21 / 27
第21話 取り戻した記憶①
しおりを挟む
商店街の真ん中に小さな神社がある。神社と言っても、赤い鳥居をくぐると数十歩先に小さな祠があるだけだ。それでも隣の土地は小さな公園になっているため、近所の子供が集まる場所になっていた。しかし、この時は夏真っ盛り。ミーンミーンと蝉の大合唱に日陰も全く涼しくない。神社には人っ子一人見当たらなかった。
そんな中、小学4年生の都築ましろはだれもいない神社に一人やって来た。この時間は、お店のかき入れ時なので誰も相手してくれない。店の手伝いをすることもあるが今日は暇だ。いつもは相手になってくれるあやかしたちも、この日は姿を見せなかった。
(最近影郎が来てくれないからつまんないな。あやかしの世界も色々ゴタゴタしてるみたいだから忙しいのかな? 狐さんも来ないし。バクさんはおばあちゃんと一緒に働いてるしなあ)
ましろは夏休みの間、大好きな祖母の家に泊まりに来ていた。祖母の千代は定食屋をやっている。お店は地元のお客さんで結構繁盛しているが、訪れるのは人間ばかりではないことを、ましろと千代だけが知っていた。
人ならざる「あやかし」が集まる定食屋「寿寿亭」。千代がいつどこであやかしたちと知り合ったのかは、ましろも聞いてない。ただ、小さい頃から祖母の家に行くたび彼らに会うのですっかり慣れっこになってしまった。
彼らは「ここではないどこか」から来ると言っていた。人間に化けられるなど不思議な能力を持っており、飲み食いしなくても生きていける。夜も寝なくて平気らしい。バクさんなんて夢を食べる生き物なので、千代は悪夢を見たことがないと言う。そういえば、ましろも、ここに泊まっている間は寝覚めがいいことに気付いていた。
しかし、あやかしだって忙しい時がある。いつでもましろの相手をしてくれるとは限らない。千代の家に泊まるのは3週間だけ、それを逃せばまた一年待たなければならないのに、限られた時間しか会えないなんてもどかしい。とはいえ、ましろにできることは何もなく、こうして一人、炎天下の外に出てふらふら歩くしかしかなかった。
この日は30度を超える暑い日で、子供は外に出てこない。ましろ自身、五分足らずで頭がぼうっとなるくらいだから当然ではあるが、それでもがっかりしてしまう。みんな冷房の効いた涼しい部屋でゲームでもしているのだろう。
「あちっ……! なにこれ! ここに卵落としたら目玉焼きができちゃうよ!」
ましろは、遊具の金属部分に手を触れて慌てて引っ込めた。これでは遊ぶどころではない、滑り台なんて滑ったらお尻の皮膚がめくれて火傷してしまうだろう。やはり家に戻っておとなしくするのが吉なのか。ましろは、ふうとため息をついて、元来た道を戻ろうとした。その時。
「こんな日に外に出るなんて酔狂だな。人間なら早く奥に引っ込んだ方がいいんじゃないか?」
自分と同じくらいの子供の声がして、ましろはびっくりして後ろを振り向いた。自分以外に誰もいないと思っていたのに、いつの間に現れたのだろう?
「だ、誰!?」
「あれ? お前俺が見えるのか? 不思議なこともあるもんだ」
「ってことは、あなたもあやかしなのね?」
真っ赤な髪の毛に赤い目をしたその少年は、どこからどう見ても異形にしか見えない。おまけに着物姿である。影郎や狐などと同じあやかしの一種かもしれないが、普段から見慣れているましろは、びっくりしただけで一切恐怖感はなかった。
「なんで怖がらないんだ? 俺みたいな奴初めてじゃないのか?」
「ああ、あなたみたいの見慣れているのよ。そこの寿寿亭という定食屋。あそこに行けば仲間に会えるかもよ?」
そう言ったが、相手は顔をしかめただけだった。
「お前みたいな奴初めてだな。名を名乗れ」
「それ言うならあなたが先に名乗りなさいよ。私はそんじょそこらの人間だけど、あなたみたいな人見たことがないわ? どこの何て言うあやかしなの?」
「それを言うなら、俺はそんじょそこらのあやかしだけど、お前みたいな人間見たことない。どこの何て言う人間だ?」
見事に言い返されて、ましろはきょとんとしてしまった。言われてみれば確かにその通りだ。
「くっ……言うわね。私は都築ましろ。そこの寿寿亭をやってるおばあちゃんの孫よ。私が教えたんだからあなたも教えなさいよ」
「俺は……蘇芳だ」
「すおう?」
「髪と目を見れば分かるだろう? 今ではまとめて赤と呼ぶようになったのか。つまらん時代だなあ。こういう深みのある赤い色を蘇芳と言う。分かったか、このタワケ」
「タワケとは何よ! 失礼しちゃうわね!」
ましろは頬を膨らませて反論した。自分と同じくらいの子供だと思って油断してたのに、こいつはあやかしの中でも口の悪い曲者だ。
「俺が見えた褒美にいいことを教えてやる。一週間後にこの辺で火事がある。ようく用心しといた方がいいぞ」
「えっ? それどういう意味?」
ぷんすかしてそっぽを向いていたら、突然奇妙なことを言われたのでぎょっとして振り返った。にわかに物騒な話になった。火事だって?
「俺はそういうのが分かるあやかしなんだ。色と名前で何となく分かるだろう? つまりそういうこと……」
「にしたって、曖昧過ぎて何の対策もできないわよ! もっと詳しく教えて!」
「んーっと、神社の北側にある商工会館ってところ? そこの電気がバチバチ言ってる、暗くてよく分からないけど。直接見えるわけじゃないんだ。何となく頭に浮かんで……」
漏電だ。10歳のましろの知りうる範囲で思い当たることと言えばそれしかないが多分正解だろう。
「どうして一週間後なの?」
「なぜか頭にぱっと浮かぶんだ。それしか説明のしようがない。でもこういうのってよく当たるんだ。この近所のしか分からないし、お前みたいに俺に気付く人間もいないから意味ないけど」
この蘇芳というあやかしは何者だろう。でもそれより今は火事の方が心配だ。
「ありがと! 教えてくれて! すぐおばあちゃんに教えて来る!」
蘇芳が何か言う前に、ましろは公園を飛び出して寿寿亭へと走って行った。今、千代は忙しく働いているが、これはすぐ伝える必要がありそうだ。実際に火事が起きるのは一週間後らしいが、いてもたってもいられなかった。
「バクさん! おばあちゃんいる?」
「いるけど、厨房から一歩も動けないよ。ちょうど会社が昼休みでみんな昼食を食べに来ているから」
ましろは裏口から入り住居部分を抜け、忙しそうにしているバクさんに話しかけた。バクさんの正体は、夢を食べる獏で、勤務時間だけ人の姿に化けて働いている。人型のバクさんは、ロックミュージシャン張りにカッコいいのだが、人型になれる時間は限られているのが不満だ。本来の格好は象の鼻が付いたムーミンなので、どうしてもそっちのイメージに引きずられてしまう。
確かに狭い店内ではあるが全部のテーブルが埋まっている。バクさんに手伝ってもらっても、千代が客を捌けるギリギリの人数である。店に足を踏み入れた途端食べ物のおいしいにおいが鼻をくすぐり、ましろもお腹がぐーっと鳴った。
「分かった。私もお店手伝うから、手を動かしながら話聞いてくれる?」
普段のましろはそこまで手伝い熱心ではないので、バクさんは目を丸くしたが、猫の手も借りたい状況ではあるので、深くは聞かずに彼女の申し出を受け入れた。
「じゃあ、手を洗ってエプロンと三角巾つけてから小皿の用意とおみそ汁をよそってくれ」
バクさんに言われてましろはすぐに取り掛かった。本当はもっと早く言いたいのだが、あまりに仕事が忙しいので慌ただしさに押し流されてチャンスを失ってしまう。千代手作りのぬか漬けが盛り付けてある小皿を盆に乗せ、お椀にみそ汁をよそってその隣に置く。これなら子供でも慣れれば簡単にできた。
今日のみそ汁はいちょう切りにした人参と大根が入っている。寿寿亭はみそ汁やお漬物まで手を抜かずおいしいと評判だった。
「ありがとな、ましろ。やっと少し手が空いて来た。千代ちゃんはまだバタバタしてるけど、俺なら話を聞けるから先に話してみろよ。何か急いでたな?」
バクさんにそう話しかけられたのは2時近くになってからだった。ましろはさっき蘇芳から聞いた話を伝えた。それを聞いたバクさんは顔をしかめる。
「それを蘇芳というあやかしから聞いたってことか? そいつと会ったのは今日が初めて?」
「そうよ。今まであそこの神社には何度も行ったことあるけど、あやかしなんていなかったわ。火事のことを教えるためにわざわざ出て来てくれたのかしら?」
ましろはそう言ったが、バクさんは何も答えず、眉間の皺は余計に深まるばかりだった。火事が起きたら大変だからすぐに動かなきゃいけないのに。何か気にかかることでもあるのだろうか? ましろは首を傾げた。
「今の話は、とりあえず影郎に報告しよう。火事まで一週間あるんだろう? その間にきっとまたやって来るよ。なに、そんなに急ぐことない。安心して」
すぐにでも対処しないとまずいのに何のんびりしたことを言ってるのだろう? ましろは気が気でなかったが、何度尋ねてもバクさんは同じ答えを繰り返すのみだった。
そんな中、小学4年生の都築ましろはだれもいない神社に一人やって来た。この時間は、お店のかき入れ時なので誰も相手してくれない。店の手伝いをすることもあるが今日は暇だ。いつもは相手になってくれるあやかしたちも、この日は姿を見せなかった。
(最近影郎が来てくれないからつまんないな。あやかしの世界も色々ゴタゴタしてるみたいだから忙しいのかな? 狐さんも来ないし。バクさんはおばあちゃんと一緒に働いてるしなあ)
ましろは夏休みの間、大好きな祖母の家に泊まりに来ていた。祖母の千代は定食屋をやっている。お店は地元のお客さんで結構繁盛しているが、訪れるのは人間ばかりではないことを、ましろと千代だけが知っていた。
人ならざる「あやかし」が集まる定食屋「寿寿亭」。千代がいつどこであやかしたちと知り合ったのかは、ましろも聞いてない。ただ、小さい頃から祖母の家に行くたび彼らに会うのですっかり慣れっこになってしまった。
彼らは「ここではないどこか」から来ると言っていた。人間に化けられるなど不思議な能力を持っており、飲み食いしなくても生きていける。夜も寝なくて平気らしい。バクさんなんて夢を食べる生き物なので、千代は悪夢を見たことがないと言う。そういえば、ましろも、ここに泊まっている間は寝覚めがいいことに気付いていた。
しかし、あやかしだって忙しい時がある。いつでもましろの相手をしてくれるとは限らない。千代の家に泊まるのは3週間だけ、それを逃せばまた一年待たなければならないのに、限られた時間しか会えないなんてもどかしい。とはいえ、ましろにできることは何もなく、こうして一人、炎天下の外に出てふらふら歩くしかしかなかった。
この日は30度を超える暑い日で、子供は外に出てこない。ましろ自身、五分足らずで頭がぼうっとなるくらいだから当然ではあるが、それでもがっかりしてしまう。みんな冷房の効いた涼しい部屋でゲームでもしているのだろう。
「あちっ……! なにこれ! ここに卵落としたら目玉焼きができちゃうよ!」
ましろは、遊具の金属部分に手を触れて慌てて引っ込めた。これでは遊ぶどころではない、滑り台なんて滑ったらお尻の皮膚がめくれて火傷してしまうだろう。やはり家に戻っておとなしくするのが吉なのか。ましろは、ふうとため息をついて、元来た道を戻ろうとした。その時。
「こんな日に外に出るなんて酔狂だな。人間なら早く奥に引っ込んだ方がいいんじゃないか?」
自分と同じくらいの子供の声がして、ましろはびっくりして後ろを振り向いた。自分以外に誰もいないと思っていたのに、いつの間に現れたのだろう?
「だ、誰!?」
「あれ? お前俺が見えるのか? 不思議なこともあるもんだ」
「ってことは、あなたもあやかしなのね?」
真っ赤な髪の毛に赤い目をしたその少年は、どこからどう見ても異形にしか見えない。おまけに着物姿である。影郎や狐などと同じあやかしの一種かもしれないが、普段から見慣れているましろは、びっくりしただけで一切恐怖感はなかった。
「なんで怖がらないんだ? 俺みたいな奴初めてじゃないのか?」
「ああ、あなたみたいの見慣れているのよ。そこの寿寿亭という定食屋。あそこに行けば仲間に会えるかもよ?」
そう言ったが、相手は顔をしかめただけだった。
「お前みたいな奴初めてだな。名を名乗れ」
「それ言うならあなたが先に名乗りなさいよ。私はそんじょそこらの人間だけど、あなたみたいな人見たことがないわ? どこの何て言うあやかしなの?」
「それを言うなら、俺はそんじょそこらのあやかしだけど、お前みたいな人間見たことない。どこの何て言う人間だ?」
見事に言い返されて、ましろはきょとんとしてしまった。言われてみれば確かにその通りだ。
「くっ……言うわね。私は都築ましろ。そこの寿寿亭をやってるおばあちゃんの孫よ。私が教えたんだからあなたも教えなさいよ」
「俺は……蘇芳だ」
「すおう?」
「髪と目を見れば分かるだろう? 今ではまとめて赤と呼ぶようになったのか。つまらん時代だなあ。こういう深みのある赤い色を蘇芳と言う。分かったか、このタワケ」
「タワケとは何よ! 失礼しちゃうわね!」
ましろは頬を膨らませて反論した。自分と同じくらいの子供だと思って油断してたのに、こいつはあやかしの中でも口の悪い曲者だ。
「俺が見えた褒美にいいことを教えてやる。一週間後にこの辺で火事がある。ようく用心しといた方がいいぞ」
「えっ? それどういう意味?」
ぷんすかしてそっぽを向いていたら、突然奇妙なことを言われたのでぎょっとして振り返った。にわかに物騒な話になった。火事だって?
「俺はそういうのが分かるあやかしなんだ。色と名前で何となく分かるだろう? つまりそういうこと……」
「にしたって、曖昧過ぎて何の対策もできないわよ! もっと詳しく教えて!」
「んーっと、神社の北側にある商工会館ってところ? そこの電気がバチバチ言ってる、暗くてよく分からないけど。直接見えるわけじゃないんだ。何となく頭に浮かんで……」
漏電だ。10歳のましろの知りうる範囲で思い当たることと言えばそれしかないが多分正解だろう。
「どうして一週間後なの?」
「なぜか頭にぱっと浮かぶんだ。それしか説明のしようがない。でもこういうのってよく当たるんだ。この近所のしか分からないし、お前みたいに俺に気付く人間もいないから意味ないけど」
この蘇芳というあやかしは何者だろう。でもそれより今は火事の方が心配だ。
「ありがと! 教えてくれて! すぐおばあちゃんに教えて来る!」
蘇芳が何か言う前に、ましろは公園を飛び出して寿寿亭へと走って行った。今、千代は忙しく働いているが、これはすぐ伝える必要がありそうだ。実際に火事が起きるのは一週間後らしいが、いてもたってもいられなかった。
「バクさん! おばあちゃんいる?」
「いるけど、厨房から一歩も動けないよ。ちょうど会社が昼休みでみんな昼食を食べに来ているから」
ましろは裏口から入り住居部分を抜け、忙しそうにしているバクさんに話しかけた。バクさんの正体は、夢を食べる獏で、勤務時間だけ人の姿に化けて働いている。人型のバクさんは、ロックミュージシャン張りにカッコいいのだが、人型になれる時間は限られているのが不満だ。本来の格好は象の鼻が付いたムーミンなので、どうしてもそっちのイメージに引きずられてしまう。
確かに狭い店内ではあるが全部のテーブルが埋まっている。バクさんに手伝ってもらっても、千代が客を捌けるギリギリの人数である。店に足を踏み入れた途端食べ物のおいしいにおいが鼻をくすぐり、ましろもお腹がぐーっと鳴った。
「分かった。私もお店手伝うから、手を動かしながら話聞いてくれる?」
普段のましろはそこまで手伝い熱心ではないので、バクさんは目を丸くしたが、猫の手も借りたい状況ではあるので、深くは聞かずに彼女の申し出を受け入れた。
「じゃあ、手を洗ってエプロンと三角巾つけてから小皿の用意とおみそ汁をよそってくれ」
バクさんに言われてましろはすぐに取り掛かった。本当はもっと早く言いたいのだが、あまりに仕事が忙しいので慌ただしさに押し流されてチャンスを失ってしまう。千代手作りのぬか漬けが盛り付けてある小皿を盆に乗せ、お椀にみそ汁をよそってその隣に置く。これなら子供でも慣れれば簡単にできた。
今日のみそ汁はいちょう切りにした人参と大根が入っている。寿寿亭はみそ汁やお漬物まで手を抜かずおいしいと評判だった。
「ありがとな、ましろ。やっと少し手が空いて来た。千代ちゃんはまだバタバタしてるけど、俺なら話を聞けるから先に話してみろよ。何か急いでたな?」
バクさんにそう話しかけられたのは2時近くになってからだった。ましろはさっき蘇芳から聞いた話を伝えた。それを聞いたバクさんは顔をしかめる。
「それを蘇芳というあやかしから聞いたってことか? そいつと会ったのは今日が初めて?」
「そうよ。今まであそこの神社には何度も行ったことあるけど、あやかしなんていなかったわ。火事のことを教えるためにわざわざ出て来てくれたのかしら?」
ましろはそう言ったが、バクさんは何も答えず、眉間の皺は余計に深まるばかりだった。火事が起きたら大変だからすぐに動かなきゃいけないのに。何か気にかかることでもあるのだろうか? ましろは首を傾げた。
「今の話は、とりあえず影郎に報告しよう。火事まで一週間あるんだろう? その間にきっとまたやって来るよ。なに、そんなに急ぐことない。安心して」
すぐにでも対処しないとまずいのに何のんびりしたことを言ってるのだろう? ましろは気が気でなかったが、何度尋ねてもバクさんは同じ答えを繰り返すのみだった。
0
あなたにおすすめの小説
異世界に転移してしまった私、古民家をもらったのでカフェを始めたら大盛況。国王陛下が頻繁に来るのですが、どうしたらいいですか?
来栖とむ
ファンタジー
ブラック企業で疲れ果てた30歳の元OL・美里(みさと)が転移した先は、見渡す限りの深い森。
そこで彼女が授かったのは、魔女の称号……ではなく、一軒の**「日本の古民家」**だった!
亡き祖母が遺したその屋敷には、異世界では失われたはずの「お醤油」「お味噌」「白いお砂糖」という禁断の調味料が眠っていて――。
「えっ、唐揚げにそんなに感動しちゃうの?」
「プリン一口で、国王陛下が泣いちゃった……!?」
おにぎり、オムライス、そして肉汁溢れるハンバーグ。
現代日本の「当たり前」が、この世界では常識を覆す究極の美食に。
お掃除のプロな親子や、お忍びの王様、さらにはツンデレな宮廷料理人まで巻き込んで、
美味しい香りに包まれた、心もお腹も満たされるスローライフが今、始まります!
【完結】そして異世界の迷い子は、浄化の聖女となりまして。
和島逆
ファンタジー
七年前、私は異世界に転移した。
黒髪黒眼が忌避されるという、日本人にはなんとも生きにくいこの世界。
私の願いはただひとつ。目立たず、騒がず、ひっそり平和に暮らすこと!
薬師助手として過ごした静かな日々は、ある日突然終わりを告げてしまう。
そうして私は自分の居場所を探すため、ちょっぴり残念なイケメンと旅に出る。
目指すは平和で平凡なハッピーライフ!
連れのイケメンをしばいたり、トラブルに巻き込まれたりと忙しい毎日だけれど。
この異世界で笑って生きるため、今日も私は奮闘します。
*他サイトでの初投稿作品を改稿したものです。
元侯爵令嬢の異世界薬膳料理~転生先はみんな食事に興味が無い世界だったので、美味しいご飯で人の身も心も癒します~
向原 行人
ファンタジー
異世界へ転生して数日。十七歳の侯爵令嬢、アリスとして目覚めた私は、早くも限界を迎えていた。
というのも、この世界……みんな食事に興味が無くて、毎食パンとハムだけとか、ハムがチーズに変わるとか、せいぜいその程度だ。
料理というより、食材を並べているだけって感じがする。
元日本人の私としては温かいご飯がたべたいので、自分で食事を作るというと、「貴族が料理など下賤なことをするのは恥だ!」と、意味不明な怒られ方をした。
わかった……だったら、私は貴族を辞める!
家には兄が二人もいるし、姉だっているから問題無いでしょ。
宛てもなく屋敷を飛び出した私は、小さな村で更に酷い食事事情を目の当たりにする。
育ち盛りの子供たちや、身体を使う冒険者たちが、それだけしか食べないなんて……よし、美味しいご飯でみんなも私も幸せになろう!
医食同源! 大食いモフモフ聖獣に、胃袋を掴んでしまった騎士隊長と一緒に、異世界で美味しくて身体に良い食材探しだ!
※第○話:主人公視点
挿話○:タイトルに書かれたキャラの視点
となります。
掃除婦に追いやられた私、城のゴミ山から古代兵器を次々と発掘して国中、世界中?がざわつく
タマ マコト
ファンタジー
王立工房の魔導測量師見習いリーナは、誰にも測れない“失われた魔力波長”を感じ取れるせいで奇人扱いされ、派閥争いのスケープゴートにされて掃除婦として城のゴミ置き場に追いやられる。
最底辺の仕事に落ちた彼女は、ゴミ山の中から自分にだけ見える微かな光を見つけ、それを磨き上げた結果、朽ちた金属片が古代兵器アークレールとして完全復活し、世界の均衡を揺るがす存在としての第一歩を踏み出す。
あやかしが家族になりました
山いい奈
キャラ文芸
★お知らせ
いつもありがとうございます。
当作品、3月末にて非公開にさせていただきます。再公開の日時は未定です。
ご迷惑をお掛けいたしますが、どうぞよろしくお願いいたします。
母親に結婚をせっつかれている主人公、真琴。
一人前の料理人になるべく、天王寺の割烹で修行している。
ある日また母親にうるさく言われ、たわむれに観音さまに良縁を願うと、それがきっかけとなり、白狐のあやかしである雅玖と結婚することになってしまう。
そして5体のあやかしの子を預かり、5つ子として育てることになる。
真琴の夢を知った雅玖は、真琴のために和カフェを建ててくれた。真琴は昼は人間相手に、夜には子どもたちに会いに来るあやかし相手に切り盛りする。
しかし、子どもたちには、ある秘密があるのだった。
家族の行く末は、一体どこにたどり着くのだろうか。
夫と息子に邪険にされたので王太子妃の座を譲ります~死に戻ってから溺愛されても今更遅い
青の雀
恋愛
夫婦喧嘩の末に置き去りにされた妻は、旦那が若い愛人とイチャついている間に盗賊に襲われ、命を落とした。
神様の温情により、10日間だけこの世に戻った妻と護衛の騎士は、その10日間の間に心残りを処分する。それは、娘の行く末と……もし、来世があるならば、今度は政略といえども夫以外の人の妻になるということ。
もう二度と夫と出会いたくない彼女は、彼女を蔑ろにしてきた息子とも縁を切ることを決意する。
生まれかわった妻は、新しい人生を強く生きることを決意。
過去世と同じ轍を踏みたくない……
多分悪役令嬢ですが、うっかりヒーローを餌付けして執着されています
結城芙由奈@コミカライズ連載中
恋愛
【美味しそう……? こ、これは誰にもあげませんから!】
23歳、ブラック企業で働いている社畜OLの私。この日も帰宅は深夜過ぎ。泥のように眠りに着き、目覚めれば綺羅びやかな部屋にいた。しかも私は意地悪な貴族令嬢のようで使用人たちはビクビクしている。ひょっとして私って……悪役令嬢? テンプレ通りなら、将来破滅してしまうかも!
そこで、細くても長く生きるために、目立たず空気のように生きようと決めた。それなのに、ひょんな出来事からヒーロー? に執着される羽目に……。
お願いですから、私に構わないで下さい!
※ 他サイトでも投稿中
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる