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*俺がお前の

貴方が相手だからだよ?

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 私が伏せ目がちに小さくうなずいたら、谷間をこじ開けるみたいに、固くなったものを当てがうの。

 そうして「音芽おとめっ……」って熱に浮かされたように切なげに私の名前を呼んできて。

「はる、まさ……っ」
 気が付いたら、“じっと”の言いつけを破って、私は懸命に彼に両手を伸ばしていた。

「お願い、ギュってして?」

 一生懸命おねだりしたら、温和はるまさが覆いかぶさるように身体を密着させて私を抱きしめてくれて。

 それと同時に隘路あいろをこじ開けるように温和はるまさの熱が私の中心を奥へ奥へと穿うがってくる。

「ひ、ゃあぁ、……んっ」

 温和はるまさをすんなり受け入れるためにも、そこへ力を入れてはいけないと思うのに、どうしても慣れない違和感にギュッと身体を固くしてしまう。

 そのせいで温和はるまさが眉根を寄せたのが分かって、申し訳なさに泣きたくなった。

「……バーカ。俺、ちゃんと気持ち、い、からっ。そんな泣きそうな顔、すんな」
 温和はるまさが私を撫でながらそう言ってくれる。
 こんな時でも、温和はるまさは私の感情の機微を見逃さないでいてくれる。
 それが凄く嬉しくて切なくて、もっともっと温和はるまさと深く繋がりたいって思ってしまう。

 その想いを汲んでくれたみたいに温和はるまさが一度浅めに引き抜いたそれを、もう一度ゆっくりと、さっきよりも深く深く沈めてくれる。

「んんっ、」
 温和はるまさがゆっくりと抜き差しするのに合わせて、私の内側が彼を離すまいとうごめくのが自分でも分かって。

 それが苦しいのに気持ち良くて。
 温和はるまさは今、私の中にいるんだって実感できるのが、すごくすごく幸せで。

「は、るま、さぁっ、……っ、大、好……きっ」

 どんな恥ずかしい目に遭わされても、温和はるまさが与えてくれるものは全て私にとっては幸福を誘う極上の刺激エッセンスなの。

「俺も、愛して、る」

 温和はるまさがそれに応えてくれたのが嬉しくて、ギュッと内壁が彼を封じるようにせばまるようで。

 慣れない部分を無理矢理こじ開けられて征服されるのも、相手が温和はるまさだと思うだけで、もっともっと私をいじめて欲しいとさえ思ってしまう。

音芽おとめん中っ、今、すげぇウネってる。自分でも……分かる?」

 温和はるまさが問い掛けてくるのへ、私は小さくうなずいた。

 ねえ、温和はるまさ
 私がそんなふうにみだらに反応してしまうのは……愛する貴方が相手だから、だよ?

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