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第二章 レッドドラゴンの角
第19話 まさかミルヴァさんが
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「来るよ」
暗闇に浮かぶ2つの赤い光を見ながらミルヴァさんが言った。
来るって、どうすればいいんだ?
僕の頭の中が混乱している。
「マルコスさんはスキルを使って、レッドドラゴンをひきつけておいて」
そうだった。
僕にはスキル『ライト』があるんだ。
はたして回避能力は史上最強モンスターにも通用するのだろうか?
通用しなければ、僕たちは……。
※ ※ ※
(レッドドラゴンside)
レッドドラゴンは驚いた。
最強モンスターと呼ばれている私に、こんな冒険者が挑んでくるなんて。
一人は理解できる。
あの女剣士、驚くほど高い数値だ。
レベル856。
おそらく最高ランクの冒険者なのだろう。
だが……。
あいつは何なんだ。
女剣士の横にいるあの男は?
レベル2……。
ザコ中のザコじゃないか。
どうしてあんな最低ランク冒険者が、こんなところにいるんだ?
レッドドラゴンは思った。
あのザコは放っておいて、女剣士だけを相手にすればいい。
しかし、どういうことだ。
ザコの方がやけに私の前をうろついてくるではないか。
まるで自分がおとりになっているような動きだ。
ええい! 邪魔だ!
望み通り、蹴殺してやろう!
私は口を開け、得意の火炎砲を放った。
これで終わりだった。
一瞬にしてあのザコ冒険者は消え去るだろう。
そう信じて疑わなかった時、それは起こった。
な、なに?
火炎がザコに命中したかと思ったその瞬間、ザコの体が輝きだした。体が光ると同時に、あっという間に火炎を避けたのだった。
ど、どういうことだ?
私の火炎を避けただと?
ヤツの動き、私には全く見えなかったぞ。
私は繰り返し火炎を吐いた。
けれど、何度やっても同じだった。
ザコは体を輝かせるとその度に火炎を簡単に避け続けたのだった。
あのザコ……。
いや、あのレベル2の冒険者は、決してザコなんかではない。
あの動き、いったい何者なんだ!
※ ※ ※
「よし! マルコスすごいわよ! レッドドラゴンを完全に引き付けているわ。ほんとあなたはとんでもない冒険者ね!」
そう言いながらミルヴァさんはオリハルコンの剣を振り上げ、レッドドラゴンの角目がけて矢のように飛んでいった。
さすがはランキング1位のミルヴァさん。動きが天才的に美しい。
さあ、もっとレッドドラゴンの気を引き付けなければ。
僕は火炎を避けながらハガネの剣をレッドドラゴンの胴体に突き刺した。
剣を突き刺せば、嫌でもレッドドラゴンの意識はこちらに向くはずだ。
そういう目論見だった。
しかし。
目論見は外れた。
レッドドラゴンに突き刺すはずの剣が、胴体に触れた瞬間、剣が小枝のようにポキっと折れたのだ。
ハガネの剣では文字通り全く刃が立たなかったのだ。
しまった! これではレッドドラゴンの気を引くことなどできないぞ!
そう思っていた時だった。
レッドドラゴンは完全に照準をミルヴァさんに合わせてしまっていた。
ミルヴァさんが角を斬るために剣を振り下ろした瞬間、レッドドラゴンの目が光った。
目から出た光が一瞬にして雷電に変化し、それがミルヴァさんの体に命中した。
「うっ!」
ミルヴァさんのうめき声が聞こえた。
そして次の瞬間、服をはためかせながら、ミルヴァさんが頭を地面に向け落下してきた。
「ミルヴァさん!」
僕は火炎攻撃をくぐり抜けながら、ミルヴァさんの落下点に到着した。落ちてくるミルヴァさんをなんとか抱きかかえるようにキャッチする。
かろうじて頭を打ちつけるような事態にはならずに済んだ。
しかし。
ミルヴァさんは全く動く気配がない。
「ミルヴァさん!」
僕はもう一度声をあげる。
けれど、ミルヴァさんはピクリとも動かない。
死んでしまっている?
明らかなその事実に、僕の心は張り裂けそうになった。
僕は、何ということをしてしまったんだ。
レッドドラゴンを引き付ける役割だったはずなのに、最後の最後であんなヘマをしてしまった。
ハガネの剣では駄目だったんだ。
あんな安物の剣が、レッドドラゴンの胴に突き刺さるはずなどなかったんだ。
どうしてそんな簡単なことも分からなかったのだろう。
僕のせいだ……。
ミルヴァさんが死んでしまったのは、僕のせいなんだ。
……。
残された僕にできること。
ミルヴァさんの体をこれ以上傷つけずに、生まれ育った首都コマルに返してあげなければ。
ミルヴァさんの体をこんなところに置き去りにすることなどできない。
相手が最強モンスターだとしても、やれるだけのことはやってみなければ。
僕はミルヴァさんの横に転がるオリハルコンの剣を持った。
剣を握った瞬間、どことなく剣刃の輝きが増したような気がした。
オリハルコンの剣は人を選ぶといわれている。
僕だって、剣に選ばれし冒険者なはずだ。
この剣を使えば、レッドドラゴンの角までは取れないにしても、その胴体を貫くことくらい何とかなるだろう。
そう思った僕は、スキル『ライト』を連続発動させながらレッドドラゴンへと向かっていった。
「でやー!」
今までにない叫び声が、自然と口から発せられた。
レッドドラゴンは火炎と電雷の嵐を巻き起こしてきた。
僕はその中をかいくぐり、前へと進む。
ついにはレッドドラゴンに手が届く距離まで詰めることができた僕は、その胴体にオリハルコンの剣を突き刺した。
ハガネの剣ではなく、今度は世の中で一番硬い刃を持つ名剣、オリハルコンの剣を刺したのだ。
「グゴゴゴゴ」
レッドドラゴンの口から地響きのような音がもれ出てくる。
まだだ!
僕にはミルヴァさんの体を連れて戻る役目が残っているんだ!
レッドドラゴンの胴に突き刺した剣を抜き取り、もう一度胴へと刺した。今度は一度目と違って、おそらく心臓があるあたりを狙って。
「ば、ば、ばかな!」
レッドドラゴンは嵐でも巻き起こすような唸り声をあげはじめた。
「ぐ、ぐ、ぐ、ぐ、……、そんな、ばかな、最強モンスターである私を、こうも簡単に倒してしまう冒険者がいるなんて……。しかも、まだレベル2の冒険者ではないか。お前は、いったい何者なんだ……。まさか、神に選ばれし勇者とはお前のことなのか……」
レッドドラゴンはそう言い残すと、土煙をあげながら地面に横たわった。
やった!
そう思った次の瞬間。
『タララタッタラー!』
???
僕の頭の中で音楽が流れた。
これは……。
この音楽は以前にも聞いたことがある。
そうだった。違いない!
レベルアップのときに流れる音楽だ!
ということは……。
そういうことだ。
僕はレベルアップしたに違いないんだ!
さっそくステイタスをオープンする。
───────────────
冒険者マルコス LV3
【攻撃力】 6
【魔力】 0
【体力】 10
【スキル】 レベル3
【スキルランク】 S
【スキル能力】
・体を輝かせる
・回避
・ヒール
【持ち物】
・アイテムボックス
・オリハルコンの剣
───────────────
予想通り、レベル3にアップしている。
やった!
でも……。
いくらレベルアップしたとしても、死んでしまったミルヴァさんをどうすることもできないじゃないか。
むなしすぎる。
こんなレベルアップ、むなしすぎる。
そう思っていた時だった。
僕はスキル能力の欄をみてあることに気づいた。
『ヒール』というスキル能力が追加になっている。
これは……!
暗闇に浮かぶ2つの赤い光を見ながらミルヴァさんが言った。
来るって、どうすればいいんだ?
僕の頭の中が混乱している。
「マルコスさんはスキルを使って、レッドドラゴンをひきつけておいて」
そうだった。
僕にはスキル『ライト』があるんだ。
はたして回避能力は史上最強モンスターにも通用するのだろうか?
通用しなければ、僕たちは……。
※ ※ ※
(レッドドラゴンside)
レッドドラゴンは驚いた。
最強モンスターと呼ばれている私に、こんな冒険者が挑んでくるなんて。
一人は理解できる。
あの女剣士、驚くほど高い数値だ。
レベル856。
おそらく最高ランクの冒険者なのだろう。
だが……。
あいつは何なんだ。
女剣士の横にいるあの男は?
レベル2……。
ザコ中のザコじゃないか。
どうしてあんな最低ランク冒険者が、こんなところにいるんだ?
レッドドラゴンは思った。
あのザコは放っておいて、女剣士だけを相手にすればいい。
しかし、どういうことだ。
ザコの方がやけに私の前をうろついてくるではないか。
まるで自分がおとりになっているような動きだ。
ええい! 邪魔だ!
望み通り、蹴殺してやろう!
私は口を開け、得意の火炎砲を放った。
これで終わりだった。
一瞬にしてあのザコ冒険者は消え去るだろう。
そう信じて疑わなかった時、それは起こった。
な、なに?
火炎がザコに命中したかと思ったその瞬間、ザコの体が輝きだした。体が光ると同時に、あっという間に火炎を避けたのだった。
ど、どういうことだ?
私の火炎を避けただと?
ヤツの動き、私には全く見えなかったぞ。
私は繰り返し火炎を吐いた。
けれど、何度やっても同じだった。
ザコは体を輝かせるとその度に火炎を簡単に避け続けたのだった。
あのザコ……。
いや、あのレベル2の冒険者は、決してザコなんかではない。
あの動き、いったい何者なんだ!
※ ※ ※
「よし! マルコスすごいわよ! レッドドラゴンを完全に引き付けているわ。ほんとあなたはとんでもない冒険者ね!」
そう言いながらミルヴァさんはオリハルコンの剣を振り上げ、レッドドラゴンの角目がけて矢のように飛んでいった。
さすがはランキング1位のミルヴァさん。動きが天才的に美しい。
さあ、もっとレッドドラゴンの気を引き付けなければ。
僕は火炎を避けながらハガネの剣をレッドドラゴンの胴体に突き刺した。
剣を突き刺せば、嫌でもレッドドラゴンの意識はこちらに向くはずだ。
そういう目論見だった。
しかし。
目論見は外れた。
レッドドラゴンに突き刺すはずの剣が、胴体に触れた瞬間、剣が小枝のようにポキっと折れたのだ。
ハガネの剣では文字通り全く刃が立たなかったのだ。
しまった! これではレッドドラゴンの気を引くことなどできないぞ!
そう思っていた時だった。
レッドドラゴンは完全に照準をミルヴァさんに合わせてしまっていた。
ミルヴァさんが角を斬るために剣を振り下ろした瞬間、レッドドラゴンの目が光った。
目から出た光が一瞬にして雷電に変化し、それがミルヴァさんの体に命中した。
「うっ!」
ミルヴァさんのうめき声が聞こえた。
そして次の瞬間、服をはためかせながら、ミルヴァさんが頭を地面に向け落下してきた。
「ミルヴァさん!」
僕は火炎攻撃をくぐり抜けながら、ミルヴァさんの落下点に到着した。落ちてくるミルヴァさんをなんとか抱きかかえるようにキャッチする。
かろうじて頭を打ちつけるような事態にはならずに済んだ。
しかし。
ミルヴァさんは全く動く気配がない。
「ミルヴァさん!」
僕はもう一度声をあげる。
けれど、ミルヴァさんはピクリとも動かない。
死んでしまっている?
明らかなその事実に、僕の心は張り裂けそうになった。
僕は、何ということをしてしまったんだ。
レッドドラゴンを引き付ける役割だったはずなのに、最後の最後であんなヘマをしてしまった。
ハガネの剣では駄目だったんだ。
あんな安物の剣が、レッドドラゴンの胴に突き刺さるはずなどなかったんだ。
どうしてそんな簡単なことも分からなかったのだろう。
僕のせいだ……。
ミルヴァさんが死んでしまったのは、僕のせいなんだ。
……。
残された僕にできること。
ミルヴァさんの体をこれ以上傷つけずに、生まれ育った首都コマルに返してあげなければ。
ミルヴァさんの体をこんなところに置き去りにすることなどできない。
相手が最強モンスターだとしても、やれるだけのことはやってみなければ。
僕はミルヴァさんの横に転がるオリハルコンの剣を持った。
剣を握った瞬間、どことなく剣刃の輝きが増したような気がした。
オリハルコンの剣は人を選ぶといわれている。
僕だって、剣に選ばれし冒険者なはずだ。
この剣を使えば、レッドドラゴンの角までは取れないにしても、その胴体を貫くことくらい何とかなるだろう。
そう思った僕は、スキル『ライト』を連続発動させながらレッドドラゴンへと向かっていった。
「でやー!」
今までにない叫び声が、自然と口から発せられた。
レッドドラゴンは火炎と電雷の嵐を巻き起こしてきた。
僕はその中をかいくぐり、前へと進む。
ついにはレッドドラゴンに手が届く距離まで詰めることができた僕は、その胴体にオリハルコンの剣を突き刺した。
ハガネの剣ではなく、今度は世の中で一番硬い刃を持つ名剣、オリハルコンの剣を刺したのだ。
「グゴゴゴゴ」
レッドドラゴンの口から地響きのような音がもれ出てくる。
まだだ!
僕にはミルヴァさんの体を連れて戻る役目が残っているんだ!
レッドドラゴンの胴に突き刺した剣を抜き取り、もう一度胴へと刺した。今度は一度目と違って、おそらく心臓があるあたりを狙って。
「ば、ば、ばかな!」
レッドドラゴンは嵐でも巻き起こすような唸り声をあげはじめた。
「ぐ、ぐ、ぐ、ぐ、……、そんな、ばかな、最強モンスターである私を、こうも簡単に倒してしまう冒険者がいるなんて……。しかも、まだレベル2の冒険者ではないか。お前は、いったい何者なんだ……。まさか、神に選ばれし勇者とはお前のことなのか……」
レッドドラゴンはそう言い残すと、土煙をあげながら地面に横たわった。
やった!
そう思った次の瞬間。
『タララタッタラー!』
???
僕の頭の中で音楽が流れた。
これは……。
この音楽は以前にも聞いたことがある。
そうだった。違いない!
レベルアップのときに流れる音楽だ!
ということは……。
そういうことだ。
僕はレベルアップしたに違いないんだ!
さっそくステイタスをオープンする。
───────────────
冒険者マルコス LV3
【攻撃力】 6
【魔力】 0
【体力】 10
【スキル】 レベル3
【スキルランク】 S
【スキル能力】
・体を輝かせる
・回避
・ヒール
【持ち物】
・アイテムボックス
・オリハルコンの剣
───────────────
予想通り、レベル3にアップしている。
やった!
でも……。
いくらレベルアップしたとしても、死んでしまったミルヴァさんをどうすることもできないじゃないか。
むなしすぎる。
こんなレベルアップ、むなしすぎる。
そう思っていた時だった。
僕はスキル能力の欄をみてあることに気づいた。
『ヒール』というスキル能力が追加になっている。
これは……!
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