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第7章 新国テンプルム
第329話 再登場です
「ユーリ国王様、お仕事中失礼いたします。国王様にお会いしたいという方が王城前に来ているのですが……」
ある日秘書であるネーナが、面会希望している人がいると僕に伝えてきた。
そういうのも珍しいな。誰なんだろう?
「どこの誰か分かるかい? それと人数は?」
「お見えになったのは4人です。パスリエーダ法王国からいらしたという話なのですが……」
「法王国だって!?」
そんな話は聞いてないぞ?
実はまだ法王国とはお互い一度も使者を出していないんだけど、国王に謁見する場合などは、魔導伝鳥で事前連絡をしたりするのが通常だ。
たとえ親しくても、会いたいからといっていきなり会えるわけじゃない。
僕の国の場合は多少特殊なので、それには当てはまらないかもしれないが、だからといって事前連絡なしに来るというのは……。
せめてシャルフ王に間を取り持ってもらえば、僕もあらかじめ準備しておくことができたのに。
いきなり来られても困っちゃうな。
「分かった。とりあえず、その使者の方を謁見の間までお通しして」
「いえ、法王国から来たとは仰っているのですが、正式な書面などを何もお持ちではないようなのです」
「えっ? じゃあ法王国公認の使者じゃないの?」
「恐らくは……」
なんだ、どういうことだ?
いくら法王国から来たとはいえ、公式の使者でもない一般人が国王である僕に会いたいだなんて、ちょっと普通じゃないぞ。
何が目的なんだ?
「どういたしますか?」
「うーん……ちょっと気になるし、こっちから会いに行ってみよう」
「ユーリ国王様自らですか?」
「僕が会わないと話が進まない感じがするし、かといって王城内に入れるのも危険だから、外で会うほうがいいだろう。何が目的なのか直接聞いてみるよ」
「ユーリ会いにいくの? 胸騒ぎがするわね……アタシも行くわ」
「私も!」
「わたくしも行きますわ」
「オレも行くぜ」
「もちろんワタシも行くデスよ!」
「じゃあみんなで行ってみよう」
この場に居たメジェールたち5人を連れて、その面会を希望しているという人たちに会いにいく。
ちなみに、現在ネネは仕事でお出掛け中だ。
ナンバーズの1だけに、なんだかんだと呼び出されることは多い。
特に、『転移水晶』であちこち行けるようになってからは、以前ほど難度が高くない仕事でも依頼されてるようだ。
ああ見えてネネは責任感が強いらしく、頼まれると断れないことも多いらしい。
僕は一応『ナンバー0』となってるけど、とりあえず所属だけしているような幽霊メンバーだ。なので、まだ正式な依頼を受けたことはない。
ということで、眷女メンバーを含めた6人で王城の外まで行ってみると、そこに居たのは、僕たちと同年代くらいの男女4人だった。
記憶を辿った限りでは、多分会ったことはないと思う。
いったい誰なんだろうと思って解析してみると、見たことのない能力が……。
『ギフト』ってなんだ?
「お前がユーリ国王……つまり、『魔王ユーリ』か? おっかしーな、噂と全然違うけど、本当に本物のユーリ?」
「牙無魔、王様に向かってなんて失礼なこと言うのよ!」
「だって、『魔王ユーリ』は2mを超える巨漢だって話だったじゃねーか。こんな小せえのが、本当にあのヴァクラースを倒したのか?」
「もう牙無魔は黙ってて! ユーリ陛下、申しわけありません、わたしたちは法王国から来た使者です。といっても、正式な命を受けてきたわけではないのですが……」
4人は男3人女性1人の構成で、話し掛けてきたのは、リーダーらしきぶっきらぼうな男と、そしてネネと同じくらい小柄な少女だ。
全員黒髪であまり馴染みのない顔立ちだけど、法王国から来たって……あ、そうか! この人たちがイザヤが言っていた『異世界人』に違いない!
「僕が間違いなく本物のユーリです。皆さんはひょっとして、異世界から来られたという方ですか?」
「はい、パスリエーダ法王国にて、こことは違う世界から召喚されてきました」
「やはりそうでしたか。お話はかねがね聞いております。よくテンプルムにいらっしゃいました」
「ふむ、なんか聞いていた話とはだいぶ違う人ですねえ。こんなに礼儀正しい人だったとは思いませんでしたよ」
「油断するなよ弐琉須、何せ『魔王ユーリ』だ、簡単に気を許しちゃいけねえぜ」
な、なんだろう……えーと『牙無魔』って呼ばれてたっけ?
この人、僕のこと少々敵視しているような気が……?
「法王国から来ただか知らないけど、アンタたちちょっと失礼じゃない?」
「おっと、気の強いカワイコちゃんだな。君は誰だい?」
「アタシは勇者のメジェール。アンタたち正式な使者じゃないみたいだけど、これ以上無礼を働くなら、法王国に抗議するわよ?」
「君が当代の勇者!? これも聞いてた話とだいぶ違うぜ?」
なんだろう、どうやら僕たちの姿が想像と違ったようだけど、いったいどんな噂を聞いてたんだ?
「差し支えなければ、僕たちのことをどんな風に思っていたのですか?」
「ああ、法王国まで届いた話じゃ、魔王ユーリは身長2mとも3mとも言われてて、剣を振るえば大地を裂き、魔法を放てば天を焦がす、『魔王を超えた大魔王』ってことになってるんだが」
「えええっ!?」
ナンダソレ!?
……あー、セクエストロ戦でだいぶ暴れたから、それで大げさな尾ひれが付いちゃったのかも?
法王国は少々特殊な国で、一般の人が頻繁に訪れるような場所じゃないから、噂も大きく歪んじゃったんだろう。
「んで魔王ユーリは、『闇の勇者』、『暗黒の王女』、『桃色の暗殺者』、『破壊の戦鬼』、『無邪気な悪魔』という、醜悪な5人の魔女を従えてるって言われてるんだが、それが君たち5人ってことか?」
牙無魔という男は、僕の後ろに並ぶメジェールたちを見てそう話す。
「なっ、何よソレ!? アタシたち、そんな風に言われてるの!?」
「失礼しちゃう、私がどれなのかも分からないわ」
「リノは髪がピンクだから『桃色の暗殺者』だろ。ってことは、オレは『破壊の戦鬼』なのか?」
「ではワタシは『無邪気な悪魔』デスか!? 全然違いマスよ!」
「ということは、わたくしが『暗黒の王女』……フフフ、法王国とはキッチリお話をつけなくてはいけないようですわね……」
な、なんていう的確なあだ名なんだ……。法王国の人たちは天才か。
いや、僕のあだ名が『魔王を超えた大魔王』ってのは困るけど。
「しっかし、『闇の勇者』がこんな可愛い子だったなんてな。ほかの魔女たちもスゲー可愛いじゃねーか。全く噂ってのはアテにならねーな。んじゃあ改めて、オレは『真の勇者』である牙無魔っつう者だ。勇者ちゃんよろしく頼むぜ!」
「なんかコイツ……アタシの嫌いなタイプだわ」
うわ、メジェールが微妙に殺気を出し始めた。
こじれる前に、用事を済ませて帰ってもらおう。
「あの……それで、僕になんの用があるのでしょうか?」
「ああ、オレたちはお前と戦いに来た。申し訳ないが、ちっと相手になってもらうぜ!」
……へ? ……………………ええ~~っ!?
***********************************
是非是非、書籍版『無限のスキルゲッター』もよろしくお願いいたしますm(_ _)m
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「法王国だって!?」
そんな話は聞いてないぞ?
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せめてシャルフ王に間を取り持ってもらえば、僕もあらかじめ準備しておくことができたのに。
いきなり来られても困っちゃうな。
「分かった。とりあえず、その使者の方を謁見の間までお通しして」
「いえ、法王国から来たとは仰っているのですが、正式な書面などを何もお持ちではないようなのです」
「えっ? じゃあ法王国公認の使者じゃないの?」
「恐らくは……」
なんだ、どういうことだ?
いくら法王国から来たとはいえ、公式の使者でもない一般人が国王である僕に会いたいだなんて、ちょっと普通じゃないぞ。
何が目的なんだ?
「どういたしますか?」
「うーん……ちょっと気になるし、こっちから会いに行ってみよう」
「ユーリ国王様自らですか?」
「僕が会わないと話が進まない感じがするし、かといって王城内に入れるのも危険だから、外で会うほうがいいだろう。何が目的なのか直接聞いてみるよ」
「ユーリ会いにいくの? 胸騒ぎがするわね……アタシも行くわ」
「私も!」
「わたくしも行きますわ」
「オレも行くぜ」
「もちろんワタシも行くデスよ!」
「じゃあみんなで行ってみよう」
この場に居たメジェールたち5人を連れて、その面会を希望しているという人たちに会いにいく。
ちなみに、現在ネネは仕事でお出掛け中だ。
ナンバーズの1だけに、なんだかんだと呼び出されることは多い。
特に、『転移水晶』であちこち行けるようになってからは、以前ほど難度が高くない仕事でも依頼されてるようだ。
ああ見えてネネは責任感が強いらしく、頼まれると断れないことも多いらしい。
僕は一応『ナンバー0』となってるけど、とりあえず所属だけしているような幽霊メンバーだ。なので、まだ正式な依頼を受けたことはない。
ということで、眷女メンバーを含めた6人で王城の外まで行ってみると、そこに居たのは、僕たちと同年代くらいの男女4人だった。
記憶を辿った限りでは、多分会ったことはないと思う。
いったい誰なんだろうと思って解析してみると、見たことのない能力が……。
『ギフト』ってなんだ?
「お前がユーリ国王……つまり、『魔王ユーリ』か? おっかしーな、噂と全然違うけど、本当に本物のユーリ?」
「牙無魔、王様に向かってなんて失礼なこと言うのよ!」
「だって、『魔王ユーリ』は2mを超える巨漢だって話だったじゃねーか。こんな小せえのが、本当にあのヴァクラースを倒したのか?」
「もう牙無魔は黙ってて! ユーリ陛下、申しわけありません、わたしたちは法王国から来た使者です。といっても、正式な命を受けてきたわけではないのですが……」
4人は男3人女性1人の構成で、話し掛けてきたのは、リーダーらしきぶっきらぼうな男と、そしてネネと同じくらい小柄な少女だ。
全員黒髪であまり馴染みのない顔立ちだけど、法王国から来たって……あ、そうか! この人たちがイザヤが言っていた『異世界人』に違いない!
「僕が間違いなく本物のユーリです。皆さんはひょっとして、異世界から来られたという方ですか?」
「はい、パスリエーダ法王国にて、こことは違う世界から召喚されてきました」
「やはりそうでしたか。お話はかねがね聞いております。よくテンプルムにいらっしゃいました」
「ふむ、なんか聞いていた話とはだいぶ違う人ですねえ。こんなに礼儀正しい人だったとは思いませんでしたよ」
「油断するなよ弐琉須、何せ『魔王ユーリ』だ、簡単に気を許しちゃいけねえぜ」
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この人、僕のこと少々敵視しているような気が……?
「法王国から来ただか知らないけど、アンタたちちょっと失礼じゃない?」
「おっと、気の強いカワイコちゃんだな。君は誰だい?」
「アタシは勇者のメジェール。アンタたち正式な使者じゃないみたいだけど、これ以上無礼を働くなら、法王国に抗議するわよ?」
「君が当代の勇者!? これも聞いてた話とだいぶ違うぜ?」
なんだろう、どうやら僕たちの姿が想像と違ったようだけど、いったいどんな噂を聞いてたんだ?
「差し支えなければ、僕たちのことをどんな風に思っていたのですか?」
「ああ、法王国まで届いた話じゃ、魔王ユーリは身長2mとも3mとも言われてて、剣を振るえば大地を裂き、魔法を放てば天を焦がす、『魔王を超えた大魔王』ってことになってるんだが」
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法王国は少々特殊な国で、一般の人が頻繁に訪れるような場所じゃないから、噂も大きく歪んじゃったんだろう。
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牙無魔という男は、僕の後ろに並ぶメジェールたちを見てそう話す。
「なっ、何よソレ!? アタシたち、そんな風に言われてるの!?」
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いや、僕のあだ名が『魔王を超えた大魔王』ってのは困るけど。
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「なんかコイツ……アタシの嫌いなタイプだわ」
うわ、メジェールが微妙に殺気を出し始めた。
こじれる前に、用事を済ませて帰ってもらおう。
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彼らのハチャメチャ学園生活から目が離せない!!
※小説家になろう、カクヨム、エブリスタでも投稿中