ダンジョン都市を作ろう! 〜異世界で弱小領主になった俺、領地にあったダンジョンを強化していたら、最強領地が出来てた〜

未来人A

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第19話 ダンジョン運営

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「ダンジョンにはDP(ダンジョンポイント)と呼ばれるポイントがあり、これを使ってダンジョンの運営は行われます」
「ダンジョン……ポイント?」

 聞き慣れない言葉を聞いた誠司は、困惑したような表情を浮かべる。

「DPは消費することで、ダンジョン内に施設を作ったり、魔物を生み出したりすることが出来ます。また、レアな素材を再び出現させるのにもDPを使います
 階層の中心地点には、次階層に行くゲートと、転移陣、そして階層コアと呼ばれる、大きな白い球体があります。このコアは如何なる方法を使っても壊れません。全ての攻撃を無効化します。このコアに外部から侵入してきた生物の死体や、レアな素材を吸収させるとDPを入手することが出来ます」
「なるほど……DPがないとレアな素材も新たに出てこないし、旨味がなくなるんだな」

 ラーモスの説明を聞き、誠司は感想を述べた。

「はい。それと魔物に関しては、自動的に沸いてくる魔物と、DPを消費して出てくる魔物とで、種類が違います」
「そうなんだ。DP消費して作った魔物の方が強いのか?」
「基本的にはそうです。また強さ以外にも、自然に湧いた魔物はダンジョンの外に出せませんが、DP消費で作った魔物は外に出せます。もちろん作った者に魔物は服従します。 
 ちなみに作られる魔物はランダムです」
「魔物ガチャみたいなことがあるってことか?」
「がちゃ?」
「あ、い、いや何でもない」

 不思議そうな表情をするラーモスを見て、思わず日本だけで通じる言葉を使っってしまったと、誠司は慌てる。

「魔物を一体作るのに、結構DPを消費するのか?」
「DP消費量は大したことはありません、しかし、魔物は一つの階層ごとに、二十体しか作れないという決まりがあります。作った魔物が死んだ場合は、DPを消費復活させることが可能です」
「二十体までか、弱いやつばっかりだったら悲惨だな……」
「まあ、全く役に立たない魔物が作られるのはごく稀ですので、前向きに考えていいと思います」

 誠司は自分の運に自信があるわけではない。
 役立たずは出ないと言っても、当たり外れはある。
 当たりの魔物が作れるとは、あまり思えなかった。

「魔物を作るよりも素材を復活させる方がいいな。素材を採取できれば、ステータスを強化できるポーションを作れるからな」
「ポーションを作れるのですか? ステータスを上げるポーションというと、頑丈強化ポーションとかですか? しかし、これらのポーションは作るのに非常に難易度が高く、作るのに非常に手間と時間がかかるはずなのですが」
「え? そうなのか? すぐ作れたけどな」

 材料さえあれば、生産魔法を使って、一瞬で頑丈強化ポーションを作成できた。

「す、すぐ? そんなはずは……」

 ラーモスは戸惑っている。
 異世界から召喚され領地は貰って、そこからダンジョンの封印を解いて、入ることになった、ということは説明していたが、自分の職業に関しては詳しく説明していなかったことに気づく。

「俺の生産魔術士って職業だけど、色んな物を簡単に作れる魔法を使える職業なんだ。ポーションとかも簡単に使える。そのかわり、戦闘に使える魔法は一個も使えない。まあ、今回は強化する素材とかがいっぱい手に入って、それを飲めたから何とかなかったけど」
「なるほど……セイジ様が人間離れした身体能力を持っていたのは、異世界から来たからだと思っていたのですが、素材を使ってポーションを作って、それを飲んでいたからなんですね……」

 誠司は頷いた

「しかし、そんなに早くポーションを作れるとは……生産魔術士とは、あまり聞いたことのない職業ですが、とんでもない職業ですね……いくら戦闘技が使えないとはいえ……」
「と、とんでもない職業なのか?」

 そこまで凄い職業なら、もっといい待遇を貰えそうだと誠司は思った。
 お詫びにと、辺境の弱小領地を貰っただけである。

「はい。今、この時代がどういう価値観になっているかは分かりませんが、普通は王様が簡単に部外者を領主にしたりはしません。領土というのは国にとっては最も大事な物と言っても過言ではないからです。領地を与えるというのは、それだけセイジ様の能力を評価しているからだと思います。もっとも、ダンジョンの存在までは知らなかったと思いますが」

 誠司は使えない土地を、厄介払いみたいな感じで利用しただけだと思っていた。そういう見方もあるのだと、ラーモスの言葉を聞いて思った。

「少し話が逸れましたね。セイジ様がそれだけ簡単にポーションを作れるのならば、レアな素材を新たに出現させるのもいいかもしれませんね。DPの消費はそれなりに高いですけど。あと出てくる素材もランダムなので、ブルーコスモスなどの、ポーションの材料になる素材が出るとは限りません」
「そうなのか。まあ、何が出ても、俺の生産魔法なら何かは作れるだろうし問題ないか」
「ですね」

誠司の言葉にラーモスが頷く。

「DPを稼ぐには生物の死体とかレアな素材が必要なんだよな。ダンジョン外から持ちこむ必要があるのか?」
「はい。魔物を狩って持って行ったり、植物も生物の対象なので、木などを伐って持って行ってましたね。木はあまりDPの足しにはなりませんが、大量に運びやすいです。魔物は持って行きにくいですが、DPが増える量は大きいです」
「なるほど……植物でも良いのは意外だったな。でも、魔物は少なくともこのダンジョンにいるレベルのだと、簡単に倒せたし、そっちの方が良さそうじゃないか?」
「そうですね……今はどうなっているのか分かりませんが、私の生きていた時代では、魔物は人間領にはあまりいなかったんですよね。なので基本は木や草、腐った食材などを持ちこんでいましたね。魔物はたまに見つけたのを狩って、持って行くくらいです」
「腐っていても良いのか?」
「はい。腐ろうと新鮮だろうと増えるDPは変わりません。動物の肉は植物よりも増えるDPが多いので、腐った肉は結構増えてくれます」
「そうなのか……食材が無駄にならなくていいな」

 肉は貴重なので腐るのかは分からないが、DPの配給源としては良さそうだった。

「到着しました。ゲート城です」

 話をしていたら、目的のゲート城へと到着した。


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