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第19話:王太子の末路
ガタン、ゴトン。 ガタン、ゴトン。
車輪が石畳を噛む音が、永遠に続いている気がした。 鉄格子の嵌められた小さな窓から見える景色は、徐々に緑を失い、荒涼とした岩肌と、白く濁った空へと変わっていく。
寒い。 僕は薄い毛布をかき抱き、ガタガタと震えた。 かつて最高級の絹のシャツしか肌に触れさせたことのない僕の体が、ゴワゴワとした囚人服の感触に悲鳴を上げている。
「……寒い。誰か、暖房を入れてくれ。……おい、聞こえないのか」
僕は御者台に向かって声をかけたが、返ってくるのは冷たい風の音だけだった。 護送兵たちは、僕を「殿下」とは呼ばない。 ただの「荷物」として扱っている。
ここは、王都から遥か北。 万年雪に閉ざされた山岳地帯にある、サン・ミシェル修道院。 表向きは修道院だが、実態は王家の罪人を幽閉するための牢獄だ。 僕はそこに送られるのだ。 一生、出ることのない片道切符を持って。
「……違う。何かの間違いだ」
僕は揺れる馬車の中で、何度も繰り返した。
「僕は王太子だぞ。国の未来を背負う男だ。そして、愛する人を救うために時を超えた英雄なんだ。こんな扱いを受けるなんて、おかしいだろう?」
誰も答えない。 ヴィオレッタもいない。 あの泥だらけのバルコニーで、彼女は僕に何と言った?
『貴方の愛は、太陽でした』 『私を焼き焦がすだけの暴力でした』
……馬鹿なことを言う。 太陽がなければ、花は育たないじゃないか。 僕は彼女を照らしてあげたんだ。輝かせてあげたんだ。 あの死神公爵の黒魔術で、彼女の目は曇ってしまったに違いない。 そうでなければ、あんな酷いことが言えるはずがない。
「待っていてくれ、ヴィオレッタ。すぐに誤解は解ける。父上もきっと、僕の正しさに気づいて迎えに来てくれるはずだ」
馬車が停まった。 重い音を立てて扉が開かれる。 吹き込んできたのは、肺が凍りつくような冷気だった。
「降りろ。着いたぞ」
兵士に乱暴に腕を掴まれ、僕は地面に引きずり下ろされた。 目の前に聳え立つのは、灰色の石で作られた巨大な塔。 窓はほとんどなく、まるで墓標のように空を刺している。
ここが、僕の新しい城だというのか?
「冗談じゃない! 帰るぞ! 僕はこんなところに入りたくない!」
抵抗しようとしたが、長旅で衰弱した体では兵士一人すら振りほどけなかった。 重い鉄の扉が開き、僕は暗い回廊へと押し込まれた。
修道院の中は、外よりも寒かった。 石造りの床は氷のように冷たく、カビ臭い空気が充満している。 出迎えたのは、無表情な修道院長ただ一人。
「ようこそ、アレクサンダー。ここでは身分も名前も無意味です。貴方はただの『悔い改める者』として、神に祈りを捧げるのです」
「無礼者! 僕を誰だと思っている!」
「元・王太子殿下でしょう。……陛下からは、特別扱いをするなと厳命されております」
院長は冷ややかに告げると、僕を最上階の独房へと案内した。
独房は、王宮のトイレよりも狭かった。 粗末な木製ベッドと、小さな机。 壁には十字架が一つ掛けられているだけ。 窓には鉄格子があり、そこからは吹雪く空しか見えない。
「食事は一日二回。パンとスープのみ。私語は厳禁。一日の大半を礼拝堂での祈りに費やすこと。……以上です」
ガチャン。 重い鍵の音が、僕の世界を閉ざした。
「出してくれ……! ここから出してくれぇッ!」
僕は扉を叩いた。 拳から血が出るまで叩き続けた。 けれど、誰も来なかった。 侍従も、近衛兵も、そしてヴィオレッタも。
静寂。 あの死神公爵が愛した静寂が、ここでは拷問のように僕を責め立てる。 自分の呼吸音と、心臓の音だけが響く世界。
一日が過ぎ、一週間が過ぎ、一ヶ月が過ぎた。
僕は痩せ衰えた。 自慢の金髪は艶を失い、無精髭が伸び放題になった。 爪は汚れ、肌は荒れた。 鏡がないのが救いだった。今の自分の姿を見たら、発狂していたかもしれない。
毎日、夜明け前に叩き起こされ、凍えるような礼拝堂で膝をつき、祈りを捧げる。 何を祈ればいい? 罪の赦し? 誰の罪だ? 僕のか? 僕は何も間違っていないのに!
ある日、礼拝堂の冷たい石床に額をつけながら、僕はふと思った。
(……もう一度だ)
そうだ。 もう一度、時間を戻せばいい。
前回は一年前に戻った。 でも、それでは遅すぎたのだ。ヴィオレッタの心が既に壊れていた時期だったから失敗したのだ。 もっと前。 僕たちが初めて出会った頃や、婚約したばかりの頃に戻ればいい。 そうすれば、最初から完璧に彼女を愛してやれる。 あの死神につけ入る隙など与えない。
希望の光が見えた気がした。 僕は狂ったように祈り始めた。
「神よ! 神よ、お願いです! 僕にもう一度チャンスをください! 僕の命を削っても構いません! 時間を、時間を戻してください!」
朝も昼も夜も、祈り続けた。 食事も喉を通らない。睡眠も惜しい。 ただひたすらに、あの奇跡の感覚――世界が反転し、光に包まれるあの感覚を待ち望んだ。
「戻れ! 戻れ! 戻れェッ!」
叫び声は枯れ、血を吐くような祈りになった。
しかし。 神は沈黙したままだった。 冬の嵐が窓を叩く音だけが、嘲笑うように響く。
なぜだ。 前回はできたじゃないか。 処刑台の上で、僕があんなに後悔して祈ったら、聞き届けてくれたじゃないか。 なぜ今回はダメなんだ。 僕の愛が足りないのか? そんなはずはない!
疲労と飢餓で、意識が朦朧としてくる。 視界が歪む。
あ……来たか? 時が戻るのか?
ふと、目の前に幻影が見えた。 赤いドレスを着たヴィオレッタだ。 彼女は微笑んでいる。僕の好きな、従順で、可愛らしい笑顔で。
「ヴィオレッタ……! 迎えに来てくれたのか!」
僕は涙を流して手を伸ばした。 しかし、指先が触れようとした瞬間、彼女の首から鮮血が噴き出した。 ドサッ。 首が落ちる音。
「ひっ……!」
幻影が変わる。 今度は、喪服を着たヴィオレッタだ。 彼女は冷たい目で僕を見下ろし、あの言葉を吐く。
『貴方は私の救いではありません。私の永遠の苦痛です』
「やめろ……やめてくれ……!」
僕は頭を抱えてうずくまった。 過去が襲ってくる。 僕が切り捨てた過去と、僕が壊した現在が、混ざり合って僕を責め立てる。
断頭台の音。 民衆の歓声。 シルヴィオ公爵の嘲笑。 ヴィオレッタの拒絶。
それらが無限にループする。 時間は戻らないのに、僕の頭の中だけで、最悪の瞬間が何度も何度も繰り返される。
「あ、あぁ……あぁぁぁ……」
僕は床を転げ回った。 これが罰か。 これが、時間を弄んだ代償なのか。
過去をやり直そうとした僕は、結局、未来に進むことも許されず、壊れたレコードのように同じ場所を回り続けるしかないのか。
「ヴィオレッタ……ごめん……ごめんよ……」
初めて、謝罪の言葉が口をついて出た。 でも、誰に対する謝罪なのか、自分でもわからなかった。 彼女に対してなのか、神に対してなのか、それとも自分自身に対してなのか。
修道院の鐘が鳴る。 ゴーン、ゴーン。 その音は、まるで僕の人生の終了を告げる合図のようだった。
季節は巡り、冬が終わっても、ここの雪は溶けない。 僕の心に巣食った氷も、二度と溶けることはないだろう。
王宮では、新しい王太子を決める議論が始まっているという噂を聞いた。 僕は忘れ去られる。 歴史の汚点として。 愛に狂い、国を揺るがし、そして破滅した愚かな王子として。
独房の窓から、鉄格子の隙間に一輪の花が見えた。 岩の裂け目に咲く、小さな白い花。 寒さに耐え、ひっそりと咲くその姿は、あの日のヴィオレッタに似ていた。
僕は震える指を伸ばしたが、鉄格子に阻まれて届かなかった。
「……届かない」
そうか。 最初から、届いていなかったんだ。 僕の手は、彼女を抱きしめるには熱すぎたし、掴むには乱暴すぎた。
僕は花を見るのをやめ、再び床に額をこすりつけた。
「神よ……時間を……時間を戻してくれ……」
虚しい祈りだけが、冷たい石壁に吸い込まれていく。 奇跡は、二度と起きない。 僕は永遠に、この「戻らない時間」という牢獄の中で、自分の影と向き合い続けるしかないのだ。
それが、時間を裏切った男に与えられた、唯一にして絶対の救済(おわり)だった。
車輪が石畳を噛む音が、永遠に続いている気がした。 鉄格子の嵌められた小さな窓から見える景色は、徐々に緑を失い、荒涼とした岩肌と、白く濁った空へと変わっていく。
寒い。 僕は薄い毛布をかき抱き、ガタガタと震えた。 かつて最高級の絹のシャツしか肌に触れさせたことのない僕の体が、ゴワゴワとした囚人服の感触に悲鳴を上げている。
「……寒い。誰か、暖房を入れてくれ。……おい、聞こえないのか」
僕は御者台に向かって声をかけたが、返ってくるのは冷たい風の音だけだった。 護送兵たちは、僕を「殿下」とは呼ばない。 ただの「荷物」として扱っている。
ここは、王都から遥か北。 万年雪に閉ざされた山岳地帯にある、サン・ミシェル修道院。 表向きは修道院だが、実態は王家の罪人を幽閉するための牢獄だ。 僕はそこに送られるのだ。 一生、出ることのない片道切符を持って。
「……違う。何かの間違いだ」
僕は揺れる馬車の中で、何度も繰り返した。
「僕は王太子だぞ。国の未来を背負う男だ。そして、愛する人を救うために時を超えた英雄なんだ。こんな扱いを受けるなんて、おかしいだろう?」
誰も答えない。 ヴィオレッタもいない。 あの泥だらけのバルコニーで、彼女は僕に何と言った?
『貴方の愛は、太陽でした』 『私を焼き焦がすだけの暴力でした』
……馬鹿なことを言う。 太陽がなければ、花は育たないじゃないか。 僕は彼女を照らしてあげたんだ。輝かせてあげたんだ。 あの死神公爵の黒魔術で、彼女の目は曇ってしまったに違いない。 そうでなければ、あんな酷いことが言えるはずがない。
「待っていてくれ、ヴィオレッタ。すぐに誤解は解ける。父上もきっと、僕の正しさに気づいて迎えに来てくれるはずだ」
馬車が停まった。 重い音を立てて扉が開かれる。 吹き込んできたのは、肺が凍りつくような冷気だった。
「降りろ。着いたぞ」
兵士に乱暴に腕を掴まれ、僕は地面に引きずり下ろされた。 目の前に聳え立つのは、灰色の石で作られた巨大な塔。 窓はほとんどなく、まるで墓標のように空を刺している。
ここが、僕の新しい城だというのか?
「冗談じゃない! 帰るぞ! 僕はこんなところに入りたくない!」
抵抗しようとしたが、長旅で衰弱した体では兵士一人すら振りほどけなかった。 重い鉄の扉が開き、僕は暗い回廊へと押し込まれた。
修道院の中は、外よりも寒かった。 石造りの床は氷のように冷たく、カビ臭い空気が充満している。 出迎えたのは、無表情な修道院長ただ一人。
「ようこそ、アレクサンダー。ここでは身分も名前も無意味です。貴方はただの『悔い改める者』として、神に祈りを捧げるのです」
「無礼者! 僕を誰だと思っている!」
「元・王太子殿下でしょう。……陛下からは、特別扱いをするなと厳命されております」
院長は冷ややかに告げると、僕を最上階の独房へと案内した。
独房は、王宮のトイレよりも狭かった。 粗末な木製ベッドと、小さな机。 壁には十字架が一つ掛けられているだけ。 窓には鉄格子があり、そこからは吹雪く空しか見えない。
「食事は一日二回。パンとスープのみ。私語は厳禁。一日の大半を礼拝堂での祈りに費やすこと。……以上です」
ガチャン。 重い鍵の音が、僕の世界を閉ざした。
「出してくれ……! ここから出してくれぇッ!」
僕は扉を叩いた。 拳から血が出るまで叩き続けた。 けれど、誰も来なかった。 侍従も、近衛兵も、そしてヴィオレッタも。
静寂。 あの死神公爵が愛した静寂が、ここでは拷問のように僕を責め立てる。 自分の呼吸音と、心臓の音だけが響く世界。
一日が過ぎ、一週間が過ぎ、一ヶ月が過ぎた。
僕は痩せ衰えた。 自慢の金髪は艶を失い、無精髭が伸び放題になった。 爪は汚れ、肌は荒れた。 鏡がないのが救いだった。今の自分の姿を見たら、発狂していたかもしれない。
毎日、夜明け前に叩き起こされ、凍えるような礼拝堂で膝をつき、祈りを捧げる。 何を祈ればいい? 罪の赦し? 誰の罪だ? 僕のか? 僕は何も間違っていないのに!
ある日、礼拝堂の冷たい石床に額をつけながら、僕はふと思った。
(……もう一度だ)
そうだ。 もう一度、時間を戻せばいい。
前回は一年前に戻った。 でも、それでは遅すぎたのだ。ヴィオレッタの心が既に壊れていた時期だったから失敗したのだ。 もっと前。 僕たちが初めて出会った頃や、婚約したばかりの頃に戻ればいい。 そうすれば、最初から完璧に彼女を愛してやれる。 あの死神につけ入る隙など与えない。
希望の光が見えた気がした。 僕は狂ったように祈り始めた。
「神よ! 神よ、お願いです! 僕にもう一度チャンスをください! 僕の命を削っても構いません! 時間を、時間を戻してください!」
朝も昼も夜も、祈り続けた。 食事も喉を通らない。睡眠も惜しい。 ただひたすらに、あの奇跡の感覚――世界が反転し、光に包まれるあの感覚を待ち望んだ。
「戻れ! 戻れ! 戻れェッ!」
叫び声は枯れ、血を吐くような祈りになった。
しかし。 神は沈黙したままだった。 冬の嵐が窓を叩く音だけが、嘲笑うように響く。
なぜだ。 前回はできたじゃないか。 処刑台の上で、僕があんなに後悔して祈ったら、聞き届けてくれたじゃないか。 なぜ今回はダメなんだ。 僕の愛が足りないのか? そんなはずはない!
疲労と飢餓で、意識が朦朧としてくる。 視界が歪む。
あ……来たか? 時が戻るのか?
ふと、目の前に幻影が見えた。 赤いドレスを着たヴィオレッタだ。 彼女は微笑んでいる。僕の好きな、従順で、可愛らしい笑顔で。
「ヴィオレッタ……! 迎えに来てくれたのか!」
僕は涙を流して手を伸ばした。 しかし、指先が触れようとした瞬間、彼女の首から鮮血が噴き出した。 ドサッ。 首が落ちる音。
「ひっ……!」
幻影が変わる。 今度は、喪服を着たヴィオレッタだ。 彼女は冷たい目で僕を見下ろし、あの言葉を吐く。
『貴方は私の救いではありません。私の永遠の苦痛です』
「やめろ……やめてくれ……!」
僕は頭を抱えてうずくまった。 過去が襲ってくる。 僕が切り捨てた過去と、僕が壊した現在が、混ざり合って僕を責め立てる。
断頭台の音。 民衆の歓声。 シルヴィオ公爵の嘲笑。 ヴィオレッタの拒絶。
それらが無限にループする。 時間は戻らないのに、僕の頭の中だけで、最悪の瞬間が何度も何度も繰り返される。
「あ、あぁ……あぁぁぁ……」
僕は床を転げ回った。 これが罰か。 これが、時間を弄んだ代償なのか。
過去をやり直そうとした僕は、結局、未来に進むことも許されず、壊れたレコードのように同じ場所を回り続けるしかないのか。
「ヴィオレッタ……ごめん……ごめんよ……」
初めて、謝罪の言葉が口をついて出た。 でも、誰に対する謝罪なのか、自分でもわからなかった。 彼女に対してなのか、神に対してなのか、それとも自分自身に対してなのか。
修道院の鐘が鳴る。 ゴーン、ゴーン。 その音は、まるで僕の人生の終了を告げる合図のようだった。
季節は巡り、冬が終わっても、ここの雪は溶けない。 僕の心に巣食った氷も、二度と溶けることはないだろう。
王宮では、新しい王太子を決める議論が始まっているという噂を聞いた。 僕は忘れ去られる。 歴史の汚点として。 愛に狂い、国を揺るがし、そして破滅した愚かな王子として。
独房の窓から、鉄格子の隙間に一輪の花が見えた。 岩の裂け目に咲く、小さな白い花。 寒さに耐え、ひっそりと咲くその姿は、あの日のヴィオレッタに似ていた。
僕は震える指を伸ばしたが、鉄格子に阻まれて届かなかった。
「……届かない」
そうか。 最初から、届いていなかったんだ。 僕の手は、彼女を抱きしめるには熱すぎたし、掴むには乱暴すぎた。
僕は花を見るのをやめ、再び床に額をこすりつけた。
「神よ……時間を……時間を戻してくれ……」
虚しい祈りだけが、冷たい石壁に吸い込まれていく。 奇跡は、二度と起きない。 僕は永遠に、この「戻らない時間」という牢獄の中で、自分の影と向き合い続けるしかないのだ。
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