最高レベルの特殊能力を持っていたために王子の婚約者とならざるを得なくなったのですが……?

四季

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6話「意外な情報が舞い込んできて」

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 あの男たちの一件以来、ラヴィールはよく私の店に遊びに来るようになった。
 いや、もちろん、それまでだって定期的に来店してくれてはいたのだけれど――ここのところはほぼ毎日来てくれている気がする。

 今では二人でのんびり会話することも多く、その関係は、店主と客を少しばかり越えたものとなっているような印象すらあるくらいだ。

「オフェリアさん、聞きましたー?」
「何ですか?」

 今は夜。
 面白いくらい静かな夜だが、ラヴィールは目の前にいる。

 でもこういうのも珍しいことではなくなった。

 男女が夜に二人きりになる、というのは、一般的には少々不穏なものかもしれないけれど――彼に関しては何も問題ないと思っている。

 べつに手を出してくるわけでもないし。

 何事も信じきるのは良いことではないけれど、でも、私は彼のことを真っ直ぐに信じている。

 馬鹿と言われても構わない。
 それでも信じたい。
 危険なところを救ってくれた人だから。

「コルセリアとかいう女性の話なんですけどー」
「知りませんよ?」
「あの人、この前散歩中に襲われて、それから、心病み気味みたいですよー」
「ええっ」
「冒険者の界隈で噂になってました」
「そんな噂が……でも意外です、あの人の話が冒険者界隈などにも伝わっているなんて」

 すると彼は少しだけ間を空けて。

「この前、彼女の護衛をしていた冒険者が処刑されたんですよ」

 ――そう言った。

 え。と思って、硬直してしまう。

 だって普通そこまでするか? コルセリアが殺されてしまったわけでもないのに。傷を負わせたことは護衛のミスだとしても、さすがに、その罰として殺すのはやり過ぎではないのか。失敗など誰にでもあるものだろう? なのになぜそこまでの罰を与えられなくてはならなかったのか、私にはどうしても理解できない。罰を与えるにしても、もう少し程度を考えるべきではないのか。

「コルセリアって人をちゃんと護れなかったから、ですってー」
「そんな……」
「何でも本人がそうしろと言ったとか! 怖いですよねーっ」
「でも、その……酷すぎます、そのくらいで処刑、なんて……」

 つい深刻な顔をしてしまって。

「あ! い、いや! そこまで暗い顔しないでくださいよっ!? ね? そんな思いをさせるつもりじゃないですからっ!?」

 ラヴィールを急に慌てさせてしまった。

 少し後悔する。
 表情を明るく保つことも大事だな、と思った。

「でも、前の話もありますし、コルセリアって人はちょっと……問題ありそうですよねー」
「まぁ……そうですね、良い印象はありません」
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