妹を選ぶのですか? 彼女は性格が悪いですけど、大丈夫ですか? ~婚約者の彼は私を愛してはいませんでした~

四季

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後編

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 ◆


 そして、ある日。

「婚約は破棄ってことにする」

 ミドレーガルより、ついに告げられてしまった。

「妹さんと話がついたんだ。結婚してくれるってさ。だからもう俺はお前で我慢しなくて良くなった。んで、婚約は破棄な」
「本気で言っているの?」
「ああ。何だよそれ、何でそんなくだらねえこと聞くんだよ」
「妹はなかなか曲者よ。一緒に生きていくとなると大変だと思うわ。それでも彼女を選ぶ? 苦労する覚悟を持って、彼女を選んでいるの?」

 するとミドレーガルは叫んだ。

「今さら何言ってもおせぇんだよ!!」

 どうやら私の言葉の本当の意味は伝わらなかったようだ。

「他人が結婚するって言ってる女の悪口言うとか最低だな! 消え失せろ!」

 こうしてミドレーガルとの縁は切れたのだった。


 ◆


 妹と結婚したミドレーガルは結婚後間もなく毒殺された。

 そして、その犯人は、妻である妹だった。

 妹は最初からそれを狙っていた――ミドレーガルに死んでもらい、その遺産を手に入れる――そうした黒い意思を持って彼女はミドレーガルと結婚していたのであった。

 もっとも、犯人がばれたため作戦は失敗に終わってしまったのだが。

 妹は牢屋送りとなった。

 一方私はというと、あの後少しして親戚の人の紹介で国のために働いている男性と巡り会い結婚することになった。

 年は少し離れている。
 当然彼の方が上。

 しかしそんなことは気にもならない。
 そのくらい、彼にも、彼の両親にも、可愛がってもらえている。

 派手ではないが確かな幸福を手に入れられたことに感謝しながら生きてゆこうと思う。


◆終わり◆
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