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第7章 新国テンプルム
第312話 モンスターパーク開園
「きゃああああっ、すっごーい! 冒険者の人ってこんな怪物と戦ってるの!?」
「いや、ここまでの魔獣と戦えるのは、ほんの一握りの上位冒険者だけだよ」
「おいおい、オレはサーベルタイガーですら死にかけたってのに、ここにはそれ以上のヤツがうじゃうじゃいるぞ」
「キングバジリスクなんて、初めてじっくり見ることができたぜ。コイツにはちょっとでも気を抜いたら石化させられちまうからな」
「あそこにいる赤青緑に黒いスライムとか、色とりどりで綺麗ねー。あたしも飼ってみたいなー」
「いや、アイツら意外と凶暴だからな。ブラッドスライムなんて、灼け付くような痛みを喰らうぞ」
「向こうにはでっかいミノタウロスが歩いてた! 多分アレは、迷宮最下層とかで出会う『全滅の牛頭人』に違いない! いったいどうやったら連れてこれるんだ?」
「あっちではムシュフシュを見掛けたぜ。アイツの魔石にはとんでもない値段が付くって話だぞ。それが生きて歩いてるなんて!」
「しかしこりゃあとても信じられないことだ。ここにいるモンスターを全部テイムしたってことだろ? そんなこと可能なのか!? ケルベロス1頭テイムするのですら、気が遠くなるほど大変だってのに……」
「すごいすごいすごい! 逃げるしかなかった魔獣たちと、こんなに穏やかに接することができるなんて!」
メジェールとリノが企画したモンスターパークが開園した。
準備にはみんな大変苦労したようだが、無事オープンすることができてホッとしている。
場所はテンプルム国のすぐ隣で、外壁に囲まれたパークの総面積は、なんとテンプルムの1/3ほどにもなる規格外の大きさだ。
建物とかは一切作らなかったので、そう手間は掛からなかったけどね。
中は全て自然の環境――岩場や草原はもちろんとして、小さな森や湖なども取り入れてあり、各モンスターはそれぞれに合った場所に棲息している。
この巨大な施設内を、僕の作った魔導車・魔導バスで巡っていくのが最大の特長で、モンスターたちが自然に暮らしているところを間近に見ることができる。
普段は絶対に近付けないような危険な魔獣と、触れ合うことすら可能なのだ。
中に居るモンスターの数は多くはないけど、実際の自然状態よりは密集している。
これくらい点在していれば、どこに行っても何かしらの魔獣と出会えるはずで、退屈することはないと思う。
もちろん、魔獣たちが人間を襲うなんてことは絶対にないけど、一応安全を考えて入園は最大で900人程度――20人乗りの魔導バス30台と6人乗り魔導車50台までとしている。
この魔導車の動力源としていちいち僕の魔力を補充するのが大変なので、魔道具で『魔力タンク』というアイテムを作って、それに僕の魔力を入れてそこから補充してもらうことにした。
魔導車を動かす程度なら魔力もそんなに使わないので、僕じゃなくても魔力の補充は可能なんだけど、まあ僕のは有り余ってるからね。
何かに使わないと、魔力を持て余しちゃって勿体ないんで。
ちなみに、『魔力タンク』から人間へ魔力の補充はできない。
魔導車などの魔導機のみに補充が可能だ。
1日にテンプルムに来る人は1000人に満たないので、モンスターパークには900人も入園できれば充分と思ってたんだけど、事前の告知が大反響となり、噂が噂を呼んで現在超満員御礼+待機列が凄いこととなっている。
出発した魔導バスや魔導車が戻り次第、次のお客さんが入園するようなシステムなんだけど、当分戻ってくる気配はない。
なので、本日は諦めてもらおうと思って並んでる人にも報せたんだけど、皆さん頑として動こうとしない。
仕方なく整理券を200枚だけ配ったんだけど、それに漏れた人がやっぱり並んだままだ。
このモンスターパークを見るまではテンプルムから帰らないと言ってる人も多く、この調子でいけば宿泊施設がパンクする可能性も出てきた。
メジェールたちが頑張った甲斐があったというか、想定外の状況になってしまったというか……。
当初はちょっとした娯楽に来てくれればと思って進めた企画だったのに、もはや完全にテンプルムのメインになってしまった。
ありがたいことだけどね。
そのメジェールたち眷女ガールズは、現在パーク内でショーをやっている。
さっきチラリと見てきたんだけど……。
「はーい! 皆さんこの子が伝説の銀竜よー! この子と遊べるなんて人類史上初なので、楽しんでいってくださいねー!」
「可愛いデスよー!」
「一生の思い出になりますわよ」
「白銀に輝くドラゴン……こんなのどうやったって手なずけるの無理だろ?」
「ドラゴンテイマーなんてレベルじゃないな……」
「こ……これ1体で国と戦争ができるレベルだぞ!? なんなんだこのテンプルムという国は!?」
さすがにお客さんの反応は飛び抜けてて、みんな銀子を見て唖然としていた。
それはいいんだけど、わざわざ湖のそばまで銀子を連れてきて、そのうえみんなで水着になって銀子とパフォーマンスをしていたんだよね。
メジェールは当然として、みんなノリノリだった……僕が引くくらい。
フィーリアなんて王女様だろ? いいのか、あんなに肌を晒しちゃって……。
ネネまで水着になってたよ。あのネネが珍しく恥ずかしそうにしてた。
ショーを見ているお客さんたちは、まさかあの幼い少女がナンバーズのトップだとは思わないだろうな。
まあみんな楽しそうで何よりだったけど。
開園初日としては大成功のモンスターパークだけど、お客さんの反応を見て気になったのは、凶獣たちに対するイメージが変わりすぎちゃったこと。
まさかいないとは思うけど、ここでモンスターに慣れたせいで、実際のモンスターに安易に近付いちゃうなんてことは……?
お客さんがパークを出るとき、厳重に注意を促しておいた。
ここに居る魔獣たちは特別中の特別で、実際には大変危険なモンスターだということは、絶対に理解しておいてもらわないとね。
何はともあれ、満足のいくスタートを切ることができてホッとしている。
***********************************
『無限のスキルゲッター』の予約販売が、各webサイト様にて始まりました。
各書店様の店頭にも11/19頃には並ぶと思いますので、どうか是非是非よろしくお願いいたしますm(_ _)m
「いや、ここまでの魔獣と戦えるのは、ほんの一握りの上位冒険者だけだよ」
「おいおい、オレはサーベルタイガーですら死にかけたってのに、ここにはそれ以上のヤツがうじゃうじゃいるぞ」
「キングバジリスクなんて、初めてじっくり見ることができたぜ。コイツにはちょっとでも気を抜いたら石化させられちまうからな」
「あそこにいる赤青緑に黒いスライムとか、色とりどりで綺麗ねー。あたしも飼ってみたいなー」
「いや、アイツら意外と凶暴だからな。ブラッドスライムなんて、灼け付くような痛みを喰らうぞ」
「向こうにはでっかいミノタウロスが歩いてた! 多分アレは、迷宮最下層とかで出会う『全滅の牛頭人』に違いない! いったいどうやったら連れてこれるんだ?」
「あっちではムシュフシュを見掛けたぜ。アイツの魔石にはとんでもない値段が付くって話だぞ。それが生きて歩いてるなんて!」
「しかしこりゃあとても信じられないことだ。ここにいるモンスターを全部テイムしたってことだろ? そんなこと可能なのか!? ケルベロス1頭テイムするのですら、気が遠くなるほど大変だってのに……」
「すごいすごいすごい! 逃げるしかなかった魔獣たちと、こんなに穏やかに接することができるなんて!」
メジェールとリノが企画したモンスターパークが開園した。
準備にはみんな大変苦労したようだが、無事オープンすることができてホッとしている。
場所はテンプルム国のすぐ隣で、外壁に囲まれたパークの総面積は、なんとテンプルムの1/3ほどにもなる規格外の大きさだ。
建物とかは一切作らなかったので、そう手間は掛からなかったけどね。
中は全て自然の環境――岩場や草原はもちろんとして、小さな森や湖なども取り入れてあり、各モンスターはそれぞれに合った場所に棲息している。
この巨大な施設内を、僕の作った魔導車・魔導バスで巡っていくのが最大の特長で、モンスターたちが自然に暮らしているところを間近に見ることができる。
普段は絶対に近付けないような危険な魔獣と、触れ合うことすら可能なのだ。
中に居るモンスターの数は多くはないけど、実際の自然状態よりは密集している。
これくらい点在していれば、どこに行っても何かしらの魔獣と出会えるはずで、退屈することはないと思う。
もちろん、魔獣たちが人間を襲うなんてことは絶対にないけど、一応安全を考えて入園は最大で900人程度――20人乗りの魔導バス30台と6人乗り魔導車50台までとしている。
この魔導車の動力源としていちいち僕の魔力を補充するのが大変なので、魔道具で『魔力タンク』というアイテムを作って、それに僕の魔力を入れてそこから補充してもらうことにした。
魔導車を動かす程度なら魔力もそんなに使わないので、僕じゃなくても魔力の補充は可能なんだけど、まあ僕のは有り余ってるからね。
何かに使わないと、魔力を持て余しちゃって勿体ないんで。
ちなみに、『魔力タンク』から人間へ魔力の補充はできない。
魔導車などの魔導機のみに補充が可能だ。
1日にテンプルムに来る人は1000人に満たないので、モンスターパークには900人も入園できれば充分と思ってたんだけど、事前の告知が大反響となり、噂が噂を呼んで現在超満員御礼+待機列が凄いこととなっている。
出発した魔導バスや魔導車が戻り次第、次のお客さんが入園するようなシステムなんだけど、当分戻ってくる気配はない。
なので、本日は諦めてもらおうと思って並んでる人にも報せたんだけど、皆さん頑として動こうとしない。
仕方なく整理券を200枚だけ配ったんだけど、それに漏れた人がやっぱり並んだままだ。
このモンスターパークを見るまではテンプルムから帰らないと言ってる人も多く、この調子でいけば宿泊施設がパンクする可能性も出てきた。
メジェールたちが頑張った甲斐があったというか、想定外の状況になってしまったというか……。
当初はちょっとした娯楽に来てくれればと思って進めた企画だったのに、もはや完全にテンプルムのメインになってしまった。
ありがたいことだけどね。
そのメジェールたち眷女ガールズは、現在パーク内でショーをやっている。
さっきチラリと見てきたんだけど……。
「はーい! 皆さんこの子が伝説の銀竜よー! この子と遊べるなんて人類史上初なので、楽しんでいってくださいねー!」
「可愛いデスよー!」
「一生の思い出になりますわよ」
「白銀に輝くドラゴン……こんなのどうやったって手なずけるの無理だろ?」
「ドラゴンテイマーなんてレベルじゃないな……」
「こ……これ1体で国と戦争ができるレベルだぞ!? なんなんだこのテンプルムという国は!?」
さすがにお客さんの反応は飛び抜けてて、みんな銀子を見て唖然としていた。
それはいいんだけど、わざわざ湖のそばまで銀子を連れてきて、そのうえみんなで水着になって銀子とパフォーマンスをしていたんだよね。
メジェールは当然として、みんなノリノリだった……僕が引くくらい。
フィーリアなんて王女様だろ? いいのか、あんなに肌を晒しちゃって……。
ネネまで水着になってたよ。あのネネが珍しく恥ずかしそうにしてた。
ショーを見ているお客さんたちは、まさかあの幼い少女がナンバーズのトップだとは思わないだろうな。
まあみんな楽しそうで何よりだったけど。
開園初日としては大成功のモンスターパークだけど、お客さんの反応を見て気になったのは、凶獣たちに対するイメージが変わりすぎちゃったこと。
まさかいないとは思うけど、ここでモンスターに慣れたせいで、実際のモンスターに安易に近付いちゃうなんてことは……?
お客さんがパークを出るとき、厳重に注意を促しておいた。
ここに居る魔獣たちは特別中の特別で、実際には大変危険なモンスターだということは、絶対に理解しておいてもらわないとね。
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※小説家になろう、カクヨム、エブリスタでも投稿中