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2話

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 その日私はウォルクとお茶をした。

 ――だがそれによって。

「聞いた? あの子、ウォルク様と二人きりでお茶したらしいわよ」
「ええーっないわー」
「みんなのプリンス様を独り占めしようだなんてサイテーね」
「あり得なーい」

 女性陣から嫌われてしまった。

 まぁそうもなるか……。
 なんせ彼は皆の憧れの人だから……。

 でも運命が私と彼を引き寄せたのだから仕方ない。

 私だけのせいでもないと思う。

 皆、文句を言うなら、二人を近づけた神様に言うべきだ。

「あ! おはようございます!」
「ウォルクさん」
「昨日は楽しかったですよ! ありがとうございました!」
「こちらこそ、ありがとうございました。のんびりお話できて……嬉しかったです」


 ◆


 ウォルクとの邂逅から数ヶ月、私と彼はすっかり仲良しになっている。

「最近いじめはどうです?」
「何もされていません」

 ウォルクと初めてお茶をした日以降、私は、女子学生らから虐められるようになった。

 完全に嫉妬によるものである。
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