結婚して3年経っても子供ができないという理由で離縁されたエマは、前世の記憶を思い出して幸せになる。周りが勝手に復讐してくれました。

山田 バルス

文字の大きさ
41 / 53

第30話 エマ、パワーストーン店、商会を立ち上げる。

しおりを挟む
 エマ、戦争へのカウントダウン


 エマのパワーストーン店がある建物は、元商会跡を改装している。
 一階は商会跡と同じように店舗や応接室があり、
 そして、現在はその奥が倉庫兼工房である。
 
 さらに、その奥には料理スペースやお風呂などの施設が並んでいる。
 また二階は商会時代のままで、
 使用人やオーナーの部屋がそのまま使えるようになっていた。

 フエルテとその従者フェルミンが宿泊するようになり、
 お店の警備力が、恐ろしいほどに増した。

 剣聖フエルテは、名を聞くだけで盗賊も傭兵も震え上がる存在だ。
 店の護衛というより、もはや“城塞”に近いイメージだ。
 皇女のペネロペ様を守るのに最強の護衛施設の誕生である。

 ◇

 翌日、ランチを食べ終えた、昼下がり
 エマは、パワーストーン店の応接室にいた。
 紅茶の香りが静かに漂う。

 向かいに座るのは、ディアス=ランス伯爵。
 出入口には、護衛としてロドリゲスが立っている。

 エマは、いつもの落ち着いた微笑みを浮かべながら、ディアスの報告を聞いていた。

「……国境沿いの設置は、すべて完了した」
 ディアスは、ゆっくりと告げた。

「魔物の動きはどうでしたか?」
「目に見えて減った。偵察兵の報告では、境界線手前で引き返す個体が多い」

 ロドリゲスが腕を組み、低く唸る。
「さすがだな、錯覚とは思えねぇ効果だ」

「ええ、私も驚いているわ」
 エマはうなずいた。

「天眼石――アイアゲートは、予想以上に土地と相性が良かったようだ」
 ディアスの表情は、明るい。

「領民も安心している。農地の被害が止まっただけでも、今年の収穫は守られる」
 それは、領地経営において何より大きい。

「感謝している、エマ」
「お役に立てて何よりです」
 エマの声は穏やかだが、そこに慢心はない。

 しかし――。
 ディアスは、少し言いづらそうに咳払いをした。

「……それで、だ」
 空気が、わずかに変わる。
「この天眼石の話が、周辺貴族に漏れた」
 
 ロドリゲスの眉が動く。
「早ぇな」

「魔物被害が止まれば、噂になるのは時間の問題だ」
 ディアスは、率直に続けた。

「欲しがっている。かなりの数を、だ」
 エマは目を伏せ、少しだけ考えた。

「個人護符ではなく、ま、まさか結界規模で、ですか?」
「その通りだ」

 つまり――自宅単位ではなく、領地単位。
 かなり大きな取引になる。

「そこで、他領にも販売してみるのはどうだろうか?」
 ディアスの視線は、真剣だった。

 エマは、ゆっくりと紅茶を置く。
「……と言うことは、単なる商品として売るのではなく」
 静かに続ける。
「ランス伯爵領の特産品として売り出したいということかしら?」

 ロドリゲスが口笛を吹く。
「囲い込みってやつか」
「伯爵家の産地と設置方法を限定することで、市場を独占できますね」
 
 ディアスの目が鋭くなる。
「さすが、エマ、話が早い――」

 ディアスは感心するように軽くうなずいてから続けた。
「伯爵家と、エマの店の共同出資で商会を立ち上げようというのはどうかな」
 応接室に、わずかな静寂が落ちる。

「商会……」
「かなりの量を必要とする領主もいる。それに個人商会のままだと、無理を言う貴族も出る。
 だが、ランス伯爵家の名があれば、無理をする貴族もそうそういないだろう」

 確かに。
 結界規模で導入するなら、石の選定、付与、設置指導、保守。
 かなりの量の石と人材が必要になる。

「共同出資なら利益は折半」
 ディアスは続ける。

「原石の採掘と準備、流通経路の確保は伯爵家が担う。
 付与と品質管理は、エマに任せる」
 合理的だった。

 エマは、少しだけ視線を落とす。
「……責任も大きくなるのでは?」

「このまま帝国で暮らすなら、ある程度の覚悟は必要になる」
 エマの不安にディアスは即答する。

 その言葉に、エマは悩みながら答える。
「そうなると、覚悟に条件があります」
「何かな」

「乱用は禁止。攻撃目的への転用は不可」
「当然だな」
「そして、販売相手の最終決定権は私に」
 ディアスは、ほんの一瞬だけ驚き、そして笑った。

「商人の顔になったな」
「ええ、これでも潰れそうな伯爵を立て直した経験がありますから……」
 大変だったあの三年間の経験が、ここで生かされる。不思議な縁である。

「あくまで聖女の力は守るための力ですから」
「わかった、それで了解した」
 ディアスは深くうなずいた。
「では、商会設立に動こう」

 ロドリゲスが肩をすくめる。
「忙しくなりそうだな」

「ロドリゲスには護衛強化をお願いしますね」
「任せろ」

 話はまとまりかけた――その時。
 ディアスの表情が、ふと曇った。

「……あと今日、訪問した議題は、もう一つある」
 空気が、冷える。
「きな臭い話だ」
 エマの指先が、わずかに止まる。

「皇帝陛下が、動くかもしれない」
 その一言で、室内の温度が下がったように感じた。

「皇帝か……」
 ロドリゲスの声が低くなる。
 
 思わずエマが聞き返した。
「確かなのですか?」
「断定はできないが、それらしい動きを見せている」
 
 ディアスは続ける。
「我が領地に、備蓄の食料の量についての問い合わせがあった」
 エマの瞳が揺らぐ。

「まさか……王国との戦争になるのですか……」
 脳裏に浮かぶのは、あの元夫である。
 フランセ王国のアンドレオ=モナコラ伯爵。

「モナコラ伯爵の件で、隣国フランセ王国へ正式な抗議を行ったが、返信が未だにない」
 ディアスの声は重い。

「それだけではない。皇帝は皇女が面前で婚約破棄されたことでかなりご立腹のようだ。
 その流れで、剣聖と王女との婚約解消となった……そうなると
 同盟から侵略へと政策が変わることも考えられる」

  ――同盟から侵略へ。

 重い言葉が落ちたあと、しばし沈黙が続いた。

 やがてディアスは、静かに懐から黒い革張りの箱を取り出した。

 ぱちり、と金具が鳴る。

 中に収められていたのは、鈍く光る銀の首輪だった。
 内側には細かな魔術刻印が施されている。

 ロドリゲスが眉をひそめる。
「……それは」

「奴隷の首輪だ」

 エマの視線が、静かにそれへ向く。

「え、私に……付けろと?」

「まさか、違う」
 ディアスは首を振った。

「店の秘密保持のためだ」

 空気がわずかに和らぐ。

「これから商会を立ち上げ、規模を広げるなら、人を増やす必要が出てくる。
 工房、設置班、護衛補助……いずれ人手は足りなくなる」

 エマは小さく頷く。
 それは理解していた。

「だが今、エマの店は注目されすぎている」

 ディアスの声は低い。

「上位貴族、他国の商会、あるいは敵対勢力。間者を送り込みたい者は多くいそうだ」

 ロドリゲスが腕を組む。
「確かに、ここはある意味、目立ちすぎている」

「そこでだ」
 ディアスは首輪を指で軽く叩いた。

「しばらくの間、新規に雇う人員は、奴隷契約下にある者に限定することを勧める」

 エマの瞳が揺れる。

「奴隷を購入するか……あるいは奴隷契約付きで雇う、ということですか」

「そうだ。奴隷契約には魔術的拘束がある。情報漏洩や裏切りに対しては、強い抑止力になる」

 ロドリゲスが低く唸る。
「裏切らねぇ保証にはなるな」

「完全ではないが、通常の雇用よりは遥かに安全だ」

 エマは首輪を見つめた。
 冷たい金属。
 だがそこに刻まれた術式は、強制支配ではなく、契約遵守に特化したものだとわかる。

「……自由意志は?」

「奪わない」
 ディアスは即答した。

「命令強制型ではない。あくまで契約違反に対する罰則型だ。待遇も賃金も、通常の従業員と同等にすればよい」

 エマは静かに息を吐いた。

「奴隷を雇って安全を守る、ということですね」

「その通りだ」

 ディアスの目は真剣だった。

「エマの店は、今や帝国に影響する存在だ。油断は命取りになる」

 ロドリゲスが肩をすくめる。
「嫌な時代だな」

「ええ……」
 エマは微笑んだが、その奥に決意が宿る。

「ですが、奴隷を雇うにも条件があります」

「条件を聞こう」

「契約奴隷であっても、尊厳は守り、働きに応じて、いずれ自由を選べる道を用意したいです」

 ディアスは一瞬、目を細め――そしてうなずいた。

「エマは優しいな」

「そして」
 エマは続ける。

「最終的な採用判断は、私が行います」

「当然だ。店主はエマなのだからな」

 ロドリゲスが笑う。
「結局、全部エマの裁量だな」

「守るための石を売る店ですから」
 エマは静かに告げる。

「働く人も、守られる存在であってほしいわ」

 ディアスは箱を閉じた。

「では準備しよう。信頼できる筋から、問題のない者を選別する」

「お願いします」

 帝国がきな臭く動く中。
 戦は剣だけで起きるのではない。

 情報。
 裏切り。
 内部崩壊。

 それらから店を守るための、ひとつの選択だった。

 応接室の外では、剣聖フエルテの気配が静かに満ちている。

 城塞のような店。
 だが真に守るべきは、石でも建物でもない。

 ここに集う人々と――エマの選ぶ未来だった。
しおりを挟む
感想 123

あなたにおすすめの小説

完結 辺境伯様に嫁いで半年、完全に忘れられているようです   

ヴァンドール
恋愛
実家でも忘れられた存在で 嫁いだ辺境伯様にも離れに追いやられ、それすら 忘れ去られて早、半年が過ぎました。

白い結婚なので無効にします。持参金は全額回収いたします

鷹 綾
恋愛
「白い結婚」であることを理由に、夫から離縁を突きつけられた公爵夫人エリシア。 だが彼女は泣かなかった。 なぜなら――その結婚は、最初から“成立していなかった”から。 教会法に基づき婚姻無効を申請。持参金を全額回収し、彼女が選んだ新たな居場所は修道院だった。 それは逃避ではない。 男の支配から離れ、国家の外側に立つという戦略的選択。 やがて彼女は修道院長として、教育制度の整備、女性領主の育成、商業と医療の再編に関わり、王と王妃を外から支える存在となる。 王冠を欲さず、しかし王冠に影響を与える――白の領域。 一方、かつての夫は地位を失い、制度の中で静かに贖罪の道を歩む。 これは、愛を巡る物語ではない。 「選ばなかった未来」を守り続けた一人の女性の物語。 白は弱さではない。 白は、均衡を保つ力。 白い結婚から始まる、静かなリーガル・リベンジと国家再編の物語。

「嫌われ者の公爵令嬢は神の愛し子でした。愛し子を追放したら国が傾いた!? 今更助けてと言われても知りません」連載版

まほりろ
恋愛
 公爵令嬢のアデリナ・ブラウフォードの人生は実母の死後大きく変わった。  公爵は妻の葬儀が終わって間をあけず再婚。公爵と後妻の間には、再婚前に作った子供までいた。  アデリナは継母と異母妹に私物を奪われ、「離れ」と名ばかりの小屋に押し込められる。  腹違いの妹はアデリナを悪者に仕立て、周囲はそれを信じた。  本来ならアデリナの味方にならなくてはならない婚約者の王太子も、異母妹の魅力に骨抜きにされ全く頼りにならない。  学園の教師も、生徒も、生徒の保護者も王太子と異母妹の味方だ。    そんなアデリナにも唯一の味方がいる。それはトカゲのクヴェル。クヴェルは美少年に変身し、家事も炊事も裁縫も完璧にこなす不思議な存在だ。  実はクヴェルはこの国の建国に携わる水竜で、アデリナは三百年前に水竜を救った初代女王の生まれ変わりだったのだ。  アデリナを蔑ろにする国に嫌気がさしたクヴェルは、アデリナを連れて旅に出る。  神に去られた国は徐々に荒廃していき……。  一方その頃、祖国の荒廃を知らないアデリナはクヴェルとのグルメ旅を満喫していた。  「ん~~! このアップルパイは絶品! 紅茶も美味しい!!」 ・人外×人間、竜×人間。 ・短編版は小説家になろう、pixivにもアップしています。 ・長編版を小説家になろうにも投稿しています。小説家になろう先行投稿。 「Copyright(C)2025-まほりろ」 ※タイトル変更しました(2025/05/06) ✕「卒業パーティーで王太子から婚約破棄された公爵令嬢、親友のトカゲを連れて旅に出る〜私が国を出たあと井戸も湖も枯れたそうですが知りません」 ✕「嫌われ者の公爵令嬢は国外追放を言い渡される。私が神の祝福持ちだと王家が気付いた時には国の崩壊が始まっていました」 ◯新タイトル「嫌われ者の公爵令嬢は神の愛し子でした。愛し子を追放したら国が傾いた!? 今更助けてと言われても知りません」 ・2025年5月16日HOTランキング2位!  ありがとうございます!

【完結】辺境に飛ばされた子爵令嬢、前世の経営知識で大商会を作ったら王都がひれ伏したし、隣国のハイスペ王子とも結婚できました

いっぺいちゃん
ファンタジー
婚約破棄、そして辺境送り――。 子爵令嬢マリエールの運命は、結婚式直前に無惨にも断ち切られた。 「辺境の館で余生を送れ。もうお前は必要ない」 冷酷に告げた婚約者により、社交界から追放された彼女。 しかし、マリエールには秘密があった。 ――前世の彼女は、一流企業で辣腕を振るった経営コンサルタント。 未開拓の農産物、眠る鉱山資源、誠実で働き者の人々。 「必要ない」と切り捨てられた辺境には、未来を切り拓く力があった。 物流網を整え、作物をブランド化し、やがて「大商会」を設立! 数年で辺境は“商業帝国”と呼ばれるまでに発展していく。 さらに隣国の完璧王子から熱烈な求婚を受け、愛も手に入れるマリエール。 一方で、税収激減に苦しむ王都は彼女に救いを求めて―― 「必要ないとおっしゃったのは、そちらでしょう?」 これは、追放令嬢が“経営知識”で国を動かし、 ざまぁと恋と繁栄を手に入れる逆転サクセスストーリー! ※表紙のイラストは画像生成AIによって作られたものです。

ブスすぎて嫁の貰い手がないから閨勤侍女になれと言われたので縁を切ります、完全に!完全縁切りの先にあったのは孤独ではなくて…

ハートリオ
恋愛
ルフスは結婚が決まった従姉の閨勤侍女になるよう父親に命令されたのをきっかけに父に無視され冷遇されて来た日々を終わらせようとブラコン父と完全に縁を切る決意する。 一方、従姉の結婚相手はアルゲンテウス辺境伯とのことだが、実は手違いがあって辺境伯が結婚したいのはルフス。 そんなこんなの異世界ファンタジーラブです。 読んでいただけると嬉しいです。 2/26 番外編を投稿しました。 読んでいただけると嬉しいです。 思っていたよりずっとたくさん読んでいただいていてとても嬉しいです。 とてもとてもありがとうございます!!   

【完結済】破棄とか面倒じゃないですか、ですので婚約拒否でお願いします

恋愛
水不足に喘ぐ貧困侯爵家の次女エリルシアは、父親からの手紙で王都に向かう。 王子の婚約者選定に関して、白羽の矢が立ったのだが、どうやらその王子には恋人がいる…らしい? つまりエリルシアが悪役令嬢ポジなのか!? そんな役どころなんて御免被りたいが、王サマからの提案が魅力的過ぎて、王宮滞在を了承してしまう。 報酬に目が眩んだエリルシアだが、無事王宮を脱出出来るのか。 王子サマと恋人(もしかしてヒロイン?)の未来はどうなるのか。 2025年10月06日、初HOTランキング入りです! 本当にありがとうございます!!(2位だなんて……いやいや、ありえないと言うか…本気で夢でも見ているのではないでしょーか……) ∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽ ※小説家になろう様にも掲載させていただいています。 ※作者創作の世界観です。史実等とは合致しない部分、異なる部分が多数あります。 ※この物語はフィクションです。実在の人物・団体等とは一切関係がありません。 ※実際に用いられる事のない表現や造語が出てきますが、御容赦ください。 ※リアル都合等により不定期、且つまったり進行となっております。 ※上記同理由で、予告等なしに更新停滞する事もあります。 ※まだまだ至らなかったり稚拙だったりしますが、生暖かくお許しいただければ幸いです。 ※御都合主義がそこかしに顔出しします。設定が掌ドリルにならないように気を付けていますが、もし大ボケしてたらお許しください。 ※誤字脱字等々、標準てんこ盛り搭載となっている作者です。気づけば適宜修正等していきます…御迷惑おかけしますが、お許しください。

婚約者チェンジ? 義理の妹は公爵令嬢の地位もチェンジされました』 ~三日で破談、家ごと褫奪の末路です~

ふわふわ
恋愛
「お姉様の婚約者、私がいただきますわ。だって“公爵令嬢”ですもの」 義理の妹コンキュはそう言って、王太子との婚約を奪いました。 父はそれを容認し、私は静かに受け入れます。 けれど―― 公爵令嬢とは“地位”ではなく、“責任”の継承者。 王宮で礼儀も実務も拒み、「未来の王太子妃」を名乗った義妹は、わずか三日で婚約破棄。 さらに王家への不敬と統治能力の欠如が問題視され、父の監督責任が問われます。 そして下されたのは――家ごとの褫奪。 一方で私は、領地を守り、帳簿を整え、静かに家を支え続ける。 欲しがったのは肩書。 継いだのは責任。 正統は叫びません。 ただ、残るだけ。 これは、婚約を奪われた公爵令嬢が “本当に継がれるべきもの”を証明する物語。

【完結】旦那様、どうぞ王女様とお幸せに!~転生妻は離婚してもふもふライフをエンジョイしようと思います~

魯恒凛
恋愛
地味で気弱なクラリスは夫とは結婚して二年経つのにいまだに触れられることもなく、会話もない。伯爵夫人とは思えないほど使用人たちにいびられ冷遇される日々。魔獣騎士として人気の高い夫と国民の妹として愛される王女の仲を引き裂いたとして、巷では悪女クラリスへの風当たりがきついのだ。 ある日前世の記憶が甦ったクラリスは悟る。若いクラリスにこんな状況はもったいない。白い結婚を理由に円満離婚をして、夫には王女と幸せになってもらおうと決意する。そして、離婚後は田舎でもふもふカフェを開こうと……!  そのためにこっそり仕事を始めたものの、ひょんなことから夫と友達に!? 「好きな相手とどうやったらうまくいくか教えてほしい」 初恋だった夫。胸が痛むけど、お互いの幸せのために王女との仲を応援することに。 でもなんだか様子がおかしくて……? 不器用で一途な夫と前世の記憶が甦ったサバサバ妻の、すれ違い両片思いのラブコメディ。 ※5/19〜5/21 HOTランキング1位!たくさんの方にお読みいただきありがとうございます ※他サイトでも公開しています。 【無断転載・AI利用禁止 / No Unauthorized Use or AI Training】 本作品の無断転載・複製・AI学習利用を禁じます。 Unauthorized reproduction or use for AI training is strictly prohibited. © 魯恒凛 / RoKourin

処理中です...