小鳥が歌うはクジラの唄、鮫が聴くのは小鳥の歌声

 小鳥遊燐音(たかなし りんね)、高校一年生。
 彼女には好きな人がいる。
 好きな人に聴いてもらいたい、気持ちを伝えたい。
 なので歌の練習に付き合ってほしいです、と言われた俺は。
 同じ高校に通う鮫島直(さめじま なお)は、燐音が好きだ。
 けど、燐音が好きな人は俺じゃない。
 俺じゃないけど、俺は燐音が好きだから、燐音の練習に付き合っている。
 練習に付き合う体で、燐音が心を込めて歌う『燐音が好きな人』への歌を聴く。
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