生産スキルで国作り! 領民0の土地を押し付けられた俺、最強国家を作り上げる

未来人A

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第81話 護衛

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 俺たちは地上へと帰還した。

「おかえり。いやー驚いた。女二人も消えるんだからな。そいつら本当にホムンクルスだったのか」

 戻ったら受付の男に、そう言われた。
 二人がホムンクルスだったことにかなり驚いているみたいだ。

「てか、何か新しいのいるし。そいつらいなかったよな?」
「ダンジョンの中で作ったんです」
「……普通はダンジョン行ったら消耗して帰ってくるもんだが、逆に戦力アップして戻ってくるなんてな……錬金術ってのは便利なもんだな」

 男は感心したようにそう言った。

「それで、えーと試験用ダンジョンクリアした証を持ってきたんですけど」

 俺はダンジョンクリア時に宝箱から獲得したカードを、男に見せた。

「確かに試験用ダンジョンはクリアしたようだな。お前はこれで晴れて冒険者だ。ちょっと待ってろ」

 男がどこかに行き、言われた通り待ち数秒経過。

 戻ってきた。

「これが冒険者証だ」

 鈍色に輝く鉄のメダルを俺は受け取った。

「アイアンランクの冒険者証だ。なくすなよ。再発行には金がかかるからな」
「ランクあるんですか? 上がると何かいいことが?」
「受けられる依頼のレベルが上がる。あと、高ランクダンジョンの情報を冒険者ギルドから貰えるな。冒険者には感謝している人も結構多いから、町で割引してくれたり、色々特典はあるぞ」
「そうなんですか。どうやって上げるんですか?」
「実績を積んだら上がる。一番簡単に上げる方法だが、難しいダンジョンをクリアすれば上がる。中級をクリアしたら、すぐにブロンズランクまで上がるぞ。普通はお勧めしない方法なんだが、あんたならいけるかもな……ダンジョンの場所を知っていればの話だが」

 モームダンジョンは中級だったし、クリアしたら上がるだろうが……

 ただここはまず依頼をクリアしていった方がいいと思う。

 依頼のクリアで知名度も上がるし、人々も好感度も上昇するだろう。
 ダンジョンをクリアしてどのくらい知名度が上がるか分からないが、好感度はそんなに上がらないと思う。

 住民を増やすには、好感度を上げるのが一番近道だと思うので、ここは依頼をクリアしまくることにしよう。

「色々教えてくれたありがとうございました。最後に依頼はどうやって受けるんですか?」
「貼り紙があるから、それを俺に持ってこい。今すぐ受けても問題ないぜ」

 俺は依頼を見てみる。

 アイアンランクの依頼は……

 何だ薬草を取ってこいとか、ゴブリン退治とか、俺がわざわざやらなくても、ホムンクルスだけでやれるような依頼がほとんどだ。

「あの、これって依頼を達成した後、ホムンクルスだけで報告に来ても、報酬貰えるんですかね」
「冒険者証を持っていなければ駄目だ。持っているなら受け付けてもいい」
「冒険者証さえ持っていれば依頼を受けるのも俺じゃなくて、ホムンクルスでもいいんですか?」
「依頼を受けるのは、アンタが来てくれないと困るな。まあ、何度か依頼を達成して、信頼がおけると判断できるようになったら別だがな」

 今は冒険者証は俺が持って依頼を受けたり、報告したりするが、後になったらホムンクルスだけで依頼を達成させるのもありかもしれないな。

 とりあえず今日は依頼を受けて達成したら拠点に帰ろう。

「これって一度に複数依頼受けてもいいんですか?」
「期限を守れるなら問題ない」

 期限なら守れるだろうし、このゴブリン退治や薬草集めみたいなのはホムンクルスだけでもやれるようなのをまず受けて、ホムンクルスにやらせる。

 それで俺がやるのはホムンクルスには出来ないような依頼だ。

 護衛の依頼があるが、これは達成するだけならホムンクルスだけで可能だろうが、依頼人が信用しない可能性もあるし、俺が行かないとまずいだろう。

 今ある護衛の依頼は、賢者シューシュの護衛というのがある。
 賢者って魔法を使ってかなり強そうな印象があるんだが、護衛が必要なのだろうか。
 遺跡の探索に行きたいが、最近賢者試験に合格したばかりで金もあまりなく、信頼できる人もおらず、冒険者に頼らざるを得ないと書いてある。

 これが一番報酬がいいし、これにするか。



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