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序章
太古の超文明と奇妙な生物
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「……う、ぁ」
シルヴァが意識を取り戻した。大の字で倒れていたシルヴァは、先に右目だけ開けた。
「ん……んん」
(んー、なんか変な気分だ。爽快感に溢れている訳では無いが、別段悪い気持ちでは無いな)
そして、シルヴァは左目を開けた。
その瞬間。世界が変わった。
(う……わ。す……っげぇ……)
その世界は、今までの世界とはまるで違っていた。
目の前に映る物全てを見通す。闇に隠れ静かに機会を伺う魔物の群れ。本来なら気づくことすらできないトラップのありかが、まるで手に取るように分かった。
(これは便利すぎるな……だがまぁ、今の俺には戦う手段がない。トラップと魔物を回避してここは退くのが正解か)
音をなるべくたてないように、そっと動く。闇に潜んでいた魔物達はシルヴァが自分たちに気づいているのを察しているのだろうか。じっとこちらを伺っていたが、動く気配は見られなかった。
そして、あの洞窟との境目が見えた。あそこまで行けばひとまずは安心だ。そう思ったシルヴァの心は、少しだけ隙間が出来てしまった。
そこを突いたのは、ダンジョンに棲みつく魔物ではなかった。
ダンジョン、そのものだった。
(!!)
ダンジョンが揺れ動く。直ぐに洞窟への道は閉鎖され、ダンジョンすら闇に飲み込まれる。
(な、一体何が起きているんだ!)
ダンジョンが、落ちていくのだ。……そう表現するしかない。目の前でダンジョンの外壁が闇に吸い込まれていくのだ。それも、真下に向かって。これを落ちているという以外に表現する方法がなかった。
闇はみるみるうちに広がる。遂に、シルヴァの足元も、闇が覆った。
「う、うわぁぁぁ!」
シルヴァは、初めて高所から落下するという経験をした。
◆◇◆
「ん……」
シルヴァが、顔を上げた。
「はは、確か叡黎書と邂逅した時もこんな感じだったなぁ」
少し前。だが、とてつもなく世界が変わったあの時のことを思い出したシルヴァ。だが、彼の興味は、すぐさま目の前の物に移った。
「こ、ここは……」
未発見のダンジョンの、更に奥。闇に閉ざされた扉が開いたその先。
「まるで……都市だ」
目の前に広がる光景……多数の尖塔が聳え立ち、四角い建造物が碁盤の目のように並ぶ。
中央と思わしき場所には、他より一層華麗な装飾が施されており、他を圧倒する高さを誇る尖塔が、聳えていた。
真実の慧眼は、ここの広大さ、かつてあったはずの巨大文明の魔法力さえ写した。シルヴァは、静かに笑った。
「ふ……は、はは。この世界はどこまでも面白い! 神よ、私に生を授けて下さりありがとうございます!」
両手の掌を上に向け、シルヴァは破顔した。
「あぁ、なんという幸運なんという運命! この世界は俺をどこまで楽しませてくれるのか!」
滅んだ都市に響く狂気の笑い声。建物ごとに変に谺響し、不快な重奏を奏でた。
「先ずは……あの大きな尖塔に行ってみようか」
爛々と目を輝かせ、シルヴァは尖塔内に潜り込む。尖塔の中は、荒らされており、壊れた壺や陶器が散らばっていた。
「何かここであったのか……? 人為的というよりもっと別の何かが……」
無造作に破棄された遺物は、まるで天災にあったかのようであった。
尖塔の上層に登るにつれ、朽ちた額縁や綺麗に残った人骨が目立つようになった。シルヴァは高まる心臓の鼓動を抑えながら、最上階へと足を進めた。
そこで……シルヴァは、あるものと邂逅した。
「何……だ。こいつは……」
謎の生物の死体だった。
「これは何だ。一体なんの生物だ」
叡黎書を捲る。軽く見渡してみても、このような生物はどこにも明記されていない。入念に一ページずつ捲ってみても、やはりどこにも明記されていない。
「これは……何だ。新たに生み出された生物? もしかして、叡黎書の記入漏れとかは?……いやないな」
シルヴァの好奇心はさらに高まる。今自分の目の前に、誰も見たことがない、いや、神話級アイテムにさえ明記されていない生物が死体となってあるのだ。また、何かの変異種といった生易しいものでは無い。
これは、新生物だ。
「ん……これ叡黎書で保管できないか? 出来るのならばどこかでまたちゃんと調べて……って、あ」
シルヴァの目には、ある生物が映っていた。
最弱で名高いノーマルスライムが、謎の生物の死体から滲み出ていた血を啜ったのだ。その瞬間
スライムの体が、膨張した。
「う……うわ」
シルヴァの大きさを容易に越え、スライムは最上階の天井に頭が着いた時点で止まった。
「う……っそだろ」
スライムは、ドクンドクンと黒と赤の色に染まるのを繰り返しながら、シルヴァを捉えた。
「あ……これは不味いな」
突如、何のモーションも無しにスライムが何かを吐いた。
それを難なく躱したシルヴァは、真実の慧眼に映るその異様な液体に目を奪われた。
「酸……じゃない!?なんだ?」
その液体が掛けられていた額縁に当たる。すると、みるみるうち木が腐食した。
「あれに触れたら一巻の終わりかよ……ほら、〈火炎槍〉」
火属性上位階魔法である〈火炎槍〉は、一介のスライムを殺すには明らかに強すぎる。だが、そのスライムは、火炎の中で命を繋いでいた。
「はぁ!? なんで死なないんだよ。〈火竜の吐息〉っ!」
更に上位である、火属性魄位階の魔法。シルヴァが行使できる最高の位階であり、魄位階を行使できるのは、魔法師団の成績優秀者くらいだ。
「アアアアアアア!」
軋む音と共に、スライムが崩れ落ちる。シルヴァは、肩で息をしながらスライムを見た。
「何だこのスライムは……明らかに強すぎるな……。もしかして、あの生物の血を喰ったから……?」
シルヴァは、謎の生物の死体を見やる。
「スライム程度であそこまで強くなったんだ……俺ならどこまで極めることができる……?」
玩具だ。
新たな、玩具を見つけた。
何かに取り憑かれるかの様に、シルヴァはフラフラと謎の生物の死体に歩み寄った。
「ふふ……これを喰えば俺は……更に高みへと……更に真髄へと近づける……」
シルヴァは、その謎の生物の頭部……核と呼ばれる生命の根幹があるであろう場所目掛けて、一口に食べた。
シルヴァが意識を取り戻した。大の字で倒れていたシルヴァは、先に右目だけ開けた。
「ん……んん」
(んー、なんか変な気分だ。爽快感に溢れている訳では無いが、別段悪い気持ちでは無いな)
そして、シルヴァは左目を開けた。
その瞬間。世界が変わった。
(う……わ。す……っげぇ……)
その世界は、今までの世界とはまるで違っていた。
目の前に映る物全てを見通す。闇に隠れ静かに機会を伺う魔物の群れ。本来なら気づくことすらできないトラップのありかが、まるで手に取るように分かった。
(これは便利すぎるな……だがまぁ、今の俺には戦う手段がない。トラップと魔物を回避してここは退くのが正解か)
音をなるべくたてないように、そっと動く。闇に潜んでいた魔物達はシルヴァが自分たちに気づいているのを察しているのだろうか。じっとこちらを伺っていたが、動く気配は見られなかった。
そして、あの洞窟との境目が見えた。あそこまで行けばひとまずは安心だ。そう思ったシルヴァの心は、少しだけ隙間が出来てしまった。
そこを突いたのは、ダンジョンに棲みつく魔物ではなかった。
ダンジョン、そのものだった。
(!!)
ダンジョンが揺れ動く。直ぐに洞窟への道は閉鎖され、ダンジョンすら闇に飲み込まれる。
(な、一体何が起きているんだ!)
ダンジョンが、落ちていくのだ。……そう表現するしかない。目の前でダンジョンの外壁が闇に吸い込まれていくのだ。それも、真下に向かって。これを落ちているという以外に表現する方法がなかった。
闇はみるみるうちに広がる。遂に、シルヴァの足元も、闇が覆った。
「う、うわぁぁぁ!」
シルヴァは、初めて高所から落下するという経験をした。
◆◇◆
「ん……」
シルヴァが、顔を上げた。
「はは、確か叡黎書と邂逅した時もこんな感じだったなぁ」
少し前。だが、とてつもなく世界が変わったあの時のことを思い出したシルヴァ。だが、彼の興味は、すぐさま目の前の物に移った。
「こ、ここは……」
未発見のダンジョンの、更に奥。闇に閉ざされた扉が開いたその先。
「まるで……都市だ」
目の前に広がる光景……多数の尖塔が聳え立ち、四角い建造物が碁盤の目のように並ぶ。
中央と思わしき場所には、他より一層華麗な装飾が施されており、他を圧倒する高さを誇る尖塔が、聳えていた。
真実の慧眼は、ここの広大さ、かつてあったはずの巨大文明の魔法力さえ写した。シルヴァは、静かに笑った。
「ふ……は、はは。この世界はどこまでも面白い! 神よ、私に生を授けて下さりありがとうございます!」
両手の掌を上に向け、シルヴァは破顔した。
「あぁ、なんという幸運なんという運命! この世界は俺をどこまで楽しませてくれるのか!」
滅んだ都市に響く狂気の笑い声。建物ごとに変に谺響し、不快な重奏を奏でた。
「先ずは……あの大きな尖塔に行ってみようか」
爛々と目を輝かせ、シルヴァは尖塔内に潜り込む。尖塔の中は、荒らされており、壊れた壺や陶器が散らばっていた。
「何かここであったのか……? 人為的というよりもっと別の何かが……」
無造作に破棄された遺物は、まるで天災にあったかのようであった。
尖塔の上層に登るにつれ、朽ちた額縁や綺麗に残った人骨が目立つようになった。シルヴァは高まる心臓の鼓動を抑えながら、最上階へと足を進めた。
そこで……シルヴァは、あるものと邂逅した。
「何……だ。こいつは……」
謎の生物の死体だった。
「これは何だ。一体なんの生物だ」
叡黎書を捲る。軽く見渡してみても、このような生物はどこにも明記されていない。入念に一ページずつ捲ってみても、やはりどこにも明記されていない。
「これは……何だ。新たに生み出された生物? もしかして、叡黎書の記入漏れとかは?……いやないな」
シルヴァの好奇心はさらに高まる。今自分の目の前に、誰も見たことがない、いや、神話級アイテムにさえ明記されていない生物が死体となってあるのだ。また、何かの変異種といった生易しいものでは無い。
これは、新生物だ。
「ん……これ叡黎書で保管できないか? 出来るのならばどこかでまたちゃんと調べて……って、あ」
シルヴァの目には、ある生物が映っていた。
最弱で名高いノーマルスライムが、謎の生物の死体から滲み出ていた血を啜ったのだ。その瞬間
スライムの体が、膨張した。
「う……うわ」
シルヴァの大きさを容易に越え、スライムは最上階の天井に頭が着いた時点で止まった。
「う……っそだろ」
スライムは、ドクンドクンと黒と赤の色に染まるのを繰り返しながら、シルヴァを捉えた。
「あ……これは不味いな」
突如、何のモーションも無しにスライムが何かを吐いた。
それを難なく躱したシルヴァは、真実の慧眼に映るその異様な液体に目を奪われた。
「酸……じゃない!?なんだ?」
その液体が掛けられていた額縁に当たる。すると、みるみるうち木が腐食した。
「あれに触れたら一巻の終わりかよ……ほら、〈火炎槍〉」
火属性上位階魔法である〈火炎槍〉は、一介のスライムを殺すには明らかに強すぎる。だが、そのスライムは、火炎の中で命を繋いでいた。
「はぁ!? なんで死なないんだよ。〈火竜の吐息〉っ!」
更に上位である、火属性魄位階の魔法。シルヴァが行使できる最高の位階であり、魄位階を行使できるのは、魔法師団の成績優秀者くらいだ。
「アアアアアアア!」
軋む音と共に、スライムが崩れ落ちる。シルヴァは、肩で息をしながらスライムを見た。
「何だこのスライムは……明らかに強すぎるな……。もしかして、あの生物の血を喰ったから……?」
シルヴァは、謎の生物の死体を見やる。
「スライム程度であそこまで強くなったんだ……俺ならどこまで極めることができる……?」
玩具だ。
新たな、玩具を見つけた。
何かに取り憑かれるかの様に、シルヴァはフラフラと謎の生物の死体に歩み寄った。
「ふふ……これを喰えば俺は……更に高みへと……更に真髄へと近づける……」
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