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1話「わがまま息子は厄介そのもの」
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「フルレリーナ様今日も素敵よね!」
「きゃっ。とっても可愛い」
「あのドレス、レースの部分が綺麗だから好きなのよね~。あんな素敵に着こなせるのはフルレリーナ様だからこそだわ~。見惚れちゃう~」
私フルレリーナはおしゃれが好き。
だからいろんな服を着る。
今日のドレスもお気に入りの一着だ。
快晴の空のような色、胸もとや首もとには煌めきのある硬めのレースがつけられていて、裾は二種類の生地が重なるようになっている。
多くの人は私の着こなしを褒めてくれる。
……だが。
「おい! フルレリーナ! またそんな格好をしてるのか!!」
婚約者の彼、ブルフェン。
彼だけは私がおしゃれすることを受け入れてくれない。
「そんな派手な色のドレスを着て! 俺まで馬鹿かと思われるだろう!」
「……このドレスは控えめな色ですけど」
「はぁ? 口ごたえをするな! そんなものはさっさと脱げ!!」
彼はそこそこ権力のある家の一人息子。
わがまま放題で育ったのか、私のことを思い通りにしようとする。
しかも、少しでも思い通りにならないと怒る。
厄介を絵に描いたような人物だ。
ブルフェンは。
「……また絡まれていらっしゃるわ」
「お気の毒に……フルレリーナ様……」
「あんな男捨ててしまえば良いのにね~……」
「きゃっ。とっても可愛い」
「あのドレス、レースの部分が綺麗だから好きなのよね~。あんな素敵に着こなせるのはフルレリーナ様だからこそだわ~。見惚れちゃう~」
私フルレリーナはおしゃれが好き。
だからいろんな服を着る。
今日のドレスもお気に入りの一着だ。
快晴の空のような色、胸もとや首もとには煌めきのある硬めのレースがつけられていて、裾は二種類の生地が重なるようになっている。
多くの人は私の着こなしを褒めてくれる。
……だが。
「おい! フルレリーナ! またそんな格好をしてるのか!!」
婚約者の彼、ブルフェン。
彼だけは私がおしゃれすることを受け入れてくれない。
「そんな派手な色のドレスを着て! 俺まで馬鹿かと思われるだろう!」
「……このドレスは控えめな色ですけど」
「はぁ? 口ごたえをするな! そんなものはさっさと脱げ!!」
彼はそこそこ権力のある家の一人息子。
わがまま放題で育ったのか、私のことを思い通りにしようとする。
しかも、少しでも思い通りにならないと怒る。
厄介を絵に描いたような人物だ。
ブルフェンは。
「……また絡まれていらっしゃるわ」
「お気の毒に……フルレリーナ様……」
「あんな男捨ててしまえば良いのにね~……」
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