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2部
第二十一話 いにしえの竜とラーメンの誘惑
しおりを挟む獣人たちの村に、暖かな絆とモフモフの思い出を残して旅立った一行を、季節は待ってはくれなかった。
春は、あっという間にその盛りを過ぎ、世界は初夏へと向かう力強い生命力に満ちあふれていた。
日差しは強さを増し、木々の緑はその深さを増す。道端の草花は、春の可憐な花々から、力強く背を伸ばす夏の花へと主役を交代させていた。風はもはや涼やかではなく、生命の熱気をはらんだ、生ぬるいものへと変わっている。
そんな季節の移ろいの中、一行の騒がしさは、もはや恒常的な自然現象と化していた。
「見てみろ、あの雄大な山脈を! 我らが守るべき世界の、なんと力強い姿か!」
「ガンツ殿、あれはただの褶曲運動によって形成された地形ですぞ。それより、あの岩肌に見える希少な鉱脈の方が、よほど力強いですな!」
「ガハハハ! どっちでもいいじゃねえか! あの山の向こうに、もっと美味い酒があるかもしれねえ! それが一番力強い話ってもんよ!」
暑苦しい男たちの会話に、シルフィが氷のように冷たい視線を送る。
「……あなた方の会話、内容が一つもありませんわね。まるで、中身のない木の実が、風でカタカタと音を立てているかのようですわ」
「なんだと、シルフィ!」
「その通りですわ。思考のエネルギー効率が、著しく低い。サンプルとしても、あまり参考になりませんわね」
リリアが、冷静に分析結果を告げる。
そして、そんなカオスな集団の中心で、ユウキはただひたすらに、無の境地を目指していた。
(暑い……。日差しが痛い……。去年の今頃は、まだクーラーの効いたオフィスで、死んだ目でキーボードを叩いていたというのに……。どっちがマシだったか、もはや判断がつかない……)
彼のスローライフという夢は、もはや蜃気楼の彼方だ。今の彼にできるのは、ただこの騒がしい現実を受け入れ、いかに精神的カロリーを消費せずにやり過ごすか、その一点に集中することだけだった。
そんな一行が立ち寄った砂漠のオアシスで、隊商たちから不吉な噂を耳にした。
南方の灼熱地帯にある「竜の顎(あぎと)」と呼ばれる火山が、にわかに活動を活発化させており、そこに住む竜族の村が、壊滅の危機に瀕しているというのだ。
「竜族ですって!? いにしえの時代より、大地と炎を司るといわれる、誇り高き種族……!」
リリアの目が、これまでで一番の輝きを放った。未知の生態、未知の文化、そして未知のエネルギー。彼女の研究者魂をくすぐる要素が、満漢全席のようにてんこ盛りだ。
「竜族が危機に……! 彼らは気高く、容易に他者と交わらぬと聞く。だが、困っているのならば、手を差し伸べるのが人の道というもの!」
ガンツの正義感も、火山のマグマのように燃え上がる。
「竜か! そいつは面白そうだ! ドワーフの作った武器と、竜の炎、どっちが上か、試してみるのも一興よなぁ!」
ボルガが、肩の戦斧をぶんぶん振り回す。
ユウキは、南の空を見上げた。陽炎の向こうに、不吉な噴煙が、米粒のように小さく見えている気がした。
(火山……。暑いんだろうな……。絶対に行きたくない……)
「ユウキ殿、決まったな! 我々は竜族を救いに行くぞ!」
「……俺、パス。ここで待ってる。誰か、冷たい飲み物買ってきて」
「何を言っているのですか、ユウキさん! 竜族が放出するエネルギーは、あなたのそれと何か共通点があるやもしれませんのよ! あなたがいなくては、調査の意味がありませんわ!」
「そうだぜ、兄貴! 兄貴が行かねえなら、ワシも行かねえ!」
ユウキは、ぎろりと仲間たちを睨んだ。
「……お前ら、いつから俺の保護者になったんだ?」
「「「最初からだ(ですわ)!」」」
声が、綺麗にハモった。
もはや、彼に拒否権はなかった。ユウキは、灼熱地帯への絶望的な道のりを思い、深く、重い溜息をついたのだった。
***
竜の顎(あぎと)火山地帯への旅は、まさに地獄だった。
緑豊かな平原は、あっという間に姿を消し、代わりに、ひび割れた大地と、ごつごつした黒い岩が、どこまでも続く荒野が広がっていた。
空気は、まるで熱した鉄板の上にいるかのように、じりじりと肌を焼く。陽炎が、遠くの景色をぐにゃぐにゃと歪ませ、現実感を失わせる。そして、風が運んでくるのは、草花の香りではなく、鼻を刺す、硫黄の焦げ付いた匂いだけだった。
「……溶ける……。俺の体が、アスファルトみたいに溶けていく……」
ユウキは、もはや亡霊のように、ふらふらと歩いていた。
数日後、一行は、ようやく竜族の村にたどり着いた。
村は、火口から流れ出る溶岩を、巧みに水路のように利用して築かれていた。家々は、黒く固まった溶岩を削り出して作られており、その独特の曲線は、まるで巨大な生物の骨格のようだ。村のあちこちから噴き出す蒸気が、独特の景観を作り出していた。
しかし、村全体が、ゴウゴウという地鳴りと、時折、大地を揺るがす微震に見舞われ、緊迫した空気に包まれていた。
一行の前に現れたのは、一人の若者だった。
燃えるような赤い髪。金の刺繍が施された、黒い異国風の装束。そして、何よりも目を引くのは、その瞳だった。彼の瞳は、人間のそれではなく、黄金色に輝く、爬虫類のように縦に長い瞳孔を持っていた。
威厳と、揺るぎない誇り。彼こそが、この村の竜族の代表、イグニスだった。
「……何をしに来た、異郷の者どもよ」
イグニスの声は、若さに似合わず、低く、重々しい響きを持っていた。
「我ら竜族は、他者の助けを必要としない。この大地の怒りは、我らが受け止め、乗り越えるべき試練。お前たちの力を借りるなど、竜族千年の歴史の恥となる」
彼は、きっぱりと、外部からの助力を拒絶した。
リリアは、そんなイグニスの言葉などお構いなしに、地面に水晶を突き立て、地脈の調査を始めていた。そして、すぐに驚くべき事実を発見する。
「……これは……! この火山のエネルギーが、異常なまでに一点に集中し、暴走寸前になっていますわ! まるで、巨大なダムが決壊する直前のような状態……!」
リリアが指さした一点。それは、火口を見下ろす、ひときわ高い崖の上だった。そこには、古びてはいるが、神々しいオーラを放つ、巨大な石の杭が打ち込まれていた。
「あれは、『封印の杭』……」
イグニスが、苦々しく吐き捨てた。
「いにしえの時代、力を暴走させた我らの祖先を、一人の人間の勇者が、その命と引き換えに封じたという伝説の杭だ。あの杭があるからこそ、この火山の力は制御され、我らはこの地で生きてこられたのだ」
だが、ガンツが鋭く指摘する。
「しかし、現に火山は暴走しているではないか! その伝説とやらは、もはや何の役にも立っていないのではないのか!?」
「黙れ、人間! 伝説を侮辱するか!」
イグニスが激昂する。感情が高ぶり、彼の首筋に、赤い鱗が一瞬、浮かび上がった。
ユウキは、その不毛な言い争いを、腕を組んで、冷めた目で見ていた。
(……出たよ、過去の成功体験に縛られて、現状認識ができてないパターン。うちの会社の役員会議と一緒だ。「昔はこれでうまくいったんだ!」じゃねえんだよ。時代は変わってんだよ……)
無常。
全てのものは、移り変わる。
それは、人も、社会も、そして、伝説さえも例外ではない。かつては正しかったものが、時を経て、状況が変われば、足かせになることなど、いくらでもある。
ユウキは、やれやれと首を振ると、イグニスの前に進み出た。
「おい、トカゲのお兄さん」
「……誰がトカゲだ」
「その伝説ってやつ、いつの話だ?」
「……千年ほど前だと聞いている」
「千年か。そりゃまた、ずいぶんと古い話だな」
ユウキは、崖の上の杭を見上げた。彼の「天眼」には、イグニスたちが見ている神々しいオーラとは、全く違うものが見えていた。
杭は、確かに膨大なエネルギーを放っている。だが、その内部は、長年の地脈エネルギーの圧力で、無数のヒビが入り、澱んだエネルギーが、今にも暴発しそうな、危険な状態にあった。それはもはや、ダムではなく、いつ爆発してもおかしくない、巨大な爆弾だった。
「なあ」と、ユウキは続けた。
「伝説なんてのは、昔の話だろ。その杭が、今のこの状況に、本当に合っているのか? 俺には、どう見ても、あれが流れを無理やり堰き止めて、事態を悪化させてるようにしか見えないんだが」
「戯言を! あの杭は、我らを守る聖なる守護石だ!」
「じゃあ、なんで火山は噴火寸前なんだよ。説明してみろよ」
ユウキの、シンプルで、しかし本質を突いた言葉に、イグニスはぐっと言葉を詰まらせた。
その、まさにその時だった。
ゴゴゴゴゴゴゴッ!!
これまでとは比較にならないほどの、巨大な揺れが、大地を襲った。火口から、巨大な火柱が天を突き、焼け付くような熱風が、村を襲う。大規模な噴火が、始まろうとしていた。
「くっ……! やはり、大地の怒りが……!」
イグニスが、絶望に顔を歪める。
「――あーもう、問答無用!」
ユウキは、もはや話し合いの無意味さを悟り、一人、崖に向かって駆け出した。
「待て、貴様! どこへ行く!」
イグニスの制止の声も、噴火の轟音にかき消される。
ユウキは、数秒で崖を駆け上がると、問題の「封印の杭」の前に立った。
ビリビリと、空気が震えるほどのエネルギーが、杭から放出されている。
「おらよっと!」
ユウキは、何の躊躇もなく、その巨大な杭に手をかけると、まるで大根でも引き抜くかのように、いともたやすく、地面から引っこ抜いた。
その瞬間。
世界から、音が消えた。
堰き止められていた、千年分の地脈エネルギーが、光の奔流となって、杭の刺さっていた穴から、天に向かって噴出したのだ。
それは、もはや噴火などという生やさしいものではない。大地そのものが、エネルギーとなって、天へと昇っていくような、圧倒的な光景だった。
「うわっ、まぶしっ」
ユウキ以外の全員が、その神々しくも恐ろしい光景に、ただ立ち尽くすことしかできなかった。
そして、ユウキは、その光の奔流の前に、両手を広げて、仁王立ちになった。
「さてと、ディナータイムだ」
彼は、その膨大なエネルギーの全てを、自らの体に向かって、受け止め始めた。
「んぐっ……んぐっ……んんんっ……!」
何か、とてつもなく熱くて、量の多い飲み物を、一気飲みしているかのような、苦しげな、しかしどこか恍惚とした表情。
光の奔流は、みるみるうちに勢いを失い、ユウキの体へと、全て吸い込まれていった。
やがて、光は完全に消え、火山の活動は、まるで何事もなかったかのように、ピタリと静まった。
後に残ったのは、静寂を取り戻した大地と、ぽかんと口を開けている仲間たちと竜族、そして、お腹をさすりながら、満足げな顔をしているユウキだけだった。
「――ぷはーっ!」
ユウキは、大きなげっぷを一つした。
「ごちそうさま。ちょっと……いや、かなり胸焼けしたけど」
ケロリと言いのけるユウキの姿に、イグニスは、その場に膝から崩れ落ちた。
自分たちが、千年間、絶対のものとして信じてきた伝説。崇めてきた聖なる杭。それらが、目の前の男によって、一瞬で覆され、そして、その結果、村は救われた。
何が正しくて、何が間違っていたのか。彼の誇りは、プライドは、粉々に砕け散った。
***
その夜、竜族の村で開かれた宴の席で、イグニスは、抜け殻のようになっていた。
そんな彼に、ユウキは、黙って一つの椀を差し出した。
椀の中には、鶏ガラ(この世界では、それに似た鳥の骨)と、岩塩、そして香りの強い野草で出汁を取った、黄金色のスープ。麺は、木の実の粉をこねて、細く切った、手作りのもの。具は、干し肉を柔らかく煮たものと、茹でた山菜だけ。
前世の記憶を頼りに作った、「ラーメンもどき」だった。
イグニスは、疑わしげに、その見慣れない料理の匂いを嗅いだ。
これまで嗅いだことのない、複雑で、食欲をそそる香り。
おそるおそる、スープを一口、すする。
「…………ッ!?」
イグニスの、黄金色の瞳が、カッ、と見開かれた。
なんだ、この、味は。
ただ塩辛いだけではない。鳥の濃厚な旨味と、野草の爽やかな香りが、幾重にも重なり合って、口の中に広がっていく。麺をすする。もちもちとした食感と、スープの味が絡み合い、極上のハーモニーを奏でる。
これまで、竜族の食事といえば、肉を焼くか、煮るかだけ。こんな、複雑で、計算され尽くした味は、生まれて初めてだった。
イグニスは、我を忘れ、夢中で椀に食らいついた。
そして、あっという間に、スープの一滴も残さず、平らげてしまった。
彼は、空になった椀を、しばらく見つめていたが、やがて、おずおずと、顔を上げた。その顔は、誇り高き竜族の若者のものではなく、ただの腹を空かせた少年の顔だった。
[cite_start]「…………こ、これが、『おかわり』というものか……!」 [cite: 23]
彼は、空の椀をユウキに突き出し、生まれて初めて、他者に何かを懇願した。
[cite_start]「も、もう一杯、頼む……!」 [cite: 23]
その、あまりに必死な形相に、ガンツも、ボルガも、シルフィも、腹を抱えて笑い出した。
イグニスは、その夜、生まれて初めて腹がはちきれるほど食事をし、そして、生まれて初めて、世界の広さを知った。
自分たちが信じてきた伝説は、絶対ではなかった。自分たちの知らない文化、知らない味が、世界には、まだまだ溢れている。
翌日、イグニスは、旅の支度を整え、ユウキの前に立った。
「……ユウキ。お前という存在は、世界の理を、根底から覆す。俺は、この目で、お前の進む先を見届けたい。そして……」
彼は、少しだけ、顔を赤らめて続けた。
「……あの、『食文化』とやらを、極めたい。だから、俺を、お前の旅に加えてくれ」
こうして、誇り高き竜族の槍使いにして、食いしん坊のイグニスが、六人目の仲間として、強引にパーティに加わった。
ユウキのスローライフ計画は、もはや、銀河系の彼方にまで、吹き飛んでしまった。
初夏の強い日差しの中、彼は、新たに加わった仲間(という名の、エンゲル係数を爆上げさせる存在)の誕生に、ただ、遠い、遠い目をしながら、また一つ、深くて重い溜息をつくのだった。
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