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第7章 新国テンプルム
第323話 白い楽園
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地面から次々とシザーヘッドビートルが現れ、ボンビクスワームの繭に襲い掛かったとき、それは起こった。
ガシュッ、ガシュッ、シュッ、シュッ……バクン!
「おおおっ、なんだ今のは!? アダマンキャタピラーか!?」
そう、『剣妃親衛隊』の人が言った通り、アダマンキャタピラーが長い足を伸ばして、瞬時にシザーヘッドビートルを捕まえて食べてしまったのだ。
これ、ひょっとして……アダマンキャタピラーの主食って昆虫型モンスター?
つまり、シザーヘッドビートルを好んで食べるってこと?
……そうか、ここにボンビクスワームが群棲している理由って、天敵をアダマンキャタピラーが食べてくれるからなんだ!
アダマンキャタピラーは、餌であるシザーヘッドビートルなどを求めてゆっくり土中を移動している。
そして、この場所にはボンビクスワームを食べにシザーヘッドビートルが集まってくるので、餌が豊富なここに居着いたんだ。
先日たまたま人間と遭遇したせいで、それを少し追いかけてここから移動しちゃったんだろう。
天敵であるアダマンキャタピラーが離れたので、またシザーヘッドビートルが寄ってきたんだと思う。
そういやシザーヘッドビートルって、その硬い外殻に微量のアダマンタイトが含まれているんだっけ?
アダマンキャタピラーの身体に蓄積されてるのは、それから摂取したアダマンタイトなのかも。
ボンビクスワームの繭がなかなか取れないのは、天敵に襲われてすぐ食べられちゃうからだ。
だから滅多に見つけることができない。
しかしここなら、アダマンキャタピラーのおかげで天敵もなかなか襲えない。
ボンビクスワームにとってここは楽園なんだ。
ちょうどそのとき、繭のいくつかが破れ、中から羽化した成体――真っ白な羽を持ったボンビクセリア・モスが出てきた。
そしてパタパタといっせいに羽ばたいていく。
「ほほう……これは綺麗だ。ネネも仕事に就いて長いが、こんなのを見るのは初めてだ。ダーリンと居ると、色んなことを経験できるのう」
ホントに綺麗だ。
そうか、アダマンキャタピラーはここを守っていたんだな……さすが山の守り神、殺さなくて本当に良かった。
「こりゃあ凄い、これだけあれば大金持ちさね! だが、とてもアイテムボックスに入りきりゃあしないよ。何度か採りに来るしかないかね」
『蒼魂鋼の剣』を買ってスカンピン状態のゾディーさんが、目の前の宝に目を輝かせる。
確かに、これほどボンビクスワームの繭があれば、相当の収入になる。
僕のアイテムボックスに入れれば、どれだけたくさんあっても全て運ぶこともできる。
だけど……。
「ゾディーさん、この繭は今ゾディーさんのアイテムボックスに入るだけにして、あとは諦めてもらうことはできますでしょうか?」
僕が独り占めしたいということじゃなく、この綺麗な楽園を保護したいと思った。
繭は羽化したあとに残ったモノを定期的に取るだけにして、あとは自然のままにしておきたいんだ。
欲張れば、あっという間にこの楽園は崩壊してしまう。
「バカ言ってんじゃないよ、こんなにお宝があるってのに! アタシはそのためにここまで来たんだよ!」
「ただでとは言いません。まずはコレを……」
僕は『魔道具作製』スキルで『蒼魂鋼の剣』を作りだし、ゾディーさんに渡す。
「こ、こ、これは……本物の『蒼魂鋼の剣』かい!? なんでアンタが……!」
「小僧っ、まさかお前、ゾディー様の本物とすり替えたということか!」
「バカ言うんじゃないよ。そんなことされてアタシが気付かないわけないだろ! それにこの坊やには命を救ってもらったんだ、くだらないことで疑うのはよしな。しかし、どういうことだい? 『蒼魂鋼の剣』はもう1本あったってことかい?」
「と言いますか、『蒼魂鋼の剣』を作ったのは僕なんです」
「なんだってええーっ!?」
ゾディーさんたちが、これまたアゴが外れるんじゃないかと心配になるほど大きく口を開けて驚く。
「これほどの剣をどこの誰が作ったのか心底謎に思ってたが、坊やが製作者だったとは……アンタの力はテイムだけじゃないってことかい!?」
「まあその……そうなんです。だから、ゾディーさんが持っていたのはニセ物ということは気付いていました。恐らく、オークションで落札したヘドロノスという男が、ゾディーさんに渡す前にすり替えたと睨んでいますが」
「そっ……いや、確かに辻褄は合ってる。思い返してみれば、何か怪しい男だったよ。最初から不自然に気前が良かったけど、金持ちってのはこんなもんだと思っちまった。こりゃアタシとしたことがバカやっちまったねえ」
「僕を信じてくれるんですか?」
「当たり前さね! アンタにゃあ命を救われたし、このアダマンキャタピラーまでテイムした。それほどの男が、つまらないことでアタシなんかを騙すはずがないさ」
「ありがとうございますっ」
良かった、なんとか丸く収まりそうな感じになってきた。
「しかし、アンタいったい何者なんだい? これほど強くて不思議な力を持った男なんて、アタシは初めてだ。絶対にただ者じゃないはずだ。是非正体が知りたいね」
「あの、僕はその……」
どうしよう、王様ということは言わないほうがいいと、ネネに念を押されてるんだよね。
適当にごまかすか……。
「待ってくださいゾディー様、この小僧……いやこの少年、何か最初から引っ掛かるモノを感じていたのですが、ひょっとして噂の『魔王ユーリ』という者なのでは……?」
「『魔王ユーリ』だって? ……そういや、そんなのがゼルドナ辺りでハバ利かせてたって話は聞いたけど、そいつがこの坊やだって言うのかい?」
「我が帝国ではあまり噂にはなりませんでしたが、そいつはとてつもない怪物で、魔王軍をたった1人で壊滅させたという話です。そしてそのあと、新国テンプルムの王になったとか……」
「この坊やがあのテンプルムの王様……? ああ、そうだ、確かにそんな話聞いてたよ。あまりにデタラメすぎるんで、どうせデマだらけのインチキ話だと思ってたが……そうかい、噂の怪物『魔王ユーリ』ってのは坊やだったのかい!」
あちゃー、バレちゃった……。
「こりゃあまいったよ。こんな男が本当に居たなんてね。噂なんて尾ひれが付くもんだから、どうせ過大評価されてるだけだろうと全く信じちゃいなかったけど、アンタは噂以上の大物だよ。あのアダマンキャタピラーが相手にならないのも当然ってとこさね」
「あの、それで、もし繭を諦めていただけるなら、それに見合うだけの金銭も用意しますが……」
「ああ、お宝のことは諦めるよ。王様の頼みじゃしょうがないし、坊やは命の恩人だ。代わりの金も、アンタからはとても受け取れやしないよ。本物の『蒼魂鋼の剣』まで手に入ったし、アタシにはもう不満はないよ」
「ありがとうございます」
「おっと待った、ちょいと思うところが1つだけあったよ」
「ええっ!?」
なんだ?
ゾディーさんがまじまじと僕の顔を覗き込んでくる。
えーと、何か変なコトしちゃったっけ?
なんとなく、凄いイヤな予感がするのはなぜ……!?
***********************************
是非是非、書籍版『無限のスキルゲッター』もよろしくお願いいたしますm(_ _)m
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アダマンキャタピラーの身体に蓄積されてるのは、それから摂取したアダマンタイトなのかも。
ボンビクスワームの繭がなかなか取れないのは、天敵に襲われてすぐ食べられちゃうからだ。
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しかしここなら、アダマンキャタピラーのおかげで天敵もなかなか襲えない。
ボンビクスワームにとってここは楽園なんだ。
ちょうどそのとき、繭のいくつかが破れ、中から羽化した成体――真っ白な羽を持ったボンビクセリア・モスが出てきた。
そしてパタパタといっせいに羽ばたいていく。
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確かに、これほどボンビクスワームの繭があれば、相当の収入になる。
僕のアイテムボックスに入れれば、どれだけたくさんあっても全て運ぶこともできる。
だけど……。
「ゾディーさん、この繭は今ゾディーさんのアイテムボックスに入るだけにして、あとは諦めてもらうことはできますでしょうか?」
僕が独り占めしたいということじゃなく、この綺麗な楽園を保護したいと思った。
繭は羽化したあとに残ったモノを定期的に取るだけにして、あとは自然のままにしておきたいんだ。
欲張れば、あっという間にこの楽園は崩壊してしまう。
「バカ言ってんじゃないよ、こんなにお宝があるってのに! アタシはそのためにここまで来たんだよ!」
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「こ、こ、これは……本物の『蒼魂鋼の剣』かい!? なんでアンタが……!」
「小僧っ、まさかお前、ゾディー様の本物とすり替えたということか!」
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「なんだってええーっ!?」
ゾディーさんたちが、これまたアゴが外れるんじゃないかと心配になるほど大きく口を開けて驚く。
「これほどの剣をどこの誰が作ったのか心底謎に思ってたが、坊やが製作者だったとは……アンタの力はテイムだけじゃないってことかい!?」
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あちゃー、バレちゃった……。
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「あの、それで、もし繭を諦めていただけるなら、それに見合うだけの金銭も用意しますが……」
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