無限のスキルゲッター! 毎月レアスキルと大量経験値を貰っている僕は、異次元の強さで無双する

まるずし

文字の大きさ
179 / 258
第7章 新国テンプルム

第346話 破壊神

 召喚装置も無事直ったので、あとはそれを動かす魔力だけ。
 魔力がたっぷりあれば実験も捗るだろうし、牙無魔ガンマたちが元の世界へ戻れる可能性も高まるはずだ。

 ということで、僕の魔力を補充することになったけど、どのくらい必要なのかな?
 何せ異世界への扉を開かなければいけないんだから、恐らく相当な量だろう。
 通常なら僕の魔力量でも不足かもしれない。

 しかし、僕には無限の魔力を行使できる能力――頂点と言われるVランクを超えた究極のUランク称号『神成化テオーシス』がある!
 これなら莫大な魔力が補充できるはず。
 僕はその力を解放した。

「な、なに? ユーリ様が輝いて……!」

「おいユーリ、この能力はいったい……?」

「こ……これは……なんという凄まじい魔力の放出だ!」

「ま、まさか、神……本物の神なのか……?」

 僕は『神成化テオーシス』の状態で、魔導機に魔力を注入していく。
 本当に無限に魔力を使えるのか分からないので、自分の限界を知るためにも、手加減なしの全力でやってみた。


「ほ……法王猊下、魔力が限界まで溜まったようです! これ以上はもう……」

「なんとっ! 限界まで……魔力が完全に溜まったというのか!? 今までどんなに補充しようとも、ほんの少量しか貯蔵できなかったというのに!?」

 ん? もう大丈夫なのかな? 僕のほうはまだまだ魔力が余ってるけど。
 この調子だと、『神成化テオーシス』は本当に魔力無限なのかもしれない。
 僕は『神成化テオーシス』を解除して、魔力の補充をストップする。と同時に、反動で凄い脱力感に襲われた。
 やっぱりこの力を使うときは気を付けないとな。

「法王猊下、貯蔵された魔力量が測定されました。ろ……6720兆ルクシオンです」

「6700……6000兆を超えるだと!? ……確かなのか?」

「……間違いありません」

 な、なんだ?
 みんな真っ青な顔になってるけど、何か僕が失敗しちゃったのか?
 ルクシオンという言葉も初めて聞いた。ひょっとして古代文明で使われてた魔力の単位なのかもしれないけど、6700兆って凄いのかな?
 なんかみんな固まっちゃってて不安なんだけど、これで良かったんだよね?

「あのう……法王様、補充は上手くいきましたでしょうか?」

「……あ、これは失礼いたしました。もちろん成功しております。まさか本当に補充できるとは思わなかったので、少々驚いていただけです」

「それなら安心しました。ではこれで召喚術の研究も進めることができますね」

「はい、お任せください。より完全な召喚が可能になるでしょう」

 おっと、異世界召喚はもうしなくてもいいんじゃないかな?
 魔導機の解析は進めてほしいけど、それはあくまで牙無魔ガンマたちを還してあげるためで、新たな異世界召喚は必要ない気がする。
 この世界のことは、この世界の住人――僕が解決しなくては!


「法王様、出すぎたことを申しますが、異世界からの召喚よりも、牙無魔ガンマたちを元の世界に還す研究を優先していただけないでしょうか? 魔王復活に関しては、僕がなんとかしますので」

「し、しかし、万が一ということも……」

「そうですね、そのご心配は分かります。では万が一も考えて、召喚と帰還方法を並行して研究してくださると助かります。僕では魔王軍に敵わないとなったら、そのとき新たな救世主をお喚びくださいませ。それまでは、できれば異世界召喚は遠慮していただければと……」

「……ふぅむ、これも全てユーリ王のおかげです。分かりました、この世界のことはユーリ王に任せ、よほどのことがない限り、次の異世界召喚は行わないことをお約束しましょう」

「ありがとうございます。ご期待に添えるよう頑張ります」

「ユーリ君、感謝しますぞ!」

「ああ、還るのは絶望的だと思ってたけど、これで俺っちも希望が持てたぜ」

「ユーリ様、お気遣い大変感謝いたしますが、わたしはここに残ります」

「え? いや久魅那クミナ、ちゃんと元の世界に……」

「い や で す !」

 なんという凄い拒絶……。
 まあ還る方法が分かったら心変わりするかもしれないし、今はしつこく勧めなくてもいいか。

「ちなみに、牙無魔ガンマ君はどうするんですか? あまり元の世界には未練がないようですが……?」

「そうなのか、牙無魔ガンマ?」

 なんだ? せっかく僕が頑張ったのに?

「……ああ、弐琉須ニルスの言う通りだ。向こうにはオレの家族もいないしな。こっちで守りたいヤツもできたし、正直それほど還りたいとは思ってねえ。ただ、そうはいっても生まれ故郷だからな。どうするか、その日が来るまで考えさせてもらうぜ」

 そうか、サキさんたちのことか。あの孤児たちを放ってはおけないんだろうな。
 サキさんたちも連れて元の世界へ戻るというのも有りだけど、それもまた悩むところか。
 結論を出すのは、還る方法が分かってからでも遅くはないだろう。
 今は1日も早く彼らが元の世界に戻れることを祈るだけだ。

 それにしても、古代文明は凄いな……。
 ディフェーザ国の巨大ゴーレム『憤怒の魔神エルガーギガント』も見事だし、この法王国にある数々の魔導機器も含め、現代よりも圧倒的に魔導技術が上だ。
 それが突然歴史から消えてしまったのだから、『失われた技術ロストテクノロジー』と言われるのもよく分かる。

 ……いや、今ふと思ったんだけど、ひょっとして古代人は異世界から来た人なんじゃないだろうか?
 それなら、古代人たちの驚異的な技術力も納得できる。
 そして、彼らが歴史から消えた理由は、元の世界に還ったからなのでは?
 この召喚装置は、そのために作った物だった……とか?

 これから研究が進めば、その辺も分かってくるかもしれないな。


「では法王様、研究よろしくお願いいたします」

 僕たちは法王様との謁見を終えて、テンプルムへと帰ることにした。
 泊まっていくことも勧められたけど、無計画に出てきちゃったし、今日のところはおいとますることにした。
 次からは『空間転移スペースジャンプ』で簡単に来られるし。

 牙無魔ガンマたちにもさよならを言って、僕たちはテンプルムへと転移した……久魅那クミナも一緒だけどね。
 ホントにテンプルム国民になっちゃったよ。これは法王様から直々のお許しも出たし、特に問題はないんだけどさ。

 法王国とも友好な関係を築けたし、残るはグランディス帝国だけだ、頑張ろう!


 ◇◇◇


【-法王国 side-】


「法王猊下、ヤツらを帰しても良かったのですか?」

「仕方あるまい。あの力……とても手が出せぬ」

 誰も居なくなった法王国王城地下室に、ゲネヴィシュト法王とジークヘルト将軍の声が静かに響き渡る。
 ユーリたち一行を素直に帰したが、正直なところ、生かしておきたくはなかった。
 王城にはまだまだ強力な罠がいくつも存在した。だが、ユーリのあまりの力を見て、それらを使用することを諦めたのだった。

 実は法王は、ユーリの抹殺にも許可を出していた。
 いくら将軍が危険と判断したとはいえ、一国の王を独断で襲えるわけはない。
 法王ゲネヴィシュトも、ユーリを恐れていたのである。

 しかし、襲撃の失敗を悟るとすぐに法王は思考を切り替え、とりあえず友好的に振る舞おうとした。
 法王はフィーリアの力――エーアスト国の王女が『聖なる眼』を持っていることを知っていたので、言動も慎重に選んでいた。

 このとき、もしユーリが『命令を出したのは法王様あなたですか?』と尋ねたら、その心の内はバレていたかもしれない。が、法王に対して初対面でその質問をすることは、ユーリには躊躇ためらわれた。
 法王の柔和な態度も少々想定外で、疑うことを申し訳なく感じてしまったというのもある。

 かくして、法王の真意は知られぬままで済んだのだった。


「あやつが出した魔力……6700兆ルクシオンだと!? 恐ろしくて震えが止まらなかったわ。この世界に存在するあらゆる魔力を合わせた推定値が、確か70兆ルクシオンほどではなかったか?」

「その通りです。つまり、ヤツはこの世界にある魔力の100倍近くの魔力を持っているということです」

「しかも、まだまだ魔力が残っておったようだったぞ。あやつがもし本気になれば、この世界全てがいとも簡単に焦土と化す。もはや怪物や魔王なんていう生ぬるい存在ではない。何者だ? 何者なのだ!? 異界よりやってきた破壊神なのか?」

「……分かりません。1つだけ確実なのは、人類ではヤツを殺すのは不可能でしょう」

「そのまま帰すのは業腹であったが、無理に襲っていたら、我が法王国は滅んでおったろうな……」

 法王と将軍が静寂に包まれる。
 この2人、世界を自分の物にするというような野望があるわけではないが、自分たちをおびやかす存在に対し、許せる心を持っていなかった。

 法王国は、遙か昔より世界の秩序を守ってきた。
 そのことにより、自分たちこそが正義の守護者と勘違いしているのである。

「魔導機の解析を急がせるのだ。正常に作動するようになった今なら、研究も進むはず。不本意ではあるが、ドクター・リスティヒも使うのだ」

「ヤツを牢から出すのですか!? 危険です、何か別な手段を……」

「あの『魔王ユーリ』より危険なヤツなどおるまい。リスティヒの天才的頭脳なら、魔導機の完全解明も不可能ではない。そして、異世界から最強の存在を喚び、『魔王ユーリ』を始末するのだ」

「ですが、そうなればその喚び寄せた異世界人も危険な存在となるのでは……?」

「研究では、あの魔導機には召喚した対象を自由に制御する装置があるらしい。今までは上手く作動しなかったが、それも修理で問題なくなった。よって、どんな怪物が召喚されようとも、我らの意のままに操ることができるはず」

「なるほど、ならば危険は無さそうですな。ではドクター・リスティヒを解放し、解明を急がせましょう」

「よろしくたのむぞ。世界の秩序は我が法王国が守らねばならない。『魔王ユーリ』がいる限り、世界は常に滅亡と隣り合わせだ。最強の存在は、我らが管理しなくてはならぬのだ」

 自分たちの力が及ばない存在はけっして許さない。あの『魔王ユーリ』は危険だ。
 秩序を重んじる2人が身勝手な結論を出す。
 それはまさに行きすぎた正義で、そしてこの思い上がりが、後に悲劇を生むことになるのだった……。

 ***********************************

 更新遅れて大変申しわけありません。
 年明け後に再開します。
感想 679

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。

三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎ 長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!? しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。 ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。 といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。 とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない! フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

ヤンデレ美少女転校生と共に体育倉庫に閉じ込められ、大問題になりましたが『結婚しています!』で乗り切った嘘のような本当の話

桜井正宗@オートスキル第1巻発売中
青春
 ――結婚しています!  それは二人だけの秘密。  高校二年の遙と遥は結婚した。  近年法律が変わり、高校生(十六歳)からでも結婚できるようになっていた。だから、問題はなかった。  キッカケは、体育倉庫に閉じ込められた事件から始まった。校長先生に問い詰められ、とっさに誤魔化した。二人は退学の危機を乗り越える為に本当に結婚することにした。  ワケありヤンデレ美少女転校生の『小桜 遥』と”新婚生活”を開始する――。 *結婚要素あり *ヤンデレ要素あり

戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件

さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。 数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、 今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、 わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。 彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。 それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。 今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。   「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」 「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」 「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」 「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」   命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!? 順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場―― ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。   これは―― 【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と 【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、 “甘くて逃げ場のない生活”の物語。   ――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。 ※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。

美人四天王の妹とシテいるけど、僕は学校を卒業するまでモブに徹する、はずだった

ぐうのすけ
恋愛
【カクヨムでラブコメ週間2位】ありがとうございます! 僕【山田集】は高校3年生のモブとして何事もなく高校を卒業するはずだった。でも、義理の妹である【山田芽以】とシテいる現場をお母さんに目撃され、家族会議が開かれた。家族会議の結果隠蔽し、何事も無く高校を卒業する事が決まる。ある時学校の美人四天王の一角である【夏空日葵】に僕と芽以がベッドでシテいる所を目撃されたところからドタバタが始まる。僕の完璧なモブメッキは剥がれ、ヒマリに観察され、他の美人四天王にもメッキを剥され、何かを嗅ぎつけられていく。僕は、平穏無事に学校を卒業できるのだろうか? 『この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません』

クラスメイトの美少女と無人島に流された件

桜井正宗@オートスキル第1巻発売中
青春
 修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。  高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。  どうやら、漂流して流されていたようだった。  帰ろうにも島は『無人島』。  しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。  男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?

男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件

美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…? 最新章の第五章も夕方18時に更新予定です! ☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。 ※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます! ※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。 ※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!

Bグループの少年

櫻井春輝
青春
 クラスや校内で目立つグループをA(目立つ)のグループとして、目立たないグループはC(目立たない)とすれば、その中間のグループはB(普通)となる。そんなカテゴリー分けをした少年はAグループの悪友たちにふりまわされた穏やかとは言いにくい中学校生活と違い、高校生活は穏やかに過ごしたいと考え、高校ではB(普通)グループに入り、その中でも特に目立たないよう存在感を薄く生活し、平穏な一年を過ごす。この平穏を逃すものかと誓う少年だが、ある日、特A(特に目立つ)の美少女を助けたことから変化を始める。少年は地味で平穏な生活を守っていけるのか……?