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【おまけ話】0話 ミルティとノクスが初めて会った日のおはなし
旧国立図書館――その封印区画は、今では使われていない魔導文献の保管庫だ。
最近、そこに微弱な穢れが発生しているという報告があった。
通常なら、浄化班が対応するような小規模な異常。だが現場の結界に、外部からの干渉と思われる『侵入痕』が発見されたため、白輝会は《監視》の調査任務として魔法少女の派遣を決定。
そして――選ばれたのが、新人魔法少女・ミルティ=クラウゼだった。
(大丈夫、大丈夫……)
初級任務で手応えを感じ始めていたこの頃、自信と緊張が混ざった感情を胸に、ミルティは封印区画へと足を踏み入れた。
結界は破られていた。けれど、敵性反応は検知されていない。
このまま内部を巡回して異常がないことを確認し、記録して戻る。
難しいことではない。それでもミルティは気を張っていた。
魔導書の並ぶ長い書棚の間、足音がふっと消えた時。
背筋がひやりと冷えた。
あきらかに空気が変わったのだ。
「――よく来たね。白輝のお嬢さん」
その声は、真後ろから。
ミルティが振り返った時には、既に彼はいた。
黒衣の男。
顔の上半分を銀の仮面で覆い、下半分だけが露出している。
仮面の奥から覗く碧い瞳が、まっすぐにミルティを射抜いてくる。
「お名前は?」
「――っ!」
(どうしよう……)
――怖い。
言葉をかけられただけなのに、脊髄が震えるような圧があった。
だが、男は楽しげに小さく笑うだけだった。
「まあ、いい。君じゃなくて――この場所に用があっただけだから」
その言葉に、ミルティの眉がわずかに動く。
(この場所……?)
「――やっぱり、ここはまだ残ってそうだ。都合の悪いことは、奥底に隠すのが白輝のやり方か」
男は周囲の棚に視線を巡らせながら言った。
「……?」
「僕はノクス。――このまま黙って帰るなら君のことは見逃そう」
ノクスと名乗った男の声に刺すような棘はなかった。
むしろ、淡々としているぶんだけ、余計にぞっとする。
「君はなにも見てない。なにも知らなかった。可哀想な魔法少女さん」
ノクスは小さく首を振り、そしてこちらに向き直る。
対するミルティは奥歯を噛み締めた。
圧倒されそうになる。けれど――逃げられない。
ここは封印区画。白輝会の管理下。
何を知っているにしても、勝手に立ち入ったのはそっちだ。
「……わたしが見逃される理由なんて、ありません」
小さく、でもはっきりと言葉を返すと、ミルティは両手で杖を構えた。
魔法陣が杖の先に淡く浮かび上がる。
「この場所に侵入した以上、あなたは……敵です」
「へえ……」
ノクスが笑った。
仮面の奥の碧い瞳が、すうっと細くなる。
「いいね。“正義”って、そういうところが素直で、好きだよ」
その場で一歩踏み出したミルティ。魔力を練り上げ、詠唱を始める。
「――聖浄光!」
光弾が飛ぶ。まっすぐにノクスの胸を貫く――はずだった。
しかし、
「遅いなあ……」
その瞬間、ノクスの姿が蜃気楼のように淡く、消える。
「……!」
ミルティの背後、風が巻いた。
「初手から全力とは。僕が怖い?」
「っく……! 誰がっ!」
気配に反応して再び杖を振り上げる。けれど、攻撃は空を切るばかり。
魔力が焦りで制御を乱し、手応えは何もない。
「あなたなんて、怖くありません!」
「こういうときは、落ち着いて深呼吸しないと」
その声は耳元だった。
「えっ――⁉」
背後。
冷たい気配が、首筋をなぞる。
反応する間もなく、背中を押され、壁際の書棚に叩きつけられる。
「きゃっ……!」
「本番は待ってはくれないよ?」
痛みよりも、動けないことへの恐怖が勝った。
手首がひねられ、肩は軽々と押さえつけられる。これでは魔力の展開もできない。
「ごめんね。でも、こうしないと君が騒ぎそうだったから」
至近距離。
ノクスの仮面の下、覗く口元が薄く笑う。
「は、はなしてっ……ッ!」
「震えてるね。怖がってるのは、図星だったかな?」
「っこの――!」
「一生懸命で可愛いね。――少しだけおとなしくしてて。ただ、記録をひとつ、探しに来ただけなんだ」
「……っ」
どうもがいても、ノクスはびくともしなかった。
己の力量不足をミルティが痛感した、そのときだ。
――ガタンッ!
「……?」
頭上の棚で、何かがずれた音がした。ノクスがちらりと目を上げた次の瞬間。
ドサドサドサッッ! ごッ!
「――っ!」
上段から滑り落ちてきた分厚い魔導書が、一直線にノクスの頭に命中した。
ばさりばさりと降り注ぐ本の束に埋もれるようにして、彼の身体が前に崩れる。
「え……?」
押さえられていた力が緩み、ミルティはその場にずるずると尻もちをついた。
見れば、目の前にはたくさんの魔導書に半分埋もれたノクスの姿があった。
「…………」
✢
――温かい。
ひどく静かだった。
耳鳴りのような鈍い響きとともに、徐々に意識が浮上していく。
(……僕、何が?)
額に何かが触れている。
柔らかく、すべすべとしていて――。
それが、誰かの手だと気づいたのは、次の瞬間だった。
「……よかった。気がつきました?」
まぶたの奥に、透きとおるような声が染み込んでくる。
ゆっくりと目を開けると、すぐ傍に顔があった。
真剣なまなざし。白い手が自分の額に置かれている。
「え……?」
そして、自分の頭は――彼女の太ももの上に乗っていた。
――膝枕。
「…………ッッ⁉」
ノクスは反射的に跳ね起きた。
ごそっ、と書の山をなぎ払いながら、がばりと立ち上がる。
「あの、急に立ち上がっては――」
「――っ!」
ノクスはまず自分の顔に手をやり、仮面がちゃんとついていることを確認して安堵の息を吐いた。
その一連の挙動を、魔法少女がぽかんとした顔で見ていた。
「だいじょうぶ……ですか?」
問いかける彼女の手は、まだノクスに添えるように伸びかけ、けれど慌てた様子で引っ込められた。
「――……僕になにを?」
「ええと、その……すごく頭を打っていたようなので、ヒーリングを……。ただ、わたし、あまり得意ではないので、あれですけど……」
「…………」
ノクスは黙ったまま、しばらく魔法少女を見下ろした。
自分を見上げる彼女の表情は、さっきまでの恐れとは少し違う。
――呆れ? 困惑? それとも、あきらめ?
(……まいったな)
ノクスは、もう一度仮面の下の自分の表情を引き締めた。
「そっちは? ……怪我は、ない?」
「えっ? わ、わたしは大丈夫です」
「それなら、よかった」
ノクスはそれだけ言って、くるりと背を向けた。
「あのさ、――君、魔法少女なのに、敵の僕を助けたの?」
ノクスは魔法少女の方を振り向いて、問うてみた。
純粋に疑問で、他意はなかった。
嘲るつもりもなかったし、本当にわからなかったのだ。
魔法少女は一瞬だけきょとんとしたが、それでもはっきりと、まっすぐに答えた。
「目の前で倒れたんですよ。あなたが敵だとか敵じゃないとか、それは関係ありません」
静かに、けれど確かな意志を持った声だった。
おびえていた少女の、どこにこんな芯があったのか。
ノクスは一瞬、思考が止まったように沈黙した。
「わたしが助けになるのならって思ったからです」
その言葉が、ノクスの中にすとんと落ちる。
深く、静かに、けれど決して消えない重みで。
「あなただって、本が落ちてきたときにわたしを庇ってくれてたじゃないですか」
そう続けられた言葉に、ノクスは仮面の奥で微かに笑った。
(ああ……気づかれてたか……)
「――ねえ、君、名前、なんて言うの? 僕は教えたんだし名乗ってくれてもいいんじゃない?」
そう発したノクスの声は低く、少しだけ震えた。
「…………ミルティ=クラウゼ、です」
「ふぅん、ミルティ、ね……」
その名前を、ノクスは心の中で何度も反芻した。
ノクスはひとつ息を吐いて、仮面越しにミルティを見つめた。
「今日は助けてもらったし僕が退くよ。これから長い付き合いになりそうだしね」
「え……」
「またね、ミルティ……」
ノクスはそう言って、歩き出した。
──このときからだ。
彼女の隣にいる者は、自分でなければならない。と、ノクスが思うようになったのは。
最近、そこに微弱な穢れが発生しているという報告があった。
通常なら、浄化班が対応するような小規模な異常。だが現場の結界に、外部からの干渉と思われる『侵入痕』が発見されたため、白輝会は《監視》の調査任務として魔法少女の派遣を決定。
そして――選ばれたのが、新人魔法少女・ミルティ=クラウゼだった。
(大丈夫、大丈夫……)
初級任務で手応えを感じ始めていたこの頃、自信と緊張が混ざった感情を胸に、ミルティは封印区画へと足を踏み入れた。
結界は破られていた。けれど、敵性反応は検知されていない。
このまま内部を巡回して異常がないことを確認し、記録して戻る。
難しいことではない。それでもミルティは気を張っていた。
魔導書の並ぶ長い書棚の間、足音がふっと消えた時。
背筋がひやりと冷えた。
あきらかに空気が変わったのだ。
「――よく来たね。白輝のお嬢さん」
その声は、真後ろから。
ミルティが振り返った時には、既に彼はいた。
黒衣の男。
顔の上半分を銀の仮面で覆い、下半分だけが露出している。
仮面の奥から覗く碧い瞳が、まっすぐにミルティを射抜いてくる。
「お名前は?」
「――っ!」
(どうしよう……)
――怖い。
言葉をかけられただけなのに、脊髄が震えるような圧があった。
だが、男は楽しげに小さく笑うだけだった。
「まあ、いい。君じゃなくて――この場所に用があっただけだから」
その言葉に、ミルティの眉がわずかに動く。
(この場所……?)
「――やっぱり、ここはまだ残ってそうだ。都合の悪いことは、奥底に隠すのが白輝のやり方か」
男は周囲の棚に視線を巡らせながら言った。
「……?」
「僕はノクス。――このまま黙って帰るなら君のことは見逃そう」
ノクスと名乗った男の声に刺すような棘はなかった。
むしろ、淡々としているぶんだけ、余計にぞっとする。
「君はなにも見てない。なにも知らなかった。可哀想な魔法少女さん」
ノクスは小さく首を振り、そしてこちらに向き直る。
対するミルティは奥歯を噛み締めた。
圧倒されそうになる。けれど――逃げられない。
ここは封印区画。白輝会の管理下。
何を知っているにしても、勝手に立ち入ったのはそっちだ。
「……わたしが見逃される理由なんて、ありません」
小さく、でもはっきりと言葉を返すと、ミルティは両手で杖を構えた。
魔法陣が杖の先に淡く浮かび上がる。
「この場所に侵入した以上、あなたは……敵です」
「へえ……」
ノクスが笑った。
仮面の奥の碧い瞳が、すうっと細くなる。
「いいね。“正義”って、そういうところが素直で、好きだよ」
その場で一歩踏み出したミルティ。魔力を練り上げ、詠唱を始める。
「――聖浄光!」
光弾が飛ぶ。まっすぐにノクスの胸を貫く――はずだった。
しかし、
「遅いなあ……」
その瞬間、ノクスの姿が蜃気楼のように淡く、消える。
「……!」
ミルティの背後、風が巻いた。
「初手から全力とは。僕が怖い?」
「っく……! 誰がっ!」
気配に反応して再び杖を振り上げる。けれど、攻撃は空を切るばかり。
魔力が焦りで制御を乱し、手応えは何もない。
「あなたなんて、怖くありません!」
「こういうときは、落ち着いて深呼吸しないと」
その声は耳元だった。
「えっ――⁉」
背後。
冷たい気配が、首筋をなぞる。
反応する間もなく、背中を押され、壁際の書棚に叩きつけられる。
「きゃっ……!」
「本番は待ってはくれないよ?」
痛みよりも、動けないことへの恐怖が勝った。
手首がひねられ、肩は軽々と押さえつけられる。これでは魔力の展開もできない。
「ごめんね。でも、こうしないと君が騒ぎそうだったから」
至近距離。
ノクスの仮面の下、覗く口元が薄く笑う。
「は、はなしてっ……ッ!」
「震えてるね。怖がってるのは、図星だったかな?」
「っこの――!」
「一生懸命で可愛いね。――少しだけおとなしくしてて。ただ、記録をひとつ、探しに来ただけなんだ」
「……っ」
どうもがいても、ノクスはびくともしなかった。
己の力量不足をミルティが痛感した、そのときだ。
――ガタンッ!
「……?」
頭上の棚で、何かがずれた音がした。ノクスがちらりと目を上げた次の瞬間。
ドサドサドサッッ! ごッ!
「――っ!」
上段から滑り落ちてきた分厚い魔導書が、一直線にノクスの頭に命中した。
ばさりばさりと降り注ぐ本の束に埋もれるようにして、彼の身体が前に崩れる。
「え……?」
押さえられていた力が緩み、ミルティはその場にずるずると尻もちをついた。
見れば、目の前にはたくさんの魔導書に半分埋もれたノクスの姿があった。
「…………」
✢
――温かい。
ひどく静かだった。
耳鳴りのような鈍い響きとともに、徐々に意識が浮上していく。
(……僕、何が?)
額に何かが触れている。
柔らかく、すべすべとしていて――。
それが、誰かの手だと気づいたのは、次の瞬間だった。
「……よかった。気がつきました?」
まぶたの奥に、透きとおるような声が染み込んでくる。
ゆっくりと目を開けると、すぐ傍に顔があった。
真剣なまなざし。白い手が自分の額に置かれている。
「え……?」
そして、自分の頭は――彼女の太ももの上に乗っていた。
――膝枕。
「…………ッッ⁉」
ノクスは反射的に跳ね起きた。
ごそっ、と書の山をなぎ払いながら、がばりと立ち上がる。
「あの、急に立ち上がっては――」
「――っ!」
ノクスはまず自分の顔に手をやり、仮面がちゃんとついていることを確認して安堵の息を吐いた。
その一連の挙動を、魔法少女がぽかんとした顔で見ていた。
「だいじょうぶ……ですか?」
問いかける彼女の手は、まだノクスに添えるように伸びかけ、けれど慌てた様子で引っ込められた。
「――……僕になにを?」
「ええと、その……すごく頭を打っていたようなので、ヒーリングを……。ただ、わたし、あまり得意ではないので、あれですけど……」
「…………」
ノクスは黙ったまま、しばらく魔法少女を見下ろした。
自分を見上げる彼女の表情は、さっきまでの恐れとは少し違う。
――呆れ? 困惑? それとも、あきらめ?
(……まいったな)
ノクスは、もう一度仮面の下の自分の表情を引き締めた。
「そっちは? ……怪我は、ない?」
「えっ? わ、わたしは大丈夫です」
「それなら、よかった」
ノクスはそれだけ言って、くるりと背を向けた。
「あのさ、――君、魔法少女なのに、敵の僕を助けたの?」
ノクスは魔法少女の方を振り向いて、問うてみた。
純粋に疑問で、他意はなかった。
嘲るつもりもなかったし、本当にわからなかったのだ。
魔法少女は一瞬だけきょとんとしたが、それでもはっきりと、まっすぐに答えた。
「目の前で倒れたんですよ。あなたが敵だとか敵じゃないとか、それは関係ありません」
静かに、けれど確かな意志を持った声だった。
おびえていた少女の、どこにこんな芯があったのか。
ノクスは一瞬、思考が止まったように沈黙した。
「わたしが助けになるのならって思ったからです」
その言葉が、ノクスの中にすとんと落ちる。
深く、静かに、けれど決して消えない重みで。
「あなただって、本が落ちてきたときにわたしを庇ってくれてたじゃないですか」
そう続けられた言葉に、ノクスは仮面の奥で微かに笑った。
(ああ……気づかれてたか……)
「――ねえ、君、名前、なんて言うの? 僕は教えたんだし名乗ってくれてもいいんじゃない?」
そう発したノクスの声は低く、少しだけ震えた。
「…………ミルティ=クラウゼ、です」
「ふぅん、ミルティ、ね……」
その名前を、ノクスは心の中で何度も反芻した。
ノクスはひとつ息を吐いて、仮面越しにミルティを見つめた。
「今日は助けてもらったし僕が退くよ。これから長い付き合いになりそうだしね」
「え……」
「またね、ミルティ……」
ノクスはそう言って、歩き出した。
──このときからだ。
彼女の隣にいる者は、自分でなければならない。と、ノクスが思うようになったのは。
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