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2話「前を向きたい」
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でも、彼が嫌になってしまったというなら、これ以上何を言っても無意味なのだろう。
私にでもそのくらいのことは分かる。
こちらがごねても意味なんてないだろうし、もっと嫌われてしまう確率の方が高い。
ならば私はここで去ろう。
その方がお互いのためかもしれない。
「分かりました。では……そういうことで」
「じゃあ、さようなら」
「はい。……さようなら、ルーボウンスさん」
悔しさはあったけれど、婚約破棄を受け入れた。
彼は慰謝料のようなお金を少しだけ払ってくれた。
べつに嬉しくはないけれど。
ただ、それは、彼の中の僅かな詫びの気持ちだったのかもしれない。
こうしてルーボウンスと共に生きてゆく道を失った私は、ひとまず実家へ帰る。
そしてそこから新たな人生を始めるのだ。
生きているだけ良い。
今はそう思って、強く立ち、ただひたすらに前を見よう。
うつむくことはしたくない。
私にでもそのくらいのことは分かる。
こちらがごねても意味なんてないだろうし、もっと嫌われてしまう確率の方が高い。
ならば私はここで去ろう。
その方がお互いのためかもしれない。
「分かりました。では……そういうことで」
「じゃあ、さようなら」
「はい。……さようなら、ルーボウンスさん」
悔しさはあったけれど、婚約破棄を受け入れた。
彼は慰謝料のようなお金を少しだけ払ってくれた。
べつに嬉しくはないけれど。
ただ、それは、彼の中の僅かな詫びの気持ちだったのかもしれない。
こうしてルーボウンスと共に生きてゆく道を失った私は、ひとまず実家へ帰る。
そしてそこから新たな人生を始めるのだ。
生きているだけ良い。
今はそう思って、強く立ち、ただひたすらに前を見よう。
うつむくことはしたくない。
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