『お零れ話』

影狼

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番外編

射し代りの神様の呟きーてる者ー

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これはこれは、皆様方こんな辺鄙な劇場にご来場頂きありがとう存じます。

『劇場』の【案内人】を務めさせていただきます、『劇場のもの』でございます。

「『劇場のもの』に教わっています、
『劇場』の【案内人】でございます。」

それでは、お席にお座りくださいますようお願い申し上げます。

「ご注意点を、申し上げます。」

・全ての小説は、二次創作対象でございます。
・キャラ崩壊が、ある可能性がありますのでご注意くださいませ。
・オリジナルキャラが、出演する事もございます。

それでは、遅くなりましたが1ベルを鳴らさせていただきます。

リイィイイイイィィイイイイィン……。












それでは、本ベルを鳴らさせていただきます。
リイィィイイィィィィイイイィン……。





演目名を、告げさせていただきます。
『射し代りの神様の呟きーてる者ー』ですね。
それでは皆様方、お愉しみくださいませ。
「愉しんで行ってくださいませ。」
開幕致します~、開幕致します~。

                       ー演目開始ー

おや、来てしまったのだね。

まあいいさ。
それで、聞いてはくれるかい?
『焔の神様』、『深淵の神様』。
ああ、聞こう。
…………。

助かるよ……『焔の神様』、『深淵の神様』。

『かのエルフの神であり、夢想の妹を持つ者がかの悪魔の神の仲介役をしたことがある。
それを、した後に行方を眩ませた。
夢想の妹を導いたのは、誰か?』

『それは『赤禍になったかの魔術師』、
『かの魔王』だろうね。』
『…………。』
『そう。
教えてくれてありがとうね。』

そう言いますと、『かの祓幽の神様』は微笑んで消えました。

『また来てくれると嬉しいよ、祓幽の神様。』
『…………。』
二人の神様は微笑んでお辞儀を致しました。

『また来させてもらうね、この劇場に。』
やさしい声でいて低い声が響きました。

そして、二人の神様は笑いました。

『これはこれは、可愛いお嬢さん。
可愛いお嬢さん、次は君の番だよ。』

『可愛らしく、どこか儚く麗しい少女よ。
可愛らしく、どこか儚く麗しい少女よ。
次はお前の番だ。
次はお前の番だ。』

『…………。』
『ふふふ、導いたのは俺らなのに。
深淵の神様、またここに来ようか。』
『…………。』

そうして深淵の神様は頷いて、二人の神様は消えました。
ー演目終了ー

皆様方、お愉しみ頂けましたでしょうか?
「お愉しみ下さったなら私達は嬉しく思います。」

それでは皆様方、当劇場においで下さり誠にありがとう存じます。

またのご来場を、お待ちしております。
「またおいでくださいませ。」
(【案内人】ともう一人の【案内人】は直角45度に、腰を曲げてお辞儀致します。)
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