5 / 10
5 四月二十八日
しおりを挟む
四月二十八日の昼、高校の食堂で。
「今朝のお前、サメじゃなくてもはやマグロだったろ」
「なら今日からマグロ島で行く」
「マグロよりカジキマグロのが速いんじゃなかった?」
「それならカジキマグロ島と呼んでくれ」
「長い。呼びにくい。語呂が悪い」
水泳部、同じ一年、色々な大会で何度も顔を合わせて『悪人面』に慣れたらしい友人三人との昼飯や会話は気楽だが。
──あの一年? あの子が『鮫島直』?
──たぶん。ぱっと見めっちゃ可愛いって言ってたし。
──ホントにぱっと見じゃん。思ってたよりヤバいんだけど。
せめて聞こえないように喋って欲しい、名前も顔も知らん女子の方々。ネクタイの色からして恐らく先輩方。
無視するよりこっちのが楽だろうと、目を向ける。
俺としては「自分の名前が聞こえたな?」と不思議に思う表情を、傍から見れば鋭く睨んでいるように映るだろう視線を。
悲鳴なのか楽しんでいるのか、驚いたような声を小さく上げ、目配せし合った女子たちは話題を変えた。
「気持ちは分かる、と言いたいけども。なんで食堂にしたよとも言いたい」
呆れ半分な友人の一人に言われ、
『部室の点検で、今週いっぱいは部室で食えないだろ』
と答えようとして、
「教室だとりん、……部室で食えないから。分かってるだろ」
しくじった部分をなかったように答え、昼を食べていく。
「今のはお前が悪いわ。鮫島は悪くない」
「鮫島でありカジキマグロ島だろ、そこしっかりしとけ」
「すみませんカジキマグロ島様。並びに皆様」
あえて茶化してきていると分かるから、気を遣ってくれた友人たちへ詫びるのでなく。
「まあ許す。あと『カジキマグロ島』はなんとかなるけど『カジキマグロ島様』はマジで語呂が悪い。様付けやめてくれ」
食べつつ伝えたら、
「じゃあカジキマグロ島で」
「つっても、カジキマグロ島も呼びにくいんだよな」
「ならマグロ島に戻すか? 泳ぎの速い生き物で呼びやすいのなんかいるっけか」
友人たちがスマホで調べ始めたので、俺も乗っからせてもらった。
お前らだって速いだろと言いながら。
友人たちが水泳を始めたキッカケは様々だが、友人たちも他の人たちも、俺の周囲の人間は、泳ぐために泳ぐ。
俺が泳ぐのも、泳ぐため、記録を出すため、世界を目指せるなら──その思いもあるけれど。
未だに拭い去れない記憶を一瞬でも忘れるために、必死になって泳いでいる。水泳を始めた理由も、碌なもんじゃない。
俺はなんで、嫌な思いをしてまで食堂で昼を食ってんのか。教室で食べるほうがまだマシなはずなのに、教室で昼を食べる燐音を避けるのか。朝からずっと燐音の顔をまともに見れないのか。
お前が俺の顔をまともに見れない状態だからだよ、と燐音に言ってやりたくなる。
朝から、歌の練習前から、燐音が。
可愛く頬染めて、可愛く目を彷徨わせて、恥ずかしそうにたどたどしく可愛い話し方で「おはよう」って挨拶してきて、俺は大いに狼狽えた。
『これはまだ、ほん、……えと、練習です……』
まだ、ほん、そのあとになんて言おうとしたんだ、聞くに聞けない。
一生懸命に心を込めて歌う燐音に、俺の素直な感想を聞いて喜びながらも少し不安そうに確認してくる燐音に、何度も都合の良い勘違いをしたくなった。
頭も冷やそうと朝から全力で泳いだら、公式記録を超えるタイムが出た。
喜ぶより気が抜けた。それでもだいぶ冷静さを取り戻せたと思ったけど。
教室でも『とんでもなく可愛い燐音』のままで、俺はまた狼狽えたし周囲も狼狽えてただろ、こうやって気を遣ってくれるくらいに。
燐音と同じクラスになったことを、呪いたくなる日が来るなんて。
笑うに笑えない。
昼を終えても燐音の顔をまともに見れず、燐音も俺の顔をまともに見れない様子で、周囲は今までのように『腫れ物を扱う』のではなく『そっとしとこう』という雰囲気になってしまった。
燐音は良いんだ、俺の巻き添えで燐音まで『腫れ物扱い』されるより、万倍いい。
けど、俺を『そっとしとこう』って判断はやめてくれ。今までなら有り難いと思うけど、今は状況が違いすぎる。
逃げる気持ちで部活へ向かい、まとわりついて離れない記憶を拭い去るように──拭い去れないと再認識するためにも、必死になって泳いだ。
フォームが若干崩れたというのに、朝を上回るベストタイムが出た。
様々だよ。内心で吐き捨てる。
俺じゃない。燐音が好きなのは俺じゃない。
燐音が好きな『誰か』は、燐音を助けたんだろ。
俺は一度も、燐音を助けられてない。
助けられてばっかりだ。何度も助けてもらって、何度も救われた。
俺は燐音を、小鳥遊燐音という存在を。
不幸な目に遭わせ、恐怖のどん底に突き落として、壊れる寸前まで追い込んだ。
だから、燐音。
頼む、燐音。
部活が終わった夜の公園で、毎朝お前の練習に付き合ってた公園で。
お前を暗闇へ引きずり込んだ公園で、お前を一緒に暗闇へ引きずり込んでしまった公園で。
お前と俺しかいないこの場所で、俺に向かって。
自分のスマホで曲を再生して『練習』も『本番』も言わずに、心を込めて一生懸命歌い出した燐音の声を、姿を、最後まで。
最後まで、受け止めて、刻みつけるから。
体にも頭にも、心にも魂にも、刻みつけて忘れないから。
だから、頼む、燐音。
そうであれ、そうであるな。祈るように願いながら、冷静さも装えなくて、色々な意味で泣きそうになる俺は。
かけがえのない存在が歌い終わるのを、口を引き結んで待っていた。
毎朝していたようにベンチに座っている俺へ、歌い終わった燐音が不安そうに口を開く。
「……あの、なおちゃん……今のが、ですね……」
不安そうな燐音は、迷子のように目を彷徨わせる。
「なおちゃんへの……誕生日プレゼント……で、本番……だった、んだけど……」
泣きそうになっている俺を見てだろう、燐音がさらに不安そうに──泣きそうになった。
左目も、すぐ上に傷が残る右目も──傷なんか、関係ない。瞳に涙を浮かべて今にも泣きそうな燐音を放っておくなんて、したくない。
「燐音」
ベンチから立ち上がり、駆け寄りたいのを我慢して歩き、
「ありがとう、燐音。すっごい伝わってきた」
毎朝の定位置だった数メートル先で立ちすくむ燐音の前で、悪人面で嘲笑っているように見えるだろう『心から慈しむ微笑み』を見せる。
瞬間、泣きそうだった燐音の顔が、公園の明かりなんてなくても絶対に分かるくらいの朱色に染まり、呆けたような表情になって、
「なおちゃん!!」
「っ!」
体当たりするように抱きしめられた。
そう来るかもと思っていたから、呻かずに済んだけど、息は詰まった。
許してくれ、泳ぎすぎてバテた俺が悪い。
「……燐音、抱きしめても大丈夫か?」
「うん!」
可愛く即答して、可愛く頬を押し付けるな。
「あー、もー……お前本当、どんどん可愛くなってくな、燐音」
緩く抱きしめ返した腕の中で、燐音が「へっ?」と可愛く声を上げる。
「俺は燐音が好きだけど、燐音が言ってた好きな人に、俺が当てはまらないのが分かんねぇんだよな」
本心からの疑問をぼやいたら、
「どこが……当てはまらない……なおちゃんめぇ……」
可愛く唸られた。
「本番まで、ナイショにしようと……していましたが……上手くナイショにできず……なおちゃん、気づいてたっぽいのに……どこが……当てはまらない……」
どこも何も。
「俺は燐音に何度も助けてもらったけど、俺は燐音を助けられたことなんてないし」
自分の見た目も。
「格好良いとかの部類じゃないだろ、俺。顔も、それなりに鍛えた体も」
抱きしめてくる力が強くなっただけでなく、縋るように抱きしめられた気がして、慌ててしっかりと抱きしめ直した。
「ごめん、悪い。燐音を否定とか──」
「なおちゃんは、わたしを助けてくれた、格好良い人です」
胸の中で、今にも泣きそうな声になっている燐音に、
「人殺しじゃないってわたしを庇って助けてくれた、優しくてカッコいい人です」
燐音に言わせてしまった言葉で、どす黒い渦を巻く拭い去れない記憶が、俺を過去に引き戻した。
「今朝のお前、サメじゃなくてもはやマグロだったろ」
「なら今日からマグロ島で行く」
「マグロよりカジキマグロのが速いんじゃなかった?」
「それならカジキマグロ島と呼んでくれ」
「長い。呼びにくい。語呂が悪い」
水泳部、同じ一年、色々な大会で何度も顔を合わせて『悪人面』に慣れたらしい友人三人との昼飯や会話は気楽だが。
──あの一年? あの子が『鮫島直』?
──たぶん。ぱっと見めっちゃ可愛いって言ってたし。
──ホントにぱっと見じゃん。思ってたよりヤバいんだけど。
せめて聞こえないように喋って欲しい、名前も顔も知らん女子の方々。ネクタイの色からして恐らく先輩方。
無視するよりこっちのが楽だろうと、目を向ける。
俺としては「自分の名前が聞こえたな?」と不思議に思う表情を、傍から見れば鋭く睨んでいるように映るだろう視線を。
悲鳴なのか楽しんでいるのか、驚いたような声を小さく上げ、目配せし合った女子たちは話題を変えた。
「気持ちは分かる、と言いたいけども。なんで食堂にしたよとも言いたい」
呆れ半分な友人の一人に言われ、
『部室の点検で、今週いっぱいは部室で食えないだろ』
と答えようとして、
「教室だとりん、……部室で食えないから。分かってるだろ」
しくじった部分をなかったように答え、昼を食べていく。
「今のはお前が悪いわ。鮫島は悪くない」
「鮫島でありカジキマグロ島だろ、そこしっかりしとけ」
「すみませんカジキマグロ島様。並びに皆様」
あえて茶化してきていると分かるから、気を遣ってくれた友人たちへ詫びるのでなく。
「まあ許す。あと『カジキマグロ島』はなんとかなるけど『カジキマグロ島様』はマジで語呂が悪い。様付けやめてくれ」
食べつつ伝えたら、
「じゃあカジキマグロ島で」
「つっても、カジキマグロ島も呼びにくいんだよな」
「ならマグロ島に戻すか? 泳ぎの速い生き物で呼びやすいのなんかいるっけか」
友人たちがスマホで調べ始めたので、俺も乗っからせてもらった。
お前らだって速いだろと言いながら。
友人たちが水泳を始めたキッカケは様々だが、友人たちも他の人たちも、俺の周囲の人間は、泳ぐために泳ぐ。
俺が泳ぐのも、泳ぐため、記録を出すため、世界を目指せるなら──その思いもあるけれど。
未だに拭い去れない記憶を一瞬でも忘れるために、必死になって泳いでいる。水泳を始めた理由も、碌なもんじゃない。
俺はなんで、嫌な思いをしてまで食堂で昼を食ってんのか。教室で食べるほうがまだマシなはずなのに、教室で昼を食べる燐音を避けるのか。朝からずっと燐音の顔をまともに見れないのか。
お前が俺の顔をまともに見れない状態だからだよ、と燐音に言ってやりたくなる。
朝から、歌の練習前から、燐音が。
可愛く頬染めて、可愛く目を彷徨わせて、恥ずかしそうにたどたどしく可愛い話し方で「おはよう」って挨拶してきて、俺は大いに狼狽えた。
『これはまだ、ほん、……えと、練習です……』
まだ、ほん、そのあとになんて言おうとしたんだ、聞くに聞けない。
一生懸命に心を込めて歌う燐音に、俺の素直な感想を聞いて喜びながらも少し不安そうに確認してくる燐音に、何度も都合の良い勘違いをしたくなった。
頭も冷やそうと朝から全力で泳いだら、公式記録を超えるタイムが出た。
喜ぶより気が抜けた。それでもだいぶ冷静さを取り戻せたと思ったけど。
教室でも『とんでもなく可愛い燐音』のままで、俺はまた狼狽えたし周囲も狼狽えてただろ、こうやって気を遣ってくれるくらいに。
燐音と同じクラスになったことを、呪いたくなる日が来るなんて。
笑うに笑えない。
昼を終えても燐音の顔をまともに見れず、燐音も俺の顔をまともに見れない様子で、周囲は今までのように『腫れ物を扱う』のではなく『そっとしとこう』という雰囲気になってしまった。
燐音は良いんだ、俺の巻き添えで燐音まで『腫れ物扱い』されるより、万倍いい。
けど、俺を『そっとしとこう』って判断はやめてくれ。今までなら有り難いと思うけど、今は状況が違いすぎる。
逃げる気持ちで部活へ向かい、まとわりついて離れない記憶を拭い去るように──拭い去れないと再認識するためにも、必死になって泳いだ。
フォームが若干崩れたというのに、朝を上回るベストタイムが出た。
様々だよ。内心で吐き捨てる。
俺じゃない。燐音が好きなのは俺じゃない。
燐音が好きな『誰か』は、燐音を助けたんだろ。
俺は一度も、燐音を助けられてない。
助けられてばっかりだ。何度も助けてもらって、何度も救われた。
俺は燐音を、小鳥遊燐音という存在を。
不幸な目に遭わせ、恐怖のどん底に突き落として、壊れる寸前まで追い込んだ。
だから、燐音。
頼む、燐音。
部活が終わった夜の公園で、毎朝お前の練習に付き合ってた公園で。
お前を暗闇へ引きずり込んだ公園で、お前を一緒に暗闇へ引きずり込んでしまった公園で。
お前と俺しかいないこの場所で、俺に向かって。
自分のスマホで曲を再生して『練習』も『本番』も言わずに、心を込めて一生懸命歌い出した燐音の声を、姿を、最後まで。
最後まで、受け止めて、刻みつけるから。
体にも頭にも、心にも魂にも、刻みつけて忘れないから。
だから、頼む、燐音。
そうであれ、そうであるな。祈るように願いながら、冷静さも装えなくて、色々な意味で泣きそうになる俺は。
かけがえのない存在が歌い終わるのを、口を引き結んで待っていた。
毎朝していたようにベンチに座っている俺へ、歌い終わった燐音が不安そうに口を開く。
「……あの、なおちゃん……今のが、ですね……」
不安そうな燐音は、迷子のように目を彷徨わせる。
「なおちゃんへの……誕生日プレゼント……で、本番……だった、んだけど……」
泣きそうになっている俺を見てだろう、燐音がさらに不安そうに──泣きそうになった。
左目も、すぐ上に傷が残る右目も──傷なんか、関係ない。瞳に涙を浮かべて今にも泣きそうな燐音を放っておくなんて、したくない。
「燐音」
ベンチから立ち上がり、駆け寄りたいのを我慢して歩き、
「ありがとう、燐音。すっごい伝わってきた」
毎朝の定位置だった数メートル先で立ちすくむ燐音の前で、悪人面で嘲笑っているように見えるだろう『心から慈しむ微笑み』を見せる。
瞬間、泣きそうだった燐音の顔が、公園の明かりなんてなくても絶対に分かるくらいの朱色に染まり、呆けたような表情になって、
「なおちゃん!!」
「っ!」
体当たりするように抱きしめられた。
そう来るかもと思っていたから、呻かずに済んだけど、息は詰まった。
許してくれ、泳ぎすぎてバテた俺が悪い。
「……燐音、抱きしめても大丈夫か?」
「うん!」
可愛く即答して、可愛く頬を押し付けるな。
「あー、もー……お前本当、どんどん可愛くなってくな、燐音」
緩く抱きしめ返した腕の中で、燐音が「へっ?」と可愛く声を上げる。
「俺は燐音が好きだけど、燐音が言ってた好きな人に、俺が当てはまらないのが分かんねぇんだよな」
本心からの疑問をぼやいたら、
「どこが……当てはまらない……なおちゃんめぇ……」
可愛く唸られた。
「本番まで、ナイショにしようと……していましたが……上手くナイショにできず……なおちゃん、気づいてたっぽいのに……どこが……当てはまらない……」
どこも何も。
「俺は燐音に何度も助けてもらったけど、俺は燐音を助けられたことなんてないし」
自分の見た目も。
「格好良いとかの部類じゃないだろ、俺。顔も、それなりに鍛えた体も」
抱きしめてくる力が強くなっただけでなく、縋るように抱きしめられた気がして、慌ててしっかりと抱きしめ直した。
「ごめん、悪い。燐音を否定とか──」
「なおちゃんは、わたしを助けてくれた、格好良い人です」
胸の中で、今にも泣きそうな声になっている燐音に、
「人殺しじゃないってわたしを庇って助けてくれた、優しくてカッコいい人です」
燐音に言わせてしまった言葉で、どす黒い渦を巻く拭い去れない記憶が、俺を過去に引き戻した。
0
あなたにおすすめの小説
ちょっと大人な物語はこちらです
神崎 未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な短編物語集です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
二重のカーテン (スカートの下の黒い意志)
MisakiNonagase
青春
洗濯物の隙間に隠したのは、母としての祈りと、娘のプライド。
かつて、女子高生という生き物はもっと無防備で、自由だった。
44歳の主婦、愛子が朝のベランダで手にするのは、娘たちが毎日履き替える漆黒のオーバーパンツ、通称「黒パン」。それは、令和を生きる娘たちが自らの尊厳を守るために身に着ける、鉄壁の「鎧」だった。
小学校時代のママ友たちとのランチ会。そこで語られるのは、ブルセラショップに下着を売っていた奔放な50代、無防備なまま凛と歩くしかなかった40代、そして「見せないこと」に命を懸ける10代の、あまりに深い断絶。さらには、階段で石像のように固まる父、生徒の背後に立たないよう神経を削る教師……。
一枚の黒い布を通して浮き彫りになる、現代社会の歪さと、その根底にある不器用なまでの「優しさ」。
ベランダに干された黒いカーテンの向こう側に、あなたは何を見ますか?
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
同じアパートに住む年上未亡人美女は甘すぎる。
ピコサイクス
青春
大学生の翔太は、一人暮らしを始めたばかり。
真下の階に住むのは、落ち着いた色気と優しさを併せ持つ大人の女性・水無瀬紗夜。
引っ越しの挨拶で出会った瞬間、翔太は心を奪われてしまう。
偶然にもアルバイト先のスーパーで再会した彼女は、翔太をすぐに採用し、温かく仕事を教えてくれる存在だった。
ある日の仕事帰り、ふたりで過ごす時間が増えていき――そして気づけば紗夜の部屋でご飯をご馳走になるほど親密に。
優しくて穏やかで――その色気に触れるたび、翔太の心は揺れていく。
大人の女性と大学生、甘くちょっぴり刺激的な同居生活(?)がはじまる。
母の下着 タンスと洗濯籠の秘密
MisakiNonagase
青春
この物語は、思春期という複雑で繊細な時期を生きる少年の内面と、彼を取り巻く家族の静かなる絆を描いた作品です。
颯真(そうま)という一人の高校生の、ある「秘密」を通して、私たちは成長の過程で誰もが抱くかもしれない戸惑い、罪悪感、そしてそれらを包み込む家族の無言の理解に触れます。
物語は、現在の颯真と恋人・彩花との関係から、中学時代にさかのぼる形で展開されます。そこで明らかになるのは、彼がかつて母親の下着に対して抱いた抑えがたい好奇心と、それに伴う一連の行為です。それは彼自身が「歪んだ」と感じる過去の断片であり、深い恥ずかしさと自己嫌悪を伴う記憶です。
しかし、この物語の核心は、単なる過去の告白にはありません。むしろ、その行為に「気づいていたはず」の母親が、なぜ一言も問い詰めず、誰にも告げず、ただ静かに見守り続けたのか——という問いにこそあります。そこには、親子という関係を超えた、深い人間理解と、言葉にされない優しさが横たわっています。
センシティブな題材を、露骨な描写や扇情的な表現に頼ることなく、あくまで颯真の内省的な視点から丁寧に紡ぎ出しています。読者は、主人公の痛みと恥ずかしさを共有しながら、同時に、彼を破綻から救った「沈黙の救済」の重みと温かさを感じ取ることでしょう。
これは、一つの過ちと、その赦しについての物語です。また、成長とは時に恥ずかしい過去を背負いながら、他者の無償の寛容さによって初めて前を向けるようになる過程であること、そして家族の愛が最も深く現れるのは、時に何も言わない瞬間であることを、静かにしかし確かに伝える物語です。
どうか、登場人物たちの静かなる心の襞に寄り添いながら、ページをめくってください。
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
そのほかに外伝も綴りました。
【完結】退職を伝えたら、無愛想な上司に囲われました〜逃げられると思ったのが間違いでした〜
来栖れいな
恋愛
逃げたかったのは、
疲れきった日々と、叶うはずのない憧れ――のはずだった。
無愛想で冷静な上司・東條崇雅。
その背中に、ただ静かに憧れを抱きながら、
仕事の重圧と、自分の想いの行き場に限界を感じて、私は退職を申し出た。
けれど――
そこから、彼の態度は変わり始めた。
苦手な仕事から外され、
負担を減らされ、
静かに、けれど確実に囲い込まれていく私。
「辞めるのは認めない」
そんな言葉すらないのに、
無言の圧力と、不器用な優しさが、私を縛りつけていく。
これは愛?
それともただの執着?
じれじれと、甘く、不器用に。
二人の距離は、静かに、でも確かに近づいていく――。
無愛想な上司に、心ごと囲い込まれる、じれじれ溺愛・執着オフィスラブ。
※この物語はフィクションです。
登場する人物・団体・名称・出来事などはすべて架空であり、実在のものとは一切関係ありません。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる