8 / 15
15歳くらいまでは娘が男親と温泉に入っても割と何とも思われない別宇宙
2合とっくりくらい?
しおりを挟む
風呂から上がると脱衣所で祖父が待っていた。ドライヤーなどがある鏡台の前の籐椅子に腰を下ろし、目を閉じて地蔵のようにじっとしている。男はもう先に出たようだ。
佳奈は急いでパンツを履き、浴衣を羽織って帯を締めた。風呂上がりでじわっと汗が滲むが、ノーブラなので体の汗は浴衣が吸って外に逃してくれ、こもらず快適だった。
声をかけると祖父はパチっと目を開き、「温泉によく浸かったか?」と聞いてきた。佳奈が頷くと、祖父も満足気であった。
祖父に肩を貸し、脇腹に両手を添えて、脱衣場出口のスリッパ脱ぎ場まで歩いた。そこで杖立てから杖を取ると、祖父はしゃきんと歩き出した。カラカラと引き戸を開け、「男湯」と大書されたのれんをくぐり廊下に出た。ちょうど同じ倶楽部のお婆さん2人がやはり風呂上がりで前を通りかかったところだった。
「あらぁ、佳奈ちゃん。いいお湯だったぁ?」お婆さんの1人が言う。
「微笑ましいわねぇ。」お婆さん同士が言い合っていた。
この別宇宙では、15歳くらいまでは男親と入浴するのが別に不思議ではないことなのだった。
一旦部屋に戻り、祖父の背中をマッサージするなどしているうちに、夕食の時間になった。佳奈は祖父と夕食会場に向かった。会場の一角に佳奈は祖父と並んで席についた。前の席はしばらく空いていたが、やがて例の男がやってきて、祖父の前の席についた。男と祖父は親しいようで、男からは祖父に対する敬意が、祖父からは年下の男に対する慈愛のようなものが感じられた。
祖父は日本酒が大好きで、熱燗の1合とっくりを注文し、前菜盛り合わせを肴に、うまそうに次から次へとお猪口を口に運んだ。佳奈は瓶のオレンジジュースとコップである。
あっというまに1合とっくりを空けると、祖父はとっくりを横に倒し、「空になった徳利は、こうするのが粋なんじゃ。」と佳奈に教えてくれた。確かにそうしておけば、空のとっくりとそうでないとっくりの区別が容易にはつくが。「粋なのかな?」佳奈はきょとんとしたが、別に反論したりはしない。
佳奈は1合とっくりを見るともなく見た。「あたしが洗い始める前のおちんちんは、これよりもう少し細かったかったかな?」そんなことを考えたりもした。
「お前さんも飲むかい?」祖父は男に聞き、男が「じゃあいただきます。」というと、すぐに中居さんに声をかけ、今度は2合とっくりを注文した。
アツアツの2合とっくりが届くと、佳奈は両手であったかいとっくりを持ち、祖父と男にしゃくをした。
「あたしが洗ってる間は、これくらいの大きさがあったかも。」佳奈は2合とっくりを持ちながら、そんなことを考えた。
男は酒には弱いようだ。お猪口に何倍かしゃくをしてやったら、数杯目で「もういい。ごちそうさま。」と手でストップサインを出してきた。お猪口数杯で顔を赤くして、額に汗を浮かべ、「暑っ」と言って少し胸元をはだけ、手でパタパタ仰いでいた。
佳奈は急いでパンツを履き、浴衣を羽織って帯を締めた。風呂上がりでじわっと汗が滲むが、ノーブラなので体の汗は浴衣が吸って外に逃してくれ、こもらず快適だった。
声をかけると祖父はパチっと目を開き、「温泉によく浸かったか?」と聞いてきた。佳奈が頷くと、祖父も満足気であった。
祖父に肩を貸し、脇腹に両手を添えて、脱衣場出口のスリッパ脱ぎ場まで歩いた。そこで杖立てから杖を取ると、祖父はしゃきんと歩き出した。カラカラと引き戸を開け、「男湯」と大書されたのれんをくぐり廊下に出た。ちょうど同じ倶楽部のお婆さん2人がやはり風呂上がりで前を通りかかったところだった。
「あらぁ、佳奈ちゃん。いいお湯だったぁ?」お婆さんの1人が言う。
「微笑ましいわねぇ。」お婆さん同士が言い合っていた。
この別宇宙では、15歳くらいまでは男親と入浴するのが別に不思議ではないことなのだった。
一旦部屋に戻り、祖父の背中をマッサージするなどしているうちに、夕食の時間になった。佳奈は祖父と夕食会場に向かった。会場の一角に佳奈は祖父と並んで席についた。前の席はしばらく空いていたが、やがて例の男がやってきて、祖父の前の席についた。男と祖父は親しいようで、男からは祖父に対する敬意が、祖父からは年下の男に対する慈愛のようなものが感じられた。
祖父は日本酒が大好きで、熱燗の1合とっくりを注文し、前菜盛り合わせを肴に、うまそうに次から次へとお猪口を口に運んだ。佳奈は瓶のオレンジジュースとコップである。
あっというまに1合とっくりを空けると、祖父はとっくりを横に倒し、「空になった徳利は、こうするのが粋なんじゃ。」と佳奈に教えてくれた。確かにそうしておけば、空のとっくりとそうでないとっくりの区別が容易にはつくが。「粋なのかな?」佳奈はきょとんとしたが、別に反論したりはしない。
佳奈は1合とっくりを見るともなく見た。「あたしが洗い始める前のおちんちんは、これよりもう少し細かったかったかな?」そんなことを考えたりもした。
「お前さんも飲むかい?」祖父は男に聞き、男が「じゃあいただきます。」というと、すぐに中居さんに声をかけ、今度は2合とっくりを注文した。
アツアツの2合とっくりが届くと、佳奈は両手であったかいとっくりを持ち、祖父と男にしゃくをした。
「あたしが洗ってる間は、これくらいの大きさがあったかも。」佳奈は2合とっくりを持ちながら、そんなことを考えた。
男は酒には弱いようだ。お猪口に何倍かしゃくをしてやったら、数杯目で「もういい。ごちそうさま。」と手でストップサインを出してきた。お猪口数杯で顔を赤くして、額に汗を浮かべ、「暑っ」と言って少し胸元をはだけ、手でパタパタ仰いでいた。
0
あなたにおすすめの小説
ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
あるフィギュアスケーターの性事情
蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。
しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。
何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。
この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。
そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。
この物語はフィクションです。
実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる