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第19話 ウィンウィンな解決法
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ちょうど夜営業の準備をしていたバクさんとポン太は、顔が真っ青の私、たまお、そして明らかに異様なオーラを放っている佐藤さんを見てびっくりしてこちらに駆け寄って来た。
「ましろ! どうしたんじゃ? そいつコン猿ではないな。おぬし何者じゃ!」
化けるのが得意で、殆ど元の姿に戻らないポン太も、この時ばかりは術を解いて昭和ガールから狐姿に戻っていた。何でも、元の姿でいる時の方が本来の力を発揮しやすいと聞いたことがある。本人としては威嚇したつもりらしいが、元が子狐なのでちっとも怖くはないが。
「明らかにおかしいが、少なくとも敵意はないと見える。こないだのおたまみたいに邪心のオーラはないもの」
バクさんも獏の姿のまま、佐藤さんをしげしげと見つめた。よく分からないが、あやかしは悪意があると気配を漂わせてしまうものなのだろうか? そうだとしたら、確かに今はそんな空気にはなっていない。むしろ私に好意すら持っているように思えるが、こちらとしては心当たりが全くなかった。
「本当にすまない。本当はましろに会ってはいけない契約だった。でも何とか契約を潜り抜けたくて。何より、ここが火事になると知った時は、すぐに知らせなければとこの付喪神に伝言を頼んだ。火事が防げたからそれで満足していたんだ。そしたら、こいつと一緒にましろの方から会いに来たもんだから」
ちょっと待って。何か思い出しそうな気がする。私はそれを聞いて、神社にいた時にあった宙ぶらりんの感覚がよみがえってきた。そうだ。私は忘れてはいけないことをどこかに置いて来た。
「ねえ、何なの? もったいぶらずに教えて! 訳分かんないわよ、契約、契約って! そんなのどうでもいいから教えなさいよ!」
「駄目だよ。それを破ったら俺は元に戻ってしまう。囚われの生活はもう勘弁だ。すまないが、あいつに聞いてくれ」
「あいつって誰よ!」
「影郎のことだよ。あのいけすかない奴」
そう言ったのはたまおだった。またここでもカゲロウ! 私の中で堪忍袋の緒が切れた音がした。
「あんのやろーっ! 一体どれだけ隠し事をしてるのよ! 次会ったら承知しないんだから!」
「それはそうと、お前、いつまでコン猿の中に入っとるんじゃ? 早よ出て来い。そもそも、なぜこんなことをしたんじゃ?」
「前と同じことをすればましろの方から思い出してくれると思って……それにこいつとは魂の波長が合ってて居心地いいんだ。ましろが神社に来るだけでも驚いたのに、こいつまで一緒だったからつい……」
「だからって、軽々にやっていいもんではなかろうもん……」
ポン太はそう言うと深いため息をついた。魂の波長? 意味が分からない。彼の話しぶりだと前にも同じようなことがあったのだろうか?
「ねえ、あなた。名前は何て言うの?」
「紅蓮。でもましろにとっては別の名前の方がなじみ深いと思う。でもそれは影郎にあげたんだ」
「名前をあげた? それどういう意味?」
眉間にしわを寄せて考える私に、たまおが説明した。
「文字通りだよ。俺たちの中では、名前を与えたり奪ったりするのは重大事なんだ。お前、もしかして何も考えてなかっただろう? たまおなんて女みたいな名前はだいっきれーなのに、お前が名前を与えたから、俺はお前に逆らえなくなった。名前をくれた相手には忠誠を尽くすものなんだ」
「やだー! 忠誠なんておおげさね。そんな大層なものじゃないわよ!」
私は思わず笑ってしまったが、バクさんは神妙な顔でさらに説明を付け加えた。
「それがあやかしの世界では大ごとなんだよ。ポン太が仕えていた神が行方知れずになったのは、人間が存在を忘れたからという話を覚えているか? 人間によって作られた俺たちは、人間から忘れられたら消え去る運命、つまり死を意味するんだ。そう考えると、名前を付けることの重大性が分かるだろ? 名付けというのは、世界に存在を認められた証だ。名付け親は創造主に近い存在になる」
そんな……私は知らず知らずのうちに大変なことをしていることに気付いた。
「ってことは……たまおは私の家来ってこと!?」
「家来ってゆーな!!」
「ましろ、オラを忘れてないかの? ポン太という名前もお前が付けてくれたじゃないか。オラはましろにどこまでも付いて行くぞ?」
ポン太が私の袖を引っ張りながらニコニコして言う。そうだった、ポン太も私が名付けたんだった……こんなことならもっと真面目に考えてあげればよかった。
「その割には、おとはやたまおが来た時、お前はすぐに逃げてたけどな? 本来はましろを守らなければいけない立場なんだぞ?」
「う、うるさい!」
バクさんとポン太の漫才をよそに、私は紅蓮に目を戻した。私は彼を知っているということまではおぼろげながら理解できた。忘れてしまったことにカゲロウが関係しているのも。それにしても、佐藤さんと同じ目鼻立ちをしているのに、全く別人に見える。それが不思議かつ気味悪く思えて仕方なかった。
「ねえ、そろそろ体を佐藤さんに返してあげて。って、今までの話からすると、佐藤さんも過去に関係してるってこと?」
「そうだと言いたいが、言ってしまうと契約違反になるかもしれないので答えられない。どうか察してくれ」
「もう殆ど言ってるじゃない! 何が契約よ、もう!」
あやかしの掟は人間の私にとっては意味が分からない。寿寿亭にいる彼らを見るとお気楽に暮らしているように見えるが、実際は色々面倒なこともありそうだ。
「つい浮かれてこいつに憑依してしまったが、一度融合した魂を分けるのはなかなか厄介なんだ。前回も影郎に解いてもらったんだっけ」
「それじゃ、影郎が戻るまで何もできないってこと!?」
私は絶句した。これじゃ佐藤さんがあんまりじゃないか。そう思っていると、入り口の扉がガラッと開いた。カゲロウが帰って来たのかと思いきや、現れたのは別の人物だった。
「呼ばれて飛び出てジャジャジャジャーンよ! 影郎の妻おとは参上!」
「おとはさん! この状況を何とかしてください!」
この時のおとはさんは、ソバージュヘアに肩パッド入りのスーツというバブル期ファッションに身を包んでいた。普通の格好をすれば普通にきれいなのに、残念美人感がついてまわる。どこでこんなファッションを覚えたのだろう?
それはともかく、私は、絶妙なタイミングで現れたおとはさんに事情を話した。
「おとはさんならカゲロウの奥さんだからできるでしょ!? 融合した魂を元に戻す術をかけてください!」
「私にもできないことないけど、影郎の方が得意よ? 失敗したら目も当てられないから、影郎にしてもらった方がいいと思うけど?」
「そんな! そんなに難しい術なんですか? 早く戻してあげたいのに!」
「それならみんなで影郎のいるところに押しかけちゃいましょうか?」
おとはさんが突然、とんでもない提案をした。
「でも、行っていいの?」
「あいつ侵入者を無闇に入れないために結界を張っているのよね。でも怪しいと思わない? どうせ浮気してるに違いないわ。でも、緊急事態が起きた場合は、結界が自動的に解除される仕組みになってるの。そこであなたたちの出番よ。すぐに影郎に助けてもらいたい今の状態なら、結界が解けるかも」
「おとは! お前、ましろたちを利用して影郎の結界を解こうとしているな!」
おとはさんの思惑を見透かしたバクさんが真っ先に声を上げた。
「だって私は影郎の素行調査ができる、この子たちも彼の助けを必要としているでウィンウィンじゃない? あ、あなたたちウィンウィンって知ってる? これ最近流行ってる言葉なのよ?」
「それくらいオラたちも知っとるわい! お前の格好こそ何周遅れじゃ!」
「あら、ナウなヤングはこれを格好いいと思ってるらしいわよ?」
「はいはい喧嘩はやめて。分かりました。おとはさんの提案に乗ります。カゲロウはいまどこにいるんですか?」
「ましろちゃんノリがいいじゃない。気に入ったわ。それなら私が連れて行ってあげる。滅多に行けない場所よ? あ、あんたたちは留守番ね。誰でもみだりに近づけるわけじゃないから」
「どうせお前たちの正体は知っとる。犬も食わない夫婦喧嘩に巻き込まれたくないから、オラたちはここで留守番しているわ」
ポン太とバクさんとたまおは、皆同じような素振りで首を横に振った。夫婦喧嘩に巻き込まれるのが余程嫌いらしい。
「俺前にも行ったことあるよ。この近くにある宝明山の——」
「はい、ネタバレはやめてね。では行くわよ。あ、このままだとこの店の屋根をぶち破ってしまうから外に出ましょう」
「ましろ! どうしたんじゃ? そいつコン猿ではないな。おぬし何者じゃ!」
化けるのが得意で、殆ど元の姿に戻らないポン太も、この時ばかりは術を解いて昭和ガールから狐姿に戻っていた。何でも、元の姿でいる時の方が本来の力を発揮しやすいと聞いたことがある。本人としては威嚇したつもりらしいが、元が子狐なのでちっとも怖くはないが。
「明らかにおかしいが、少なくとも敵意はないと見える。こないだのおたまみたいに邪心のオーラはないもの」
バクさんも獏の姿のまま、佐藤さんをしげしげと見つめた。よく分からないが、あやかしは悪意があると気配を漂わせてしまうものなのだろうか? そうだとしたら、確かに今はそんな空気にはなっていない。むしろ私に好意すら持っているように思えるが、こちらとしては心当たりが全くなかった。
「本当にすまない。本当はましろに会ってはいけない契約だった。でも何とか契約を潜り抜けたくて。何より、ここが火事になると知った時は、すぐに知らせなければとこの付喪神に伝言を頼んだ。火事が防げたからそれで満足していたんだ。そしたら、こいつと一緒にましろの方から会いに来たもんだから」
ちょっと待って。何か思い出しそうな気がする。私はそれを聞いて、神社にいた時にあった宙ぶらりんの感覚がよみがえってきた。そうだ。私は忘れてはいけないことをどこかに置いて来た。
「ねえ、何なの? もったいぶらずに教えて! 訳分かんないわよ、契約、契約って! そんなのどうでもいいから教えなさいよ!」
「駄目だよ。それを破ったら俺は元に戻ってしまう。囚われの生活はもう勘弁だ。すまないが、あいつに聞いてくれ」
「あいつって誰よ!」
「影郎のことだよ。あのいけすかない奴」
そう言ったのはたまおだった。またここでもカゲロウ! 私の中で堪忍袋の緒が切れた音がした。
「あんのやろーっ! 一体どれだけ隠し事をしてるのよ! 次会ったら承知しないんだから!」
「それはそうと、お前、いつまでコン猿の中に入っとるんじゃ? 早よ出て来い。そもそも、なぜこんなことをしたんじゃ?」
「前と同じことをすればましろの方から思い出してくれると思って……それにこいつとは魂の波長が合ってて居心地いいんだ。ましろが神社に来るだけでも驚いたのに、こいつまで一緒だったからつい……」
「だからって、軽々にやっていいもんではなかろうもん……」
ポン太はそう言うと深いため息をついた。魂の波長? 意味が分からない。彼の話しぶりだと前にも同じようなことがあったのだろうか?
「ねえ、あなた。名前は何て言うの?」
「紅蓮。でもましろにとっては別の名前の方がなじみ深いと思う。でもそれは影郎にあげたんだ」
「名前をあげた? それどういう意味?」
眉間にしわを寄せて考える私に、たまおが説明した。
「文字通りだよ。俺たちの中では、名前を与えたり奪ったりするのは重大事なんだ。お前、もしかして何も考えてなかっただろう? たまおなんて女みたいな名前はだいっきれーなのに、お前が名前を与えたから、俺はお前に逆らえなくなった。名前をくれた相手には忠誠を尽くすものなんだ」
「やだー! 忠誠なんておおげさね。そんな大層なものじゃないわよ!」
私は思わず笑ってしまったが、バクさんは神妙な顔でさらに説明を付け加えた。
「それがあやかしの世界では大ごとなんだよ。ポン太が仕えていた神が行方知れずになったのは、人間が存在を忘れたからという話を覚えているか? 人間によって作られた俺たちは、人間から忘れられたら消え去る運命、つまり死を意味するんだ。そう考えると、名前を付けることの重大性が分かるだろ? 名付けというのは、世界に存在を認められた証だ。名付け親は創造主に近い存在になる」
そんな……私は知らず知らずのうちに大変なことをしていることに気付いた。
「ってことは……たまおは私の家来ってこと!?」
「家来ってゆーな!!」
「ましろ、オラを忘れてないかの? ポン太という名前もお前が付けてくれたじゃないか。オラはましろにどこまでも付いて行くぞ?」
ポン太が私の袖を引っ張りながらニコニコして言う。そうだった、ポン太も私が名付けたんだった……こんなことならもっと真面目に考えてあげればよかった。
「その割には、おとはやたまおが来た時、お前はすぐに逃げてたけどな? 本来はましろを守らなければいけない立場なんだぞ?」
「う、うるさい!」
バクさんとポン太の漫才をよそに、私は紅蓮に目を戻した。私は彼を知っているということまではおぼろげながら理解できた。忘れてしまったことにカゲロウが関係しているのも。それにしても、佐藤さんと同じ目鼻立ちをしているのに、全く別人に見える。それが不思議かつ気味悪く思えて仕方なかった。
「ねえ、そろそろ体を佐藤さんに返してあげて。って、今までの話からすると、佐藤さんも過去に関係してるってこと?」
「そうだと言いたいが、言ってしまうと契約違反になるかもしれないので答えられない。どうか察してくれ」
「もう殆ど言ってるじゃない! 何が契約よ、もう!」
あやかしの掟は人間の私にとっては意味が分からない。寿寿亭にいる彼らを見るとお気楽に暮らしているように見えるが、実際は色々面倒なこともありそうだ。
「つい浮かれてこいつに憑依してしまったが、一度融合した魂を分けるのはなかなか厄介なんだ。前回も影郎に解いてもらったんだっけ」
「それじゃ、影郎が戻るまで何もできないってこと!?」
私は絶句した。これじゃ佐藤さんがあんまりじゃないか。そう思っていると、入り口の扉がガラッと開いた。カゲロウが帰って来たのかと思いきや、現れたのは別の人物だった。
「呼ばれて飛び出てジャジャジャジャーンよ! 影郎の妻おとは参上!」
「おとはさん! この状況を何とかしてください!」
この時のおとはさんは、ソバージュヘアに肩パッド入りのスーツというバブル期ファッションに身を包んでいた。普通の格好をすれば普通にきれいなのに、残念美人感がついてまわる。どこでこんなファッションを覚えたのだろう?
それはともかく、私は、絶妙なタイミングで現れたおとはさんに事情を話した。
「おとはさんならカゲロウの奥さんだからできるでしょ!? 融合した魂を元に戻す術をかけてください!」
「私にもできないことないけど、影郎の方が得意よ? 失敗したら目も当てられないから、影郎にしてもらった方がいいと思うけど?」
「そんな! そんなに難しい術なんですか? 早く戻してあげたいのに!」
「それならみんなで影郎のいるところに押しかけちゃいましょうか?」
おとはさんが突然、とんでもない提案をした。
「でも、行っていいの?」
「あいつ侵入者を無闇に入れないために結界を張っているのよね。でも怪しいと思わない? どうせ浮気してるに違いないわ。でも、緊急事態が起きた場合は、結界が自動的に解除される仕組みになってるの。そこであなたたちの出番よ。すぐに影郎に助けてもらいたい今の状態なら、結界が解けるかも」
「おとは! お前、ましろたちを利用して影郎の結界を解こうとしているな!」
おとはさんの思惑を見透かしたバクさんが真っ先に声を上げた。
「だって私は影郎の素行調査ができる、この子たちも彼の助けを必要としているでウィンウィンじゃない? あ、あなたたちウィンウィンって知ってる? これ最近流行ってる言葉なのよ?」
「それくらいオラたちも知っとるわい! お前の格好こそ何周遅れじゃ!」
「あら、ナウなヤングはこれを格好いいと思ってるらしいわよ?」
「はいはい喧嘩はやめて。分かりました。おとはさんの提案に乗ります。カゲロウはいまどこにいるんですか?」
「ましろちゃんノリがいいじゃない。気に入ったわ。それなら私が連れて行ってあげる。滅多に行けない場所よ? あ、あんたたちは留守番ね。誰でもみだりに近づけるわけじゃないから」
「どうせお前たちの正体は知っとる。犬も食わない夫婦喧嘩に巻き込まれたくないから、オラたちはここで留守番しているわ」
ポン太とバクさんとたまおは、皆同じような素振りで首を横に振った。夫婦喧嘩に巻き込まれるのが余程嫌いらしい。
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