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第18話 ゲート城へ
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「外への転移陣は、ゲート城にあります。そこまで案内します」
誠司を案内するラーモスはそう言った。
「ゲート城って……この城じゃないのか?」
「これは支城ですね。ゲート城付近の要所を守っている城です」
誠司は魔法の地図を見る。
行っていない箇所は、左上の箇所だけ。
ここに向かってラーモスは歩いているようだ。
「ラーモスはダンジョンの外に出られるのか?」
「はい」
ラーモスは頷いた。
「それは良かった。外に出るのは久しぶりじゃないのか?」
「そうですね……何年経過したのかすら分かりません。色々変わってるんでしょうね」
ラーモスは遠い目をしながら呟いた。
ダンジョンに来る前のことを思い出しているようだ。
「階層ボスをダンジョン外に出すのは推奨はされていませんでしたが、まあ私は大丈夫でしょう」
「どういうことだ?」
「階層ボスは場合によっては支配が解けることがあります。感情が負の方面に大きく動くと支配が解けます。つまり怒ったり悲しんだりした場合ですね
階層ボスは、基本的に意思疎通は可能ですが、人間とは思考回路が大きく異なっており、何がきっかけで怒ったり悲しんだりするか、予想ができません。ダンジョン内でも結構気を使って接する必要がありますので、外に出すのは非常にリスクが高いです。私は元人間ですので、その心配は特にありません。階層ボスになって思考回路が大きく変わったという自覚も特にないですし」
話を聞くと、ダンジョン運営は一筋縄ではいかないようだと、誠司は思った。
階層ボスも絶対服従という感じではないので、上手く付き合いを考えないといけない。
「……支配が解けると、ダンジョンの運営もできなくなるのか?」
「はい。階層ボスをもう一度支配するには、再び倒さなければいけません」
「そ、それは面倒だな」
ラーモスをもう一度倒せと言われても難しいだろう。
「セイジ様。私はどんな命令を受けても、不快に思うことなく遂行するので、私を恐れる必要は全くありません!」
「ど、どんな命令でも……?」
そう言われると、どうしても不健全な妄想をしてしまうのが、男の性である。
すぐに首を横に振り、変な妄想をしないよう自制する。
道中ゴブリンを発見した。
こちらを見てきたが、襲ってくる気配はない。
「階層を支配すると襲ってこないんだな」
「そうですね。魔物自体はいなくなりませんが、命令がなければ侵入者を襲うことはなくなります。支配する限り、安全な場所になります」
「……ってことは、支配が解けたら魔物が再び敵になるって事か?」
「そうですね……管理している階層にいた非戦闘員が、階層ボスの支配が解けたと同時に襲われて、被害が出た時のことを思い出しました……」
苦々しい表情を浮かべるラーモス。
階層ボスになる前に起こった出来事を、思い出しているようだ。
「セイジ様はどのような経緯で、このダンジョンの封印を解かれたのですか?」
ラーモスに質問されたので、誠司はここに来るまでの経緯を話した。
「なるほど……セイジ様はこの世界に人間ではないのですか」
「あ、ああ。もしかしたら信じること出来ないかもしれないけど本当なんだ」
「異世界から来たという方は、私の時代にもいましたよ。珍しい存在ではありましたけどね」
「全くいないってわけでもないんだな」
「召喚されてすぐに領主になったという方は、流石に珍しいと思いますけど。でも、ダンジョンがある土地の領主になられたということは、かなりラッキーです。きちんとダンジョンの運営をすれば、大きく発展すると思いますよ」
「……確かに……言われてみればそうだな」
ダンジョンから脱出する事だけを考えて、その後の事は一切頭になかった。
(ダンジョンから出たら領主生活再開だ。正直、あのままお飾りの領主でいるのはまずいと思っていたからな……ダンジョンを運営して、領地を発展させれば領民にも認められるかもしれない)
誠司はそう思った。
「ラーモス。良かったらダンジョン運営について、もっと詳しく説明してくれないか」
「かしこまりました。ゲート城まで少しかかりますし、説明しながら向かいましょう」
誠司を案内するラーモスはそう言った。
「ゲート城って……この城じゃないのか?」
「これは支城ですね。ゲート城付近の要所を守っている城です」
誠司は魔法の地図を見る。
行っていない箇所は、左上の箇所だけ。
ここに向かってラーモスは歩いているようだ。
「ラーモスはダンジョンの外に出られるのか?」
「はい」
ラーモスは頷いた。
「それは良かった。外に出るのは久しぶりじゃないのか?」
「そうですね……何年経過したのかすら分かりません。色々変わってるんでしょうね」
ラーモスは遠い目をしながら呟いた。
ダンジョンに来る前のことを思い出しているようだ。
「階層ボスをダンジョン外に出すのは推奨はされていませんでしたが、まあ私は大丈夫でしょう」
「どういうことだ?」
「階層ボスは場合によっては支配が解けることがあります。感情が負の方面に大きく動くと支配が解けます。つまり怒ったり悲しんだりした場合ですね
階層ボスは、基本的に意思疎通は可能ですが、人間とは思考回路が大きく異なっており、何がきっかけで怒ったり悲しんだりするか、予想ができません。ダンジョン内でも結構気を使って接する必要がありますので、外に出すのは非常にリスクが高いです。私は元人間ですので、その心配は特にありません。階層ボスになって思考回路が大きく変わったという自覚も特にないですし」
話を聞くと、ダンジョン運営は一筋縄ではいかないようだと、誠司は思った。
階層ボスも絶対服従という感じではないので、上手く付き合いを考えないといけない。
「……支配が解けると、ダンジョンの運営もできなくなるのか?」
「はい。階層ボスをもう一度支配するには、再び倒さなければいけません」
「そ、それは面倒だな」
ラーモスをもう一度倒せと言われても難しいだろう。
「セイジ様。私はどんな命令を受けても、不快に思うことなく遂行するので、私を恐れる必要は全くありません!」
「ど、どんな命令でも……?」
そう言われると、どうしても不健全な妄想をしてしまうのが、男の性である。
すぐに首を横に振り、変な妄想をしないよう自制する。
道中ゴブリンを発見した。
こちらを見てきたが、襲ってくる気配はない。
「階層を支配すると襲ってこないんだな」
「そうですね。魔物自体はいなくなりませんが、命令がなければ侵入者を襲うことはなくなります。支配する限り、安全な場所になります」
「……ってことは、支配が解けたら魔物が再び敵になるって事か?」
「そうですね……管理している階層にいた非戦闘員が、階層ボスの支配が解けたと同時に襲われて、被害が出た時のことを思い出しました……」
苦々しい表情を浮かべるラーモス。
階層ボスになる前に起こった出来事を、思い出しているようだ。
「セイジ様はどのような経緯で、このダンジョンの封印を解かれたのですか?」
ラーモスに質問されたので、誠司はここに来るまでの経緯を話した。
「なるほど……セイジ様はこの世界に人間ではないのですか」
「あ、ああ。もしかしたら信じること出来ないかもしれないけど本当なんだ」
「異世界から来たという方は、私の時代にもいましたよ。珍しい存在ではありましたけどね」
「全くいないってわけでもないんだな」
「召喚されてすぐに領主になったという方は、流石に珍しいと思いますけど。でも、ダンジョンがある土地の領主になられたということは、かなりラッキーです。きちんとダンジョンの運営をすれば、大きく発展すると思いますよ」
「……確かに……言われてみればそうだな」
ダンジョンから脱出する事だけを考えて、その後の事は一切頭になかった。
(ダンジョンから出たら領主生活再開だ。正直、あのままお飾りの領主でいるのはまずいと思っていたからな……ダンジョンを運営して、領地を発展させれば領民にも認められるかもしれない)
誠司はそう思った。
「ラーモス。良かったらダンジョン運営について、もっと詳しく説明してくれないか」
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