竜王様のヘタレな恋 ーR18バージョンー

Arara

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婚約者編

求愛行動2

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 おかしいおかしいおかしい。
 どうして、こうなったのだ?
 昨日は、あんなに我とは離れられぬ、心の底から愛していると言ってくれていたのに。

 ローリーは、子供だから大人になるまで待ってと言ったけれど、我には意味がわからなかった。
 子供だというから、成人した今日この日まで、待ったのだ!
 そもそも、あの女の一件が起きる前までは、ローリーは子供・・だったのに、早く結婚したいと言っていたのだ!

 週末は介護じゃないらぶらぶデートもしたし、友達にも恋人だと紹介してくれた。
 離宮ではずっといちゃいちゃして過ごして、キスだって全然嫌がらないし、いいムードだった!
 夜だって別々に眠るのを寂しがるくらい、我と離れがたく思ってくれていたのに! 
 もう少しだったのに!!

 なんで、こんなことに?!
 やはり、過去の女達の件が尾を引いている?
 へ理屈をこねて結婚を先延ばしにするのは、我への当てつけなのか?
 いやいや、そんなはずはない。
 ローリーは涙を流して、心から我に愛を乞うてくれたではないか。

 しばらく、食い下がってみたが、ローリーの意志は固かった。
 とにかく、我の妻になる自信がないと言ってきかない。
 どうして自信がないなどと、我はこんなに身を焦がすほどにローリーを求めておるのに、なぜわからぬのだ。 

 再び、口説いてみたけれど、玉砕する。 
 うんうん唸って頭を捻ってみても、我の頭にローリーを丸め込めるような妙案は思い浮かばなかった。

 仕方がないので、我は原点に戻り、竜族方式の求愛を行うことにする。
 金さえ積めば手に入る指輪や花束では、我のローリーへの愛の深さは表せぬと思ったのだ。
 過去の女の存在に、ローリーは我の愛情を疑っているのやも知れん。
 
 ローリーは誕生会が終わると、我を離宮に捨て置いて、さっさと学校に戻って行った。
 部屋の隅でいじけたくなったが、肝心な、見せつける相手のローリーがいないので、無駄なことはやめた。
 それよりも、プレゼントの獲物をどうしよう。
 出来れば、来週末ローリーが離宮に戻るまでに用意したい。

 竜族の雄は求婚する時、己がいかに強く番いとしてふさわしいかとか、相手をどれだけ深く想っているかをアピールするために、強くて獰猛な珍しい獲物を狩って雌にプレゼントする。
 番いならばお互い一目で恋に落ちるから、プレゼントなどせずともすぐに交尾できるところを、わざわざ愛の儀式というか、ムードを盛り上げる演出をするのは、雌を感激させるとその後の交尾が燃え上がって、すこぶるよいかららしい。
 
 あの冷静なローリーも、燃え上るかな?!
 うん、この作戦、かなりよいかも知れぬ。
 

 

 
 我は獲物をかごに並べ、リボンをつけてプレゼントした。
 
「ううん、わたし、これが一番良かったから、すごく嬉しい! アルの気持ちは、十分に伝わったわ。本当に、ありがとう。大切にするね!」

「そうか! 気に入ったか! 我がどれほどそなたを想っているか、わかってくれたのだな?!」

 我はローリーの両手をとって、目を覗き込んで念を押した。

「ええ、本当によくわかったわ!」

 すると、ローリーは我の手をしっかり握り返し、はっきりと答えてくれる。
 我の求婚の贈り物をローリーは気に入った。
 我がどれほどローリーを深く想っているかも、完璧に伝わっている。
 ローリーは、涙まで流して感激している! もう絶対にイケる!

「ならば、ローリー、ものは相談なのだが、」

「わたしはあなたの番いなんだって、はっきり自覚したわ!」 

「それは本当か?! 番いだとはっきり認識できたのか?! ああ、ローリー、我は嬉しい。我も我も同じ気持ちだ」
            
 番いならば、ひとたび巡り逢ってしまったら、互いに激しく惹かれ合い、相手を求めずにはいられなくなるものだからな。
 愛し合おうぞ。深く激しく、燃え上って愛し合おうぞ!

「恥ずかしがらずともよいぞ? 番いとは、そういうものなのだ」

 やっと、やっと、ローリーがその気になってくれた。
 我はローリーを番いだと認識したあの時から、ずっとずっとこの時を待っていた!
 我は嬉しい!! 嬉しいぞ!!

「愛の巣で、思う存分、深く」

「わたしは番いとして、あなたに深く愛されれば愛されるほど、研鑽を積んで良識ある大人にならなければならないのよ!」
 


 なんで、そうなる?!!!!




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