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18 初心者はまず見てましょう
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セイがシンクに移動し水を測ってる間、この状態の私にも出来ることをする。
玉ねぎの皮を剥いて、八等分くらいのくし切りにして、ボウルへ。ほうれん草も、根本を少し確かめて洗ったりしてから、ラップを敷いたまな板の上に置き、今はシンクが使えないのだからと、ボウルはそのままにした。いや、ここが広くてよかった。
で、ほうれん草をラップで包む。レンジに入れる。そして、まあこのくらいだろうと目分量で加熱時間を決め、設定して、ピッと押した。
「測り終わりました……たぶん……」
「あ、終わった?」
調理台の上に乗ってる鍋の中を覗けば、いつもくらいの量の水。
「うん。出来てる出来てる。で、セイ」
「は、はい」
「このね、使った計量カップは一旦使わないから、ココ、このラックに、乾かすために置きます。やってみる?」
セイは私が示したラックを見て、計量カップを見て、ちょっと躊躇ってからカップを手に取り、なんと、ちゃんと逆さにしてラックへ置いた。
「……この、置き方で、合ってます……?」
不安そうな顔しなくていいから。
「合ってるよ。てかよく分かったね。もしかしてそのまま置いたりするのかなとか思っちゃってたよ。ごめんね」
「いえ、その。あのマグカップが逆さにして置かれてたので……それと同じ形のこれも、同じようにしたほうがいいのかと……」
あのマグカップとは、ココアのマグカップ。セイはちゃんと周りを観察して、正解を導き出したという訳だ。
「なんでこんなにちゃんと出来るのに、料理下手なのかねぇ?」
「ちゃんと出来てますかね?」
「出来てるよ? すごく教えやすい。勝手に変なことを始めたりしないし、言った通りのことを忠実にしてくれるし。……あのさ」
……ちょっと聞き辛いけど。
「……お師匠さんは、料理とか、してたの?」
「あー、いえ、あの人は……」
そしたら、セイの目が遠くなった。
「今なら言えるんですけど……バカ舌で。その上自分で料理を作りたがる人だったんですよ。そして、適当に集めた食材で、それはもう見事に、一瞬にして料理を作り上げるんですけど、その、味が……」
「……そっかぁ」
「で、バカ舌ですから、その不味さに気づかず食べるんですね。平然と。弟子として、師匠の作ってくれた料理を残すわけにはいかないので、なんとか飲み込むように食べて、そのあと師匠の目を盗んで目一杯口をすすいだりしてなんとかしてました」
「君はお師匠さん思いだねぇ」
肩をぽんぽん叩きながら言う。
「味に文句もつけないで、ちゃんと食べて、お師匠さんを気遣って隠れて口すすいだりして」
「……まあ……弟子でしたので……」
セイが少し顔を赤くして目をそらした。照れてる。
「あはは。じゃ、話を戻すけど。セイはこっからは見ててね」
「はい」
私は調理台に置いたままだったほうれん草を入れてたボウルをシンクに置き、手を拭いて、乾燥ワカメのジッパーの口を開き、これくらいかなと手で掴んだワカメを、そのまま鍋に入れる。
「えっ、あ、……は、からないんですか?」
「まあ、それなりに経験積んでるからね。目分量でもそんなに問題ない。まあ、好みの問題もあるけど」
「好みの……?」
「ワカメ少なめが好きな人は、もっと少なく入れるでしょ。で、大好きな人はもっとたくさん入れる。このへんは計量が命のお菓子作りとは違うからね。自分のいいようにしていいんだよ」
「へえ……」
で、乾燥ワカメの袋の口を閉じて、雪平をコンロに移す。
「でさ、本当は六百のところを、そこに百足してもらったでしょ? あれはこの、ワカメが水分を吸ってしまうからなんだよ」
「なるほど」
セイの声を聞きながら、雪平に蓋をする。
で、作業に戻る。
私は中くらいのボウルに水を半分くらい入れて、シンクの上で豆腐の蓋を剥がし、その口に左手を当ててひっくり返して、豆腐が手の上に乗るようにパックをゆっくり持ち上げた。よし、崩れなかった。
「セイ、豆腐の形なんだけど」
「形」
「そ。ちょっと長いのとサイコロ状のと、どっちがいい?」
質問の意図が分からないんだろう。セイは首を傾げながら、
「……サイコロ……?」
と言ったので。
「ん。サイコロね」
私は右手で包丁を持ち、「えっ?!」というセイの声をあえて無視しながら、この、少しぶ厚めの豆腐の横に刃を当てて、一回二回と出来るだけまっすぐに豆腐を切る。まあ、上手くいったほうでしょう。で、あとは縦に切っていくだけなので気が楽だ。また横から「ひえっ……?!」と声が聞こえたけど、賽の目になるように豆腐を切って、半分水を張っていたボウルにポチャポチャと入れる。
「で、味噌汁の下ごしらえは終わりだよ」
包丁をざっと洗いながら言ってセイへと顔を向ければ。
「……手……その、左手は……大丈夫なんですか……?」
すっごい不安そうな顔をされていた。
「え、ああ、うん。慣れてるからね。切れたりしてないよ」
包丁をざっと拭いてラックに置いてから、左の手のひらを上にして、それをセイに差し出して見せる。
セイは私の左手を持って、手のひらを撫でて。
「本当に傷がない……どうやって切ったんですか……?」
「皮膚に少し当たる程度で包丁を止めるの。見た目より難しくないよ?」
「そ、ですか……? ものすごい芸当に見えましたけど……」
セイは言いながら私の手のひらをペタペタと触っていたけど、突然固まって、バッと勢いよく手を離した。
「うわっ! その、すみません! 決して他意はなく……!」
瞬く間に顔を赤くさせていくセイに、
「うん、気にしてないから大丈夫だよ。心配してくれただけだもん」
ピュアピュアな君に責任はないよ。特に嫌でもなかったし。
と、電子レンジが鳴った。
「え?」
「あ、終わった」
突然のそれに驚いているセイをそのままに、電子レンジからほうれん草を取り出す。うん、ちょうどいい具合。
「え? え?」
「見てるだけで良いからねー」
私はほうれん草を調理台の端に置くと、ラップの口を軽く開く。で、放置。
「それではこれから肉じゃがを作っていきます」
「は、はい……」
私は冷蔵庫にしまっていた人参とじゃがいもを取り出し、シンクに置く。豚肉も取り出して調理台に置いておく。うちの肉じゃがは豚肉派なのだ。
人参とじゃがいもをタワシで洗って、人参の頭を落として皮をピーラーで剥く。じゃがいももピーラーで剥いて、ピーラーの端の芽を取る部分で、文字通り芽を取っていく。
で、人参を少しだけ小さめの乱切りにして、まな板の脇にどかし、じゃがいもはそれより少し大きいサイズに切って、うちが作る肉じゃがのじゃがいもは水には浸さないので、そのまま、また脇にどかす。使っていた包丁を洗って、ラックに置いて。
「ん、いいかな」
ほうれん草の粗熱が取れたっぽいので、それをラップごとまな板の上に移動させ、根本を切り落とし、シンクに落とす。で、五センチくらいの長さに切って、それぞれ水を絞って。
ものを取ろうと後ろを振り返ったら。
「! あ、すみません!」
私の作業を後ろから見ていたらしいセイとぶつかりそうになり、「おおぅ」と私も少しびっくりした。
「ごめんね、ちょっとどいてね」
「う、はい……」
そろりそろりと私の後ろからどいたセイに苦笑を向けつつ、私は後ろの棚から、保存容器と開いてある牛乳パックを取り出す。で、保存容器に切ったほうれん草を入れ、冷蔵庫から取り出した液体の白出汁を、まあ、また目分量でかけ、蓋をして、冷蔵庫に容器と白出汁をしまう。
「で、今、おひたしがほぼ完成したんだけど」
「えっ?」
「また、肉じゃがの作業に戻ります。肉ってね、まな板の上で切ると、野菜とかより断然雑菌が湧きやすいのね。だからうちではね、こうしてまな板の上じゃなくて、乾かした牛乳パックの上で切るんだ」
説明しながら肉をパックから取り出して、まな板の上に乗せた牛乳パックの上に置く。私は肉と魚用の包丁を取り出し、豚肉を一口より少し大きめのサイズに切って、包丁を洗い、水気をよく拭き取って、ラックに置いた。
「でね、これから出していくのが、肉じゃがに使う調味料」
「調味……あれですか、塩とか砂糖とかのあれですか?」
「そうそう」
玉ねぎの皮を剥いて、八等分くらいのくし切りにして、ボウルへ。ほうれん草も、根本を少し確かめて洗ったりしてから、ラップを敷いたまな板の上に置き、今はシンクが使えないのだからと、ボウルはそのままにした。いや、ここが広くてよかった。
で、ほうれん草をラップで包む。レンジに入れる。そして、まあこのくらいだろうと目分量で加熱時間を決め、設定して、ピッと押した。
「測り終わりました……たぶん……」
「あ、終わった?」
調理台の上に乗ってる鍋の中を覗けば、いつもくらいの量の水。
「うん。出来てる出来てる。で、セイ」
「は、はい」
「このね、使った計量カップは一旦使わないから、ココ、このラックに、乾かすために置きます。やってみる?」
セイは私が示したラックを見て、計量カップを見て、ちょっと躊躇ってからカップを手に取り、なんと、ちゃんと逆さにしてラックへ置いた。
「……この、置き方で、合ってます……?」
不安そうな顔しなくていいから。
「合ってるよ。てかよく分かったね。もしかしてそのまま置いたりするのかなとか思っちゃってたよ。ごめんね」
「いえ、その。あのマグカップが逆さにして置かれてたので……それと同じ形のこれも、同じようにしたほうがいいのかと……」
あのマグカップとは、ココアのマグカップ。セイはちゃんと周りを観察して、正解を導き出したという訳だ。
「なんでこんなにちゃんと出来るのに、料理下手なのかねぇ?」
「ちゃんと出来てますかね?」
「出来てるよ? すごく教えやすい。勝手に変なことを始めたりしないし、言った通りのことを忠実にしてくれるし。……あのさ」
……ちょっと聞き辛いけど。
「……お師匠さんは、料理とか、してたの?」
「あー、いえ、あの人は……」
そしたら、セイの目が遠くなった。
「今なら言えるんですけど……バカ舌で。その上自分で料理を作りたがる人だったんですよ。そして、適当に集めた食材で、それはもう見事に、一瞬にして料理を作り上げるんですけど、その、味が……」
「……そっかぁ」
「で、バカ舌ですから、その不味さに気づかず食べるんですね。平然と。弟子として、師匠の作ってくれた料理を残すわけにはいかないので、なんとか飲み込むように食べて、そのあと師匠の目を盗んで目一杯口をすすいだりしてなんとかしてました」
「君はお師匠さん思いだねぇ」
肩をぽんぽん叩きながら言う。
「味に文句もつけないで、ちゃんと食べて、お師匠さんを気遣って隠れて口すすいだりして」
「……まあ……弟子でしたので……」
セイが少し顔を赤くして目をそらした。照れてる。
「あはは。じゃ、話を戻すけど。セイはこっからは見ててね」
「はい」
私は調理台に置いたままだったほうれん草を入れてたボウルをシンクに置き、手を拭いて、乾燥ワカメのジッパーの口を開き、これくらいかなと手で掴んだワカメを、そのまま鍋に入れる。
「えっ、あ、……は、からないんですか?」
「まあ、それなりに経験積んでるからね。目分量でもそんなに問題ない。まあ、好みの問題もあるけど」
「好みの……?」
「ワカメ少なめが好きな人は、もっと少なく入れるでしょ。で、大好きな人はもっとたくさん入れる。このへんは計量が命のお菓子作りとは違うからね。自分のいいようにしていいんだよ」
「へえ……」
で、乾燥ワカメの袋の口を閉じて、雪平をコンロに移す。
「でさ、本当は六百のところを、そこに百足してもらったでしょ? あれはこの、ワカメが水分を吸ってしまうからなんだよ」
「なるほど」
セイの声を聞きながら、雪平に蓋をする。
で、作業に戻る。
私は中くらいのボウルに水を半分くらい入れて、シンクの上で豆腐の蓋を剥がし、その口に左手を当ててひっくり返して、豆腐が手の上に乗るようにパックをゆっくり持ち上げた。よし、崩れなかった。
「セイ、豆腐の形なんだけど」
「形」
「そ。ちょっと長いのとサイコロ状のと、どっちがいい?」
質問の意図が分からないんだろう。セイは首を傾げながら、
「……サイコロ……?」
と言ったので。
「ん。サイコロね」
私は右手で包丁を持ち、「えっ?!」というセイの声をあえて無視しながら、この、少しぶ厚めの豆腐の横に刃を当てて、一回二回と出来るだけまっすぐに豆腐を切る。まあ、上手くいったほうでしょう。で、あとは縦に切っていくだけなので気が楽だ。また横から「ひえっ……?!」と声が聞こえたけど、賽の目になるように豆腐を切って、半分水を張っていたボウルにポチャポチャと入れる。
「で、味噌汁の下ごしらえは終わりだよ」
包丁をざっと洗いながら言ってセイへと顔を向ければ。
「……手……その、左手は……大丈夫なんですか……?」
すっごい不安そうな顔をされていた。
「え、ああ、うん。慣れてるからね。切れたりしてないよ」
包丁をざっと拭いてラックに置いてから、左の手のひらを上にして、それをセイに差し出して見せる。
セイは私の左手を持って、手のひらを撫でて。
「本当に傷がない……どうやって切ったんですか……?」
「皮膚に少し当たる程度で包丁を止めるの。見た目より難しくないよ?」
「そ、ですか……? ものすごい芸当に見えましたけど……」
セイは言いながら私の手のひらをペタペタと触っていたけど、突然固まって、バッと勢いよく手を離した。
「うわっ! その、すみません! 決して他意はなく……!」
瞬く間に顔を赤くさせていくセイに、
「うん、気にしてないから大丈夫だよ。心配してくれただけだもん」
ピュアピュアな君に責任はないよ。特に嫌でもなかったし。
と、電子レンジが鳴った。
「え?」
「あ、終わった」
突然のそれに驚いているセイをそのままに、電子レンジからほうれん草を取り出す。うん、ちょうどいい具合。
「え? え?」
「見てるだけで良いからねー」
私はほうれん草を調理台の端に置くと、ラップの口を軽く開く。で、放置。
「それではこれから肉じゃがを作っていきます」
「は、はい……」
私は冷蔵庫にしまっていた人参とじゃがいもを取り出し、シンクに置く。豚肉も取り出して調理台に置いておく。うちの肉じゃがは豚肉派なのだ。
人参とじゃがいもをタワシで洗って、人参の頭を落として皮をピーラーで剥く。じゃがいももピーラーで剥いて、ピーラーの端の芽を取る部分で、文字通り芽を取っていく。
で、人参を少しだけ小さめの乱切りにして、まな板の脇にどかし、じゃがいもはそれより少し大きいサイズに切って、うちが作る肉じゃがのじゃがいもは水には浸さないので、そのまま、また脇にどかす。使っていた包丁を洗って、ラックに置いて。
「ん、いいかな」
ほうれん草の粗熱が取れたっぽいので、それをラップごとまな板の上に移動させ、根本を切り落とし、シンクに落とす。で、五センチくらいの長さに切って、それぞれ水を絞って。
ものを取ろうと後ろを振り返ったら。
「! あ、すみません!」
私の作業を後ろから見ていたらしいセイとぶつかりそうになり、「おおぅ」と私も少しびっくりした。
「ごめんね、ちょっとどいてね」
「う、はい……」
そろりそろりと私の後ろからどいたセイに苦笑を向けつつ、私は後ろの棚から、保存容器と開いてある牛乳パックを取り出す。で、保存容器に切ったほうれん草を入れ、冷蔵庫から取り出した液体の白出汁を、まあ、また目分量でかけ、蓋をして、冷蔵庫に容器と白出汁をしまう。
「で、今、おひたしがほぼ完成したんだけど」
「えっ?」
「また、肉じゃがの作業に戻ります。肉ってね、まな板の上で切ると、野菜とかより断然雑菌が湧きやすいのね。だからうちではね、こうしてまな板の上じゃなくて、乾かした牛乳パックの上で切るんだ」
説明しながら肉をパックから取り出して、まな板の上に乗せた牛乳パックの上に置く。私は肉と魚用の包丁を取り出し、豚肉を一口より少し大きめのサイズに切って、包丁を洗い、水気をよく拭き取って、ラックに置いた。
「でね、これから出していくのが、肉じゃがに使う調味料」
「調味……あれですか、塩とか砂糖とかのあれですか?」
「そうそう」
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