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7話「事件発生!?」
しおりを挟むその頃、城。
「コルセリア様、出てこられませんね……」
「そうですねー……」
「やはりあの事件がお辛かったのでしょうね……」
コルセリアの部屋の入り口にある扉は固く閉ざされている。
その前に立っている複数の使用人は、もう数日出てこないコルセリアのことを案じている様子だ。
「彼女、引きこもってるんですって~」
「ふぅん。ま、いいんじゃない? 正直言ってちょっと鬱陶しかったし」
「そうよね~」
「なんか威張ってて嫌なのよねー、ああいう人って嫌い。殺されかけるのも分かるわー」
喋りながら通過していく侍女たちはコルセリアの悪口を言って盛り上がっていた。
今、城内には、コルセリアを良く思っていない人が増えている。
それも彼女の行いが招いたことだが。
当たり散らされたり、あれこれ嫌な思いをするようなことを言われたり――コルセリアから不愉快な思いをさせられたことのある人は多くいるのだ。
◆
今日はお客さんたちが何やら落ち着きのない様子だ。
何かあったのか? はっきり分からないがそんな感じがする。こういう雰囲気は、そういう時のそれだ。……事件、とか? あるいは何らかの大きな発表とか? でもよく分からない、明らかにするには聞いてみるしかない。
そんな風に思っていた時。
「オフェリアさーんッ!!」
急にばんと扉が開いて、ラヴィールが駆け込んできた。
「声が大きいですよ」
「だっ、大事件なんですっ!」
両腕をくるくる回すラヴィールは子どものようだった。
でも今はもう少し静かにしてほしい。
ここには他の人もいるのだから。
「待って待って落ち着いて」
「は、はい……ふーっぅ、ふーっぅ」
「そうそう。で、大事件とは何ですか」
するとラヴィールは顔を一気に近付けてきて――。
「コルセリアが殺されたんです!!」
――至近距離から衝撃的な言葉を放ってきた。
「え……」
「パレードだったんです、でも、その最中に」
「最中に……?」
「馬車が猛スピードで突っ込んできて、激突して、国民の目の前で彼女が吹っ飛んでいって――ああその後はもう言えないですけど、かなり酷かったです」
コルセリアが死んだ。
その事実を私はすぐには受け入れられなかった。
だってあんなに強かそうだったのに……。
でも、まぁ、馬車に突っ込まれて吹き飛ばされてしまったらどうしようもないか。そんなことになれば、大抵、誰もが亡くなるだろう。よほど運が良ければ別かもしれないけれど。そうでなければ、亡くなるのが普通だろう。
ただ、彼女の死には安心感もないことはなかった。
彼女は何を仕掛けてくるか分からない。あの時の件もあったし。でも、これでもうそういうことはなくなったも同然。彼女が死ねば、私を狙う者はいなくなるだろう。
そういう意味では、良かった……。
――その後、コルセリアを殺したのが、処刑された冒険者の弟とその仲間だったことが判明した。
彼は兄が理不尽に処刑されたことを許せなかったのだろう。
で、それで行動に至った。
復讐することを選んだのだろう。
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