無限のスキルゲッター! 毎月レアスキルと大量経験値を貰っている僕は、異次元の強さで無双する

まるずし

文字の大きさ
153 / 258
第7章 新国テンプルム

第320話 うっかり…

しおりを挟む
 ネネの衝撃の発言でゾディーさんたちと僕はパニックを起こしかけたが、すぐに我に返り、アダマンキャタピラーへと向き直って態勢を整える。

 しかし、ネネは意外と天然だな。自分がどんなヤバいこと言ったのか全然理解してないみたいだし。
 外見が13、4歳にしか見えないだけに、さっきの言葉にはみんな度肝を抜かれたよ。
 実年齢は27歳のクセに、ひょっとして眷女メンバーの誰よりもあの手のこと・・・・・・に無知なのでは……?

「こりゃとんでもない大物と当たっちまったね。怪物の正体が、まさかアダマンキャタピラーだったとは……コイツにはアタシの石化が効かない!」

 ゾディーさんの言う通り、解析してみるとアダマンキャタピラーは『石化無効』を持っていた。なので、レベル10である僕の『石化視線ゴルゴンアイ』でも効かない。
 外殻がアダマンタイトだもんなあ……これを石には変化させられないよね。

 まあ『即死無効』は持ってないようなので、『呪王の死睨』ですぐ殺せそうだけど、こういうモンスターを失うのは勿体ないと感じるようになったんだよね。
 試してみたいことがいっぱいあるので。
 とりあえず、『魔獣支配』を使ってみよう。

「テイム!」

 アダマンキャタピラーにテイムを仕掛けてみる。
 ……おっと、従僕度が足らないと出た。これは力関係を教えてやれば、忠誠を誓ってくれるというサインだ。
 つまり、アダマンキャタピラーを屈服させればいいんだけど、このデカさのモンスターを降参させるまで痛めつけるのは、ちょっと骨が折れるかな。

 現在『魔獣支配』はレベル7なので、レベル8にすれば問題なくテイムできると思う。
 1つレベルが上がるだけで、効果は格段に上がるからね。

 ということで、12億8000万経験値を使って、『魔獣支配』をレベル8に上げる。
 残りの経験値ストックは29億3000万。


「バカだねこの子は! アダマンキャタピラーなんてテイムできるわけないだろうに……! 勝手に付いてきたうえにコレじゃ、全く困った坊やだよ! いくよアンタたちっ!」

「御意!」

「ゾディー様、我らにお任せを!」

「いいかい、コイツの気を引き付けるんだよ。アタシが一撃でケリを付けてやる! コイツはまさに、アタシの『蒼魂鋼の剣アポイタカラソード』を使うに相応しい相手だよ!」

 ああああ、ちょ、ちょっと待ったーっ!
 僕としたことが、みんなの安全を確保してからスキルをレベルアップさせるべきだった!
 あと少し待ってくれればアダマンキャタピラーをテイムできるから、皆さんそのまま動かないで……!

 という僕の思いも虚しく、ゾディーさんたちは瞬時に戦闘態勢を整えて、アダマンキャタピラーへと突進してしまった。
 まずい、上位スキルを高レベルに強化するときは、少しのあいだ僕に隙ができてしまう。
 今回は12億8000万経験値も使っただけに、いつもよりも隙が長めだ。
 ほんの数秒なんだけど、僕はその間ほぼ何も行動ができない。

 さすが手練れのチームだけに、あっという間にアダマンキャタピラーに接近し、『剣妃親衛隊ゾディー・ストラトス』の3人が一気に攻撃を叩き込みにいく。
 恐らく、この攻撃でアダマンキャタピラーを怯ませたあと、ゾディーさんの剣――『蒼魂鋼の剣アポイタカラソード』でトドメを刺すつもりなんだ!

 が、しかし、ゾディーさんの『蒼魂鋼の剣アポイタカラソード』はニセ物だ!
 このままじゃゾディーさんが危ない!

「怪物よ、我らの攻撃を喰らうがいいっ!」

剣妃親衛隊ゾディー・ストラトス』の3人が、攻撃力重視の一撃をアダマンキャタピラーに撃ち込もうとする。
 仮にダメージを与えられずとも、衝撃で動きが鈍れば、その隙にゾディーさんの持つ『蒼魂鋼の剣アポイタカラソード』を喰らわせるという作戦なんだろう。
 確かに、悪くない狙いだが……。


「フッシャアアアアッ!」


 アダマンキャタピラーは泡を吹くような湿った声で鳴いたあと、巨大な身体の下に隠れていた足をわさわさと外に出した。
 これは……思ってたよりもずっと長く、そしてしなやかで柔軟な動きをしている。
 足の先は硬い爪のように尖っていて、これで地面を掘って土中に潜るのだろう。

 その長い足をふわっと上にあげ、飛び掛かってきた『剣妃親衛隊ゾディー・ストラトス』を、その愚鈍そうな見た目からは想像もつかない速さで叩き落とした。
 さらに、詠唱を終えて魔法を撃とうとしていた男も、長い足で素早く薙ぎ払う。

「おぐっ」

「がはあっ」

「まずいっ、ネネ、頼むっ」

「任せろダーリン!」

 強烈に弾き飛ばされた『剣妃親衛隊ゾディー・ストラトス』たちは、このままでは身体を木などに打ちつけて大怪我してしまう!
 その心配を瞬時にネネも察してくれて、動けない僕の代わりにネネが男たちを救いに行ってくれた。

 ここは周りに木々があるため、影には困らない。
 ネネは影の中を一瞬で移動できる『影飛び』を使って、『剣妃親衛隊ゾディー・ストラトス』たち3人を激突の衝撃から守る。
 さすがだ!

「お、お前たちっ! このデカブツっ、よくもアタシの従僕を……!」

「ああ、待ってゾディーさんっ!」

 あーもう、どうしてほんのちょっと待ってくれないんだ!?
 足で『剣妃親衛隊ゾディー・ストラトス』を払ったため、その背が無防備となった瞬間を狙って、ゾディーさんが飛び込む。
 そして、アダマンタイトよりも硬い『蒼魂鋼の剣アポイタカラソード』で、必殺の一撃を叩き込んだ!

 確かにタイミングとしては完璧だった。
剣妃親衛隊ゾディー・ストラトス』が身を挺して作ってくれたこのチャンスを逃さない、その判断力もけっして間違ってはいない。
 そして、ナンバーズに匹敵すると言われる戦闘力――その斬撃も、充分必殺の威力に値するだろう。

 ……『蒼魂鋼の剣アポイタカラソード』が本物だったらね。


 パ キ ー ン !


「なっ、そんなバカな!? 『蒼魂鋼の剣アポイタカラソード』が折れるわけ……!?」

 案の定、あっさりとそのニセの剣は折れてしまった。
 一撃で決めようとしたゾディーさんは、攻撃に全力を注ぎ込んでしまったため、いま完全に隙だらけとなってしまっている。
 そこに、アダマンキャタピラーの足が唸りをあげて襲い掛かった。

「ち、ちくしょーっ、このアタシがこんなところで……っ!」

 ゾディーさんはもはや観念して、アダマンキャタピラーの鋭い爪を受け入れようとした。
 大丈夫ですよ、ゾディーさん。僕の強化がいま完了しました。


「時間よ止まれっ、『万物完全静止ワールドブレイク』っ!」
しおりを挟む
感想 679

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件

さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。 数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、 今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、 わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。 彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。 それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。 今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。   「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」 「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」 「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」 「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」   命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!? 順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場―― ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。   これは―― 【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と 【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、 “甘くて逃げ場のない生活”の物語。   ――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。 ※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。

愛された側妃と、愛されなかった正妃

編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。 夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。 連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。 正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。 ※カクヨムさんにも掲載中 ※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります ※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。

魔王を倒した手柄を横取りされたけど、俺を処刑するのは無理じゃないかな

七辻ゆゆ
ファンタジー
「では罪人よ。おまえはあくまで自分が勇者であり、魔王を倒したと言うのだな?」 「そうそう」  茶番にも飽きてきた。処刑できるというのなら、ぜひやってみてほしい。  無理だと思うけど。

友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。

石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。 だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった 何故なら、彼は『転生者』だから… 今度は違う切り口からのアプローチ。 追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。 こうご期待。

美人四天王の妹とシテいるけど、僕は学校を卒業するまでモブに徹する、はずだった

ぐうのすけ
恋愛
【カクヨムでラブコメ週間2位】ありがとうございます! 僕【山田集】は高校3年生のモブとして何事もなく高校を卒業するはずだった。でも、義理の妹である【山田芽以】とシテいる現場をお母さんに目撃され、家族会議が開かれた。家族会議の結果隠蔽し、何事も無く高校を卒業する事が決まる。ある時学校の美人四天王の一角である【夏空日葵】に僕と芽以がベッドでシテいる所を目撃されたところからドタバタが始まる。僕の完璧なモブメッキは剥がれ、ヒマリに観察され、他の美人四天王にもメッキを剥され、何かを嗅ぎつけられていく。僕は、平穏無事に学校を卒業できるのだろうか? 『この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません』

【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。

三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎ 長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!? しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。 ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。 といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。 とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない! フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。

MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。

処理中です...
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。

このユーザをミュートしますか?

※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。