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第7章 新国テンプルム
第307話 あつまれ モンスターパーク
「やったーユーリ! テイム成功ね!」
メジェールとリノが嬉しそうに叫ぶ。
いま僕とメジェールとリノは、アピと出会った『最古の迷宮』へと来ている。
目的は、たった今テイムした『全滅の牛頭人』の捕獲だ。
先日――10日ほど前に僕は『魔獣支配』を取得したんだけど、このスキルを使って魔獣を集めることを考えた。
メジェールたちが考えていた動物園の構想――それを、魔獣たちで実現させてみるのはどうかと思ったのだ。
このアイデアをメジェールとリノに話したら、大興奮して賛成してきた。
そんな動物園……いや魔獣園など、世界のどこにも存在しないからだ。
元々動物園を作るには目玉となるような動物が居なかったし種類も不足、動物たちをちゃんと手なずけることができるのかも不明だった。
それが魔獣だったら、テイムすることによって手なずけるのは問題ないし、種類も豊富に扱うことができる。
まさに僕ならではのテーマパーク……いやモンスターパークだ。
未熟な人がマスター=『魔物使い』の場合、テイムしたモンスターが制御不能になってしまう可能性もあるけど、僕に至ってはまずその心配もない。
一応、絶対に大丈夫なモンスターを選んではいるけどね。
『全滅の牛頭人』程度なら、何体だろうと制御不能になることはない。
ちなみに、ただのミノタウロスじゃつまらないということで、わざわざこの『最古の迷宮』まで、最強ミノタウロス『全滅の牛頭人』を捕獲しに来たんだ。
まあ『空間転移』で簡単に来られるからいいんだけど。
「話には聞いてたけど、この迫力すごいわねえ……来た甲斐があったわ」
「でしょ! この『全滅の牛頭人』なら絶対話題になるよ!」
すでにテーマパークの外壁と中の自然環境は作り終え、餌用の家畜――キングボアーやブロントバッファローも捕獲済みだ。
これは大きくて飼育しやすい草食獣を選んだ。この家畜の飼育も楽じゃないので、魔獣は厳選して扱おうと思ってる。
『全滅の牛頭人』に関しては、迷宮のモンスターはダンジョンに漂う魔瘴気をエネルギーにしているので、餌は必要としない。
なので、コイツは今後僕の魔力で生きていくことになる。
これらの餌なども含め、テーマパークの管理はメジェールたち眷女ガールズに任せる予定だ。
役職もなくて時間を持て余してたんで、ちょうどよい仕事ができた。
「やっぱりユーリは戦ってるときが最高ね!」
「アタシはユーリがモンスターと戦ってるところって、実はあんまり見てないのよね。熾光魔竜のときはアタシはお留守番だったし、この迷宮にも初めて来たし。冒険者になったばかりの頃は、リノがユーリを独り占めしてたしね」
「メジェールってば、それは言わないで……」
そういえば、こういうのも懐かしい感じかも。
あの頃は、特に目的もなくフラッと討伐依頼を受けてたなあ。
お金にも困ってなかったし、なんとなくダラダラと冒険者活動楽しんでたかな。
「さて、じゃあ次はどこに行ってモンスターを捕獲しようか」
ここから北西に行けば、ベルニカ姉妹やサクヤのいる魔導国イオがあるけど、近いというわけじゃないし、今日のところはやめておこう。
イオには行ったことないから、『空間転移』で跳ぶのは危険だしね。
せっかく『最古の迷宮』へ来たなら、以前テイムした冥王竜に会いたくもあるけど、迷宮内では転移系の技が使えないので、『空間転移』で簡単に降りることができないんだよね。
なので、冥王竜に会おうと思ったら、また何日もかけて自力で進んで行かなくちゃいけない。さすがにそれはちょっとなあ……。
階層主である冥王竜は迷宮の外に出すこともできないし、今日のところは会わずに帰ろう。
しかし、こんな計画をするんだったら、『嘆きの大蛇神』は生かしておいても良かったか?
多分テイムも可能だったし。アレをテーマパークに置いたら目玉になっただろうなあ。
まあでも、僕が『魔獣支配』を取得するまで大人しく飼い続けるのは無理だな。
それに、『嘆きの大蛇神』よりも遙かに目玉となる逸材もいるし。
そう、銀子をテーマパークの目玉にしようと思ってる。
伝説的なほどレアな銀竜を間近に拝めるなんて、まずあり得ないからね。いや、ノーマルドラゴンですら、間近で安全に見るなんてことは普通無理だけど。
ただ、数十年に一度くらいはドラゴンテイマーが現れたりするので、前代未聞ということはない。
銀竜をテイムというのは多分史上初なはず。
『嘆きの大蛇神』と違って外見も綺麗だし、希少さも強さも銀子のほうが上だ。
大いに注目を集めることだろう。
あ、考えてみれば、熾光魔竜をテイムのほうが圧倒的至難の業か。
でも熾光魔竜をテーマパークには置けないよなあ……みんな怖がって逃げるだろうし、また魔王とか変な噂まで出ちゃうかもしれない。
熾光魔竜にはまた1人で待機してもらうことにしよう。
ただ、銀子が妙に熾光魔竜を気に入ってるので、定期的にテーマパークを休みにして熾光魔竜と一緒にしてあげようとは思う。
休ませてあげないと可哀想だしね。
あとは開園してから色々様子を見て考えよう。
◇◇◇
「やった、すごい珍しいの捕まえたわ! こんなの図鑑でしか見たことないわよ」
「ホントに面白い姿してるのね~!」
僕らは今度は秘境ヴィルカーム山脈へと来て、またモンスターの捕獲に勤しんでいる。
今テイムしたのはムシュフシュという、蛇の頭をした四足獣だ。大きさは小型のドラゴンほどはある。
非常に珍しいモンスターで、まず滅多なことでは出会わない。なので、メジェールとリノも大はしゃぎだ。
僕もまさかここに棲んでいるとは思ってなかった。
さすが秘境、色んなモンスターが棲息しているな。
すでにかなりの魔獣を捕獲しており、モンスターパークとするには充分な種類は揃っている。
一応、この秘境にも何かいるかなと来てみただけで、特に目的のモンスターがいたわけじゃないけど、このムシュフシュをテイムできたのはかなりの収穫だ。
ほか、カイダ領内の森にいた凶悪獣たち――グランドスフィンクスやキングバジリスク、ゴーストホーネット、イビルキマイラ、スローターファングなどは捕獲済みで、余分な分は討伐もしてきたので一石二鳥となった。
あそこの森に棲みつかれたら面倒だもんね。
あとはトリプルホーンやハンマーテール、サーベルタイガー、ダイアウルフ、ボールダークラブなんていう、比較的遭遇率の高いモンスターも捕まえてある。オルトロスやケルベロスもテイムした。
デスガルーダやワイバーン、グリフォンなどの飛翼獣も押さえておいた。これらは全て1~3頭ずつくらいだけどね。
パークに入れる魔獣の総数はあまり多くないので、せっかく来てくれても出会わずに終わってしまうモンスターもいると思う。
あくまで自然な環境に棲んでいる魔獣と触れあえるのがメリットなので、全部と出会うことができなくても仕方ない。
その辺も普通の動物園とは違うところだ。
レイジマタンゴやホーンラビットなんていう、弱くてそこら中にいるモンスターも一応入れた。
ブラッドスライム、グリーンスライム、ダークスライム等、色とりどりのスライムもだ。
この辺を目当てに来るお客さんは少ないだろうけど、餌もそれほど必要としないし、特に飼育に手間はかからないから問題ない。
ちなみに、マンイーターを捕まえたときは、リノが思わず悲鳴を上げていた。
実はリノはマンイーターに酷い目に遭わされたことがあって、それを思い出したらしい。
そのときは僕が助けてあげたんだけど、少々トラウマになっているようだ。
砂暴竜も捕まえようか悩んだんだけど、餌を用意できそうもなかったので諦めた。体長40mもあるし。
巨大多足獣ジャイアントスコロペンドラとも出会ったけど、これは気色悪すぎてお客さんの受けが悪そうだったので、普通に倒した。
トロール、オーク、ゴブリンなども、あまり需要が無さそうなので捕まえてない。
死霊系は僕の『死霊魔法』で召喚するつもりだけど、これは時間が来ると消えてしまう。
あいつらテイムとかできる存在じゃないからね。なので、定期的に召喚して見ることができる日を作ろうと思う。
スケルトンなんか見てもしょうがないだろうから、エルダーリッチやファラオゴースト、蹂躙せし双角獣あたりを召喚する予定だ。
ということで、無事モンスター集めは終わった。
あとは開園にこぎつけるだけ。
どんな感じにするか、最終的なことはメジェールたちに任せよう。
メジェールとリノが嬉しそうに叫ぶ。
いま僕とメジェールとリノは、アピと出会った『最古の迷宮』へと来ている。
目的は、たった今テイムした『全滅の牛頭人』の捕獲だ。
先日――10日ほど前に僕は『魔獣支配』を取得したんだけど、このスキルを使って魔獣を集めることを考えた。
メジェールたちが考えていた動物園の構想――それを、魔獣たちで実現させてみるのはどうかと思ったのだ。
このアイデアをメジェールとリノに話したら、大興奮して賛成してきた。
そんな動物園……いや魔獣園など、世界のどこにも存在しないからだ。
元々動物園を作るには目玉となるような動物が居なかったし種類も不足、動物たちをちゃんと手なずけることができるのかも不明だった。
それが魔獣だったら、テイムすることによって手なずけるのは問題ないし、種類も豊富に扱うことができる。
まさに僕ならではのテーマパーク……いやモンスターパークだ。
未熟な人がマスター=『魔物使い』の場合、テイムしたモンスターが制御不能になってしまう可能性もあるけど、僕に至ってはまずその心配もない。
一応、絶対に大丈夫なモンスターを選んではいるけどね。
『全滅の牛頭人』程度なら、何体だろうと制御不能になることはない。
ちなみに、ただのミノタウロスじゃつまらないということで、わざわざこの『最古の迷宮』まで、最強ミノタウロス『全滅の牛頭人』を捕獲しに来たんだ。
まあ『空間転移』で簡単に来られるからいいんだけど。
「話には聞いてたけど、この迫力すごいわねえ……来た甲斐があったわ」
「でしょ! この『全滅の牛頭人』なら絶対話題になるよ!」
すでにテーマパークの外壁と中の自然環境は作り終え、餌用の家畜――キングボアーやブロントバッファローも捕獲済みだ。
これは大きくて飼育しやすい草食獣を選んだ。この家畜の飼育も楽じゃないので、魔獣は厳選して扱おうと思ってる。
『全滅の牛頭人』に関しては、迷宮のモンスターはダンジョンに漂う魔瘴気をエネルギーにしているので、餌は必要としない。
なので、コイツは今後僕の魔力で生きていくことになる。
これらの餌なども含め、テーマパークの管理はメジェールたち眷女ガールズに任せる予定だ。
役職もなくて時間を持て余してたんで、ちょうどよい仕事ができた。
「やっぱりユーリは戦ってるときが最高ね!」
「アタシはユーリがモンスターと戦ってるところって、実はあんまり見てないのよね。熾光魔竜のときはアタシはお留守番だったし、この迷宮にも初めて来たし。冒険者になったばかりの頃は、リノがユーリを独り占めしてたしね」
「メジェールってば、それは言わないで……」
そういえば、こういうのも懐かしい感じかも。
あの頃は、特に目的もなくフラッと討伐依頼を受けてたなあ。
お金にも困ってなかったし、なんとなくダラダラと冒険者活動楽しんでたかな。
「さて、じゃあ次はどこに行ってモンスターを捕獲しようか」
ここから北西に行けば、ベルニカ姉妹やサクヤのいる魔導国イオがあるけど、近いというわけじゃないし、今日のところはやめておこう。
イオには行ったことないから、『空間転移』で跳ぶのは危険だしね。
せっかく『最古の迷宮』へ来たなら、以前テイムした冥王竜に会いたくもあるけど、迷宮内では転移系の技が使えないので、『空間転移』で簡単に降りることができないんだよね。
なので、冥王竜に会おうと思ったら、また何日もかけて自力で進んで行かなくちゃいけない。さすがにそれはちょっとなあ……。
階層主である冥王竜は迷宮の外に出すこともできないし、今日のところは会わずに帰ろう。
しかし、こんな計画をするんだったら、『嘆きの大蛇神』は生かしておいても良かったか?
多分テイムも可能だったし。アレをテーマパークに置いたら目玉になっただろうなあ。
まあでも、僕が『魔獣支配』を取得するまで大人しく飼い続けるのは無理だな。
それに、『嘆きの大蛇神』よりも遙かに目玉となる逸材もいるし。
そう、銀子をテーマパークの目玉にしようと思ってる。
伝説的なほどレアな銀竜を間近に拝めるなんて、まずあり得ないからね。いや、ノーマルドラゴンですら、間近で安全に見るなんてことは普通無理だけど。
ただ、数十年に一度くらいはドラゴンテイマーが現れたりするので、前代未聞ということはない。
銀竜をテイムというのは多分史上初なはず。
『嘆きの大蛇神』と違って外見も綺麗だし、希少さも強さも銀子のほうが上だ。
大いに注目を集めることだろう。
あ、考えてみれば、熾光魔竜をテイムのほうが圧倒的至難の業か。
でも熾光魔竜をテーマパークには置けないよなあ……みんな怖がって逃げるだろうし、また魔王とか変な噂まで出ちゃうかもしれない。
熾光魔竜にはまた1人で待機してもらうことにしよう。
ただ、銀子が妙に熾光魔竜を気に入ってるので、定期的にテーマパークを休みにして熾光魔竜と一緒にしてあげようとは思う。
休ませてあげないと可哀想だしね。
あとは開園してから色々様子を見て考えよう。
◇◇◇
「やった、すごい珍しいの捕まえたわ! こんなの図鑑でしか見たことないわよ」
「ホントに面白い姿してるのね~!」
僕らは今度は秘境ヴィルカーム山脈へと来て、またモンスターの捕獲に勤しんでいる。
今テイムしたのはムシュフシュという、蛇の頭をした四足獣だ。大きさは小型のドラゴンほどはある。
非常に珍しいモンスターで、まず滅多なことでは出会わない。なので、メジェールとリノも大はしゃぎだ。
僕もまさかここに棲んでいるとは思ってなかった。
さすが秘境、色んなモンスターが棲息しているな。
すでにかなりの魔獣を捕獲しており、モンスターパークとするには充分な種類は揃っている。
一応、この秘境にも何かいるかなと来てみただけで、特に目的のモンスターがいたわけじゃないけど、このムシュフシュをテイムできたのはかなりの収穫だ。
ほか、カイダ領内の森にいた凶悪獣たち――グランドスフィンクスやキングバジリスク、ゴーストホーネット、イビルキマイラ、スローターファングなどは捕獲済みで、余分な分は討伐もしてきたので一石二鳥となった。
あそこの森に棲みつかれたら面倒だもんね。
あとはトリプルホーンやハンマーテール、サーベルタイガー、ダイアウルフ、ボールダークラブなんていう、比較的遭遇率の高いモンスターも捕まえてある。オルトロスやケルベロスもテイムした。
デスガルーダやワイバーン、グリフォンなどの飛翼獣も押さえておいた。これらは全て1~3頭ずつくらいだけどね。
パークに入れる魔獣の総数はあまり多くないので、せっかく来てくれても出会わずに終わってしまうモンスターもいると思う。
あくまで自然な環境に棲んでいる魔獣と触れあえるのがメリットなので、全部と出会うことができなくても仕方ない。
その辺も普通の動物園とは違うところだ。
レイジマタンゴやホーンラビットなんていう、弱くてそこら中にいるモンスターも一応入れた。
ブラッドスライム、グリーンスライム、ダークスライム等、色とりどりのスライムもだ。
この辺を目当てに来るお客さんは少ないだろうけど、餌もそれほど必要としないし、特に飼育に手間はかからないから問題ない。
ちなみに、マンイーターを捕まえたときは、リノが思わず悲鳴を上げていた。
実はリノはマンイーターに酷い目に遭わされたことがあって、それを思い出したらしい。
そのときは僕が助けてあげたんだけど、少々トラウマになっているようだ。
砂暴竜も捕まえようか悩んだんだけど、餌を用意できそうもなかったので諦めた。体長40mもあるし。
巨大多足獣ジャイアントスコロペンドラとも出会ったけど、これは気色悪すぎてお客さんの受けが悪そうだったので、普通に倒した。
トロール、オーク、ゴブリンなども、あまり需要が無さそうなので捕まえてない。
死霊系は僕の『死霊魔法』で召喚するつもりだけど、これは時間が来ると消えてしまう。
あいつらテイムとかできる存在じゃないからね。なので、定期的に召喚して見ることができる日を作ろうと思う。
スケルトンなんか見てもしょうがないだろうから、エルダーリッチやファラオゴースト、蹂躙せし双角獣あたりを召喚する予定だ。
ということで、無事モンスター集めは終わった。
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※小説家になろう、カクヨム、エブリスタでも投稿中