸の前で組んだ。祈らずにはいられなかったのだ。
「これより、ユリアーヌス王子殿下とロベルト・メレンドルフの模擬試合を行う。両者、構えを」
騎士団長のかけ声によって、ユーリもロベルトも構えをとった。
久しぶりに実家の寝台で眠ったからかと思ったが、どうもそういう単純な理由ではない気がする。
疲れた顔で帰ったからか、父に余計なことは言われなかった。だからそういった心労はなかったものの、怒って出ていったロベルトのことを考えると胃が痛くて仕方がない。
「……ユーリ、大丈夫かな」
ロベルトはきっと、ユーリをボコボコにしてしまうだろう。ユーリは決して強くない。それに、人と争うことが得意ではないため、きっとひどいやられ方をするだろう。
「怪我をしてるなら、手当てしてあげなきゃ」
ユーリがボロボロになっているのではないかと思うといてもたってもいられなくなって、リリーは寝台から起きだした。
胸騒ぎの正体がユーリの怪我なのかはわからないが、考えると落ち着かなくなったのだ。
部屋に運んでもらった朝食を適当に胃に収めると、リリーは馬に跨って城へと駆け戻った。
「どうなさったんですか?」
まずは薬の準備をするために工房へ戻ろうと裏庭に向かうと、研究所の所長が目立つところで右往左往していた。真っ白な眉と髭をたくわえた姿が仙人じみているが、実際は五十に手が届く届かないかくらいらしい。そのしょぼしょぼしたマスコット的上司が困り果てているのを見て、リリーは胸騒ぎを強くした。
「メレンドルフ君! よかった! 戻ってこないなら誰かを探しにやるべきかどうか迷っておったんだ」
「あの、落ち着いてください。私に、急ぎのご用ですか?」
「君の兄上とユリアーヌス王子殿下が大変なことになっとるんだよ」
「え!?」
リリーの姿に気づいた上司は、あわてた様子で近づいてくる。何事かと思えば、やはりユーリとロベルトのことだった。
「あのふたりが、どうしたんですか?」
「剣術の模擬試合をするから、その立会人をしてくれと頼まれたんじゃ」
「模擬試合の立会人? そんなの聞いたことありませんけど……」
「だからおそらく、模擬試合と言いつつ、決闘なんだろう」
上司の言葉に、リリーの顔はサッと青くなった。
ユーリがロベルトに一方的にやられるよりもひどいことになっている。どのくらいの人間が立会人として集められているのかわからないが、ひと前で徹底的に追いつめるつもりなのだろう。
「殿下と兄上のことじゃから、メレンドルフ君にも関係あることだろうと思って待っとたんだ」
「あの、時間はいつなんですか? 止めなくちゃ……」
ユーリがロベルトに負けて怪我を負うのは嫌だが、それよりもロベルトが何らかの責任を取らされるのが心配だった。ロベルトは兄として、リリーのために怒ってくれている。そうはいっても、第三王子を決闘で打ち負かしてただで済むわけがない。
「時間は鐘が十鳴る頃だから、まだ少し余裕はあるが。止めることはできんよ。男と男の戦いだ。メレンドルフ君にはそれを見届ける義務はあるが、止める権利はないんじゃ。自分を愛する男たちのことだから、止められると思うのは驕りだな。君にできるのは、見守ることだけだ。その覚悟を持ちなさい」
仙人じみた上司は、真剣な顔をして言う。まさかこのマスコット上司にそんなことを言われるとは思わなかったが、だからこそ胸に刺さった。
「見届ける、覚悟……わかりました。止めても無駄なら、最後までちゃんと見ます。決闘の場所に、連れていってください」
腹をくくり、リリーは上司を見た。リリーが来るまでおろおろしていたのが嘘のように、今や上司は落ち着いている。
「わし、血なまぐさいのはどうにも嫌だったんだが、君が見届けてくれるならいいな。『私のために喧嘩はやめて』というのも、男同士の戦いには必要な要素じゃし」
落ち着いた理由はそれだったのかとリリーは呆れたが、上司のことはこの際どうだっていい。
(ユーリも、お兄様も、どちらも大変なことになりませんように……)
祈りながら、リリーは上司に連れられて決闘の場所まで向かった。
模擬試合という名の決闘が行われるのは、騎士たちが訓練に使う演習場だった。予想よりも少なかったが、そこにはリリーの上司のように呼ばれたらしい人々が集まっていた。
「リリー嬢、あなたも来たのですね」
ひときわ体格の良い男性が、リリーに気づき声をかけてきた。騎士団長だ。リリーの父の同僚で、ロベルトの上司にあたる。
「はい。見届けなくてはと思い、参りました」
「良い心がけです。表向きは模擬試合ですし、“勝った者の願いを聞き入れる”という子供じみた条件がついておりますが、実情はあなたを巡るものでしょうから。よく見ておいてください」
「……はい」
騎士団長が話している間に、鐘が十回鳴った。それを合図に、演習場に今日の主役たちが入ってくる。
ユーリとロベルトは、それぞれ気合の入った顔をしていた。
「……ユーリ」
緊張で険しくなっているユーリの顔を見て、リリーの胸は痛んだ。
勝ち目はないとまでは言わないが、かなり厳しいはずだ。できることなら、今すぐやめさせたい。
「試合の規則は簡単です。剣を取り落とすか、地面に膝をついたら負け」
騎士団長がリリーにそう説明する。
「こういう模擬試合という名の決闘は、騎士たちの間では実はよく行われているんです。何かあったときにいちいち殴り合っていては仕方がないし、無駄に怪我をするだけですが、試合なら腕試しになりますから。その上、こうして我々が見届けることで試合の公正さも保たれるわけです。今回はより公正にするために、所長さんにもお出でいただいた」
言われて上司を見ると、両手で目元を覆っている。見届ける気などさらさらないようだ。
「あの、あれは……?」
ユーリたちのほうを見ると、ふたりとも所定の位置についていた。そしてユーリは、腰からベルトを外すと、それで剣の持ち手を掌にくくりつけている。
「剣を叩き落されるのを防ごうと思っているのでしょう。殿下は、ご自分で退路を断ったのです」
「膝をつくか、相手を負かすかしかなくなったということですか……?」
「そういうことです。ロベルトは、これで殿下に手加減してやれなくなった。ロベルトは、いつも最後は殿下から剣を取り上げて勝っていましたから」
ユーリがどれだけこの戦いに本気で臨んでいるのがわかって、リリーは無意識のうちに両手を胸の前で組んだ。祈らずにはいられなかったのだ。
「これより、ユリアーヌス王子殿下とロベルト・メレンドルフの模擬試合を行う。両者、構えを」
騎士団長のかけ声によって、ユーリもロベルトも構えをとった。
0
あなたにおすすめの小説
あなたの秘密を知ってしまったから私は消えます
おぜいくと
恋愛
「あなたの秘密を知ってしまったから私は消えます。さようなら」
そう書き残してエアリーはいなくなった……
緑豊かな高原地帯にあるデニスミール王国の王子ロイスは、来月にエアリーと結婚式を挙げる予定だった。エアリーは隣国アーランドの王女で、元々は政略結婚が目的で引き合わされたのだが、誰にでも平等に接するエアリーの姿勢や穢れを知らない澄んだ目に俺は惹かれた。俺はエアリーに素直な気持ちを伝え、王家に代々伝わる指輪を渡した。エアリーはとても喜んでくれた。俺は早めにエアリーを呼び寄せた。デニスミールでの暮らしに慣れてほしかったからだ。初めは人見知りを発揮していたエアリーだったが、次第に打ち解けていった。
そう思っていたのに。
エアリーは突然姿を消した。俺が渡した指輪を置いて……
※ストーリーは、ロイスとエアリーそれぞれの視点で交互に進みます。
セレナの居場所 ~下賜された側妃~
緑谷めい
恋愛
後宮が廃され、国王エドガルドの側妃だったセレナは、ルーベン・アルファーロ侯爵に下賜された。自らの新たな居場所を作ろうと努力するセレナだったが、夫ルーベンの幼馴染だという伯爵家令嬢クラーラが頻繁に屋敷を訪れることに違和感を覚える。
【完結】ジュリアはバツイチ人生を謳歌する
ariya
恋愛
エレン王国の名門貴族・アグリア伯爵家に嫁いだジュリア・アグリア(旧姓ベルティー)。
夫のアベル・アグリア伯爵は、騎士として王妃の護衛任務に没頭し、結婚翌日からほぼ別居状態。
社交界のパーティーでは妻のエスコートを代理人に任せ、父の葬儀にも顔を出さず、事務的な会話と手紙のやり取りだけの日々が続く。
ジュリアは8年間の冷遇に耐え抜いたが、ある朝の食事中、静かに切り出す。
「私たち、離婚しましょう」
アベルは絶句するが、ジュリアは淡々と不満を告げる。
どれも自分のしでかしたことにアベルは頭を抱える。
彼女はすでに離婚届と慰謝料の用意を済ませ、夫の仕事に理解を示さなかった「有責妻」として後腐れなく別れるつもりだった。
アベルは内心で反発しつつも、ジュリアの決意の固さに渋々サイン。
こうしてジュリア・アグリアは、伯爵夫人としての全てを置き去りにし、バツイチ人生を開始する。
根暗令嬢の華麗なる転身
しろねこ。
恋愛
「来なきゃよかったな」
ミューズは茶会が嫌いだった。
茶会デビューを果たしたものの、人から不細工と言われたショックから笑顔になれず、しまいには根暗令嬢と陰で呼ばれるようになった。
公爵家の次女に産まれ、キレイな母と実直な父、優しい姉に囲まれ幸せに暮らしていた。
何不自由なく、暮らしていた。
家族からも愛されて育った。
それを壊したのは悪意ある言葉。
「あんな不細工な令嬢見たことない」
それなのに今回の茶会だけは断れなかった。
父から絶対に参加してほしいという言われた茶会は特別で、第一王子と第二王子が来るものだ。
婚約者選びのものとして。
国王直々の声掛けに娘思いの父も断れず…
応援して頂けると嬉しいです(*´ω`*)
ハピエン大好き、完全自己満、ご都合主義の作者による作品です。
同名主人公にてアナザーワールド的に別な作品も書いています。
立場や環境が違えども、幸せになって欲しいという思いで作品を書いています。
一部リンクしてるところもあり、他作品を見て頂ければよりキャラへの理解が深まって楽しいかと思います。
描写的なものに不安があるため、お気をつけ下さい。
ゆるりとお楽しみください。
こちら小説家になろうさん、カクヨムさんにも投稿させてもらっています。
お好きになさって下さい、私は一切気にしませんわ
Kouei
恋愛
婚約者のクレマンド様は、いつも私との約束を破ってばかり。
理由は決まって『従妹ライラ様との用事』
誕生日会にすら来なかった彼に、私はついに告げた。
「どうぞ、私以外のご令嬢をエスコートするなり、お出かけするなり、関係を持つなり、お好きになさって下さい。私は一切気にしませんわ」
二人の想いは、重なり合えるのだろうか ……
※他のサイトにも公開しています。
政略結婚のはずでしたが、黒の公爵に「君を愛するつもりしかない」と言われました。
ちよこ
恋愛
没落寸前のエーデル伯爵家の令嬢ルイーズは、この国最大の権勢を誇る黒の公爵エルハルトと政略婚を結ぶことになった。
釣り合わない縁談に社交界はざわめいたが、ルイーズは「家同士の利害が一致した取引に過ぎない」と割り切っていた。
ところが初夜、公爵は開口一番こう言った。
「私は君を愛するつもりしかない」
政略婚のつもりでいた令嬢と、最初から決めていた公爵の、少し不器用な初夜の話。
里帰りをしていたら離婚届が送られてきたので今から様子を見に行ってきます
結城芙由奈@コミカライズ連載中
恋愛
<離婚届?納得いかないので今から内密に帰ります>
政略結婚で2年もの間「白い結婚」を続ける最中、妹の出産祝いで里帰りしていると突然届いた離婚届。あまりに理不尽で到底受け入れられないので内緒で帰ってみた結果・・・?
※「カクヨム」「小説家になろう」にも投稿しています
「君と勝手に結婚させられたから愛する人に気持ちを告げることもできなかった」と旦那様がおっしゃったので「愛する方とご自由に」と言い返した
澤谷弥(さわたに わたる)
恋愛
デュレー商会のマレクと結婚したキヴィ子爵令嬢のユリアであるが、彼との関係は冷めきっていた。初夜の日、彼はユリアを一瞥しただけで部屋を出ていき、それ以降も彼女を抱こうとはしなかった。
ある日、酒を飲んで酔っ払って帰宅したマレクは「君と勝手に結婚させられたから、愛する人に気持ちを告げることもできなかったんだ。この気持ちが君にはわかるか」とユリアに言い放つ。だからユリアも「私は身を引きますので、愛する方とご自由に」と言い返すのだが――
※10000字前後の短いお話です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる