無限のスキルゲッター! 毎月レアスキルと大量経験値を貰っている僕は、異次元の強さで無双する

まるずし

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第7章 新国テンプルム

第293話 久しぶりのゼインさん

「ほほう……ここがヒロの住んでいたという建物か……」

 以前僕やリノたちが住んでいた住居を見て、ディオーネさんが感慨深そうにしている。

 シャルフ王と謁見したあと、『空間魔法』の『空間転移スペースジャンプ』を使って、僕たちは建国する予定地の近くへとやってきた。
 そう、あの山賊のアジトがあった場所だ。久しぶりに来たけど、全然変わっていなかった。

 住んでいたときに張っていた不可視の結界はもう解除してあるけど、特に誰かに見つかった様子はないな。
 まあ、元々ここは人が来ないような場所だからね。だから山賊がアジトを構えていたわけで。

「懐かしいわねえ……。ここで色々あったわね。アタシがユーリと再会したのもここだったし」

「毎晩ユーリ様とアレコレ・・・・したことを思い出しますわね」

「ホント、メジェールが加わってから、さらに凄くなったしね」

「一晩中やってたこともあったっけな」

「結局、ご主人様には5人がかりでも敵いませんでしたねえ」

「い、い、いったいナニをされていたのですか、ヒロ様っ!?」

「ヒロ、どういうことだ、詳しく説明してもらうぞ!」

「ダーリン、童貞じゃなかったのか!? ネネにウソついてた?」

「ぼ、ぼ、僕はナニもしてない! 毎晩のようにリノたちが僕の部屋まで来るから、仕方なく撃退してただけだ!」

 変な言い方するから、アニスさんたちが勘違いして凄い殺気出したぞ!
 リノたちはいやーんとか言って顔赤らめてるし。なんだそのややこしい反応は!?
 そもそも懐かしいもなにも、未だに隙あらば僕の部屋に入ろうとするじゃないか!

 全く、アニスさんたちに殺されそうで怖かったよ……セクエストロ戦でも怖いと思わなかったのに。

「ヒロ……無敵のお前が何か失敗するとしたら女関係だな」

「オイラもそう思うぜ。気ぃつけておけよ!」

 ヨシュアさんとケットさんがやれやれと言った感じで忠告してくれる。
 僕もそう思います……タスケテ。


 さて、まずは何かを始める前に行くところがある。
 そこに行って、アイツ・・・を連れてこよう。

「みんなちょっとここで待ってて。すぐに戻ってくるから」

 みんなを残して、僕だけ『空間転移スペースジャンプ』である場所へ行く。
 そして目当てのヤツを連れてもう一度『空間転移スペースジャンプ』。すぐにみんなのもとに戻ってきた。

「んおっ? うおおおおおおおおおおおおおおおおおっ!!!」

「ば、化け物だ~っ!」

「こ、これはっ……ドラゴンの常識を越えているっ!?」

「ヒロ様っ、このモンスターはいったいなんですか!?」

「ああ、コイツが前から話してた熾光魔竜ゼインだよ」

 初めて熾光魔竜ゼインを見たアニスさんたちが、目と口を大きく開いて驚いている。
 そう、エーアスト近辺の山奥に熾光魔竜ゼインを棲まわせていたんで、そこまで飛んで一緒に戻ってきたんだ。

「あるじ殿よ、今のはいったい何をしたのだ? いきなり景色が変わったぞ」

「これが『空間転移スペースジャンプ』ってヤツなんだ。熾光魔竜ゼインも連れてこれるかなと思ったけど、無事成功したよ」

「我の巨体ごと一瞬で移動したというのか。相変わらずあるじ殿はとんでもないな」

 体長60m以上ある熾光魔竜ゼインが一緒でも大丈夫だったなら、人間なら100人くらいはまとめて『空間転移スペースジャンプ』できるかもな。

「ヒ、ヒロ様、いくらなんでもこれはビックリしますよ」

「迫力だけなら、あのヴァクラースたち悪魔よりも遙かに上だぞ! オイラちょっとチビッちまったよ」

「ああ、こりゃあ魔王だ、ヒロは魔王で間違いないぜ。改めて、『魔王ユーリ』と呼ばれた理由がよく分かった」

「だよねー。まあでも、魔王と思わせることも当初の目的だったからね。そうでもしないと、短期間で国を制圧するなんてできなかったし。で、なんで熾光魔竜ゼインなんて連れてきたのユーリ?」

熾光魔竜ゼインにちょっと手伝ってもらおうと思ってね」

 この辺り一帯を上空から視察したいんだけど、『飛翔フライ』じゃ時間かかっちゃうからね。
 僕の『飛翔フライ』はレベル10だけど、それでも飛行能力は熾光魔竜ゼインのほうが上だ。

「ちょっと今から熾光魔竜ゼインで上空を回ってくる。どの辺りが国作りに適しているか調べたいんでね。みんなはしばらくここで待ってて」

 僕は熾光魔竜ゼインの背に乗って空に飛び立った。



 遙か上空から下方を見渡してみる。
 山岳地帯というわけじゃないけど、そこかしこに山や森があるので、国の位置を決めるのは難しいなあ。
 まあ場所が決まったら大胆に整地していくか。

 凶悪モンスターの棲息区域は避けなくちゃならないのと、それと周辺5カ国への街道ルート確保も重要だ。
 あとは自然も大事にしたい……あっ、あの山とか綺麗だな。
 なるべく自然を残しつつ、住みやすい国を作ろう。

 国の規模としては……人口10万人くらいがいいんじゃないかな。王都の周辺都市と同じくらいだ。
 一番小さな国家――帝国の属国になってるコーネイでも確か50万人ほど国民がいるから、僕の国はかなり小さめだ。
 もっと大きく作ることももちろんできるけど、それだと管理が大変になる。
 居住地としては周辺5カ国があれば充分だし、僕の国はあくまで流通の中継地として機能できればいいだろう。

 因みに、各国王都の周辺には大小様々な都市・街が点在してるけど、人口は通常規模の街で5万人程度、都市と呼ばれる規模だと10万人~30万人くらいってところだ。
 帝国には100万人規模の都市すらあるようだけどね。
 各国の王都の人口は結構バラつきがあって40万~150万人ほど、帝都はなんと500万人もいるのだとか。
 ほか、小さい町なら1万人、農村とかだと数百人~数千人という規模になる。

 この辺りだと周辺に町などを作るのは地形的に難しいので、僕は王都のみの小国――つまり都市国家にしようと思ってる。
 将来的には周辺を整備してもう少し大きくする可能性もあるが、最初はそんな感じでいいだろう。


 よし、だいたい場所は決めた。
 周辺5カ国にはあとで位置を教えて、僕の国の領土として了承を得よう。

「ありがとう熾光魔竜ゼイン、もう帰っていいよ」

「なんだ、我の役目はこれだけか。最近ヒマでたまらぬ、もう少し力の出し甲斐がある仕事を頼んでくれ」

「充分役に立ってくれたよ。国が完成したらまた呼ぶよ」

「ふうむ……ではさらばだ、あるじ殿」

 僕は熾光魔竜ゼインを帰してみんなのところに戻った。
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