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その1 起きてみたら刺さってる///
しおりを挟む――起きてみたら刺さってる。
アホかって思った?
でもね、ちょっと待って欲しい。
これはある意味「自分がお姫様」みたいな妄想。
ラブラブエッチが気分のときにおすすめ。
私はすごく可愛くて、彼氏もすごくかっこいい。
少女漫画で育ってきた私だから、私は小さくて彼氏は大きい方がいいかな。
例えばこんな設定が頭の中でカチカチと組み立てられる。
『つぐみ・18歳くらい・150cm・スレンダー巨乳体型』
『タカシ(仮)・25歳くらい・185cm・細マッチョ体型』
私の中で、スレンダー巨乳はだいたい固定。
なぜって、そういう体型に憧れているから。
妄想の中では自由に自分は美女になっちゃうし、スタイルも抜群になっちゃう。
***
さて、タカシとつぐみは付き合いたて。
キスやおさわりくらいはしたことがあるけど、エッチはまだ、未遂。
今日は初めてタカシの家にお泊りをする。
ひとり暮らしのお部屋は男の子らしく殺風景。
だから少し、緊張してしまう。
玄関で固まっているつぐみを見て、タカシが笑う。
「小動物みたいに固まってないで、早く上がっておいでよ」
細い手首を持って、部屋の奥へと案内してくれる。
――パタン。
リビングから寝室へ続くドアを閉める音を合図に、紳士は獣へ豹変する。
「ずっと我慢してたんだ」
とか、
「もう抑えられない」
とか、甘い言葉をたくさん囁かれて、つぐみは恥ずかしそうに体を許すんだ。
ここまでで既に口元を自分で押さえるくらいには興奮してしまうけど、本番はこの後。
タカシは優しく激しく体を重ねてくれるけど、何度しても満足してくれない。
きっと絶倫っていうやつで、つぐみがぐったりと疲れ果てるまで、何度も何度も求めてくる。
間接照明だけの薄暗い部屋に、浮くような白い肌は熱を持って上気している。
動くたびに揺れる胸をタカシの大きな手が包み込んで、ちょっと乱暴に揉みしだかれて。
さっきいっぱい濡れて、繋がったばっかりなのに、また新たな蜜が溢れてくる。
「つぐみは本当にいやらしいね」
そんなちょっとした意地悪を遠くに聞きながら、電池が切れたように眠ってしまう。
――どのくらい時間が経っただろう。
背中に広い胸板を感じながら、重い瞼をゆっくりと上げて窓の方を見てみる。
カーテンの隙間から光が差し込んでいる。もう朝なんだ。
「学校!!!」
飛び起きようとすると、腰に違和感。
タカシの腕が絡みついているのは分かるとしても、それにしても……。
「やっと起きた?」
耳元で低い声。同時に、グッと押し付けられる腰。
ちゃんと離れて、腕枕で寝たはずなのに、もう繋がっている。
そう気付いたかどうかの瞬間に、動き始める彼。
「や、ま、待って、待って……!」
慌てて止めて逃げようとするけれど、許してくれない。
逃げる体勢のまま引き戻されて、だから、四つん這いで。
――恥ずかしい、恥ずかしい、恥ずかしい!
起き抜けの顔を両手で覆って、おしりだけを突き出すような恰好にさせられて。
肌と肌がぶつかる音が部屋に響いて、タカシが呻くような声を漏らして。
――ああ、遅れないように、学校行かなきゃ……。
***
この後の展開は、きっと慌ててシャワーを浴びて服や髪、メイクを整えて。
なのに、家を出る直前に、またあちこち愛撫されて、濡れちゃって。
そのまま一緒に駅まで行く。ああ最高だな。
自分が美少女設定。相手はちょっとSな美青年設定。
あーあ、隠れスタイル抜群になりたいな。
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