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つい先ほど、婚約者から婚約の破棄を告げられました。
しおりを挟む今日、つい先ほど、婚約者から婚約の破棄を告げられた。
ああどうしてこんなことに……。
何とか家までは帰ってきたけれど。
それからは涙が止まらない。
自室でこうしてじっとしているだけでも悲しみは溢れる。
彼のことを愛していた。
そこに偽りはなく。
自分なりに尽くしてきたつもりだった。
なのに彼は私を捨てた――。
私、それほど価値のない女だったのだろうか?
生んでくれた人や育ててくれた人のためにもそんなこと思いたくないのに、今は、どうしてもそんなことを考えてしまう。
窓の外は雨降り。
だから余計に心が晴れない。
雨はいつかやむもの。
心の内に降る雨もいつかはやむのか?
この悲しさに終わりはあるのか?
もしも、いつの日かこの悲しみに終わりが訪れるのなら――その時には前を向いて笑えるのだろうか。
今はまだよく分からないけれど……。
でも信じてみようか。
いつか来るかもしれない、その『いつの日か』を。
◆終わり◆
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