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5-2. 桃色狼とほろ酔い兎*
一度仕切り直させて?
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こうなる前に参考にしたサイトでは〝最後まで出来なくても〟女の子を責めない、みたいに書いてあったけれど、これはいよいよ出来ないことを覚悟しないといけないかもしれない。
(じゃけどっ)
まだ行為は始まったばかり。ちょっとずつ丁寧に解していけば、案外出来るかも知れないじゃないか。
(諦めるんはまだ早いよな)
何てことを実篤が色々考えているなんて、必死に違和感と戦っているくるみは知るよしもない。
「ごめんね、くるみちゃん。気持ち悪いじゃろうけどもうちょっとだけ我慢して?」
くるみの足の間から彼女を見上げたら、泣きそうな顔で自分を見つめるくるみと目が合った。
(ヤバイ。俺、何かくるみちゃんに凄い酷いことしよる気分なんじゃけどっ)
迷いのせいで指を不用意に動かしてしまって、くるみが「んっ」と小さくつぶやいて眉根を寄せた。
「うち、実篤しゃと最後までしたい……れしゅ。我慢しちょったら……慣れてくる?」
ソワソワと不安に揺れる瞳でじっと見つめられた実篤は、ギュッと心を鷲掴みにされた気分になる。
しかも告げられた言葉が愛しすぎて、くるみのことを心の底から大切にしたいと痛感させられた。
「くるみちゃん、ごめん。一度仕切り直させて?」
「へ……?」
実篤の申し出にくるみがキョトンとして。
「指、一旦抜くね」
実篤は優しく声をかけながら、くるみの中から指をそろそろと引き抜いた。
「ひゃぁ、んっ」
途端くるみの中が、まるで実篤を離したくないみたいにキュッと狭まって。
結果、内壁をこするようになってしまったからか、くるみが身体をすくませて眉根を寄せた。
「実篤しゃ……? うち、何か……いけんかった?」
不安そうに自分を見上げるくるみに、実篤はふるふると首を横に振ると、「くるみちゃんは何も悪うないよ? 強いて言えば俺がいけんかっただけじゃけぇ」
言って、「キスしたい。口、ちょっと開けてくれる?」とお願いした。
くるみは戸惑いに瞳を揺らしながらも、実篤の求めに応じて小さく口を開いてくれて。
実篤はくるみの唇にやんわりと自分の唇を合わせた。
そうしながらくるみの熱い口中をチロチロと舌でくすぐるように舐める。
「あ、んっ、くすぐったいっ……」
くるみが唇を逃すように横を向いてつぶやいて。
実篤にはそれすら愛しくて堪らない。
くるみのあごをとらえると、もう一度、今度はさっきより深めに唇を塞いだ。
わざとクチュクチュと音が出るように舌をすり合わせ、くるみがうっとりとキスに溺れるのを肌で感じながら、空いた手を彼女のふわふわの乳房へ伸ばした。
「ふ……あっ?」
最初から敏感な乳首をキュッとこねるようにつままれたくるみが、キスとの相乗効果もあってか、ふるふると身体を震わせる。
「気持ち良……っ」
唇に隙間ができた瞬間、くるみが熱に浮かされたようにつぶやいて、実篤の雄の本能を無意識に煽ってきて。
実篤はくるみの首筋に唇を移動させると、首から鎖骨にかけてくすぐるように軽いキスをいくつも降らせた。
そうしながら胸を触っているのとは別の手でくるみの下腹部の小さな突起をやんわりと撫でさすって押しつぶす。
時折指を前後させてくるみが吐き出した蜜を指先にまとわせると、それを潤滑油にしてスリスリと敏感なソコを執拗に刺激して。
「あぁっ、ヤぁんっ……、実篤しゃっ、そこ、すごいピリピリしゅる、のっ」
(じゃけどっ)
まだ行為は始まったばかり。ちょっとずつ丁寧に解していけば、案外出来るかも知れないじゃないか。
(諦めるんはまだ早いよな)
何てことを実篤が色々考えているなんて、必死に違和感と戦っているくるみは知るよしもない。
「ごめんね、くるみちゃん。気持ち悪いじゃろうけどもうちょっとだけ我慢して?」
くるみの足の間から彼女を見上げたら、泣きそうな顔で自分を見つめるくるみと目が合った。
(ヤバイ。俺、何かくるみちゃんに凄い酷いことしよる気分なんじゃけどっ)
迷いのせいで指を不用意に動かしてしまって、くるみが「んっ」と小さくつぶやいて眉根を寄せた。
「うち、実篤しゃと最後までしたい……れしゅ。我慢しちょったら……慣れてくる?」
ソワソワと不安に揺れる瞳でじっと見つめられた実篤は、ギュッと心を鷲掴みにされた気分になる。
しかも告げられた言葉が愛しすぎて、くるみのことを心の底から大切にしたいと痛感させられた。
「くるみちゃん、ごめん。一度仕切り直させて?」
「へ……?」
実篤の申し出にくるみがキョトンとして。
「指、一旦抜くね」
実篤は優しく声をかけながら、くるみの中から指をそろそろと引き抜いた。
「ひゃぁ、んっ」
途端くるみの中が、まるで実篤を離したくないみたいにキュッと狭まって。
結果、内壁をこするようになってしまったからか、くるみが身体をすくませて眉根を寄せた。
「実篤しゃ……? うち、何か……いけんかった?」
不安そうに自分を見上げるくるみに、実篤はふるふると首を横に振ると、「くるみちゃんは何も悪うないよ? 強いて言えば俺がいけんかっただけじゃけぇ」
言って、「キスしたい。口、ちょっと開けてくれる?」とお願いした。
くるみは戸惑いに瞳を揺らしながらも、実篤の求めに応じて小さく口を開いてくれて。
実篤はくるみの唇にやんわりと自分の唇を合わせた。
そうしながらくるみの熱い口中をチロチロと舌でくすぐるように舐める。
「あ、んっ、くすぐったいっ……」
くるみが唇を逃すように横を向いてつぶやいて。
実篤にはそれすら愛しくて堪らない。
くるみのあごをとらえると、もう一度、今度はさっきより深めに唇を塞いだ。
わざとクチュクチュと音が出るように舌をすり合わせ、くるみがうっとりとキスに溺れるのを肌で感じながら、空いた手を彼女のふわふわの乳房へ伸ばした。
「ふ……あっ?」
最初から敏感な乳首をキュッとこねるようにつままれたくるみが、キスとの相乗効果もあってか、ふるふると身体を震わせる。
「気持ち良……っ」
唇に隙間ができた瞬間、くるみが熱に浮かされたようにつぶやいて、実篤の雄の本能を無意識に煽ってきて。
実篤はくるみの首筋に唇を移動させると、首から鎖骨にかけてくすぐるように軽いキスをいくつも降らせた。
そうしながら胸を触っているのとは別の手でくるみの下腹部の小さな突起をやんわりと撫でさすって押しつぶす。
時折指を前後させてくるみが吐き出した蜜を指先にまとわせると、それを潤滑油にしてスリスリと敏感なソコを執拗に刺激して。
「あぁっ、ヤぁんっ……、実篤しゃっ、そこ、すごいピリピリしゅる、のっ」
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